2025/01/09
アプリ同士の連携方法

SmartHRとChatworkを連携して、SmartHRの情報で在籍証明書を発行しChatworkに通知する方法

k.ueno
SmartHRとChatworkの連携イメージ

目次  

SmartHRで従業員情報を管理している企業の人事担当者にとって、在籍証明書の発行やその通知手間のかかる作業となっているかもしれません。
Yoomを活用しSmartHRとChatworkを連携することで、SmartHRの管理データをもとに在籍証明書を自動発行し、発行完了の旨をChatworkへ自動通知できます。
これにより、書類の発行作業から通知に至るまでの時間を短縮し、人事・労務部門の業務効率向上につなげることができます。
本記事では、SmartHRの情報で在籍証明書を発行しChatworkに通知する自動化フローの設定方法と導入するメリットについて解説します。
業務に取り入れることで、書類発行の際の人的ミス削減とスムーズな情報共有が実現できるのでぜひご覧ください。

こんな方におすすめ

  • SmartHRとChatworkを導入している企業
  • 証明書の発行や通知作業を負担に感じる人事担当者
  • ヒューマンエラーによる証明書発行ミスを削減したい責任者
  • 業務の自動化に興味をもっている情報システム担当者
  • 部門間のコミュニケーションを行う上で情報共有のトラブルを防ぎたい管理者

SmartHRとChatworkの連携メリットと具体例

1.ヒューマンエラーの削減

従来の在籍証明書の手動発行では、誤入力や書類のミスが発生しやすくなってしまいます。
この自動化フローを取り入れることで、SmartHRの情報をもとに在籍証明書を発行するので、ヒューマンエラーのリスクを軽減できます。
例えば、SmartHRの情報を正確に反映した在籍証明書が生成されるので、誤った情報の周知などのトラブルをなくすことができます。
また、発行完了をChatworkに素早く通知することで、二重確認が容易になり、プロセス全体の正確性向上が期待できます。

2.情報共有の円滑化

SmartHRとChatworkを連携することで、在籍証明書発行の完了通知が関係者全員に迅速に共有されます。
例えば、人事部だけでなくその他関連チームにも在籍証明書発行の旨が自動通知されるため、情報の伝達ミスや確認漏れを防止できます。
これにより、チーム間の連携がスムーズになり、全体的な業務効率向上につながります。

3.担当者の作業負担を軽減

在籍証明書の発行から通知までを自動化することで、人事担当者の作業負担を軽減できます。
例えば、営業スタッフから証明書の発行依頼があった際、SmartHR上の操作をトリガーに在籍証明書の発行が自動的に行われ、そのままChatworkで通知されるため、人事スタッフの対応時間を短縮できます。
人事スタッフは短縮できた時間分を、他の重要な業務に充てることができるかもしれません。

では、「SmartHRの情報で在籍証明書を発行しChatworkに通知する」のテンプレートを使ったフローボットを作成していきましょう。

[Yoomとは]

SmartHRの情報で在籍証明書を発行しChatworkに通知する方法

SmartHR内のデータが選択されたことをSmartHRのAPIを利用して受け取り、GoogleドキュメントのAPIを活用してSmartHRの従業員情報をもとに在籍証明書を自動作成し、Chatworkの提供するAPIを用いて​​Chatworkに在籍証明書の発行完了を送付することで実現が可能です。
一般的に実現にはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを用いることでプログラミング知識がなくても簡単に実現できます。

フロー完成までの作業は以下のように進めていきます。

  • SmartHRとGoogleドキュメントとChatworkのマイアプリ連携
  • テンプレートのコピー
  • SmartHRのChrome拡張機能トリガー設定とGoogleドキュメントとの連携、続くChatworkの各オペレーションの設定
  • トリガーをON

Yoomを利用していない方は、こちらから無料登録をしてください。
すでにYoomを利用している方はログインしましょう。

・SmartHRとGoogleドキュメントとChatworkをマイアプリ連携

(1)まずはSmartHRをマイアプリに接続していきます。
Yoomアカウントにログイン後、左欄の「マイアプリ」をクリックして「新規接続」からSmartHRを検索してください。

