2024/07/25
アプリ同士の連携方法

KING OF TIMEとSlackを連携して、Slackで特定の出退勤ワードを投稿したらKING OF TIMEに打刻する方法

r.suzuki

目次

みなさんは出退勤の打刻管理、どのように行っていますか?
働き方改革に伴い、在宅や出張先でも打刻できるアプリを導入する企業が増えてきましたよね!
集計も便利になって、様々な働き方に対応できるようになりましたが、まだ打刻漏れなどに悩む管理部門の方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、出退勤管理アプリのKING OF TIMEとメッセージツールのSlackを連携させて、KING OF TIME に自動打刻できる方法をご紹介します。
2つを連携させるメリットは他にもたくさんあるので、連携手順とあわせてご紹介します!

KING OF TIMEとSlackの連携によるメリットと自動化

メリット1:効率的な打刻管理

Slack上で出勤や退勤の記録送信するとKING OF TIMEで出退勤が打刻できるようになります。

従業員は2つのアプリケーションに切り替える手間がなくなり、自分の打刻状況を簡単に確認できるため、自分の勤務時間を管理しやすくなります。
管理者側はリアルタイムでの打刻通知を確認できるので、従業員の出退勤状況を簡単に把握することができます。
だから、打刻忘れや遅刻、早退などの問題が発生したら、すぐに対策をすることができるんです。
月末に出退勤の不備を従業員に確認しても、「なんで早退したんだっけ?」とわからないなんてことはもうありません!
正確性と効率性が大幅に向上しますよ!

メリット2:自動化による時間短縮
多くの勤怠管理業務が自動化され、時間の大幅な短縮が可能となります。
例えば、出退勤やシフト変更の通知が自動的にSlackに送られるため、手動での確認や記録作業が不要になります。
さらに、休暇申請や承認プロセスもSlack上で自動化されるため、書類のやり取りや手動入力の手間が省けます。
休日申請もSlackで完結しちゃうわけです。
自動化されると重複や漏れが発生しないので、迅速かつ正確なデータ管理が実現できます!

メリット3:即更新
Slackと連携することで、KING OF TIMEの勤怠データがリアルタイムで更新されます。
従業員が出勤や退勤を記録すると、その情報がすぐにSlackに反映されて、管理者やチームメンバーが最新の勤怠状況を常に把握することができます。
シフトの変更や突発的な欠勤などにも迅速な対応が可能です。
また、リアルタイムの更新により、勤務時間や労働時間の集計も常に最新の状態で行われるため、給与計算や勤怠管理の精度が向上します。

Yoomとは?

‍アプリの連携はノーコードでアプリ連携ができるYoomを使って行います。
一般的なアプリ連携ではプログラミング知識を求められることもありますが、Yoomは、専門的な知識がなくても、ノーコードでアプリ同士を連携できるサービスを提供しています!
また、Yoomは既存のテンプレートも豊富です!
初心者でも、このテンプレートをコピーしてフローを作成することができるので、とても簡単にはじめられます!
フローボットテンプレート|Yoom

無料ではじめられますので、Yoomのアカウントをお持ちでない方は、ぜひアカウントを取得してくださいね!
Yoomのアカウント発行ページ
Yoomの基本的な操作はこちらを参考にしてください。
初めてのYoom

基本フローボットのテンプレートを使った作り方

今回はまず、【Slackで特定の出退勤ワードを投稿したらKING OF TIMEに打刻する】というフローを作成していきます。
Slackで「出勤」「退勤」と投稿したらそれを使ってKING OF TIMEに打刻します。

まずはテンプレートをコピーしてから連携設定をはじめてください。

※SlackとKING OF TIMEのデータコネクトの際に、Slack側の氏名とKING OF TIMEの姓名情報が一致している必要があります。
※分岐をするにはミニプラン以上のプランでご利用いただける機能(オペレーション)となっております。
フリープランの場合は設定しているフローボットのオペレーションはエラーとなりますので、ご注意ください。
※ミニプランなどの有料プランは、2週間の無料トライアルを行うことが可能です。
無料トライアル中には制限対象のアプリやAI機能(オペレーション)を使用することができます。

事前準備

‍Yoomのアカウントにログインができたら、まず使用するアプリを登録します。

1.「マイアプリ登録」をクリックし、「新規作成」を選択してください。
2.登録したいアプリ(今回はKING OF TIMEとSlack)を選択し、使用するアカウントでログインしてください。


