RPAとMicrosoft SharePointの連携イメージ
RPAの活用方法

2025/02/25

指定したスケジュールになったら特定のWebサイトからCSVをダウンロードしMicrosoft SharePointにアップロードする方法

k.hieda

<span class="mark-yellow">「毎日、決まったWebサイトからCSVをダウンロードするのが面倒…」「アップロードを忘れてしまい、気づいたらデータが古くなっていた!」そんな経験、ありませんか?</span>

CSVのダウンロード自体は難しい作業ではないものの、毎回手動で行うのは意外と手間がかかるもの。特に業務のルーティンになると、「またやらなきゃ…」と感じてしまうことも。そんな繰り返し作業の負担をぐっと減らしてくれるのが RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション) です。ブラウザ操作を自動化し、決まったスケジュールでデータを取得してくれるから、「ダウンロードし忘れた!」なんて心配もなし。さらに Microsoft SharePointと連携 すれば、データの整理もスムーズになり、チームでの共有や分析がもっと効率的に!「でも、RPAって導入が大変そう…」と思っている方も大丈夫。今回ご紹介する 「フローボットテンプレート」 を使えば、ノーコードで簡単に設定可能! この記事では、その設定方法を詳しく解説します。

こんな方におすすめ

このフローボットは、以下のような方にぴったりです。

  •  RPAを活用して、データ管理の手間を減らしたい
  • Microsoft SharePointと連携し、取得したデータをスムーズに整理したい
  • 広告データや顧客データを一括管理し、レポート作成を自動化したい
  • 手作業による更新ミスをなくし、業務をもっと効率的に進めたい

ここからは、「指定したスケジュールになったら特定のWebサイトからCSVをダウンロードしMicrosoft SharePointにアップロードする」の設定方法を、<span class="mark-yellow">Yoomのフローボットテンプレート</span>を使って解説します。今回はkintoneのリストのCSVを取得するシーンを想定します。

[Yoomとは]

指定したスケジュールになったら特定のWebサイトからCSVをダウンロードしMicrosoft SharePointにアップロードする設定手順

この自動化では、Yoomのスケジュール設定をトリガーにして動作します。指定された頻度や日時で、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を活用して、WebサイトからCSVを取得します。人が通常行う入力や画面遷移を、RPAが代わりに操作する仕組みです。さらに、データ取得が完了すると、Microsoft SharePoint APIを通じて、指定されたフォルダにデータがアップロードされます。一般的に、こうした仕組みを実現するにはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを使えば、知識がなくても簡単に設定できます。直感的な操作で、誰でも簡単に設定できます。

連携プロセス

  1. Yoomへマイアプリ登録(ブラウザ操作用アカウントとMicrosoft SharePoint)
  2. テンプレートをコピー
  3. スケジュールトリガー・ブラウザ操作・アプリ連携
  4. トリガーボタンをオンにし、連携スタート

事前に準備するもの

Chromeの拡張機能

  •  Chromeを使用するには、アカウントを準備してください。
  • Chrome拡張機能で「Yoom ブラウザ操作オペレーション設定ツール」を追加してください。
  • Chrome の拡張機能を追加後、管理画面でシークレットモードの実行を許可してください。

kintone

  • CSVを取得するアプリ
    • 今回の解説では顧客リストというシーンを想定します。

ステップ1 マイアプリ連携の設定

連携するブラウザやアプリの情報をYoomに登録するために、まずYoomのワークスペースにログインしてください。

ブラウザ操作用アカウント

マイアプリ画面の【ブラウザ操作用アカウント】タブを選択し、+新規接続をクリックします。

下の画面が表示されます。

  • サービス名・識別名
    • 任意の値を入力します。
  • アカウント名
    • Chromeのログインアカウント
  • パスワード
    • Chromeのパスワード

上記を入力し、追加ボタンをクリックするとアカウントの追加が完了です。

※RPAオペレーションはサクセスプランでのみご利用いただけます。フリープラン・ミニプラン・チームプランの場合は設定しているフローボットのオペレーションやデータコネクトはエラー表示になります。トライアル期間中は無料でRPAの機能もお試しいただけます。

アプリの新規接続

マイアプリ画面内の「アプリ」のタブを選択し、+新規接続をクリックします。

Yoomに接続可能なアプリ一覧が表示されるので、検索窓で連携するアプリを入力し、マイアプリ登録を進めてください。

Microsoft SharePoint

検索結果からアプリ名(Microsoft SharePoint)をクリックすると、Microsoft SharePointの連携確認画面に切り替わります。

「次へ」をクリックしてMicrosoftとの連携が完了すると、マイアプリ連携の完了です。

ステップ2 Yoomのフローボットテンプレートをマイプロジェクトへコピーする

下のバナーをクリックします。

下のポップアップが表示されたらOKをクリックして設定をスタート。

コピーしたテンプレートは、マイプロジェクトから一覧に格納されます。マイプロジェクトは左のメニューバーからアクセスできます。

ステップ3 スケジュールトリガー「指定したスケジュールになったら」

テンプレートの1つ目の工程をクリックします。設定完了の証(水色のランプの点灯)がありますが、設定を確認してみましょう。

(1/1)実行時間の指定

事前設定では、毎月1日の午前9:00に起動するようになっています。スケジュール設定のすぐ下にあるタブ(日付指定・曜日指定・Cron設定)の切り替えと、各設定でフローのタイミングと頻度をカスタマイズできます。