(2)SmartHR(OAuth)のアプリアイコンをクリックします。
(SmartHRは、『SmartHR』『SmartHR(OAuth)』2つのアプリが検索結果に表示されますが、『SmartHR(OAuth)』の方を接続します。)

(3)連携するSmartHR(OAuth)の「サブドメイン」を入力し、[追加]をクリックします。
まずは1つ目のSmartHR(OAuth)の接続が完了しました。
SmartHRのマイアプリ登録方法は、こちらのページもご確認ください。

(4)次に、Googleドキュメントのアプリアイコンを検索し、クリックします。

(5)「Sign in with Google」をクリックすると、アカウントを選択する画面に移行するので、連携させたいアカウントを右の管理アカウントから選択します。
選択後、サインイン画面に移行するので、認証を完了させてください。
これで、2つ目のGoogleドキュメントの接続が完了しました。

(6)次にChatworkのアプリ連携を行います。
先ほどと同様の操作で、Chatworkを選択します。

(7)Chatworkのログイン画面に移行するので、Chatworkアカウントのメールアドレスを入力し、[続ける]をクリックします。
次の画面で「パスワード」を入力し、[ログイン]をクリックしてください。

(8)連携を許可するかの画面に移行するので、内容を確認し、[許可]をクリックします。

クリック後、3つのアプリが追加された状態のYoomアカウントのマイアプリ画面へ移動します。
これで3つのアプリがYoomアカウントに接続できました。

・テンプレートのコピー

Yoomアカウントに対象のアプリの新規接続が完了していることを確認後、下記のテンプレートの「このテンプレートを試してみる」のアイコンをクリックします。

テンプレートがコピーされるので、「OK」ボタンをクリックします。

Yoomアカウントの「マイプロジェクト」の画面に移動するので、テンプレート内容を確認してください。

設定フローは3つです。

・SmartHRのChrome拡張機能トリガーの設定

(1)まず、SmartHRのChrome拡張機能トリガーを設定します。

Yoomアカウントの画面左側のマイプロジェクトから「【コピー】SmartHRの情報で在籍証明書を発行しChatworkに通知する」をクリックしてください。

クリックした後、以下画面のようにテンプレート内容が表示されます。

(2)1つ目のアクションである、Chrome拡張機能のアイコンの「従業員ページから起動」をクリックします。

(3)上記画像の赤い部分「Chrome拡張機能をこちらからインストール」と記載がされています。
Chrome拡張機能トリガーを使用するために、こちらのページを確認しておきましょう。
Chrome拡張機能をインストールしていない方は、こちらからインストールしてください。

(4)Chrome拡張機能の設定が完了後、SmartHR(OAuth)と連携するアカウント情報を入力し、[次へ]をクリックします。

(5)次の画面でSmartHRで閲覧中の従業員のページから起動できるよう設定を行います。
「起動ページのURLサンプル」にテストを実施する SmartHRのURLを入力しましょう。
入力後は[テスト]をクリックし、問題がなければ[保存する]をクリックしてください。

なお、このステップでSmartHRに格納されている情報をアウトプットとして取得することが可能です。
アウトプット情報は、「この値を他のオペレーションで利用することができます。」という注釈の通り、この後のステップで引用・活用できます。

※拡張機能のインストールは、テンプレートの右上からでも行えます。

・Googleドキュメントの設定

(1)次に、2つ目のアクション「書類を発行する」をクリックしましょう。

(2)連携させるアカウント情報を入力し、[次へ]をクリックします。

(3)「雛形書類の連携」の項目では、入力バーをクリックすると、以下の画面のようにアカウントから取得した内容が『候補』として展開され、この中から該当する情報を選択できます。

