ブラウザ操作とGoogle Driveの連携イメージ
RPAの活用方法

2025/02/21

指定したスケジュールになったら特定のWebサイトからCSVをダウンロードしGoogle Driveにアップロードする方法

k.hieda

<span class="mark-yellow">「毎日、決まったWebサイトからCSVをダウンロードしているけれど、手間がかかる」「気づいたらアップロードを忘れていて、データが古くなってしまう」そんな経験、ありませんか?</span>

WebサイトからCSVのダウンロードは、特別に難しい作業ではありません。でも、頻度が多くなると意外と時間を取られてしまうもの。そこで活躍するのが、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)。ブラウザを自動操作し、指定したスケジュールでCSVをダウンロードするため、取得忘れの心配がなくなりデータを確実に蓄積できます。さらに、Google Driveと連携することで、指定したフォルダにファイルが整理され、チームの共有や分析がスムーズになります。従来はプログラミングスキルが必要で、設定のハードルが高かったんです。でも、今回ご紹介するフローボットテンプレートを使えば、ノーコードで誰でも簡単に導入できます。本記事では、その設定方法を解説します。

こんな方におすすめ

このフローボットは、以下のような方にぴったりです。

  • RPAを活用して業務の手間を減らし、ミスのないデータ管理を実現したい方
  • Google Driveと連携し、取得したデータを整理しながらスムーズに活用したい方
  • 広告データや顧客データを分析するために、一貫したレポート取得を自動化したい方
  • 手作業によるレポートの遅れや抜け漏れをなくし、業務効率を向上させたい方

ここからは、「指定したスケジュールになったら特定のWebサイトからCSVをダウンロードしGoogle Driveにアップロードする」の設定方法を、<span class="mark-yellow">Yoomのフローボットテンプレート</span>を使って解説します。今回はkintoneのリストのCSVを取得するシーンを想定します。

[Yoomとは]

指定したスケジュールになったら特定のWebサイトからCSVをダウンロードしGoogle Driveにアップロードする設定手順

この自動化では、Yoomのスケジュール設定をトリガーにして動作します。指定された頻度や日時で、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を活用して、WebサイトからCSVを取得します。人が通常行う入力や画面遷移を、RPAが代わりに操作する仕組みです。さらに、データ取得が完了すると、Google Drive APIを通じて、指定されたフォルダにデータがアップロードされます。一般的に、こうした仕組みを実現するにはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを使えば、知識がなくても簡単に設定できます。直感的な操作で、誰でも簡単に設定できます。

連携プロセス

  1. Yoomへマイアプリ登録(ブラウザ操作用アカウントとGoogle Drive)
  2. テンプレートをコピー
  3. スケジュールトリガー・ブラウザ操作・アプリ連携
  4. トリガーボタンをオンにし、連携スタート

事前に準備するもの

Chromeの拡張機能

  •  Chromeを使用するには、アカウントを準備してください。
  • Chrome拡張機能で「Yoom ブラウザ操作オペレーション設定ツール」を追加してください。
  • Chrome の拡張機能を追加後、管理画面でシークレットモードの実行を許可してください。

kintone

  • CSVを取得するアプリ
    • 今回の解説では顧客リストというシーンを想定します。

ステップ1 マイアプリ連携の設定

連携するブラウザやアプリの情報をYoomに登録するために、まずYoomのワークスペースにログインしてください。

ブラウザ操作用アカウント

マイアプリ画面の【ブラウザ操作用アカウント】タブを選択し、+新規接続をクリックします。

下の画面が表示されます。

  • サービス名・識別名
    • 任意の値を入力します。
  • アカウント名
    • Chromeのログインアカウント
  • パスワード
    • Chromeのパスワード

上記を入力し、追加ボタンをクリックするとアカウントの追加が完了です。

※RPAオペレーションはサクセスプランでのみご利用いただけます。フリープラン・ミニプラン・チームプランの場合は設定しているフローボットのオペレーションやデータコネクトはエラー表示になります。トライアル期間中は無料でRPAの機能もお試しいただけます。

