2024/12/24
アプリ同士の連携方法

チャネルトークとDifyとMicrosoft Teamsを連携して、チャットが開始されたら、回答案をAIで生成しMicrosoft Teamsに通知する方法

k.hieda
チャネルトークとDifyとMicrosoft Teamsの連携イメージ

目次

<span class="mark-yellow">「工夫しているけれど、問い合わせ対応が追いつかない」「回答を準備して共有するまでに時間がかかる」そんなふうに困っていませんか?</span>特にECサイトのカスタマーサポート現場では、商品や注文に関する問い合わせが集中しがちで、迅速な対応が求められます。顧客対応は初動の速さと、チーム内でのスムーズな情報共有が課題になることが多いでしょう。
こうした課題を解決するために、チャネルトークにDifyとMicrosoft Teamsを連携する仕組みをおすすめします。この連携により、問い合わせ内容をもとにDifyがAIで回答案を作成し、Microsoft Teamsでチーム全体に迅速に共有することが可能になります。当社のフローボットテンプレートを活用すれば、プログラミング知識がなくてもノーコードで簡単に連携を実現できます。本記事では、設定方法の解説と、この仕組みを取り入れることで得られるメリット、具体的な活用シーンについて詳しくご紹介します。ECサイトでの問い合わせ対応にお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。

こんな方におすすめ

このフローボットは、以下のような方にぴったりです。

  • 寄せられる問い合わせに迅速に対応し、顧客を待たせたくない方
  • チーム全体で統一された回答案を活用し、対応のばらつきを防ぎたい方
  • 回答作成の手間を減らし、業務の効率化を目指したい方
  • 難しい問い合わせの対応が特定の担当者に偏ることを解消したい方
  • プログラミングスキルがなくても、自動化を簡単に導入したい方

チャネルトークでチャットが開始されたら、回答案をDifyで生成しMicrosoft Teamsに通知するメリットと具体的な活用シーン3選

カスタマーサポート担当者がスピーディに対応し、チーム全体で顧客満足度を向上させる仕組みを一緒に見てみましょう。

1.問い合わせ対応をスピーディに

チャネルトークで問い合わせが開始されると、Difyが即座に回答案を生成し、それがMicrosoft Teamsに通知されます。<span class="mark-yellow">このプロセスにより、初動対応までの時間が短縮されます。</span>たとえば、顧客から「注文した商品の配送が遅れている」という問い合わせがあった場合、Difyが自動生成した回答案が通知されます。これにより、担当者は回答を作成するために一から内容を整理する手間が省けます。通知を受けた担当者は、すぐに回答案を基に状況を把握し、迅速に対応を進められます。問い合わせが開始された直後に必要な情報が揃うことで、手作業の手順が削減され、対応スピードの向上につながります。この仕組みは、特に緊急性の高い問い合わせにおいて有効です。

2.回答の一貫性を向上

Difyでは、学習内容に基づいて回答案を自動生成します。<span class="mark-yellow">企業のガイドラインやトーン&マナーを学習させることで、対応品質がさらに向上する仕組みも備えています。このため、誰が対応しても一貫性のある対応が実現可能です。</span>AIが提供する回答案を基に対応を進めることで、スタッフ間の対応クオリティのばらつきを抑えることができます。たとえば、新人スタッフが多いチームでも、AIの回答案が経験不足を補い、安定した対応をサポートします。また、問い合わせ内容が複雑な場合でも、AIが統一された基準に沿った回答案を提示するため、全体の対応品質が安定します。この仕組みを活用することで、効率的かつ一貫性のある顧客対応が実現できます。

3.属人化を防ぎ、効率的な対応を実現

Microsoft Teamsを活用し、問い合わせ内容とAIが生成した回答案をチーム全員で即時に共有できます。<span class="mark-yellow">これにより、これまで経験豊富な担当者に偏りがちだった難しい対応も、AIのサポートを活用することで、誰もが一定水準で業務を遂行できる環境を整えることが可能です。</span>また、全員が同じ情報をリアルタイムで共有できるため、過去の対応履歴やAIが生成した回答案を検索・参考にしやすくなり、対応に必要な情報をスムーズに確認できます。この透明性の向上によって、対応ミスの防止にもつながります。AIが生成した回答案がチーム全体に共有され、担当者が不在の場合でも、他のメンバーが過去の解答例を参考に対応を進めることが可能です。この仕組みは、特定の従業員に業務や知識が集中していた状態を解消し、組織全体で情報を共有することで、誰もが一定のクオリティで対応できる状態を実現します。

ここからは、<span class="mark-yellow">「チャネルトークでチャットが開始されたら、回答案をDifyで生成しMicrosoft Teamsに通知する自動化」の設定方法を、Yoomのフローボットテンプレートを使って解説します。</span>

[Yoomとは]

