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競合情報を集めるだけで1日が終わる…。
AIに聞いても情報が古くて、結局Google検索と行ったり来たり……市場調査あるあるですよね。
新規事業の企画にも競合分析にも、最新の市場情報は必須。でも、情報収集から整理、レポート作成まで全部やると、正直かなりしんどい作業です。
この問題、Googleが提供するAIアシスタントGeminiでだいぶラクになるかもしれません。
Geminiには、Google検索と連携してリアルタイム情報を引っ張ってこれるグラウンディング機能と、調査プロセスを丸ごと自動化してくれるDeep Research機能があります。
今回はこのGeminiで実際に市場調査をやってみました。
高速モードとDeep Researchの使い分けや、PDF資料の分析精度まで検証しているので、市場調査を少しでもラクにしたい方は参考にしてみてくださいね!
市場調査は一度実施して終わりではありません。日々の業界動向や競合の動きを継続的にチェックすることが重要です。
Yoomを活用すれば、Gemini APIやGoogle検索と連携して、手間のかかる情報収集業務を自動化できます。
たとえば、毎日特定のキーワードでGoogle検索を実行して新着記事を自動通知したり、フォームの回答をGeminiで要約しスプレッドシートに記録したり、業界ニュースを定期収集して分析レポートにまとめたりといった業務フローが実現可能です。
プログラミング不要で、誰でも簡単にあなた専用の市場調査アシスタントを構築できます。
■概要
フォームに回答後、Geminiで要約しGoogle スプレッドシートに追加するフローです。
フォームで収集した情報をGeminiで自動要約し、Google スプレッドシートにスムーズに連携することができます。
■このテンプレートをおすすめする方
■このテンプレートを使うメリット
フォームで受信した内容を素早く確認するために、Geminiによる要約はは活用できますが、手動での要約には時間がかかります。
このフローでは、フォームに送信された内容を自動でGeminiで要約し、結果をGoogle スプレッドシートに追加することができます。これにより、データの整理や手動入力の手間を削減し、業務効率を向上させます。
これまで手作業にかかっていた時間を大幅に削減することで、業務全体の進行速度を上げることができます。
またGoogle スプレッドシートに情報を一元管理することで、チームの情報アクセス性を高めるでしょう。
■概要
市場調査や競合分析のために、定期的な情報収集は欠かせませんが、都度検索して内容を確認するのは手間がかかる作業です。
このワークフローを活用すれば、指定したキーワードでのGoogle 検索を定期的に実行し、その結果をGeminiで自動的に分析・要約して通知を受け取ることが可能になり、効率的な情報収集を実現します。
■このテンプレートをおすすめする方
■このテンプレートを使うメリット
■フローボットの流れ
※「トリガー」:フロー起動のきっかけとなるアクション、「オペレーション」:トリガー起動後、フロー内で処理を行うアクション
■このワークフローのカスタムポイント
■注意事項
Geminiには、市場調査のリサーチパートナーとして役立つ機能が備わっています。
Geminiの特徴は、「Grounding with Google Search」と呼ばれる機能です。
AIが回答を生成する際、Google検索の最新インデックスを参照します。これにより、従来のAIが苦手としていた最新情報の取得ができるようになりました。
また、回答の根拠となる引用元(ソース)も表示されるため、情報の信頼性を確認しやすくなっています。
Deep Researchは、ユーザーの指示にもとづいてAIが「調査計画の立案」「Web検索の実行」「情報の精査」「不足情報の再検索」を自律的に行う機能です。
人間が数時間〜数日かけて行っていたリサーチ作業を、AIが代行して数分〜数十分で完了できます。