KING OF TIMEの登録ができたら、もう一度「新規作成」をクリックして、Slackの登録をするという流れです。
クラウドサインのアプリ連携についてはこちらを参考にしてください。
KING OF TIME マイアプリ登録方法 | Yoomヘルプセンター (intercom.help)
Slackのアプリ連携についてはこちらを参考にしてください。
Slackのマイアプリ登録方法 | Yoomヘルプセンター (intercom.help)

3.登録ができるとマイアプリにアイコンが表示されます。
KING OF TIMEとSlackのアイコンが表示されたか確認をしてください。

4.後で使用するスプレッドシートを用意しておきます。
以下のURLを参考にしてスプレッドシート上にヘッダーと関数を設定します。
※UNIXTIMEを通常の日付・時刻に変換する方法:https://intercom.help/yoom/ja/articles/8343335
※この際A2セルは書式なしテキストに、日付のセルはYYYY-MM-DD形式に書式を事前に変更してください

5.Yoomデータベースで事前にSlackのテーブルとKING OF TIMEのテーブルを用意します。
SlackはユーザーIDと表示名や氏名を表示項目とします。
KING OF TIMEは姓、名、識別番号を表示名とします。
データコネクトでSlackとKING OF TIMEを同期させます。
※Yoomデータベースについてはこちらを参考にしてください。
📖Yoomデータベースの主な活用方法について | Yoomヘルプセンター (intercom.help)

6.KING OF TIMEをデータコネクトしたテーブルに1列関数の列を設け、「JOIN(\"\",{姓},{名})」このように設定し姓名を連結させます。

フローボットの設定

では早速、具体的なフローの作成手順を説明していきます!
1.コピーしたテンプレートをマイプロジェクトから開きます。
2.右上の「編集する」をクリックします。

タイトルはフローの内容がわかりやすいように記入してあります。
詳細も含め、変更可能です。使用しやすいように変更してください。


3.「アプリトリガー 出勤or退勤を入力してもらう」をクリックします。


4.トリガーアクションは「新しいメッセージがチャンネルに投稿されたら」を選択して、「次へ」をクリックします。


5.トリガーの起動間隔を選択して、チャンネルIDを入力します。
チャンネルIDはSlackがアプリ登録されていると候補から選択することが可能です。
入力したら「テスト」をクリックします。テストが成功したら、「保存」します。


6.フローに戻ったら、「分岐 出勤か退勤というワードだったら分岐」のアイコンをクリックします。


7.オペレーションは「出勤or退勤を入力してもらう」で、アウトプットに「メッセージ内容」のように設定してあります。
特に問題なければそのまま「保存」します。


8.フローに戻ったら、「アプリと連携する UNIXTIME計算用のスプレッドシートをコピーする」のアイコンをクリックします。


9.アクションは「シート(タブ)をコピーする」を選択して、「次へ」をクリックします。


10.事前準備で作成したスプレッドシートの「スプレッドシートID(コピー元)」、「シートID(コピー先)」を入力する。
スプレッドシートIDはURL内の「/spreadsheets/d/●●●/」●●●の部分がスプレッドシートIDとなります。
アプリ登録ができていると、候補からも選択できます。
入力したら「テスト」をクリックします。テストが成功したら、「保存」します。

11.フローに戻ったら「アプリと連携する SlackトリガーでJSON PATHで取得したタイムスタンプをUNIXTIME変換用のスプレッドシートの特定セルに入力する」のアイコンをクリックします。


12.アクションは「セルに値を入力」を選択し、「次へ」をクリックします。

13.項目を入力します。
スプレッドシートIDは1つ前に連携したスプレッドシートと同じです。
シート名は候補から選択することが可能です。


14.対象のセルはA2のまま、値はSlackで最初に取得したアウトプット情報なので、候補からtsというアウトプットを埋め込みます。
「テスト」をクリックし、テストが成功したら、「保存」をクリックします。


15.フローに戻ったら、「データベースを操作する UNIXTIMEから通常に日付時間に変換したレコードを取得する」のアイコンをクリックします。

16.データベースの連携の項目を入力します。
スプレッドシートIDは1つ前に連携したスプレッドシートと同じです。
入力できたら、「次へ」をクリックします。

17.検索条件を「UNIXTIMEが空でない」として、テストが成功したら、「保存」します。

18.フローに戻ったら、「アプリと連携する レコード習得後にコピーしたシートは削除する」のアイコンをクリックします。


19.アクションは「シート(タブ)を削除する」を選択し、次へ」をクリックします。


20.必須項目を入力します。
スプレッドシートIDは1つ前に連携したスプレッドシートと同じです。
「テスト」をクリックし、テストが成功したら、「保存」をクリックします。