チャネルトークでチャットが開始されたら、回答案をDifyで生成しMicrosoft Teamsに通知する方法

連携プロセス

  • Yoomへマイアプリ登録(チャネルトークとDifyとMicrosoft Teams)
  • テンプレートをコピー
  • アプリトリガーの設定とアプリ連携
  • トリガーボタンをオンにし、連携スタート

事前に準備するもの

チャネルトーク

  • チャネルトークのアカウント情報(管理画面の操作を行うため)
  • アクセストークン
    • チャネル設定の左のメニュー一覧から、設定を開きセキュリティ・開発をクリックします。API管理で『+新しい認証キーを作成』をクリックすると、シークレットキー(アクセストークン)を取得できます。
  • アクセスキー
  • 上記で認証キーを作成したら、アクセスキーも取得できます。

Dify

  • Difyのアカウント情報(管理画面の操作を行うため)
  • アプリ(チャットボット)
  • アクセストークン
    • Difyのアプリ内で取得します。
    • 作成済みのアプリを開き、左のメニューバーから「監視」を選択。
    • バックエンドとサービスAPI内の「APIキー」をクリックします。
    • 『APIキー』をクリックし、『+新しいシークレットキーを作成』を選択すると、APIシークレットキーが表示されます。こちらがアクセストークンに該当します。もっと詳しく:Difyマイアプリ登録方法と連携するとできること

Microsoft Teams

  • Microsoft365のログイン情報(メールアドレス、電話番号、またはSkypeID、パスワード)
  • チャットID
    • 通知を送るチャット上で右クリックし、表示されたメニューの「リンクをコピー」を選択します。コピーしたURLから取得できます。
  • このリンク内に「19: ~ .space」の形式で記載された部分がチャットIDです。

ステップ1 マイアプリ連携の設定

ここでは連携するアプリ情報をYoomに登録する設定を行います。Yoomのワークスペースにログイン後、マイアプリ画面で+新規接続をクリックします。

Yoomで接続可能なアプリの一覧が表示されます。検索窓から今回連携するアプリを検索し、マイアプリ登録を進めてください。

チャネルトーク

検索結果からアプリ名をクリックします。チャネルトークで取得した値を入力する画面が表示されます。

  • アカウント名
    • 識別しやすい値を入力してください。メールアドレスなど、アカウントが識別できる値にします。
  • アクセストークン
  • アクセスキー
    • 事前に取得した値を入力します。

必須項目を入力し、「追加」ボタンをクリックすると、チャネルトークのマイアプリ登録が完了です。

Dify

検索結果からアプリ名をクリックします。連携に必要な値を入力する画面が表示されます。

  • アカウント名
    • 任意の値を入力してください。メールアドレスなどアカウントの判別ができる値がおすすめです。
  • アクセストークン
    • 事前に取得した値を入力します。

必須項目を入力して追加ボタンをクリックすると、Difyのマイアプリ登録が完了します。

Microsoft Teams

検索結果からMicrosoft Teamsを選択します。

こちらの画面に遷移後、Microsoft365のログイン情報を入力します。

以上でMicrosoft Teamsのマイアプリ登録は完了です。

ステップ2 Yoomのフローボットテンプレートをマイプロジェクトへコピーする

こちらのバナーをクリックします。

マイプロジェクトにテンプレートがコピーされます。マイプロジェクトは左のメニューバーからアクセスできます。

ステップ3 アプリトリガー「新たに接客チャットが作成されたら」

テンプレートの1つ目の工程をクリックします。

こちらではチャネルトークで発行されたチケット情報を取得する設定をします。

(1/2)連携アカウントとアクションを選択

この項目はすでに初期設定されています。

  • アプリトリガーのタイトル
  • アプリ
  • チャネルトークと連携するアカウント情報
  • トリガーアクション

→次へをクリックします。

(2/3)アプリトリガーのAPI詳細設定

  • Webhookの名前
    • 目的に合わせた任意の値を入力します。例)チャットが開始されたら
  • アクセスキー
    • チャネルトークで取得したアクセスキーを入力します。

(3/3)アプリトリガーのAPI詳細設定

  • Webhookイベント
    • チャネルトークで新しくチャットを開始し、テストをクリックします。

→テストをクリックします。 →成功します。 以下の項目が取得できます。取得した項目はDifyのプロンプト(指示文)に使用します。

→保存するをクリックします。

ステップ4 アプリと連携する「チャットメッセージを送信」

テンプレートの2つ目の工程をクリックします。

ここではDifyにプロンプト(指示文)を設定します。

(1/2)連携アカウントとアクションを選択

こちらは初期設定済みです。

  • アプリトリガーのタイトル
  • アプリ
  • Difyと連携するアカウント情報
  • トリガーアクション

→次へをクリックします。

(2/2)API接続設定

  • query
    • 顧客からのお問い合わせ内容を引用します。
    • 編集欄をクリックすると、チャネルトークで取得したアウトプットが表示されます。事前設定で{{詳細}}のコードが埋め込まれていますが、他のコードを引用したカスタマイズが可能です。
  • user
    • 半角英数字で任意の識別子を設定します。
  • 変数必須ではありませんが、活用することでプロンプトや通知をより柔軟で効率的に設定できます。例えば「名前」や「日付」など、動的な情報をプロンプトに自動反映できるため、設定の手間を減らし、ユーザーに最適な対応が可能になります。

