SmartHRとGoogle Workspaceの連携イメージ
How to Integrate Applications

2025/01/08

SmartHRとGoogle Workspaceを連携して、SmartHRで部署情報が変更されたらGoogle Workspaceの従業員情報を更新する方法

n.fukuoka

SmartHRは、人事担当者にとって非常に便利なツールです。社会保険や年末調整などの複雑な作業を簡単に処理できるだけでなく、ペーパーレス化により書類管理の手間も削減します。
しかし、SmartHRとGoogle Workspaceをそれぞれ使用している場合、従業員が部署を移動すると、そのたびに両方のツールで情報を手動で更新する必要があり、手間が増えるかもしれません。
本記事では、SmartHRとGoogle Workspaceを連携する際のメリットや、設定方法について解説します。

本記事はこんな方におすすめ

今回紹介する内容は以下のような方々におすすめです!

  • SmartHRとGoogle Workspaceを導入している企業で、手動での情報更新に課題を感じている方
  • SmartHRとGoogle Workspaceを連携して、担当者の負担を軽減したいと考えている方
  • 部門間での連携やプロジェクト管理をスムーズに進めたい企業の人事担当者や管理部門の方

SmartHRとGoogle Workspaceの連携のメリットと具体例

メリット1:人為的ミスの削減

データを手作業で転記する業務では、人為的なミスが発生しやすい状況が生まれます。
特に、複数のシステム間で同じ情報を管理する場合、片方のシステムで情報を更新した後、もう片方のシステムへの反映を忘れたり、入力ミスが発生したりする可能性があります。
例えば、SmartHRで営業部からマーケティング部へ異動した従業員の情報を更新した後、Google Workspaceの組織情報への反映を忘れてしまうと、社内メールの配信リストや、グループウェアのアクセス権限などが古い情報のままになってしまいます。
その結果、誤った情報に基づいて業務が進められ、後で修正が必要になるなど、業務判断に支障が生じる可能性もあります。
アプリ連携を活用することで、情報の同期が自動化され、ヒューマンエラーの削減が見込めます。
ヒューマンエラーが減ることで、これまでエラーの修正に費やしていた時間や手間が削減され、チーム全体のパフォーマンス向上につながるでしょう。

メリット2:データの一貫性保持

複数のシステムで同じ情報を管理している場合、それぞれのシステムで情報が異なってしまうという問題が発生する可能性があります。
このような状態が続くと、どの情報が正しいのか判断が難しくなり、業務に混乱が生じます。
例えば、社内の情報共有ツールで異動者の所属情報が更新されていないと、適切な情報が伝わらなかったり、誤った情報が共有されたりする恐れがあります。
自動化によって、SmartHRの情報を基にGoogle Workspaceの情報が自動的に更新されるため、常に両システムでデータが一致した状態を保つことができます。
これにより、データの一貫性が確保され、情報をもとにした適切な業務遂行とセキュリティレベルの維持が可能となるでしょう。
結果として、組織全体で常に整合性の取れた情報に基づいた業務遂行が可能となるでしょう。

メリット3:部署間の情報共有がスムーズに

SmartHRとGoogle Workspaceを連携することで、情報伝達の遅延や不整合を防ぎ、組織全体の連携を強化します。
例えば、あるプロジェクトで、人事部から広報部に異動した従業員が、異動後すぐに新しいプロジェクトチームに参加する必要があるとします。
従来の手作業による情報更新では、Google Workspaceのグループ情報更新に時間がかかり、異動者がプロジェクトに必要な情報へのアクセスが遅れる可能性があります。
アプリ連携により、SmartHRで部署情報が変更されると、その情報が自動でGoogle Workspaceに反映されるようになります。
これにより、異動者は必要な情報に速やかにアクセスでき、新しいプロジェクトに円滑に加わることが可能となります。
部署間の連携が円滑になることで、目標達成に向けた取り組みがより効果的に行えるようになるでしょう。

本記事ではYoomを使って連携を進めていきます。
まだ利用したことがない方は、初めてのYoomをぜひご覧ください。

それではここからノーコードツールYoomを使って、【SmartHRで部署情報が変更されたらGoogle Workspaceの従業員情報を更新する】方法を説明します。

