2024/06/25
アプリ同士の連携方法

GASを使わずにGoogleスプレッドシートとSlackを連携する方法について解説してみる。

k.hieda

目次

GASを使わずにGoogleスプレッドシートとSlackを連携して通知を自動化する方法を解説します。

複数社とのクライアントワークが多い方にとって、各社の連絡ツールが複数になり業務が煩雑なることがあるんじゃないでしょうか。
私は前職でWebディレクターをやっていたのですが、クライアントごとでやりとりするツールがメール、チャットワーク、Slack、メッセンジャー、Skypeなど。社内はSlack、Discord…とチャットの行ったり来たりでこれだけで1日が終わるんじゃないかな!という日もありました。

クライアントからのちょっとした修正依頼はチャットにササッと送って来られることがあるので見逃してしまわないかヒヤヒヤしたり。煩雑ではあるんですが、クライアントのセキュリティ事情もあるので、こちらの都合でルール化するのが難しかったりします。
各ツールやクライアントとのチャンネルごとにスプレットシートに依頼内容だけが転機されると、見逃しがなくなるので便利だなぁと考えました。まずはSlackから連携をやってみようと思います。

GASとは?

Google Apps Script(GAS、ガス)とは、Googleによって開発されたスクリプトプラットフォームである軽量のアプリケーション開発のためのGoogleのワークスペースプラットフォーム。 主にGoogleのサービスを自動化するスクリプト言語である。JavaScriptがもとになっているため汎用性が高く、開発環境はGoogle Chromeだけでいいのでプログラミング初心者が始めやすい言語の1つである。(引用元:Wikipedia)

JavaScriptはWebサイトに動的な要素をつける言語です。
以前の勤務先がWeb制作会社でしたが、JS(JavaScriptの略)は誰でもを書ける言語ではありませんでした。汎用性が高いことは言うまでもありませんが、習得するまでに基礎勉強が必要になります。

業務を効率化するために自動化がしたくても、普段プログラムと関わりがない方はとっかかりにくいですよね…。

スプレッドシートとSlackを連携すると実現できること

スプレッドシートとSlackを連携することで、自動化できることをリストアップしました。

1. 新規タスクの自動生成スプレッドシートに新規タスクが追加されると、自動的にSlackチャンネルにメッセージが送信される

例:営業担当者がスプレッドシートに顧客情報を登録すると、営業チームのSlackチャンネルに「新規顧客情報が登録されました」というメッセージが送信され、担当者にタスクが割り当てられます。

2. データ更新の通知スプレッドシートのデータが更新されると、自動的にSlackチャンネルにメッセージが送信される

例:在庫管理表の在庫数が一定量を下回ると、担当者に在庫補充を促すメッセージが送信されます。

3. アンケートの集計Googleフォームで作成した回答がスプレッドシートに記録されると、自動的にSlackチャンネルに集計結果が送信される

例:顧客満足度調査の回答結果がスプレッドシートに記録されると、経営層のSlackチャンネルに集計結果が送信されます。

4. スプレッドシートのデータに基づいて、自動的にSlackでワークフローを実行する

例:経費精算申請がスプレッドシートに登録されると、承認者がSlackで承認/否決を行うことができ、承認後には自動的に経理担当者に通知されます。

5. スプレッドシートのデータに基づいて、定期的にSlackチャンネルにレポートを自動送信

例:毎月末に、前月の売上レポートがSlackチャンネルに自動送信されます。

一部分を自動化することで「めんどくさいな‥」からの解放になります。


ノーコードツールYoomを用いてGASを使わずにスプレッドシートとSlackを連携してみる。

Yoomはプログラミング技術を習得せずに、アプリ間の作業を繋ぎ作業を自動化できるノーコードツールです。まず普段よく使うアプリの連携から使用感に慣れることで、複雑な構成にもチャレンジしやすくなるのではないでしょうか。
複雑なプログラミング知識が不要のため、様々な業種の方がとっかかりやすくチームで利用が可能。それに、これまで外注で委託していたことも自動化できれば費用がおさえられるかもしれませんね。

実際にツールを使う前に、Yoomとアプリのアカウントを連携させておけば準備OKです!

https://intercom.help/yoom/ja/articles/5483092-slack%E3%81%AE%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E7%99%BB%E9%8C%B2%E6%96%B9%E6%B3%95

Slackへの問い合わせ内容をGoogleスプレッドシートに追加する方法

Yoomでは最初からツールを構築しなくてもベースになるテンプレートをたくさん準備しています!今回は、こちらのテンプレートを使用してつくってみました。

テンプレートがマイプロジェクトにコピーされます。タイトルに先頭に【コピー】とつきますが、のちに任意の名前に変更できます。

アプリトリガーSlackのを設定する

まずトリガーであるslackの設定から始めます。赤枠をクリック!