保存するをクリックして次に進みましょう。

ステップ4 ブラウザを操作する「ブラウザを操作する」

テンプレートの2つ目の工程をクリックします。kintoneからCSVを取得する操作を設定します。

(1/1)ブラウザ操作の詳細設定

事前設定でkintoneのアプリにログインから、CSVの取得まで設定されています。この工程は、kintone上でCSVを取得する工程を辿っています。

  • 2つ目以降のアクションは、下へスクロールすると確認できます。まずはkintoneの該当アプリのURLを設定します。
  • 「1.Webサイトにアクセス」をクリックして、kintoneのアプリ(今回は顧客リスト)のURLを入力します。
  • 「2.IDを入力」をクリックすると下の入力画面が表示されます。アカウントの編集欄をクリックすると、プルダウンメニューが表示されます。一番下の「+アカウントを追加」をクリックします。
  • ブラウザ操作のアカウント追加の画面に切り替わります。kintoneのIDとパスワードを入力して追加ボタンをクリックします。
  • kintoneのログイン画面ではIDとパスワードの入力があるので、この情報は必須です。
  • 「3.パスワードを入力」をクリックして入力画面を開きます。アカウントの欄をクリックすると、追加しておいた情報が表示されるので選択します。これでパスワードの入力は完了です。
  • 次以降のアクションでは、kintoneのアプリからCSVをダウンロードする手順になります。事前設定済みのため、アクションを開くと下のような画面が表示されます。アクション名は任意の値に変更可能です。
  • アプリ画面の右上の3点リーダーからファイルを書き出す手順1つ1つに「クリック」というアクションを追加しています。
  • パスワードの設定まで完了したら、Yoom画面下のテストボタンをクリックします。
  • アクションのテストが成功すると、CSVが取得できます。

右下の保存するボタンをクリックして、次の設定に進みましょう。

※kintone以外のツールを使うことももちろん可能です。その場合「1.Webサイトにアクセス」以降のアクションをご自身で設定いただく必要があります。

詳しい設定方法:「ブラウザを操作する」の設定方法

ブラウザ操作:一度消してしまったシークレットウィンドウに再度戻って操作する方法

ステップ5 アプリと連携する「ファイルをアップロード」

テンプレートの3つ目の工程をクリックしてください。Microsoft SharePointの任意のフォルダにCSVをアップロードする設定を行います。

(1/2)連携アカウントとアクションを選択

こちらは初期設定済みです。

  • タイトル
  • アプリ
  • Microsoft SharePointと連携するアカウント情報
  • アクション

→次へをクリックします。

(2/2)API接続設定

  • サイトID
    • 編集欄をクリックするとメニューがポップアップして、候補のサイトIDが表示されます。格納先のフォルダがあるサイトを選択してください。
  • ドライブID
    • 同じく編集欄をクリックして表示されるメニューの候補からファイル名を選択します。

  • 格納先フォルダ名
    • フォルダ名を検索するための値を入力します。今回、testというフォルダを指定したいため、「test」と入力しました。
  • 格納先フォルダのアイテムID
    • 編集欄をクリックして候補を表示させます。csvを格納するフォルダ名を選択するとIDが引用されます。
  • ファイル名
    • アップロードする際のファイル名を生成します。末尾に.csvを入力しますので、その前の値に拡張子が入らない方がいいでしょう。今回は月初にダウンロードしたファイルのため、編集欄クリック<メニュー<日付<今月初日<…の中から引用コードを選択しました。2025-02-01.csvというファイルでアップロードされます。
  • ファイルの添付方法
    • 事前設定済みのため追加設定は不要です。

設定が終わったらテストに進みましょう。テストボタンをクリックします。→成功!

Microsoft SharePointにCSVが保存されます。

→保存するをクリックします。今回の主な設定は以上です。

ステップ6 アプリトリガーをONにする

全ての工程の設定が終わると、完了画面が表示されます。

テンプレートの左上にあるトグルをONにすると、フローボットが起動します。

<span class="mark-yellow">プログラミング不要でフローボットの設定が簡単に完了しました。</span>

今回使用したテンプレートはこちらです。

もっと活用!RPAでできる便利な自動化3選

RPAを導入すれば、日々の業務がもっとスムーズに。今回は kintoneを活用した便利な自動化アイデア をご紹介します!

1. kintoneの顧客情報をGoogleフォームに自動送信

kintoneに登録した顧客データを、RPAがGoogleフォームへ自動入力。手作業の手間が省け、転記ミスもゼロに! データの入力スピードがアップし、情報活用がもっとスムーズになります。

2.  kintoneのデータを基幹システムに自動登録

決められたスケジュールに沿って、kintoneの情報を基幹システムに登録。人事管理や経理業務など、正確性が求められる作業にぴったり! 手作業を減らし、データ連携のミスを防ぎます。

3. kintoneと基幹システムのデータ統合を自動化

kintoneと基幹システムをつなげることで、情報を一元管理。手入力のミスをなくし、データの整合性を維持しながら業務の効率化が可能に!

