Chat PlusとDifyとMicrosoft Teamsの連携イメージ
アプリ同士の連携方法

2024/12/20

Chat Plusでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してMicrosoft Teamsに通知する方法

k.hieda

<span class="mark-yellow">「問い合わせ対応に時間がかかりすぎる…」そんな悩みを抱えたことはありませんか?</span>
また、対応を急ぐあまりに内容が十分に伝わらなかったり、確認ミスが起きたりしたことはないでしょうか。
これでは、顧客満足度を高めるのが難しくなってしまいますよね。

そんなお悩みを解決するために、Chat Plus、Dify、Microsoft Teamsを連携させた自動化フローボットをご紹介します!
この仕組みを使えば、AIが回答案を自動生成してくれるので、対応速度が大幅にアップするかもしれません。
プログラミングを使わずできる設定方法と、具体的な活用シーンをご紹介します。ぜひ最後まで読んでくださいね!

こんな方におすすめ

このフローボットは、以下のような悩みを抱える方にぴったりです。

  • 問い合わせが多く、対応に追われて手が回らなくなることがある方
  • チーム内で回答のばらつきが生じ、顧客からのフィードバックに悩んでいる方
  • 新人メンバーでもスムーズに顧客対応を行える環境を作りたい方
  • 煩雑な作業を減らし、問い合わせへの初動対応をスピーディに行いたい方
  • 問い合わせ対応中の情報共有が不足しており、連携ミスが発生してしまう方

今すぐに試したい方へ

本記事ではノーコードツール「Yoom」を使用した連携方法をご紹介します。
難しい設定や操作は必要なく、非エンジニアの方でも簡単に実現できます。
下記のテンプレートから今すぐに始めることもできますので、ぜひお試しください!

[Yoomとは]

ここからは、【Chat Plusでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してMicrosoft Teamsに通知する】プログラミングなしで構築するフローの手順を解説します。

Chat Plusでチケットが作成されたらDifyで回答案を生成してMicrosoft Teamsに通知するフローの作り方

Yoomの定期起動トリガー機能を活用し、Chat PlusのAPIから最新のチケット情報を取得します。
この情報を基にDifyへ指示を送り、生成された回答結果をMicrosoft TeamsのAPIを通じて通知できるようになります!
この仕組みで、問い合わせ情報の取得から通知まで、スムーズに実現可能です。
一般的に実現にはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを用いることでプログラミング知識がなくても取り入れられます。

連携プロセス

  • Yoomへマイアプリ登録(Chat PlusとDifyとMicrosoft Teams)
  • テンプレートをコピー
  • アプリトリガーの設定とアプリ連携
  • トリガーボタンをオンにし、連携スタート

※有料プランでは、2週間の無料トライアルが利用可能です。期間中は無料プランで利用制限があるアプリやAI機能(オペレーション)も利用可能です。

事前に準備するもの

Chat Plus

  • Chat Plusのアカウント情報(管理画面の操作を行うため)
  • アクセストークン
    • Chat PlusからAPIトークンを発行すると取得できます。
    • Chat Plus右上の設定アイコンから『外部連携』タブを選び『API入力』をクリックします。

次の画面のAPIトークン発行を選択すると、Chat Plusに登録済みのパスワードが求められます。

パスワードを入力し、APIトークン発行をクリックすると値が生成されます。

Dify

  • Difyのアカウント情報(管理画面の操作を行うため)
  • アプリ(チャットボット)
  • アクセストークン
    • Difyで作成したアプリから取得します。
    • 作成済みのアプリを開き、左のメニューバーから「監視」を選択します
    • バックエンドおよびサービスAPIの「APIキー」を選択します
    • APIシークレットキーのポップアップ内から『+新しいシークレットキーを作成』を選択するとAPIシークレットキーが表示されます。
    • もっと詳しく:Difyマイアプリ登録方法と連携するとできること

Microsoft Teams

  • Microsoft365のログイン情報(メール・電話番号・SkypeID、パスワード)
  • チャットID
    • 通知を送るチャット上で右クリックし、表示されたメニューの「リンクをコピー」を選択しましょう。コピーしたURLから取得できます。
  • このリンク内に「19: ~ .space」の形式で記載された部分がチャットIDです。

ステップ1 マイアプリ連携の設定

ここでは連携するアプリ情報をYoomに登録する設定を行います。Yoomのワークスペースにログインし、マイアプリ画面で+新規接続をクリックしてください。

Yoomで接続可能なアプリ一覧と検索窓が表示されます。検索窓から今回連携するアプリを検索し、マイアプリ登録を行います。

Chat Plus

検索結果からアプリ名をクリックします。Chat Plusで取得した値を入力する画面が表示されます。

  • アカウント名
    • 識別しやすい値を入力してください。メールアドレスなど、アカウントが識別できる値がおすすめです。
  • アクセストークン
    • 事前にChat Plusで取得したAPIトークンを入力します。

必須項目を入力して、「追加」ボタンをクリックすると、Chat Plusのマイアプリ登録が完了します!