※Deep Research機能は、無料プランでも月5回まで(2026年2月時点)お試し利用が可能です。より頻繁に高度な調査を行いたい場合は、1日20回程度利用可能な上位プラン(Google AI Pro)への移行も選択肢になります。
テキストだけでなく、市場統計のグラフ画像やPDFの業界レポートを読み込ませて分析できます。また、調査結果はGoogleドキュメントに直接書き出せるほか、レポート内に生成された比較表などは、ワンクリックでGoogle スプレッドシートにエクスポート可能です。資料作成の手間も削減できます。
Geminiを使って市場調査を行う際は、目的に応じて2つのモードを使い分けるのがおすすめです。
概要把握やアイデア出し、初期段階の調査に活用できます。
プロンプト例は、以下のとおりです。
時間のかかる深掘り調査や、網羅性が求められる場面で活用できます。
使い方の手順は以下の3ステップです。
今回は、無料プランでも実践可能な範囲でGeminiを使い、以下の2パターンで市場調査の検証を行ってみました。
※Deep Research機能は無料プランでは月5回までの利用制限があるため、ご利用の際はご注意ください。
今回行う検証の内容とポイントは以下のとおりです。
【想定されるユースケース】
新規事業の企画段階で、市場規模やトレンド、競合の方向性などをまずざっくり把握する。
【検証項目】
【想定されるユースケース】
日本の労働市場のトレンドを把握する。
【検証項目】
各シナリオの検証方法をまとめます。
同じテーマで高速モードとDeep Researchそれぞれに1回ずつ指示を出し、出力された情報の深さと構成を比較します。
まずは、高速モードで以下のプロンプトを実行します。
あなたは不動産市場と働き方に詳しいアナリストです。
以下のテーマについて、日本国内のオフィス市場の現状をわかりやすく整理してください。
【テーマ】
リモートワーク普及による国内オフィス市場のトレンドと今後の予測
【前提条件】
- 対象エリア:日本国内(特に三大都市圏を中心に言及しつつ、必要に応じて地方都市にも触れてよい)
- 対象期間:コロナ禍前〜直近までの変化、および今後3〜5年の見通し
- 読者:事業会社の経営企画・総務部門の担当者
- 読者が知りたいこと: - リモートワークの普及がオフィス需要にどう影響しているか - 今、オフィス賃貸市場で何が起きているのか(空室率・賃料・立地のトレンドなど) - 今後、自社のオフィス戦略をどう考えるべきかのヒント
【依頼内容】
1. 現状整理 - 以下の観点で、現状を箇条書きで整理してください。 - オフィス空室率の傾向(上昇/下降などの方向性レベルで可) - 賃料水準の大まかなトレンド(上昇/横ばい/下落など) - 立地・物件タイプのニーズ変化(都心/郊外、ハイグレードビル/中小ビル など) - シェアオフィス・サテライトオフィス・フレキシブルオフィスの動き
2. 要因分析 - リモートワーク・ハイブリッドワーク普及が、オフィス需要に与えた影響を 「マイナス要因」「プラス要因」に分けて整理してください。
3. 今後3〜5年の見通し - 日本国内オフィス市場の今後の方向性について、 - ベースシナリオ(最もありそうな見通し) - 楽観シナリオ - 悲観シナリオ をそれぞれ2〜3行で説明してください。
4. 企業への示唆 - 事業会社の経営企画・総務担当者が、今後のオフィス戦略を考えるうえで 意識すべきポイントを5〜7個、箇条書きで示してください。
【出力形式】
- 見出し(例:「1. 現状整理」「2. 要因分析」など)+箇条書きで、ビジネスレポート風にまとめてください。
- 数字や固有名詞が不明な場合は、「具体的な数値は変動するが〜」「一般的には〜とされている」などと表現し、推測で断定しないでください。
すると、以下の結果が出力されました。
次に、Deep Research機能を使って、以下のプロンプトを実行します。
あなたは不動産市場アナリスト兼リサーチャーです。
複数の不動産レポート・統計・ニュース記事などを横断的に調査し、
以下のテーマについて構造的なレポートを作成してください。
