2024/12/20
アプリ同士の連携方法

Google スプレッドシートでレコードが登録されたら、MetaコンバージョンAPIでコンバージョンイベントを送信する方法

s.nakazawa
Google スプレッドシートとMetaコンバージョンAPIの連携イメージ

目次

Google スプレッドシートで管理しているイベント情報を0CodeKitで変換し、MetaコンバージョンAPIでコンバージョンイベントとして送信する作業は手間と時間がかかります。
複数の案件を抱えている担当者の場合は特に、コンバージョンイベントの送信作業を負担に感じるかもしれません。
Google スプレッドシート、MetaコンバージョンAPI、0CodeKitを連携することで送信作業を自動化し、コンバージョンイベントの送信を円滑に進められるでしょう。
また、最新情報をもとにしたデータ分析が可能になるでしょう。
本記事では、ノーコードで3つのツールを連携する方法を紹介するので参考にしてみてください。

こんな方におすすめ

  • Google スプレッドシートを利用してコンバージョンに関する情報を管理しているマーケティング担当者
  • MetaコンバージョンAPIを活用して、Cookieに依存しない計測手法を導入している企業
  • オフラインイベントなどのデータも抜け漏れなく管理し、広告の最適化に活かしたい方

Google スプレッドシート・MetaコンバージョンAPI・0CodeKitを連携するメリットと具体例

メリット1: コンバージョンイベントを送信する作業時間を削減

Google スプレッドシートで管理するイベント情報を、手動でMetaコンバージョンAPIに送信する作業は、担当者の負担になることがあります。
毎日イベントが発生する場合、最新情報を取得するために高い頻度での送信作業が必要ですが、他の業務に追われて送信作業が後回しになってしまうこともあります。
Google スプレッドシート、MetaコンバージョンAPI、0CodeKitを連携すれば、コンバージョンイベントを自動送信できるため、担当者の作業時間を削減できます。
例えば、マーケティングコンサルタントの場合、担当企業が増えると送信作業も増えますが、自動化すれば重要な業務に割ける時間が増加するでしょう。

メリット2: スムーズなコンバージョンイベントの送信

コンバージョンイベントを送信する場合、手動では時間がかかるため、Google スプレッドシートに登録した情報をMetaコンバージョンAPIで送信するまでにタイムラグが生じることがあります。
Google スプレッドシート、MetaコンバージョンAPI、0CodeKitの連携により、スムーズなコンバージョンイベントの送信が可能になるでしょう。
例えば、マーケティング部門でイベント情報を管理する場合、担当者が複数の業務に追われてGoogle スプレッドシートにしかイベント情報の登録ができないことがあります。
こうした忙しい担当者でも、この連携を利用すればコンバージョンイベントの送信がスムーズになり、業務効率の向上が期待できます。

メリット3: 最新データによる分析が可能

Google スプレッドシートで最新のイベント情報を管理しても、コンバージョンイベントの送信が間に合わなければ、最新のデータ分析はできません。
3つのツールを連携すれば、Google スプレッドシートに登録したコンバージョンイベントを自動送信できるため、最新情報を基にしたデータ分析が可能になるでしょう。
例えば、キャンペーンを行った場合、Google スプレッドシートにデータを追加すれば自動でコンバージョンイベントが送信されるため、迅速な最新データの分析につながり、広告の最適化に寄与します。
これにより、データ主導のマーケティングを強化し、競争優位性の確保が期待できます。

それではここから、ノーコードツールYoomを使って、「Google スプレッドシートでレコードが登録されたら、MetaコンバージョンAPIでコンバージョンイベントを送信する」方法を紹介します。

[Yoomとは]

Google スプレッドシートでレコードが登録されたらMetaコンバージョンAPIでコンバージョンイベントを送信する方法

このフローは、Google スプレッドシートでレコードが登録されたことをGoogle スプレッドシートのAPIを利用して受け取り、MetaコンバージョンAPIを用いてコンバージョンイベントとして送信することで実現可能です。
なお、コンバージョンイベントを送信する際に、一部の値をハッシュ化する必要があるため、0CodeKitの提供するAPIを用いてデータをハッシュ化するアクションを途中で挟んでいます。
一般的に実現にはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを用いることでプログラミング知識がなくても簡単に実現できます。

今回は大きく分けて以下のプロセスで作成していきます。

  • Google スプレッドシート、0CodeKit、MetaコンバージョンAPIをマイアプリ登録
  • テンプレートをコピー
  • フローの起点となるGoogle スプレッドシートのトリガー設定、その後に続く0CodeKitおよびMetaコンバージョンAPIの設定
  • トリガーボタンをONにして、連携動作を確認