Dify

検索結果からアプリ名をクリックします。連携に必要な値を入力する画面が表示されます。

  • アカウント名
    • 識別しやすい値を入力してください。たとえば、メールアドレスなどが適しています。
  • アクセストークン
    • 事前に取得した値を入力します。

必須項目を入力して追加ボタンをクリックすると、Difyのマイアプリ登録が完了しました!

Microsoft Teams

検索結果からMicrosoft Teamsを選択します。

こちらの画面に遷移後、Microsoft365のログイン情報を入力します。

以上でMicrosoft Teamsのマイアプリ登録は完了です!

ステップ2 Yoomのフローボットテンプレートをマイプロジェクトへコピーする

それではさっそく、こちらのバナーをクリックしましょう。

マイプロジェクトにテンプレートがコピーされます。マイプロジェクトは左のメニューバーからアクセスできます。

ステップ3 アプリトリガー「新しいチケットが作成されたら」

テンプレートの1つ目の工程を選択してクリックします。

こちらでは、Chat Plusで発行されたチケット情報を取得する設定を行います。

(1/2)連携アカウントとアクションを選択

この項目は、すでに初期設定されています。

  • アプリトリガーのタイトル
  • アプリ
  • Chat Plusと連携するアカウント情報
  • トリガーアクション

→次へをクリックしましょう。

(2/2)アプリトリガーのWebhookイベント受信設定

  • 表示されたURLをChat Plusの設定画面に入力します。
  • Chat Plusの右上にある設定アイコンをクリックすると左にメニューバーが表示されます。この中の「外部接続」タブ内から「API出力」を選択します。右画面内の「+API接続を追加」をクリックしてください。
  • 概要には、任意で値を入力します。ターゲットに、Yoom画面からコピーしたWebhook URLを入力します。イベントはチャット開始時を選択してください。画面下部の「登録」をクリックで追加になります。
  • チャット開始時のイベントを確認するため、テスト用のチャットを実行してください。

→テストをクリックします。 →成功します。 以下の項目が取得できます。この値は後の工程で利用します。

→保存するをクリックしてください。

ステップ4 アプリと連携する「チャットメッセージを送信」

テンプレートの2つ目の工程をクリックします。

Difyに送信するプロンプト(指示文)を設定しましょう。

(1/2)連携アカウントとアクションを選択

初期設定済みです。

  • アプリトリガーのタイトル
  • アプリ
  • Difyと連携するアカウント情報
  • トリガーアクション

→次へをクリックします。

(2/2)API接続設定

  • query
    • 顧客からのお問い合わせ内容を引用してください。
    • 編集欄をクリックすると、Chat Plusで取得したアウトプットが表示されます。事前設定で{{詳細}}のコードが埋め込まれていますが、他のコードを引用したカスタマイズが可能です。
  • user
    • 半角英数字で任意の識別子を設定します。
  • 変数
    • 必須ではありませんが、活用することでプロンプトや通知をより柔軟で効率的に設定できます。例えば「名前」や「日付」など、動的な情報をプロンプトに自動反映できるため、設定の手間を減らしつつ、ユーザーにぴったりの対応が可能になります。

→テストをクリックします。 →成功 Difyから回答案(返答内容)が取得できます。

→保存するをクリックします。

ステップ5 アプリと連携する「メッセージを送信」

テンプレートの3つ目の工程をクリックしましょう。

こちらではMicrosoft Teamsに通知する定型文の設定を行います。

(1/2)連携アカウントとアクションを選択

こちらは初期設定済みです。

  • アプリトリガーのタイトル
  • アプリ
  • Microsoft Teamsと連携するアカウント情報
  • トリガーアクション

→次へをクリックしてください。

(2/2)API接続設定

  • チームID
    • 編集欄をクリックするとプルダウンが開き、連携したMicrosoft Teamsのスペース名が表示されます。メッセージを送るスペースを選択するとIDが取得されます。
  • チャンネルID
    • 編集欄をクリックするとプルダウンが開きます。チャンネルの候補の中から選ぶと、IDが自動で引用されます。
  • メッセージ内容
  • 送信メッセージの定型文を作成します。編集欄をクリックするとプルダウンが開き、先ほどの工程で取得したアウトプットが表示されます。
  • チャンネルに送信する項目を選択すると、埋め込みコードが自動で引用されます。引用コードの前に、項目名を入力すると閲覧時にわかりやすくなります。
  • 今回は、ユーザーからのチャット本文とDifyの回答案を通知するように設定しています。
  • Microsoft Teamsでは、通知メッセージをリッチで構造化された形に表示するために、HTMLタグがサポートされています。そのため、改行はタグ<br/>を挿入する必要があります。
  • メンションを設定する場合は、メッセージ編集エリアの下の、メンション値を紐付けするボックスに値を入力します。添付ファイル情報も同じく値を挿入します。

→テストをクリックします。 →成功 

→保存するをクリックしてください。

ステップ6 アプリトリガーをONにする

全ての工程が設定されると、設定完了のコンプリート画面が表示されます!