アプリの新規接続

マイアプリ画面内の「アプリ」のタブを選択し、+新規接続をクリックします。

Yoomに接続可能なアプリ一覧が表示されるので、検索窓で連携するアプリを入力し、マイアプリ登録を進めてください。

Google Drive

検索結果からアプリ名(Google Drive)をクリックすると、Google Driveの連携確認画面に切り替わります。

「Sign in with Google」をクリックしてください。

Google Driveへのアクセスを許可するをクリックすると、マイアプリ連携が完了します。

ステップ2 Yoomのフローボットテンプレートをマイプロジェクトへコピーする

下のバナーをクリックします。

下のポップアップが表示されたらOKをクリックして設定をスタート。

コピーしたテンプレートは、マイプロジェクトから一覧に格納されます。マイプロジェクトは左のメニューバーからアクセスできます。

ステップ3 スケジュールトリガー「指定したスケジュールになったら」

テンプレートの1つ目の工程をクリックします。設定完了の証(水色のランプの点灯)がありますが、設定を確認してみましょう。

(1/1)実行時間の指定

事前設定では、毎月1日の午前9:00に起動するようになっています。スケジュール設定のすぐ下にあるタブ(日付指定・曜日指定・Cron設定)の切り替えと、各設定でフローのタイミングと頻度をカスタマイズできます。

保存するをクリックして次に進みましょう。

ステップ4 ブラウザを操作する「ブラウザを操作する」

テンプレートの2つ目の工程をクリックします。kintoneからcsvを取得する操作を設定します。

(1/1)ブラウザ操作の詳細設定

事前設定でkintoneのアプリにログインから、csvの取得まで設定されています。この工程は、kintone上でcsvを取得する工程を辿っています。

  • 2つ目以降のアクションは、下へスクロールすると確認できます。まずはkintoneの該当アプリのURLを設定します。
  • 「1.Webサイトにアクセス」をクリックして、kintoneのアプリ(今回は顧客リスト)のURLを入力します。
  • 「2.IDを入力」をクリックすると下の入力画面が表示されます。アカウントの編集欄をクリックすると、プルダウンメニューが表示されます。一番下の「+アカウントを追加」をクリックします。
  • ブラウザ操作のアカウント追加の画面に切り替わります。kintoneのIDとパスワードを入力して追加ボタンをクリックします。
  • kintoneのログイン画面ではIDとパスワードの入力があるので、この情報は必須です。
  • 「3.パスワードを入力」をクリックして入力画面を開きます。アカウントの欄をクリックすると、追加しておいた情報が表示されるので選択します。これでパスワードの入力は完了です。
  • 次以降のアクションでは、kintoneのアプリからCSVをダウンロードする手順になります。事前設定済みのため、アクションを開くと下のような画面が表示されます。アクション名は任意の値に変更可能です。
  • アプリ画面の右上の3点リーダーからファイルを書き出す手順1つ1つに「クリック」というアクションを追加しています。
  • パスワードの設定まで完了したら、Yoom画面下のテストボタンをクリックします。
  • アクションのテストが成功すると、csvが取得できます。

右下の保存するボタンをクリックして、次の設定に進みましょう。

※kintone以外のツールを使うことももちろん可能です。その場合「1.Webサイトにアクセス」以降のアクションをご自身で設定いただく必要があります。

詳しい設定方法:「ブラウザを操作する」の設定方法

ブラウザ操作:一度消してしまったシークレットウィンドウに再度戻って操作する方法

ステップ5 アプリと連携する「ファイルをアップロード」

テンプレートの3つ目の工程をクリックしてください。Google Driveの任意のフォルダにcsvをアップロードする設定を行います。

(1/2)連携アカウントとアクションを選択

こちらは初期設定済みです。

  • タイトル
  • アプリ
  • Google Driveと連携するアカウント情報
  • アクション

→次へをクリックします。

(2/2)API接続設定

  • 接続先のフォルダID
    • 編集欄をクリックすると、フォルダの候補が表示されます。指定するフォルダを選ぶとIDが引用されます。
  • ファイル名
    • kintoneから取得したcsvデータのファイル名を引用できます。編集欄をクリックしてメニュー<アウトプット<ブラウザを操作するの中からファイルを選択してください。

  • ファイルの添付方法
    • 事前設定済みです。

設定が終わったらテストに進みましょう。テストボタンをクリックします。→成功!