Yoomを利用していない方は、こちらから無料登録をしてください。
すでにYoomを利用している方は、ログインしてください。

ステップ1:Google スプレッドシート、0CodeKit、MetaコンバージョンAPIをマイアプリ連携

まずGoogle スプレッドシート、0CodeKit、MetaコンバージョンAPIをYoomに連携するために、マイアプリに登録します。

1.Yoom管理画面の左側で「マイアプリ」を選択し、「+新規接続」をクリックします。

2.続く画面でGoogle スプレッドシート、0CodeKit、MetaコンバージョンAPIをそれぞれ検索して進むと、次の画面に遷移します。

<Google スプレッドシートの場合>

・上記画面で「Sign in with Google」をクリックし、連携するアカウントを選択します。

・アカウントを確認し、「次へ」をクリックします。

・「続行」をクリックすると、マイアプリに登録が完了します。

<0CodeKitの場合>

・アカウント名、アクセストークンを入力し、「追加」をクリックすると、マイアプリに登録が完了します。
※アクセストークンに入力するAPI Keyは0CodeKitのアカウントページから取得できます。

<MetaコンバージョンAPIの場合>

・アカウント名、アクセストークンを入力し、「追加」をクリックすると、マイアプリに登録が完了します。
※アクセストークンの詳しい取得方法はこちらのヘルプページで解説しています。

3.Google スプレッドシート、0CodeKit、MetaコンバージョンAPIを連携するためのテンプレートをコピーします。

・下記のリンクを開きます。

・「このテンプレートを試す」をクリックすると、コピーが完了です。

ステップ2:トリガーとなるGoogle スプレッドシートの設定

フローの起点となるトリガーアクションを設定します。
このフローは、Google スプレッドシートに行が追加されるとトリガーが起動します。

1.Yoom管理画面の「マイプロジェクト」を選択し、「【コピー】Google スプレッドシートでレコードが登録されたら、MetaコンバージョンAPIでコンバージョンイベントを送信する」をクリックします。
※テンプレートのタイトルは次の画面で任意に変更できます。

2.「アプリトリガー 行が追加されたら」をクリックします。

3.Google スプレッドシートと連携するアカウントを確認し、「次へ」をクリックします。
※その他の項目はデフォルトで設定されています。

4.トリガーの起動間隔、およびGoogle スプレッドシートに関する情報を設定します。
※トリガーの起動間隔は5分、10分、15分、30分、60分が用意されており、プランによって選択できる時間が変わります。
※選択した間隔ごとに一度、トリガーとなるアクションを確認し、実行された場合にフローボットが起動します。基本的に短い間隔の設定がおすすめです。
※スプレッドシートID、シートIDは枠をクリックして表示される「候補」から選択できます。

5.上記の設定が完了したらテストを行い、成功するとアウトプットに取得した情報が表示されます。
問題がなければ、保存します。

※今回は、下記のシートでテストを行ったため、アウトプットに上記の項目が表示されています。

ステップ3:データ変換および0CodeKitの設定

次に、Google スプレッドシートから取得したデータを、MetaコンバージョンAPIで送信できる形式に変換する設定を行います。

1.「データを操作・変換する 日付・日時形式の変換」をクリックします。
※コンバージョンイベントを送信する際に設定する「イベント発生時間」がUNIX時間で指定されているため、ここで変換を行います。

2.変換する日付・日時の設定を行い、「テスト」をクリックします。
※変換対象の日付・日時は、枠をクリックして表示されるアウトプットの「行が追加されたら」から選択します。(値は二重括弧で表示されます)これにより、行ごとに変わる値を動的に反映できます。
※変換対象の日付・日時形式は、Google スプレッドシートから取得したデータと同じ形式を選択します。
※その他の項目はデフォルトで設定されています。
※「データを操作・変換する」の詳しい設定方法は、こちらのヘルプページで解説しています。

3.テストが成功したら、アウトプットに変換後のデータが表示されます。
問題がなければ、保存します。

4.「アプリと連携する テキストをハッシュ化する」をクリックします。
※コンバージョンイベントを送信する際、データをハッシュ化する必要があるため、ここで変換します。

5.0CodeKitと連携するアカウントを確認し、「次へ」をクリックします。
※その他の項目はデフォルトで設定されています。

6.メッセージにハッシュ化する値を設定し、テストを行います。
※ハッシュアルゴリズムの種類はデフォルトで設定されています。
※メッセージに設定する値は、枠をクリックして表示されるアウトプットの「行が追加されたら」から選択します。(下記はメールアドレスをハッシュ化する例です)

