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OpenAIが発表した「ChatGPT Image 1.5」は、画像生成AIの進化における大きな転換点となりそうです。
生成速度が最大4倍に向上し、ユーザーの意図を汲み取る「指示順守能力」が飛躍的に向上したとされています。
特に注目すべきは、人物の顔立ちや構図を維持したまま、変えたい部分だけを精密に操作できる「編集機能」の実用化です。
多くのマーケティング担当者にとって、生成AIで作った画像の「指がおかしい」「背景だけ変えたいのに顔が変わってしまう」といった微調整の難しさは大きな課題ではないでしょうか。
本記事では、今回のアップデートにより、広告クリエイティブやSNS投稿画像の制作フローは劇的に効率化されるのか、その実力を検証してみます。
また、ChatGPT Image 1.5の特徴をはじめ、実際の業務シーンを想定してGeminiのNano Bananaとの実力を比較した結果もご紹介します!
本記事は、以下のような課題や関心をお持ちの方に向けて執筆しています。
ChatGPT Image 1.5は、OpenAIが公開した最新かつ最先端の画像生成モデルです。(2025年12月18日時点)
テキストと画像の入出力をサポートしており、プロンプトや指示への忠実な順守が強化されています。
編集の際、照明、構図、人物の外見といった重要な要素を維持しながら、要求された変更のみを実行できる点が特徴です。
要素の追加、削除、結合、ブレンド、転置など、多様な編集に対応でき、実用的な編集と表現豊かな再構成の両方を可能にします。
また、密度の高い小さなテキストのレンダリングも改善されています。
従来のモデルと比較して、進化した点を簡単にご紹介します。
🤔実際にChatGPT Image 1.5を使ってみた
アップデートされた機能が、実際の業務フローでどれだけ使えるのか。
ここからは、実務利用を想定した厳しい基準で検証を行います。
比較対象には、同じく高性能なマルチモーダルAIであるGeminiの「Nano Banana」を選定しました。
検証条件
使用モデル:ChatGPT Image 1.5(Plusプラン) vs Nano Banana(Google AI Proプラン/Gemini 3 高速モード)
検証内容とポイント一覧
今回の検証では、Webメディアや広告制作で最も頻度の高い以下の2つのシーンを設定しました。
検証1:実写人物の合成と編集
検証ポイント
検証2:文字入りイラスト・マンガの作成
検証ポイント
検証方法
同一のプロンプトを両モデルに入力し、出力された画像のクオリティを比較します。
【ChatGPT Image 1.5】
検証は、以下の手順で行います。
1.ChatGPTアカウントにログイン
2.メニューから「画像」を選択
3.ファイルを添付
検証1では、モデルとなる人物の写真を添付しました。
※添付した写真
4.プロンプトを入力して送信
検証1用プロンプト①
都市部のオフィスエリア、洗練されたカフェの屋外シートに座るこの人物を描写してください。 一貫性の保持: 参照画像のアイデンティティ(容姿・服装)を100%継承。 環境光の統合: 午後の屋外特有の自然光と、周囲の建造物による反射光をキャラクターに反映させ、背景との境界線を自然に馴染ませること。 質感のコントラスト: 背景はリアルな風景写真。現実の風景の中に、その人物が「等身大」で完璧に存在しているようなリアリティで仕上げてください。
検証1用プロンプト②
人物や背景は変えずに、この人物が右を向いた構図にしてください。
検証2用プロンプト①
【形式】横長の3コマ漫画(左→右に3パネル)。アニメ調+ポップ。明るい配色。線はクリーン。背景はシンプルなオフィス。
【登場人物】エマ(20代女性、黒髪ボブ、白シャツ+ネイビージャケット、表情豊か)。全コマ同じ見た目で統一。
【文字】日本語を"読みやすく"はっきり表示。誤字・文字化け・崩れなし。吹き出し内の文章は下記を「一字一句そのまま」使う。
1コマ目(左):
エマが指差しで説明している。
吹き出しの文字(完全一致):
「ChatGPT Imagesはイラストやアニメや三次元な表現が得意」
2コマ目(中央):
エマがデザイン作業(レイアウトや文字組み)をしている。
吹き出しの文字(完全一致):
「Nano Bananaは日本語テキストやデザインが得意」
3コマ目(右):
比較コマ。画面を左右に分割して、左に「ChatGPT Images」、右に「Nano Banana」の見出し。
それぞれにチェックリストを入れる(日本語で、短く、読みやすく)。
左(ChatGPT Images):『イラスト』『アニメ』『3D表現』
右(Nano Banana):『日本語テキスト』『デザイン』『レイアウト』
さらに中央に「VS」を大きく配置して、2つを比較している構図。
【NG】余計な文字、英語の勝手な追加、透かし、署名、読めない文字、崩れた日本語。
【画質】高解像度、シャープ、SNS投稿向け。
検証2用プロンプト②
ハーフアップにして。
【Gemini Nano Banana】
1.アカウントにログイン
2.モデルを選択
入力欄の右下からモデルを選択します。
3.「ツール」または入力欄の下の「画像作成」を選択
4.「+」マークからファイルを添付
Image 1.5と同様に、検証1では人物モデルの画像を添付しました。
5.プロンプトを入力して送信
検証1、検証2ともにImage 1.5と同じプロンプトで検証を行いました。
検証1
検証2
✅検証結果1:実写人物の合成と編集
まずは、Web記事のアイキャッチや広告バナーで多用される「実写系人物」の生成です。
「都市部のカフェにいる女性」をテーマに生成し、その後「右を向く」よう指示した結果は以下になります。
【ChatGPT Image 1.5】
プロンプト①
プロンプト②