Google DriveにCSVが保存されます。

→保存するをクリックします。今回の主な設定は以上です。

ステップ6 アプリトリガーをONにする

全ての工程の設定が終わると、完了画面が表示されます。

テンプレートの左上にあるトグルをONにすると、フローボットが起動します。

<span class="mark-yellow">プログラミング不要でフローボットの設定が簡単に完了しました。</span>

今回使用したテンプレートはこちらです。

もっと活用!RPAでできる便利な自動化3選

RPAを活用すると、日々の業務をより効率化する可能性が広がります。今回登場したGoogle Driveとkintoneを使った自動化例をご紹介します。

1. 自動化でGoogle Adsレポート取得を効率化

毎日決まった時間にGoogle Adsのレポートを取得し、自社システムに自動アップロードするフローです。RPAを活用することで、手作業のダウンロードやアップロードの手間を削減できます。データの取得漏れを防ぎ、一貫性のあるデータ管理が可能になります。

2. kintoneの情報を基幹システムに自動登録

スケジュールに応じてkintoneの情報を基幹システムに登録するフローです。手動での入力作業をなくし、スムーズな情報連携を実現。特に人事業務など、データの正確性が求められる業務で活用できます。

3. kintoneと自社基幹システムのデータ統合を自動化

kintoneの情報をRPAで基幹システムにも登録し、データの整合性を保つフローです。手入力によるミスを防ぎ、シームレスな情報共有を実現。社内の情報管理を一元化し、業務の効率を高めます。

指定したスケジュールになったら特定のWebサイトからCSVをダウンロードしGoogle Driveにアップロードするメリットと具体的な活用シーン3選

営業チーム、プロジェクト管理を担うマネージャー、Google Driveを活用する企業やチームにとって、この自動化がどのように役立つのかを見ていきましょう。

1.必要なデータを確実に取得 手作業ゼロへ

このフローはWebサイトからCSVデータを定期的に取得し、Google Driveに自動アップロードします。<span class="mark-yellow">Webサイトからのダウンロード忘れとフォルダへの格納遅れを防ぎ、データの正確性と信頼性がアップするでしょう。</span>

営業チームは、市場データや顧客情報をもとに施策を考えます。最新データがすぐ使えることで、タイミングを逃さずアクションを起こせます。手作業の更新遅れが原因で機会を逃す心配もなくなります。

2.データの活用スピードを向上

今回は顧客リストのシーンでご紹介しましたが、様々なリストでも活かされます。決まったスケジュールでcsvデータを取得しGoogle Driveに自動アップロード。<span class="mark-yellow">関係者はタイムリーにアクセスできるため、レポート作成や分析がスムーズに進みます。</span>

プロジェクトの進捗を正しく把握するには、最新データが欠かせません。データ更新が遅れると、意思決定にも影響があるでしょう…。この自動化でタイムリーに情報を取得できれば、状況をすぐに把握し、的確な判断にお役立ていただけそうです。

3.Google Drive連携で、データ管理をスムーズに

<span class="mark-yellow">Google Driveにデータをアップロードすることで、フォルダ管理や検索がしやすくなります。</span>Google スプレッドシートやBIツールと連携すれば、データ整理や可視化がよりスムーズに。データが散らばると、管理が大変ですよね。Webサイトから取得するデータをGoogle Driveの決まったフォルダに自動保存すれば、関係者が迷わずアクセスでき、一元管理が実現できます。データ管理がシンプルになると、「あのデータってどこにあるんだっけ?」が減っていくでしょう。

まとめ

「毎日、決まったWebサイトからCSVをダウンロードしているけれど、手間がかかる」「気づいたらアップロードを忘れていて、データが古くなってしまう」そんな悩みには、この自動化フローがお役に立ちます。

<span class="mark-yellow">Yoomのフローボットテンプレートを使えば、プログラミングなしで設定可能。</span>直感的な操作で構築できるので、すぐに試せます。</span>下のバナーから無料でお試しいただき、便利さを体験してみてくださいね。

では、またお会いしましょう!

この記事を書いた人
k.hieda
Webプランナー・ディレクター歴10年目。Web制作会社勤務時代は、クライアントへ改修と運用プランの提案と制作進行がメインでした。現在はパラレルワーカーです。Yoomのコンテンツ事業部でブログの制作、個人事業では企業の外部広報案件を受けています。民泊を始めるのでルーチンワーク効率化の徹底を目指しています!
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Google Drive
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