→テストをクリックします。 →成功 Difyの回答案(返答内容)を取得できます。

→保存するをクリックします。

ステップ5 アプリと連携する「メッセージを送信」

テンプレートの3つ目の工程をクリックします。

こちらではMicrosoft Teamsに通知する定型文の設定を行います。

(1/2)連携アカウントとアクションを選択

こちらは初期設定済みです。

  • アプリトリガーのタイトル
  • アプリ
  • Microsoft Teamsと連携するアカウント情報
  • トリガーアクション

→次へをクリックします。

(2/2)API接続設定

  • チームID
    • 編集欄をクリックするとプルダウンが開き、連携したMicrosoft Teamsのスペース名が表示されます。メッセージを送るスペースを選択するとIDが取得されます。
  • チャンネルID
    • 編集欄をクリックするとプルダウンが開きます。チャンネルの候補の中から選ぶと、IDが自動で引用されます。

  • メッセージ内容
  • 送信メッセージの定型文を作成します。編集欄をクリックするとプルダウンが開き、先ほどの工程で取得したアウトプットが表示されます。
  • チャンネルに送信する項目を選択すると、埋め込みコードが自動で引用されます。引用コードの前に、項目名を入力すると閲覧時にわかりやすくなります。
  • 今回はユーザーからのチャット本文とDifyの回答案を通知するように設定しています。
  • Microsoft Teamsでは通知メッセージをリッチで構造化された形に表示できるよう、HTMLタグがサポートされています。そのため、改行はタグ<br/>を挿入する必要があります。
  • メンションを設定する場合は、メッセージ編集エリアの下の、メンション値を紐付けするボックスに値を入力します。添付ファイル情報も同じく値を挿入します。

→テストをクリックします。 →成功  
→保存するをクリックします。今回の工程は以上になります。

ステップ6 アプリトリガーをONにする

全ての工程が設定されると、設定完了のコンプリート画面が表示されます。

トリガーをONにして、テンプレート左上のトグルでフローボットを起動します。

<span class="mark-yellow">プログラミング不要で、フローボットの設定が簡単に完了しました。</span>今回使用したテンプレートは、こちらです。

もっと活用!DifyとMicrosoft Teamsを使った自動化3選

DifyとMicrosoft Teamsは、他のアプリとも連携でき、自動化の幅をさらに広げることができます。

1. HubSpotでのお問い合わせ対応を迅速化

HubSpotで受け付けた顧客からのお問い合わせ内容をもとに、AIツールDifyが適切な回答案を作成し、その内容をMicrosoft Teamsに通知します。これにより一から回答を作成する手順を省き、迅速な対応が可能となります。

2. Intercomでの会話対応を効率化

Intercomで新しい会話が作成されると、Difyが自動的に最適な回答案を生成し、その回答をMicrosoft Teamsに共有します。この仕組みでカスタマーサポートの対応速度を大幅に向上できます。

3. Google フォームの問い合わせ対応を簡略化

Google フォームで顧客からの問い合わせを受けると、Difyが内容を分析し回答案を作成します。その回答案がMicrosoft Teamsで即座に共有されるため、担当者は効率よく次の対応に進めます。

まとめ

本記事では、チャネルトーク、Dify、Microsoft Teamsを連携するフローボットをご紹介しました。これを活用すれば、問い合わせ内容が即時に共有され、AIによる回答案の提示で対応スピードが上がります。また、業務を特定の担当者に依存しない仕組みを構築できるため、属人化の防止にも役立ちます。さらに、<span class="mark-yellow">このフローボットはプログラミング不要のため、ご自身で簡単に設定が可能です。直感的な操作で連携作業が進められるため、すぐに自動化を始められます。</span>日々の対応がもっとスムーズになるこの仕組み、ぜひお試しください。詳しくは、以下のバナーから詳細をご確認ください!

では、またお会いしましょう!

この記事を書いた人
k.hieda
Webプランナー・ディレクター歴10年目。Web制作会社勤務時代は、クライアントへ改修と運用プランの提案と制作進行がメインでした。現在はパラレルワーカーです。Yoomのコンテンツ事業部でブログの制作、個人事業では企業の外部広報案件を受けています。民泊を始めるのでルーチンワーク効率化の徹底を目指しています!
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チャネルトーク
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従来のRPAでは単純な繰り返し作業しか自動化できず、その設定作業はとても複雑なものでした。
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