(4)「発行書類」の項目にも情報を入力し、[次へ]をクリックします。

(5)「書類を発行する」を利用するには、あらかじめ「Google ドキュメント」または「Googleスプレッドシート」にて書類の雛形(テンプレート)の作成が必要です。
雛形書類をこちらの設定方法に従って、作成しておきましょう。
もし、書類発行オペレーションが実行できない場合、こちらのページを参考に問題解消をお試しください。

(6)雛形書類の作成が完了したら、「置換条件を取得」をクリックしてください。
今回は「置換対象の文字列」を以下の画像のように構成し、「置換後の文字列」に該当する情報を設定します。

(7)「置換後の文字列」には前ステップで取得したアウトプットを引用できます。
以下の画像は、「置換後の文字列」の項目に前ステップで取得した【姓】、【名】を引用したものです。

(8)問題なく置換条件を取得し、運用に沿った設定を行ったら、[テスト]をクリックし、[保存する]をクリックしてください。

・Chatworkの設定

(1)最後に、3つ目のアクション「ファイルをアップロードする」をクリックします。

(2)連携するアカウント情報を入力し、[次へ]をクリックします。

(3)次の画面で「ルームID」を設定します。
以下の画面のように、連携したアカウントから内容を取得し、『候補』にその内容が展開されるので、展開された情報も活用しましょう。

(4)「メッセージ内容」は、通知時のメッセージとして設定します。
以下の画面のように、アウトプットを活用できます。
(例として、前ステップから取得したアウトプット【部署】と【姓】をメッセージ内容に引用したものです。)

(5)今回のフローでは発行した書類を通知メッセージとともに送付したいので、「ファイルの添付方法」は以下のように設定しています。
(運用に合わせて任意に設定できます。)

(6)情報を入力した後、[テスト]をクリックし、問題がなければ[保存する]をクリックします。
これで設定は完了です。

・トリガーをON

以下の画面の赤枠部分「トリガーをON」をクリックすることで、フローボットが自動で起動します。

今回使用したテンプレートはこちら

SmartHRとChatworkを使ったその他の自動化例

他にもSmartHRとChatworkを使った自動化の例がYoomにあるので、いくつか紹介します。

SmartHRに従業員が登録されたら、Chatworkに通知する

新規従業員への歓迎メッセージをChatworkで素早く送信できるので、チーム間のコミュニケーションを強化できるでしょう。
普段使い慣れたChatworkに通知することで、担当者はSmartHRにアクセスすることなく、新規従業員の情報を迅速に把握することができます。

新入社員情報をフォームに入力後雇用契約書を送付、SmartHRに登録して通知

新入社員情報が特定のフォームから送信された際、自動的に雇用契約書を作成し、SmartHRに登録するフローです。
手続きの完了状況をChatworkで共有することで、入社手続きを迅速に進めることができます。

SmartHRで従業員が削除されたら、Chatworkに通知する

従業員がSmartHRから削除されたタイミングで自動的にChatworkのルームに通知が届くことにより、人事担当者以外にも関係部署やチームメンバー全員が迅速に退職者の情報を把握できます。
手動でのChatworkのルームへの通知や情報共有が不要になるため、人事担当者の負担軽減につなげられます。

まとめ

今回紹介したSmartHRとChatworkのアプリ連携を業務に取り入れることで、SmartHRの情報をもとに在籍証明書を自動発行できるので、日常の人事業務のさらなる効率化が実現できます。
また、対応状況を普段使いのChatworkに通知するため、後続業務をスムーズに進めることもできるでしょう。
担当者の作業負担が軽減されるので、ヒューマンエラーのリスク低減が期待できます。

組織全体の業務効率を高めるために、ぜひYoomを活用して、アプリ連携による自動化を体験してください。

この記事を書いた人
k.ueno
これまでカスタマーサポートとして、ユーザー様の疑問や不安点を解消するために尽力してきました。 yoomを活用することで、日々の煩雑になりつつある業務がサクサク進むようになると知り、感動しました! これから業務効率化を目指す方々へ、スムーズにサービスを利用してもらえるよう、わかりやすい内容でコンテンツを発信していきます。
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