【テーマ】
リモートワーク普及による国内オフィス市場のトレンドと今後の予測
【前提条件】
- 対象エリア:日本国内のオフィス市場(特に東京・大阪・名古屋の三大都市圏、必要に応じて地方主要都市)
- 対象期間: - コロナ禍前(〜2019年頃) - コロナ禍期間(2020〜2022年頃) - 直近の状況(2023年以降) - 今後3〜5年の予測
- 読者:事業会社の経営企画・総務向けの社内レポートを想定
- レポートの目的: - リモートワーク普及がオフィス市場に与えた影響を、多角的に理解する - 今後のオフィス戦略(縮小・移転・拠点分散・ハブ&スポークなど)を考える材料を提供する
【分析してほしい観点】
1. マクロトレンド - オフィス空室率・賃料の推移(方向性レベルで可) - エリア別の需要変化(例:都心5区 vs 郊外、地方主要都市 など) - グレード別の動き(大規模・ハイグレード vs 中小ビル)
2. ワークスタイルの変化とオフィス利用の実態 - フルリモート・ハイブリッドワークの普及状況の傾向 - 出社率の変化と、オフィスの「使われ方」の変化(集まる場/コラボレーションの場など)
3. 新しいオフィス形態の台頭 - シェアオフィス・コワーキングスペース・サテライトオフィス・フレキシブルオフィスの動向 - どのような企業タイプ(業種・規模)がどの形態を活用しているかの傾向
4. 企業規模・業種別の戦略の違い - 大企業 vs 中堅・スタートアップでのオフィス戦略の違い - IT・スタートアップ、製造業、専門サービスなど、業種別に見られる特徴的な動き
5. 今後3〜5年のシナリオ分析 - ベースシナリオ、楽観シナリオ、悲観シナリオの3パターンを設定し、 それぞれについて - オフィス需要の方向性 - オフィスの位置づけ(コスト削減対象か、価値創造の場か など) - シェアオフィス・フレキシブルオフィスの位置づけ を整理してください。
【出力形式】
- 以下の構成で、見出し付きのレポート形式にしてください。 1. 要約(サマリー):A4 1/3〜1/2ページ程度の分量で、全体のポイントを整理 2. 現状分析:上記1〜4の観点に沿って整理 3. 今後のシナリオと示唆 4. 企業が取るべきアクションの提案(5〜7個の箇条書き)
【注意事項】
- 必要に応じて、参照した情報源のタイプ(例:「大手不動産会社のマーケットレポート」「政府統計」「ニュース記事」など)を文中でわかる範囲で言及してください(URLは不要です)。
- 数値が特定できない場合は、無理に推測せず、「一般的な傾向レベル」で記述してください。
約10秒後に、以下の画面が表示されました。
「リサーチを開始」をクリックします。
約5分で結果が出力されました。
※調査の内容や検索ボリュームにより、所要時間は数分〜10分程度変動します。
高速モードとDeep Researchの出力結果をもとに、各検証項目をチェックします。
Geminiに労働市場に関するPDF資料を読み込ませ、トレンド分析する手順を解説します。
まずは、検証で使用するPDF資料を用意します。
今回は、厚生労働省が公開している「労働市場の現場と人材開発の課題」を使用します。
Geminiのチャット入力欄で、以下のプロンプトを実行します!
添付の資料の内容にもとづいて、今後の中小企業が取り組むべき人材確保の施策を3つ挙げてください。 それぞれの施策について、以下を簡潔に説明してください。
- 施策の概要(1〜2文)
- なぜその施策が重要なのか(資料中の傾向・課題と紐づけて)
約3秒で結果が出力されました。
出力結果をもとに、各検証項目をチェックします。
各シナリオの検証結果をまとめます!
Geminiの高速モードとDeep Researchモードで市場調査をした結果をまとめます。
①高速モードとDeep Researchで、扱っている観点の広さ/深さにどの程度差があるか
判定:Deep Researchのほうが明確に広く・深い
結論からいうと、まず全体像をざっくり把握したいなら高速モード、細かいところまで理解したいならDeep Researchが向いています!
