Airtableとマネーフォワード Adminaに従業員情報を登録する作業には、入力ミスが発生するリスクがあります。
また、繰り返し登録による担当者の負担と工数の増加も課題になりがちです。
こうした課題に直面する場合、効率的な業務が難しくなるため、自動化を検討することがあるかもしれません。
今回紹介する自動連携を導入すると、Airtableに登録した従業員情報を自動でマネーフォワード Adminaに反映できるため、業務の効率化やコストの削減を図れるでしょう。
本記事では、ノーコードでAirtableとマネーフォワード Adminaを連携する方法を紹介するので、参考にしてみてください。
複数のツールに従業員情報を登録する場合、手動では転記ミスが発生することがあります。
ミスが生じれば、ツールごとにデータが変わってしまい、メンバー間で認識のズレが発生してしまいます。
Airtableとマネーフォワード Adminaを連携すれば、Airtableに登録したデータを自動で反映できるため、マネーフォワード Adminaに登録する際のヒューマンエラーを防止でき、整合性が取れたデータ管理が可能になります。
例えば、2つのツールを異なる部門で管理する場合、従業員名を間違えてしまえば、部門間での意思疎通ができず、余計な確認作業が発生します。
しかし、転記時のエラーを防止できれば、部門間やメンバー間で共通の認識を持てるため、円滑に業務を進められるでしょう。
手動で従業員情報を登録する場合、入力項目が多いと担当者の負担が大きくなります。
複数のツールに登録する場合、登録作業だけで手一杯になり、他の業務に遅れが出る可能性もあります。
Airtableとマネーフォワード Adminaを連携すれば、従業員の登録が一度で済むため、担当者の負担を軽減でき、業務効率が向上するでしょう。
例えば、従業員の入れ替わり頻度が高い飲食業界では、従業員情報の登録が負担となり、本部からのメールチェックを後回しにせざるを得ないこともあります。
Airtableとマネーフォワード Adminaの連携により登録作業が削減されれば、担当者の負担が軽減し他の業務への対応が可能になるでしょう。
従業員情報を複数のツールで管理する場合、ツールの数だけ登録作業が発生します。
繰り返し作業でも工数がかかるため、人件費がツール運用コストを上昇させてしまいます。
Airtableとマネーフォワード Adminaの連携により繰り返し登録を自動化すれば、人件費を削減でき、運用コストの低下につながります。
例えば、新入社員が多い企業ほど、繰り返し登録による工数が多くかかるでしょう。
しかし、自動化することで繰り返し登録を削減できれば、運用に掛かる人件費も削減できます。
それではここから、ノーコードツールYoomを使って、「Airtableで従業員情報が登録されたらマネーフォワード Adminaに追加する」方法を紹介します。
[Yoomとは]
この方法は、Airtableに従業員情報が登録されたことをAirtableのAPIを利用して受け取り、マネーフォワード Adminaが提供するAPIを用いて従業員情報を登録することで実現可能です。
一般的に実現にはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを用いることでプログラミング知識がなくても簡単に実現できます。
今回は大きく分けて以下のプロセスで作成していきます。
Yoomを利用していない方は、こちらから無料登録をしてください。
すでにYoomを利用している方は、ログインしてください。
まずAirtableとマネーフォワード AdminaをYoomに連携するために、マイアプリに登録します。
1.Yoom管理画面の左側で「マイアプリ」を選択し、「+新規接続」をクリックします。
2.続く画面で、Airtableとマネーフォワード Adminaを検索して進むと、次の画面に遷移します。
＜Airtableの場合＞
・ログインをして下記画面の「+Add a base」から、連携させたいベースやワークスペースを選択します。
「Grant access」をクリックするとマイアプリに登録完了です。
＜マネーフォワード Adminaの場合＞
・アカウント名、アクセストークンを入力し、「追加」をクリックすると、マイアプリに登録が完了します。
Airtableとマネーフォワード Adminaを連携するためのテンプレートをコピーします。
1.下記のリンクを開きます。
2.「このテンプレートを試す」をクリックすると、コピーが完了します。
フローの起点となるトリガーアクションを設定します。