[Yoomとは]

SmartHRとGoogle Workspaceの連携フローの作り方

SmartHRの従業員情報が更新されたことをSmartHRのAPIを利用して受け取り、Google Workspaceの提供するAPIを用いてGoogle Workspaceの従業員情報を更新することで実現が可能です。一般的に実現にはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを用いることでプログラミング知識がなくても簡単に実現できます。

連携フローは、大きく分けて以下のプロセスで作成していきます。

  • SmartHRとGoogle Workspaceをマイアプリ登録
  • SmartHRで部署情報が変更されたら起動するトリガーの設定
  • Google Workspaceで従業員情報を更新する設定
  • テストと確認

ステップ1:SmartHRとGoogle Workspaceとのマイアプリ連携

まず、Yoomのアカウントにログインします。
アカウントをお持ちでない場合は、まずYoomのアカウント発行ページにてアカウントを作成してください。

1.マイアプリをクリックした後、新規接続をクリックします。

2.入力欄からアプリ名で検索できます。
今回はSmartHRとGoogle Workspaceをそれぞれ検索して、登録していきます。

SmartHRのマイアプリ登録

まず、SmartHRから登録していきましょう。入力欄にSmartHRと入力するとSmartHRのアイコンが表示されます。
SmartHR(OAuth)のアイコンをクリックします。

1.以下の画面が出てきます。
サブドメインを入力してください。
SmartHRの詳しいマイアプリ登録方法については、以下のリンク先を参照してください。
SmartHR(OAuth)のマイアプリ登録方法
入力が終わったら「追加」をクリックすると、SmartHRのマイアプリ登録は完了です。

Google Workspaceのマイアプリ登録

Google Workspaceも同じように検索して、アイコンをクリックします。

なお、Google Workspaceはチームプラン・サクセスプランでのみご利用いただけるアプリとなっております。フリープラン・ミニプランの場合は設定しているフローボットのオペレーションやデータコネクトはエラーとなりますので、ご注意ください。
チームプランやサクセスプランなどの有料プランは、2週間の無料トライアルを行うことが可能です。無料トライアル中には制限対象のアプリを使用することができます。

入力欄にGoogle Workspaceと入力するとGoogle Workspaceのアイコンが表示されるので、アイコンをクリックします。

1.以下の画面が出てきます。
「Sign in with Google」をクリックしてください。

2.連携するアカウントを選択してください。

3.内容を確認し、「次へ」をクリックします。

4.内容を確認し、Yoomがアクセスできる情報をすべて選択にチェックを入れた後、「続行」をクリックしてください。
これで、Google Workspaceのマイアプリ登録は完了です。

以上で、SmartHRとGoogle Workspaceのマイアプリ登録は終了です。

マイアプリ登録が成功すると、以下の画面が表示されます。
マイアプリの画面にSmartHRとGoogle Workspaceのアイコンが表示されているか確認してください。

その他、Yoomについての詳しい情報は、Yoomヘルプセンターをご確認ください。

テンプレートの選択と格納場所の準備

以下のリンクから「試してみる」をクリックしてください。

以下の表示が出たら、テンプレートのコピーが成功です。

ステップ2:SmartHRで部署情報が変更されたら起動するトリガーの設定

1.まず、一番上の「従業員情報が更新されたら」のアイコンをクリックします。

2.SmartHRと連携するアカウント情報を入力します。
トリガーは「従業員情報が更新されたら」を選択します。
設定が終わったら「次へ」をクリックします。

3.サブドメインを入力します。
SmartHRのサブドメイン確認方法については、以下のリンク先を参照してください。
SmartHRのサブドメイン確認方法
入力が終わったらテストをクリックし、問題がなければ「次へ」をクリックしてください。

4.以下の画面が表示されます。
「テスト」をクリックしたあと、問題がなければ「保存する」をクリックしてください。

5.フローに戻ります。
次は「レコードを取得する」のアイコンをクリックしてください。

6.今回はYoomのデータベースを使用します。
予め、以下のようにYoomデータベースに情報を格納してください。
なお、データコネクト機能を使えば、Yoomのデータベースへ他のクラウドサービスの情報を同期することができます。
詳細は以下のリンク先を参照してください。
データコネクト機能について

