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生成AIはビジネスの頼れる相棒として欠かせない存在になりましたよね。中でも注目されているのが、OpenAIのChatGPTとGoogleのGeminiです。
どちらも高精度な画像生成が可能ですが「自分の業務にはどっちが合う?」「チームで使うならどれを選ぶべき?」と、迷う人も多いはず…。
そこで今回はこの2大AIを実際に画像生成を行い、5項目で徹底比較!資料作成などの業務で本当に使える画像生成ツールを、リアルな使用感とともに紹介します。
まずはそれぞれのツールについて簡単に紹介します!
【出典】ChatGPT
代表的な最新モデル/公式に強調されている特徴
Model – OpenAI API(GPT-5)
Introducing GPT-5
GPT-5 is here | OpenAI
モダリティ
ChatGPT は今、見て、聞いて、話すことができます
個人向けチャットプラン
ChatGPT Plans | Free, Plus, Pro, Business and Enterprise
ChatGPT 料金設定
【出典】Gemini
代表的な最新モデル
モダリティ
公式に強調されている特徴
Gemini models | Gemini API | Google AI for Developers
個人向けチャットプラン
Google AI のプラン(クラウド ストレージ付き)
Google AI Pro と Ultra で Gemini 2.5 Pro などにアクセス
ChatGPTは人間的な理解力や対話での利用がしやすい印象です。特に上位モデルでは、難しい思考や文脈などを理解してくれると言えます。
また、商用利用条件が明確で、企業導入・業務利用がしやすいというのもポイントです!
そのため、生成AIを業務・創作に実用的に使う層に人気と言えるでしょう。
参考:ChatGPT(OpenAI)/利用規約
Google検索やGoogleツールと自然に連携できるというのが最大の強みです!
生成速度もスピード感があり、会話レスポンスも素早いと感じる人は多いはず。
スピード感のあるAI生成や連携による業務自動化など、総合的なAI体験ができるのが魅力ですよね。
参考:Gemini(Google)
それでは、実際に比較検証を行ってみましょう。今回は以下の項目を比較をしてみました!
比較目的
ChatGPTとGeminiを使い、画像生成における画質・表現力・生成速度・プロンプト忠実度などの違いを検証する。
使用モデル
Gemini 2.5 Flash(無料アカウント)
ChatGPT軽量版(無料アカウント)
検証方法
同じプロンプトで両AIに画像生成を実行。
生成された画像の画質、スタイル対応力、プロンプト忠実度、レスポンス速度、使いやすさを比較する。
想定シーン
資料作成に使用する「新規顧客対応フロー」の業務フロー図の生成
共通プロンプト
「新規顧客対応フロー」の業務フロー図を生成してください。
- フローは5ステップ(リード獲得、初回接触、ヒアリング・提案、契約、導入・サポート開始)
- 縦長の全体俯瞰ビューで各ステップが均等に配置されている構図
- 各ステップは下向き青矢印でつながれた構造
- 各ステップに人型シルエットの担当者アイコン
- ステップごとに色分け:営業=青、サポート=緑、契約=オレンジ
- 各ステップごとのKPIを視覚化するため、主要KPIのモチーフアイコンを各ステップに添える
- フラットデザインで統一されたシンプルなアイコンスタイル
- テキスト英語で。読みやすく、各ステップ名とKPIラベルが明瞭に表示される
- 全体が見やすく、色分けされたシンプルでクリーンなデザイン
- PDFや資料に使える高解像度
ここからは実際に比較した内容とその手順を解説します。
まずは実際の比較手順のあとに、5つの比較項目について紹介していきますね!
ChatGPTの検証手順
まずはいつもの画面が表示されるので、+マークを押します。
赤枠の「画像を生成する」をクリックすると…
以下のように青文字で画像生成モードになったことが確認可能です!
プロンプトを入力したら送信します。
画像生成中は以下のように白い画面になります。
約1分ほどでうっすらと画像が浮かび上がりました。
その後2分で生成が完了です!
GPTが生成した画像は以下のものとなりました。
リアルな使用感
安定した生成で、プロンプトにもしっかり対応してくれていると感じました。
思っていたより生成スピードも早く、3分程度であれば日々の業務のロスにもなりにくそうです!