21.フローに戻ったら「データベースを操作する SlackとデータコネクトしたDBからトリガーで取得したユーザーIDを使って対象者名を取得する」のアイコンをクリックします。

22.データベースの連携に入力します。
事前準備で作成したSlackのデータベースと連携します。
プロジェクト、データベースを候補から選択することが可能です。

23.取得したいレコードの条件にユーザーIDがSlackで取得した{{送信者}}に等しいと設定します。
テストして、テストが成功したら、「保存」する。

24.フローに戻ったら「データベースを操作する KING OF TIMEとデータコネクトしたDBから手前で取得した氏名を使って識別番号を取得する」のアイコンをクリックします。


25.データベースの連携に入力します。
事前準備で作成したKING OF TIMEのデータベースと連携します。
プロジェクト、データベースを候補から選択することが可能です。


26.取得したいレコードの条件にユーザーIDがSlackのデータベースで取得した{{氏名}}や{{表示名}}に等しいと設定します。
候補から選択することが可能です。
テストして、テストが成功したら、「保存」する。


27.フローに戻ったら「進行先の切り替え」のアイコンをクリックします。
内容を確認して「保存」する。


28.フローに戻ったら「出勤方向に対してこれまで取得した情報で打刻を行う」のアイコンをクリックします。


29.アクションは「打刻データの登録」を選択して、「次へ」をクリックします。


30.今まで取得したアウトプット情報を選択して、入力していきます。
テストをクリックし、テストが成功したら、「保存」する。


31.フローに戻ったら今度は「退勤方向に対してこれまで取得した情報で打刻を行う」のアイコンをクリックします。
出勤の場合と同じように設定します。最後の「打刻種別コード」が退勤となるので注意してください。


これで【Slackで特定の出退勤ワードを投稿したらKING OF TIMEに打刻】というフローの完成です。

32.最後にトリガーを「ON」に切り替えれば起動します。

KING OF TIMEとSlackの連携フロー応用編

ここまでご紹介したフロー以外にも、【YoomデータベースからKING OF TIMEアカウントを発行する】というフローも作成できます。
たとえば新入社員の入社時などに、Yoomデータベースの従業員情報を元に、新たにKING OF TIMEのアカウントを発行できるんです。

他にもSlackやKING OF TIMEを使った自動化の例がYoomにはたくさんあるので、いくつか紹介します。

こちらは【Googleスプレッドシートで行が追加されたらKING OF TIMEで従業員を登録する】というフローです。
Googleスプレッドシートでも情報を管理している場合、入力の手間を省いて従業員の登録をすることができます。事務作業の効率化が図れます!

【Googleスプレッドシートで行が更新されたらKING OF TIMEの従業員情報も更新する】というフローは情報の更新をトリガーにKING OF TIMEの情報も編集します。
手作業で修正する必要がないので、更新漏れや入力ミスを未然に防ぐことができますよ。

こちらは【freee人事労務で従業員が登録されたら、KING OF TIMEにも登録する】というフローです。
労務完了と勤怠管理の2つのアプリ間での情報入力を自動化することで、ヒューマンエラーを防ぐことができます!

まとめ

KING OF TIMEとSlackの連携するとSlack で特定の退勤ワードを投稿するだけで、KING OF TIME に自動的に打刻されるようなフローを作成することができました!
このフローによって、効率的な打刻管理と業務の自動化が実現しました!
自動化される業務時間の短縮になるだけでなく、手作業に起こりがちな重複や漏れが発生しないので、迅速かつ正確なデータ管理が実現できますよ!
ぜひ試してみてくださいね!

この記事を書いた人
r.suzuki
人材が限られる地方の中小企業で業務の効率化を日々模索していたところ、Yoomと出会いました。 こうだったらいいなとなにげなく考えていたことがYoomを導入することで、こんなにも効率化できるんだ!と感動。 システムやプログラミングの知識や経験がない私でも、業務が大きくかわったので、同じように感じているたくさんの方々へ共有できたらと執筆しています。
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