ここではトリガーの起動時間とチャンネルIDを設定します。起動時間は5分〜60分の範囲で選んでくださいね。

チャンネルIDはslackのチャンネルIDです。事前にアプリ連携したワークスペースの中から選べます。
IDの編集枠をクリックでチャンネル候補一覧が表示されるのでそこから選ぶか、
slackのチャンネル名を右クリック→コピー→リンクをコピー→リンクの末尾の英数字がIDになります。
例:https://xxxxxxxx.slack.com/xxxx/チャンネルID

テストしてみて成功したら、アプトプットを追加します。

Slackの設定画面をスクロールすると、アウトプットというブロックが出てきます。編集枠をクリックするとポップアップが表示され、その中から抽出する情報を選択することができます。ポップアップ内に欲しい情報が出ない場合は、「+取得する値を追加」で↓のような文字列が出現。

各項目にマル+のボタンが付いています。抽出したい情報に該当する項目をボタンを押下で追加できます。

追加が完了したら「保存する」を押して次のステップに進みます。

テキストからデータを抽出する

次はSlackの下にあるフロー「テキストからデータを抽出する」を選択。1ページめの画面ではアクションを選択できます。デフォルトで設定されているので、
一旦「次へ」をクリック。

2ページめは詳細を設定する画面です。
赤文字で必死項目となっている編集枠に入力していきます。ここでは「対象のテキスト」と「抽出したい項目」が必須のため、枠内をクリック。
それぞれ、該当の項目がプルダウンで出現します。

先ほどのSlackの設定と同じ要領で、項目を追加後→「テスト」。テストが成功したら「保存」します。

スプレットシートに追加する

書き出し先のスプレットシートを準備します。

スプレットシートに追加する書き出し先のスプレットシートを準備します。ヘッダーに書き出す項目名を追加すればOKです。

フローボットの設定に戻ります。グーグルスプレットシートのアイコンがついた項目をクリック。


グーグルスプレットシートに転機するオペレーションを設定していきます。事前に連携しておいたグーグルアカウントがデフォルトで表示されます。
実行アクションはテンプレートのデフォルトで「レコードを追加する」が選択されています。用途によってここを変えると自動化できる幅が広がりそうです。


下にスクロールするとスプレットシートとの連携設定ブロックがあります。
データベースの連携:スプレットシートのIDを入力。
スプレットシートのタブ名:シート下部もタブお名前を入力。
テーブル範囲:今回はA1:D1を選択してみました。項目を増やしたらそれに応じて範囲の設定を変更すればOKです。

最後にトリガーを【ON】にしてみます。
フローボットを起動すると、スプレットシートにSlackのコメントが転機されていました。

応用すれば、クライアントや案件ごとにシートを分け、修正依頼・見積もり依頼を管理することができそうです。

フォームの回答があったら、回答内容をGoogleスプレッドシートに追加し、Slackに通知してみる。

Webの運用を担当していると、五月雨式にバナーを入れ替え依頼などのちょっとしたタスクが発生します。
クライアントや運用者へフォームを準備してバナー素材と更新日程を入力して送信するだけで依頼が完了するフォームがあると便利かもしれません。また、それをSlackに通知して共有することでチームでも管理がしやすくなるかもしれません。

今回はこちらのテンプレートから作ってみます。

ワークフローをコピーして編集


コピーして自分のワークスペースに落として編集を開始。メールへのお知らせは不要なので、右上の×を押下でフローを削除します。

トリガーの設定

最初にトリガーを設定します。今回はYoomのフォームを使用します。
あらかじめ挿入されている文言やアウトプット内容をそのまま使って接続を進めます。個人的には、フローが少ないフローボットは各API同士の接続設定を先にやっつけた後、アウトプットする内容を調整していくやり方がいいんじゃないかなと思っています。そんなわけでフォームの内容はサクサク進行。

Slackの設定

次にSlackへの通知。先ほどご紹介した方法と同じで連携済みのSlackアカウント情報とアウトプットするチャンネルのIDを入力で完了!

データベース(グーグルスプレットシート)の設定

最後にスプレットシートの設定です。今回はYoomで作ったテンプレをコピーして使ってみます。
テンプレ:https://docs.google.com/spreadsheets/d/1S-ENG6XntHgcwsNeUh6wJ5OVML8Sy_ZPYZTkH-PzMDQ/edit?gid=0#gid=0


再びYoomのフローボット編集画面に戻り、スプレットシートの連携設定を進めます。こちらも同じく、スプレットシートのIDとシート名など、連携に必要な項目を入力で完了です!

フローボットを起動

フローボットの設定と最初のトリガーを【ON】にしたら起動!
フォームの必要事項を埋めて送信!動画じゃないので伝わりにくいかもしれませんが、1つ1つのフローが動いているときはフローの右上に◯がクルクルするんですよ。

がんばれ〜!

エラーになったら赤くブブーッと赤く表示されます。私は順調にいくようにモニターの前で「がんばれ〜!」と応援してます。


今回はうまくいったので、Slackの通知とスプレットシートの転記に成功しました!

Slack

まとめ

プログラミングの複雑な知識を習得しなくても、業務の自動化はできるようになりました。

まずは煩雑になりがちな小さな依頼をとりまとめるフローを作ってみるのはいかがでしょうか。

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