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海外の最新情報をいち早くキャッチアップし、ビジネスに活かすことは現代のマーケティングやDX推進において不可欠。しかし日々更新される膨大な英語記事やドキュメントを前に、「翻訳作業だけで1日が終わってしまう」「翻訳ツールを併用してるけど、コピペ作業が面倒」と感じている方は多いのではないでしょうか。
今回は、最新のAI開発プラットフォーム「Dify」に焦点を当ててこのお悩みを解決!Difyを使って、まるで人間のプロ翻訳者が推敲したかのような高品質な翻訳システムを構築する方法と、それによって業務効率が劇的に改善されるのかを検証します。
月間数十時間を費やす「コピペ翻訳」をどれだけ短縮できるのか、検証していきましょう!
Dify は、ノーコード/ローコードで生成AIアプリケーション(例:チャットボット、RAGパイプライン、AIワークフローなど)を設計・構築・運用できるAIプラットフォームです。
直感的な視覚ワークフロービルダーや各種モデルとの連携、外部ツールとの統合、モニタリング機能などが備わっており、専門的な開発知識がなくてもAI機能を実装できます。
主な特徴
本記事は、以下のような方に向けて執筆しています。
Difyは無料プランから使用できるツールです。
プランにより利用制限がかかることもありますが、個人でも気軽に導入できるのは嬉しいですね!
※2025年12月現在の情報です。利用料金はレート換算となり、日々変動する可能性があります。最新情報は公式サイトの料金ページをご確認ください。
※上記は日本での利用を想定した比較表です。
※上記比較表に記載されている機能・サービスは一部です。詳細は公式サイトをご確認いただく必要があります。
ハイパーオートメーションツール「Yoom」を使えば、複数のSaaSやAIツールを組み合わせて業務を自動化できます。Difyと連携して出力結果を他のSaaSツールにつなげることも可能です。下記のテンプレートをコピーして設定するだけで、ご希望の業務を自動化できます!気になる方はぜひチェックしてみてくださいね👀
Difyの翻訳機能を活用するにあたり、実務で役立ちそうな利用シナリオ2つを考案しました。
使用ツール:Dify 無料プラン
①長文ブログ記事の分割翻訳:Difyの既存テンプレートを使用
②文体変換つき多言語翻訳:Difyのチャットボット機能を活用
①膨大な単語の翻訳という負荷を前提として、違和感のないテキストを生成できるかを判定
②ビジネス/カジュアル/関西弁への変換を最終目標とする。ニュアンスの異なる言語を理解し、抽出できるかを判定
いずれのシナリオも
利用機能やモデルを指定→プロンプトの設定(役割の付与、条件の指定)→翻訳対象の入力→結果の確認
といった手順で検証を行っていきます!
まずはDifyにログインし、『スタジオ』画面に遷移します。
新規のフローを構成・開始する際には「最初から作成」を押下して操作を進めていきましょう!
まずは、英語で執筆されたブログ記事の翻訳について検証してみましょう!一つ目の検証は、既存テンプレートを活用します。
一からワークフローを設定する必要がないので、初めてDifyを扱う方におすすめです。
想定シーン
6000単語を超えるような海外の長文ブログ記事の翻訳
利用テンプレート
File Translation
用意するもの
長文ブログ記事(CSVファイルに変換したもの)
入力プロンプト
あなたは、高度な技術文書やホワイトペーパーの翻訳を専門とする、プロの翻訳者です。
入力された長大な英語テキストを、論理構造を維持したまま、自然で正確な日本語に翻訳します。
技術的な正確さを保ちつつ、日本の読者が読みやすい「ブログ形式(です・ます調、またはである調)」で出力してください。
検証項目
テンプレートを選択すると、ワークフローの構成画面に遷移します。
LLMが組み込まれている部分をクリックし、今回『ChatGPT-5』を使用するように設定しました。
設定後、アプリの「公開」ボタンをクリックしましょう。これで、翻訳アプリが完成しました!
さっそくチャットを開始してみます。
【Local upload】をクリックし、CSVファイルをアップロードしてください。
今回、移り変わりが激しく、新用語が生まれる可能性が比較的高いファッションに関するブログ記事を参照しようと思います。
英語圏での表現を日本語に翻訳する際に直訳するのか、日本人特有の表現に置き換えるのか、という部分も気になるところです...!
まず、全体的な翻訳作業の所要時間は約6分でした!
長文の翻訳については、6000強と膨大な単語数ではありましたが、途中で動作が固まってしまうことなくスムーズに最後まで結果を抽出。
内容は「です・ます」は少なく、「である、〜だった」が多く抽出されていたため、少し読みづらいかなと感じました。
そのため、翻訳の精度も加味し、総合して80点くらいの満足度だと個人的に思いました。
なお、日本語訳されずに英語表記で残る文面がありましたが、これについては個性や思想が関連するものであったため、差別的と判断しうるコンテンツを生成しないというガイドラインに沿ったものだと判断します。
次は、多言語コミュニケーションを想定した検証を行いましょう!
2つ目の検証ではチャットボット機能を使用して、異なる言語、同じ内容の文章を複数投稿しても、結果の精度を維持できるのかも確認してみようと思います。
想定シーン
自社スタッフとの情報共有もしくは普段のコミュニケーションが発生する場面
利用機能
チャットボット機能
用意するもの
デモ文章(ご自由に!)
検証で使うプロンプト
次の文章(1.英語2.中国語3.イタリア語)を日本語のビジネス調、カジュアルな表現、日本語の関西弁に翻訳してください。
検証項目
1つ目の検証とは異なり、アプリを「最初から作成」します。
設定プロンプトを入力して、右上の公開ボタンを押下します。
成功後、アプリ画面に移行しましょう。
まっさらなチャットボット画面が表示されるので、プロンプトを投稿してみます。
筆者としては「関西弁」への翻訳がどのようになるのかが非常に気になりますが、どうなるでしょうか...?
英語、中国語、イタリア語の各文章を分けて投稿した結果が以下です。
英語
中国語
イタリア語
翻訳の精度としては、なかなかの高クオリティではないでしょうか!
文体指定を守っていますし、英語・中国語・イタリア語への対応力も問題ないと感じます。
チャットツールへもそのまま使用できそうでした。
ちなみに、設定プロンプトを調整すれば、日本語→英語・中国語・イタリア語に抽出することも簡単にできます!
いかがでしたか?
Difyを使った翻訳検証の結果、比較的スムーズに高精度な翻訳文章ができました。
長文ブログ記事の翻訳では、6000単語を超える記事も短時間で翻訳を完了した部分は目を見張るものがありましたよね。
全体的に、Difyは多言語翻訳や文体調整において非常に優れたパフォーマンスを発揮し、ビジネスや日常のコミュニケーションにも活用できるツールであることが分かりました。
ただ、どの生成AIツールでも言及されているように、専門分野が関連する文章や個人情報が挿入されている部分は人の手で精査・確認する必要があることは念頭においた方が良さそうです。
Yoomと連携させることで、生成された結果を自動でデータベースツールに集約したり、チャットツールで共有することもできるようになります。
「Difyのチャットボットで投稿するだけ」「管理ツールに情報を追加するだけ」といった最小限の操作で、Dify→Slackで情報共有、Dify→Notionで情報収集といった、魔法のようなワークフローが完成するはずです。
気になった方はぜひ試してみてくださいね!
出典:Dify_始めに