7.アクションは「レコードを取得する」を選択します。

8.データベースの連携を設定していきます。
プルダウンをクリックして、設定してください。
設定が終わったら「次へ」をクリックしてください。

9.取得したいレコードの条件を設定します。右側の入力欄をクリックすると、SmartHRで取得した情報が表示されます。今回は「部署」を引用しています。
設定が終わったら「テスト」をクリックし、問題がなければ「保存する」をクリックしてください。

10.次に、「コマンドオペレーション」のアイコンをクリックします。
なお、分岐はミニプラン以上のプランでご利用いただける機能(オペレーション)となっております。
フリープランの場合は設定しているフローボットのオペレーションはエラーとなりますので、ご注意ください。

11.コマンドオペレーションは元から設定されています。
内容を確認し、問題がなければフローに戻るか、「保存する」をクリックしてください。

ステップ3:Google Workspaceで従業員情報を更新する設定

1.最後に、「ユーザー情報を更新」のアイコンをクリックしてください。

2.Google Workspaceと連携するアカウント情報を入力します。
アクションは、「ユーザー情報を更新」を選択します。
入力が終わったら、「次へ」をクリックします。

3.各項目を設定します。
必須項目は必ず入力してください。
入力欄をクリックし、「レコードを取得する」を選択すると、Yoomで取得した情報から引用できるので、適宜活用してください。
以下の画面だと、Yoomのデータベースから「部署」を引用しています。
設定が終わったら「テスト」をクリックし、問題がなければ「保存する」をクリックしてください。

4.これで、【SmartHRで部署情報が変更されたらGoogle Workspaceの従業員情報を更新する】というフローが完成しました。

ステップ4:テストと確認

設定が完了すると、以下のような画面が表示されます。
「トリガーをON」ボタンをクリックすると、フローボットが起動します。

Yoomならノーコードで使い始められます。
以下のリンクから、この便利なフローをお試しください。

SmartHR・Google Workspaceを使ったその他の自動化例

他にもSmartHRとGoogle Workspaceを使った自動化の例がYoomにはたくさんあるので、いくつか紹介します。

1.Google Workspaceで従業員が登録されたらSmartHRにも従業員を追加するフローです。
このテンプレートを活用することで、Google Workspaceに従業員が登録されると、SmartHRの従業員登録が自動追加されます。
これにより、手作業による転記ミスや入力項目の漏れ、誤って同じ情報を二重に登録してしまうなどのヒューマンエラーを防ぐことができるようになるでしょう。

2.SmartHRで従業員が削除されたらGoogle Workspaceからユーザーを削除するフローです。
このテンプレートを活用することで、SmartHRで従業員が削除された際に、Google Workspaceからユーザーを削除できます。
これにより、退職者のアカウントが放置されるのを防ぎ、アカウント管理にかかる手間を削減できるでしょう。

3.SmartHRに従業員が登録されたらGoogle Workspaceに新規ユーザーを追加するフローです。
このテンプレートを活用することで、SmartHRで従業員が登録された際に、Google Workspaceに新規ユーザーを自動追加することができます。
これにより、入社初日から業務に必要なアカウントが用意され、新しい従業員が業務に早く慣れるサポートにもつながるでしょう。

まとめ

SmartHRとGoogle Workspaceを連携することで、SmartHRで部署情報が変更された際に、Google Workspaceの従業員情報を自動で更新できるようになりました。
これにより、手動での更新に伴う負担を軽減し、誤った情報が登録されるリスクを抑える有効な手段となるでしょう。
Yoomは、プログラミング知識を必要とせず、初心者でも簡単に使い始められます。
従業員の入退社手続きや各種契約書の管理も、テンプレートを使えばすばやく設定できます。
Yoomを活用し、従業員情報の管理を効率化してみませんか?

The person who wrote this article
n.fukuoka
In this day and age where there are more and more tools, it's often hard to know what to use. I would like to deliver useful information that is easy to understand so that everyone's work can be made even a little easier!
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