7.テストが成功すると、アウトプットにハッシュ化したテキストが表示されます。
問題がなければ、保存します。

ステップ4:MetaコンバージョンAPIの送信およびGoogle スプレッドシートの設定

最後に、変換したデータをコンバージョンイベントで送信する設定および、データ送信アクションで取得する「トレースID」をGoogle スプレッドシートに登録する設定を行います。

1.「アプリと連携する コンバージョンイベントを送信」をクリックします。

2.MetaコンバージョンAPIと連携するアカウントを確認し、「次へ」をクリックします。
※その他の項目はデフォルトで設定されています。

3.コンバージョンイベントの送信に関する設定を行います。
※イベント名、イベント発生時間、メールアドレスは、それぞれ枠をクリックして表示されるアウトプットの「行が更新されたら」「日付・日時形式の変換」「テキストをハッシュ化する」から選択します。(値は二重括弧で表示されます)これにより、値を動的に反映できます。
※アクションソースは、選択肢の中から選びます。
※このフローでは、メールアドレスのみハッシュ化していますが、ステップ3のハッシュ化のオペレーションを追加することで、その他の項目も設定可能になります。

4.コンバージョンイベントの送信に必要な項目を設定後、テストを行います。
成功したら保存します。
※テストが成功すると、コンバージョンイベントが送信されます。

5.「データベースを操作する レコードを更新する」をクリックします。

6.Google スプレッドシートと連携するアカウントを確認します。
※その他の項目はデフォルトで設定されています。

7.トレースIDを登録するGoogle スプレッドシートの設定を行い、「次へ」をクリックします。
※スプレッドシートID、シートIDは、枠をクリックして表示される「候補」から選択できます。

8.更新したいレコードの条件を設定します。
※左側には一意の値となる項目を設定し、右側は枠をクリックして表示されるアウトプットの「行が追加されたら」から対応する項目を選択します。これにより、トレースIDを登録する行を検索します。

9.更新後のレコードの値でID欄を設定します。
※IDは、枠をクリックして表示されるアウトプットの「コンバージョンイベントを送信」から選択します。(値は二重括弧で表示されます)

10.上記の設定が完了した後、テストを行い成功したら保存します。

※テストが成功すると、下記のように指定したシートにトレースIDが追加されます。(ステップ4の9の「更新後のレコードの値」には、下記シートの項目が表示されています)

11.トリガーをONにすると、以降はGoogle スプレッドシートでレコードが登録されるたび、自動でMetaコンバージョンAPIでコンバージョンイベントが送信されます。

紹介したフローに不明点があれば、こちらのヘルプページを確認してみてください。

Google スプレッドシートを使ったその他の自動化例

他にもGoogle スプレッドシートを使った自動化の例がYoomにはたくさんあるので、いくつか紹介します。

1.毎日Meta広告(Facebook)からレポートを取得してGoogle スプレッドシートに記載する

Meta広告(Facebook)から取得したレポート情報をGoogle スプレッドシートに自動で登録できます。
これにより、レポート管理の負担が軽減され、より効率的な業務進行が可能になるでしょう。

2.Meta広告(Facebook)にリード情報が登録されたらGoogle スプレッドシートにもリードを追加する

Meta広告(Facebook)で獲得したリード情報をGoogle スプレッドシートに自動で登録できます。
これにより、手作業による登録を削減でき、正確なデータを基にした分析が可能になるでしょう。

3.Google スプレッドシートで行が追加されたらGoogle Chatに通知する

Google スプレッドシートで新しいレコードが追加されたことをGoogle Chatに自動通知できます。
この連携により、手動でデータ更新を報告する作業が削減でき、報告漏れも防止できます。

まとめ

Google スプレッドシートで管理しているイベント情報を0CodeKitで変換し、MetaコンバージョンAPIでコンバージョンイベントとして送信する作業を、自動化する方法を紹介しました。
この自動化を導入することで、手動での送信作業を削減し、コンバージョンイベントの円滑な送信が可能になるでしょう。
また、最新データによる分析も可能になるでしょう。
3つのツールの連携は、Yoomを利用することでノーコードで実現できます。
本記事で解説した手順に沿って設定するだけで導入できるため、この機会にぜひ自動化を取り入れてみてください。

この記事を書いた人
s.nakazawa
個人ブログを5年以上運営してきました。 執筆時は、読者様が知りたい情報をわかりやすく解説することを大切にしています。 ブログ運営で学んだライティング経験をもとに、複雑な業務もノーコードで自動化できるYoomの使い方や魅力をわかりやすくご紹介します。
タグ
自動化
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Google スプレッドシート
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