トリガーをONにするとフローボットが起動します。テンプレート左上のトグルで切り替えられます。

<span class="mark-yellow">プログラミング不要でフローボットの設定が簡単に完了しました!</span>今回使用したテンプレートは、こちらです。

Chat PlusやDify、Microsoft Teamsを使ったその他の自動化例

今回ご紹介したフロー以外にもChat PlusやDify、Microsoft TeamsのAPIを利用すれば、さまざまな業務の自動化を実現することができます。
いずれも簡単な設定で利用が可能になりますので、もし気になるものがあれば、ぜひお試しください!

Difyを活用した自動化例

メッセージが投稿されたら、Difyのチャットボットで自動生成し返答する

Difyが受信したメッセージを自動的に分析して適切な返信を生成するので、手入力作業をなくせるかもしれません。

Outlookでお問い合わせメールを受信したら回答内容をDifyで作成し通知する

迅速に回答案が作成された後にコミュニケーションツールに通知されることで、対応スピードの向上につながります。

Microsoft Teamsを活用した自動化例

Microsoft Teamsで投稿されたメッセージを翻訳して、翻訳版を投稿する

翻訳版を投稿することで、言語の壁を越えてチームメンバー全員が円滑にコミュニケーションを取ることが可能になります。

メールで届いたファイルをアップロードしMicrosoft Teamsに通知する

ツールを統合することで、作業環境が一元化され、作業の効率向上が目指せます。

Chat Plusを活用した自動化例

Chat Plusでチケットが作成されたらチケット情報を追加する

新規チケットの把握やデータ分析がスムーズになります。また、転記ミスや登録漏れを防ぐこともできます。

Chat Plusでチャットが開始されたらコンタクトを作成する

転記ミスや登録漏れなどの人的ミスのリスクを抑え、迅速で正確性の高いフォローアップにつなげられます。

Chat Plusでチケットが作成されたらDifyで回答案を生成してMicrosoft Teamsに通知するメリット

1.顧客対応のスピードアップ

Chat Plusでチケットが作成されると、Difyが即座に回答案を生成し、Microsoft Teamsに通知します。
<span class="mark-yellow">この回答案をもとに対応内容を検討できるため、一から考える行程を省くことができるでしょう。</span>
その結果、作業手順が簡略化され、対応スピードの向上が期待できます。
AIが生成する回答案を活用することで迅速に対応内容を決定し、顧客への返答を進めやすくなるはずです!
この手順がスムーズになることで、顧客を待たせる時間が短縮され、対応に対する自信を持って次のタスクに取り組めるようになるかもしれません。

2. 回答内容の品質を一定に保つ

DifyのAI生成は、事前に設定したデータやモデルに基づいて回答案を生成するため、個々の担当者の経験やスキルに左右されません。
これにより、<span class="mark-yellow">回答内容が統一され、対応のばらつきが抑えられます。</span>
結果として顧客対応の品質が向上するかもしれません!
新しくサポート業務を担当するメンバーが加わっても、AIが提供する回答案を基に対応を進められるため、顧客に対して一貫性のある応対が可能となるでしょう。
対応のスピードと精度が向上し、安定したサービスを提供しやすくなります。

3. 対応漏れを防ぐ環境

Microsoft Teamsへの通知機能により、チケット対応の見落としを減らす仕組みを整えられます。
<span class="mark-yellow">重要なチケットが発生した際、担当者全員に自動で共有されるため、優先度の高い案件を迅速に処理する体制を作りやすくなります。</span>
繁忙期や問い合わせが集中する場合、対応漏れが発生する可能性がありますが、自動化フローによって誰がどの対応を進めるべきかが明確化しやすくなるでしょう。
たとえば、「緊急対応」「通常対応」といったタグやスレッド名をつけて案件を分類することで、優先順位を視覚的に整理することが可能です。
これにより、対応が必要な案件を全員が把握しやすくなり、チーム全体でフォロー体制を構築する助けになります。

まとめ

今回ご紹介したフローボットを使えば、Chat Plus、Dify、Microsoft Teamsを簡単に連携できます。
複雑だった顧客対応の手順をシンプルにし、よりスムーズな対応が実現するはずです!
また、一貫した回答案の提供や対応漏れの防止にもつながるでしょう。
<span class="mark-yellow">プログラミング不要で簡単に設定できるので、専門知識がなくても安心して始められます。</span>
ぜひこのフローボットを活用して、顧客対応の効率化を体感してください!

では、またお会いしましょう!

この記事を書いた人
k.hieda
Webプランナー・ディレクター歴10年目。Web制作会社勤務時代は、クライアントへ改修と運用プランの提案と制作進行がメインでした。現在はパラレルワーカーです。Yoomのコンテンツ事業部でブログの制作、個人事業では企業の外部広報案件を受けています。民泊を始めるのでルーチンワーク効率化の徹底を目指しています!
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従来のRPAでは単純な繰り返し作業しか自動化できず、その設定作業はとても複雑なものでした。
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