それぞれのアプローチを比べると、以下のとおりです。
取り扱うテーマの数、データ量、分析する期間の長さ、いずれもDeep Researchのほうが充実しています。
②高速モードは「スピード重視の一次整理」としてどれだけ有用か
判定:◎
企画のスタート段階で、まずは全体像を把握したいなら、高速モードで問題ありません。
現状→要因→3つのシナリオ→示唆という流れで論点が整理されていて、二極化やハイブリッド定着といった押さえておきたいキーワードもカバーされています。
細かい数値まではありませんが、方向性をつかむための最初の整理としては、ちょうどいいバランスです。
③Deep Researchは「ここぞという重要テーマの調査」に見合うだけの付加価値(深さ・多角性)を提供しているか
判定:◎
重要なテーマを本格的に検討するなら、Deep Researchは期待に応えてくれます。
都市別の空室率・賃料、テレワーク比率、企業規模・業種別動向、2030年の労働力減少まで幅広く展開し、前提条件や数値の根拠が具体的に示されています。
高速モードと比べると、情報の細かさと多角的な視点は一段階上のレベルです。
今回の検証を通して、高速モードは「一次情報の整理に最適」、Deep Researchは「本格検討に耐える構造分析」というそれぞれの役割が見えてきました。
特に押さえておきたいのは、以下の3点です。
つまり、スピードを優先するか、精度を優先するかといった目的に応じて使い分けるのがベストな選択といえます。
GeminiでPDF資料を分析した結果をまとめます。
①回答された施策が、資料に書かれていない一般論に寄りすぎていないか
判定:◎
結論からいうと、Geminiの回答は資料に忠実で、一般論に逃げていませんでした。
たとえば、「職務の見える化と個人スキルの見える化」は、資料の「リスキリング大国に向けての3つの視点」の1つ目のままです。
「アドバンスト・エッセンシャルワーカー(AEW)」も6ページで詳しく解説されている概念です。「デュアルシステム型プログラム」も12ページの3つ目の視点として記載されています。
一般的なリスキリング論ではなく、この資料特有の分析や提案をしっかり拾えているので、資料ベースの検証としては合格点です。
②資料内の具体的な課題・傾向に言及しているか
判定:◎
こちらも優秀です!各施策の「重要性」パートで、資料内の課題にしっかり触れています。
たとえば施策1では「労働生産性の低迷と職種間のミスマッチが人手不足を助長している」と述べていますが、これは2ページの「(2)現局面の人手不足の特徴」で述べられている分析そのものです。
施策2の「現場労働の不足と事務部門の余剰というミスマッチ」は、3ページの図表1-5や図表1-6で示されたデータにもとづいた指摘です。
施策3の「労働力人口が頭打ち」も、1ページの図表1-2のグラフで確認できます。
単なる施策の羅列ではなく、資料が提示する課題分析とセットで説明できているのは高評価ですね。
③表現が経営者・人事担当者が読んで違和感のないトーンになっているか
判定:◯
おおむね問題ないものの、若干の改善余地ありです。
「スキルギャップを明確にする」「エンプロイアビリティの向上」といった人事実務で使われる用語は適切です。箇条書きで施策の概要と重要性を分けた構成も読みやすいです。
ただし、AEWの説明がやや学術的で堅い印象がありました。
とはいえ、大きな違和感はなく実務で使えるレベルです!
今回の検証を通して、GeminiはPDF資料の内容に忠実で、具体的な課題分析まで踏まえた提案ができるツールであることがわかりました。
特に優れていたのは、以下の2点です。
単なる要約にとどまらず、「なぜその施策が必要なのか」という文脈まで資料から読み取って説明できるため、経営会議の資料作成や人事施策の立案など、ビジネス文書を扱う場面では頼りになる存在になりそうです。
一方で、表現がやや学術的になる傾向も見られました。最終的な提案書として使う前には、トーンの調整や不要な記号の削除といった軽微な手直しが必要になる場面もありそうです。
とはいえ、たたき台としては実用レベルといえます。
Geminiをより効果的に活用するために、押さえておきたい2つのポイントを紹介します。
「市場調査して」だけでなく、「誰に向けたレポートか」「どのような項目(市場規模、競合、PEST分析など)を含めるか」を指定することで、意図に沿った回答が得やすくなります。
Deep Researchは引用元を提示してくれますが、AIが情報を誤って解釈している可能性もあります。意思決定に関わる重要なデータは、元のソースを確認するようにしましょう。
今回の検証を通して、Geminiは調査のスピードと精度を両立できる、頼れるリサーチパートナーになると感じました。
特に印象に残ったのは、調査の目的に合わせた機能の使い分けと資料の分析力です。
これまで、市場リサーチは時間と手間がかかるため後回しにされがちでした。しかし、その場でGeminiに資料を取り込んだり、自律検索を依頼したりすることで意思決定までのスピードが向上します。
「効率よく最新動向を正確に把握したい」とお悩みの方は、まずは手元にある業界レポートのPDFをGeminiに読み込ませて分析させてみてはいかがでしょうか?
Yoomは、業務を自動化するハイパーオートメーションプラットフォームです。
これまで手動で利用していた各ツールをメインとした自動化フローが、直感的な操作で実現可能です。
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【出典】