指定のスケジュールでCSVを取得&Microsoft SharePointへアップロード!便利な活用シーン3選

営業チームやプロジェクトを管理するマネージャー、そしてMicrosoft SharePointを活用している企業にとって、データの取得や管理は欠かせない業務。でも、手作業に頼ると「ダウンロード忘れ」や「データのバラつき」といった問題が発生しがち。そこで活躍するのが この自動化フロー です!具体的なメリットを見ていきましょう。

1.必要なデータを確実に取得。「ダウンロードしたっけ?」のモヤモヤをゼロに!

WebサイトからのCSVダウンロードは、それ自体はシンプルな作業。でも、「そろそろ新しいデータが出ているはずだけど、もうダウンロードしたっけ?」と、都度確認するのは地味に面倒ですよね。しかも、ダウンロードのタイミングがずれると、古いデータを使ってしまうリスクも。

<span class="mark-yellow">この自動化フローを導入すれば、決まったスケジュールで自動的にCSVを取得し、Microsoft SharePointのフォルダに整理された状態で格納! これにより、「うっかりダウンロードし忘れた…」という事態を防ぎながら、常に最新のデータを活用できるようになります。</span>また、チームでデータを共有している場合、取得タイミングがバラバラだと「どれが最新版?」と認識がずれることも。 しかし、この仕組みなら、すべてのメンバーが同じデータをリアルタイムで確認できるので、情報の整合性が保たれ、スムーズな意思決定が可能になります。

2. データの活用スピードを向上!プロジェクトの進行をスムーズに

プロジェクトを進める上で、データの更新が遅れることは致命的。「担当者がダウンロードを忘れていた…」「どこに保存されているのかわからない…」 といった問題が発生すると、スケジュールに影響を与え、関係者が困ることもありますよね。

<span class="mark-yellow">この自動化フローを使えば、決められた時間にデータが自動で取得・格納されるので、チームの誰もがMicrosoft SharePointの指定フォルダから最新情報をすぐに確認可能! データ取得のタイミングが統一されることで、関係者全員が同じ情報をもとにスムーズに業務を進めることができます。</span>特に プロジェクトを管理するマネージャーにとっては、大きなメリット。 タイムリーなデータが揃わないと、意思決定が遅れてしまい、プロジェクトの進行に影響が出ることも。このフローなら、必要なデータが自動的に準備されるため、情報を待つことなく、適切なタイミングで判断ができるようになります。

3.Microsoft SharePointとの連携で、データ管理の手間を削減!

データを取得した後、適切に整理されていなければ、どんなに優れた情報でも活用しづらいもの。「あのデータ、どこに保存したっけ?」「最新のファイルはどれ?」 そんな確認作業が意外と時間を奪ってしまいますよね。特に、複数のメンバーでデータを扱う場合、保存ルールが統一されていないと「どこに何があるのかわからない…」という状況に陥りがち。 必要な情報を探す時間が増えると、本来の業務に集中できなくなってしまいます。

<span class="mark-yellow">この自動化フローを導入すれば、取得したCSVデータがMicrosoft SharePointの決められたフォルダに自動で格納! 毎回の保存場所が一定なので、関係者は迷わずにデータにアクセスでき、作業の効率アップが期待できます。</span>また、手作業でフォルダを整理する手間が省けるため、「保存し忘れ」や「誤った場所へのアップロード」といったミスも防げるのが大きなポイント。 これにより、データの管理がシンプルになり、業務の流れがスムーズになります。

まとめ

「データ、もう取得した?」のやりとりをゼロにして、もっとスムーズにデータ活用を!

CSVのダウンロードやアップロードは、一つひとつは簡単でも、毎日のルーティンになると意外と手間がかかるもの。さらに取得のタイミングがバラバラだと、「どれが最新版?」とチーム内で混乱することも。<span class="mark-yellow">Yoomのフローボットテンプレートを活用すれば、決まったスケジュールでWebサイトからCSVを取得し、Microsoft SharePointに自動格納。 ノーコードで導入できるから、誰でも簡単にスタートできます!</span>「ダウンロード忘れ」や「データのバラつき」によるストレスをなくして、もっと快適な業務環境をつくってみませんか?

では、またお会いしましょう!

この記事を書いた人
k.hieda
Webプランナー・ディレクター歴10年目。Web制作会社勤務時代は、クライアントへ改修と運用プランの提案と制作進行がメインでした。現在はパラレルワーカーです。Yoomのコンテンツ事業部でブログの制作、個人事業では企業の外部広報案件を受けています。民泊を始めるのでルーチンワーク効率化の徹底を目指しています!
タグ
RPA
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Yoomのハイパーオートメーションとは?
従来のRPAでは単純な繰り返し作業しか自動化できず、その設定作業はとても複雑なものでした。
AI・API・RPA・OCRなど様々な技術を組み合わせた「ハイパーオートメーション」なら、これまでは実現できなかった多くの作業を、これまでよりも簡単に自動化することが可能です。
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