また、シンプルであり、業務資料にそのまま落とし込めそうな仕上がりです。
Geminiの検証
続いてGeminiの検証手順です。
こちらもGPTに同じく、ツールボタンを押すことで画像生成モードになります。
画像モードが表示されたらプロンプトを入力して送信しましょう。
サッと素早く画面が変化します。なんだか早い気がしますね!
すると、1分も経たずに画像生成が完了しました。スピード感がすごいです!
リアルな使用感
とにかく早い!スピードが素晴らしく、ほぼ待たずして生成が完了しました。
このようなスピードの速さは日々の業務では見逃せない重要な部分ですよね。
仕上がったデザインはGPTよりもクリエイティビティを感じます。
生成結果
生成された画像をくらべるとこのようになりました。
同じプロンプトで生成すると各ツールの違いがわかり、興味深いですね!
【対話形式】修正した場合を比較
気になるのは、生成された画像にもう少し修正を加えたい場合ですよね。
そのまま対話形式で修正を依頼してみました。
ChatGPT
まずはChatGPTからです。かなりざっくりとしたプロンプトを投げると、約1分後に画像が生成されました!
デザイン性が増して凝ったイメージになりましたね!
修正前のものと比べると以下の通りです。
文字も少し大きくなり、人物像は変化してもその他は大きな変化なく、とても見やすくスッキリした印象です。
Gemini
同じプロンプトで修正版の画像が生成されたのは約20秒後でした。
ざっくりとしたプロンプトでもかなり凝ったデザインに修正してくれました!
ただ、細やかな部分はところどころ注意が必要だと感じます。
とはいえ、一言のプロンプトでここまで柔軟に画像を修正可能であり、生成時間も短いとなれば、何度か会話形式で修正を依頼することで、よりクリエイティブな画像生成が行えそうですね!
日本語対応の実力は?
英語はともかく、気になるのは日本語対応力ではないでしょうか。
ここまでに生成してもらった画像をそれぞれ「日本語に変換して」と依頼したのが以下の画像です。
左がGPT、右がGeminiですが、Geminiは翻訳しきれていない箇所が多く、日本語対応力はあきらかGPTに軍配が上がります。
ただし、GPTの日本語表記が中華フォント寄りのデザインになっている部分が見えますね。この部分に関し日本語フォント(例:Noto Sans JP/游ゴシック/源ノ角ゴシック JP など)を指定してみたりもしましたが、中華フォント寄りのままでした。
そのため、どちらのツールに関しても「日本語表記での画像生成」はやや難しいと言えます。
ChatGPTとGeminiの比較結果
同じプロンプトでChatGPTとGeminiの画像生成を検証したところ、それぞれの得意分野がくっきり分かれました!
ChatGPT:プロンプトに忠実。生成した画像の商業利用も明確でわかりやすい
Gemini:生成スピードが圧倒的に早い。独自の解釈でよりクリエイティブな画像生成が可能
ChatGPT:生成スピードがやや遅い。プロンプトに忠実な分、しっかりとしたプロンプトの構築が必須
Gemini:独自解釈により意図しない画像生成の可能性があり。サイズは正方形(1:1)で、指定は反映されにくい
ChatGPTは、構図の忠実度やデザイン完成度が高く、プロンプトを上手く作成することで資料やプレゼン用にも利用しやすい。
一方のGeminiは、生成スピードが圧倒的で、プロンプトのデザインをとりあえず具現化したい時に最適と言えるのではないでしょうか。
まとめると、「丁寧で仕上がり重視のChatGPT」
「スピーディで気軽なGemini」
と、言えるかもしれません。
目的に合わせて使い分けることで、制作効率と品質の両立が保ちやすくなるはずです。
ただ、AIツールはアップデートが非常に速いため、今後変化していくことは大いに考えられます。その点は要注意です!
今回の比較・検証では、ChatGPTとGeminiそれぞれの個性が確認できました!
「丁寧で仕上がり重視のChatGPT」と「スピーディで気軽なGemini」は、それぞれの目的に合わせ、実際に触れてみた上で使い分けるのがおすすめです。
今回のように無料で気軽にチャレンジ可能なため、とりあえずコストをかけずに画像生成を行ってみたいという方は、試してみる価値は十分アリですね!
また、ChatGPTやGeminiなどの生成AIを活用した業務を自動化したい方は、ぜひYoomをチェックしてみてください!
[Yoomとは]