このフローでは、Airtableで従業員が登録されるとトリガーが起動します。
1.Yoom管理画面の「マイプロジェクト」を選択し、「【コピー】Airtableで従業員情報が登録されたらマネーフォワード Adminaに追加する」をクリックします。
※テンプレートのタイトルは次の画面で任意に変更できます。
2.「アプリトリガー レコードが登録されたら」をクリックします。
3.Airtableと連携するアカウントを確認し、「次へ」をクリックします。
※その他の項目はデフォルトで設定されています。
4.トリガーの起動間隔、Airtableの情報を設定し、テストを行います。
※トリガーの起動間隔は5分、10分、15分、30分、60分が用意されており、プランによって選択できる時間が変わります。選択した間隔ごとに一度、トリガーとなるアクションを確認し、実行された場合にフローボットが起動します。従業員情報をマネーフォワード Adminaにすぐ反映したいときは、短い間隔の設定がおすすめです。
5.テストが成功すると、アウトプットにAirtableから取得した情報が一部表示されます。
「+取得する値を追加」をクリックし、マネーフォワード Adminaに登録したい項目を追加して保存します。
※アウトプットに項目を追加する方法は、こちらのヘルプページで解説しています。
最後に、Airtableから取得した従業員情報をマネーフォワード Adminaに登録する設定を行います。
1.「アプリと連携する アイデンティティを作成」をクリックします。
2.マネーフォワード Adminaと連携するアカウントを確認し、「次へ」をクリックします。
※その他の項目はデフォルトで設定されています。
3.組織ID、従業員に関する項目を設定します。
※空欄には、枠をクリックして表示されるアウトプットの「レコードが登録されたら」から選択します。（値は二重括弧で表示されます）これにより従業員ごとに変わる内容を動的に反映できます。また、定型文を直接入力することもできます。
※従業員のタイプは、「不明」を選択してください。他の選択肢ではエラーになる可能性があります。
※登録済みのメールアドレスと重複するとエラーになるため、ご注意ください。
4.上記で登録したい項目の設定が完了したら、テストを行います。
成功すると、マネーフォワード Adminaに従業員情報が登録されます。
問題がなければ保存します。
5.トリガーをONにすると、Airtableで従業員情報が登録されるたびに自動でマネーフォワード Adminaに追加されます。
紹介したフローに不明点があれば、こちらのヘルプページを確認してみてください。
他にもAirtableやマネーフォワード Adminaを使った自動化の例がYoomにはたくさんあるので、いくつか紹介します。
1.マネーフォワード Adminaのサービス毎の支出額をMicrosoft Excelに毎月記録する
マネーフォワード Adminaで管理するツールごとの支出額を、毎月指定した日時にMicrosoft Excelに自動記録できます。
この連携により手動による記録作業と入力ミスを削減でき、効率的かつ正確なデータ管理が可能になるでしょう。
2.Google スプレッドシートで従業員管理表が更新されたらマネーフォワード Adminaの情報も更新する
Google スプレッドシートで従業員情報を管理している場合、更新された情報を自動でマネーフォワード Adminaに反映できます。
この連携により、マネーフォワード Adminaの更新作業を削減できるため、従業員データの管理負担が軽減するでしょう。
3.Airtableに情報が登録されたらSlackに通知する
Airtableに情報が登録されたことを、Slackに自動通知できます。
この連携により、従業員情報の登録を関連メンバーにスムーズに通知できるため、メンバー間の連携が強化され、業務効率の向上が期待できます。
Airtableとマネーフォワード Adminaに従業員情報を手動で登録する場合、ヒューマンエラーが発生するリスクがあり、繰り返し登録による負担と工数の増加が課題になりがちです。
本記事で紹介したAirtableとマネーフォワード Adminaの連携を利用すれば、登録時の入力ミスと繰り返し入力を削減できます。
これにより、業務効率化とツール運用コスト削減が期待できます。
Airtableとマネーフォワード Adminaの連携はYoomを利用すればノーコードで実現でき、専門知識がない方でも簡単に導入できます。
この機会に、業務プロセスの自動化を進めてみてください。
.webp)
.webp)