OCRとGoogle スプレッドシートの連携イメージ
アプリ同士の連携方法

2025-04-25

【ノーコードで実現】JPG画像をOCRで読み取りテキストを自動抽出する方法

k.hieda

請求書や領収書、アンケート用紙、名刺など、ビジネスシーンではJPG形式の画像ファイルで情報を受け取る機会が意外と多くあります。これらの画像に含まれる文字情報を業務で活用したい場合、これまではファイルを開いて内容を確認し、Microsoft Excelやシステムへ手作業で転記するのが一般的でした。

ファイルが少ないうちは問題ありませんが、件数が増えてくると入力作業に時間がかかり、ミスも起こりやすくなります。

<span class="mark-yellow">この記事では、JPG画像に含まれる文字情報を自動で読み取り、テキストデータとして抽出・活用する方法をご紹介します。</span>OCR(光学的文字認識)という技術を使えば、これまで人の手で行っていた文字起こし作業を効率化できます。

特に、特定のメールを受信したときや、オンラインストレージに画像が追加されたとき、フォームから画像が送信されたときなどをトリガーに、OCRを自動で実行し、Google スプレッドシートなどにデータを記録する仕組みについて解説していきます。

とにかく早く試したい方へ

説明を読むより、まずは実際に試してみたい!」という方もいるかもしれませんね。

YoomにはOCR機能を使った業務フロー自動化のテンプレートが用意されています。以下のバナーをクリックしてテンプレートをコピーするだけで、すぐに自動化を体験できます!

JPG画像とOCRを組み合わせた様々な自動化の方法

JPG画像からテキストを抽出するOCR処理は、様々な業務シーンで活用できます。例えば、メールの添付ファイル、クラウドストレージ上のファイル、Webフォームから送信されたファイルなど、JPGファイルがどこで発生しても自動化の起点にすることが可能です。

ここでは、業務を効率化するための具体的なテンプレート例をいくつか紹介していきます。気になる自動化例をクリックして、すぐに体験を開始できますよ!

メールで受信したJPGファイルをOCRで読み取り、Google スプレッドシートに追加する

GmailやOutlookで特定の条件(件名や送信元など)に合うメールを受信した際に、添付されているJPGファイルを自動でOCR処理し、抽出したテキストデータをGoogle スプレッドシートに追記します。

<span class="mark-yellow">これなら、メールで送られてくる請求書や申込書などの情報も、手作業なしでデータ化・蓄積できて便利です。</span>

ストレージサービスに追加されたJPGファイルをOCRで読み取り、Google スプレッドシートに追加する

Google DriveやOneDriveなどのオンラインストレージの指定フォルダにJPGファイルが追加されると、自動でOCR処理を実行し、結果をGoogle スプレッドシートに記録します。

<span class="mark-yellow">チームで共有しているフォルダにアップロードされる各種書類の内容を、転記の手間なくデータとして管理できるようになります。</span>

フォームで受信したJPGファイルをOCRで読み取り、Google スプレッドシートに追加する

Googleフォームなどの受付フォームでJPGファイルが送信されると、自動でOCR処理を実行します。抽出されたテキストはGoogle スプレッドシートに整理され、記録されます。

<span class="mark-yellow">アンケートの回答画像や、身分証の画像など、フォーム経由で受け取る画像データの処理が効率化できますね。</span>

JPG画像をOCRで読み取り、情報を整理するフローを作ってみよう

ここでは例として、<span class="mark-yellow">「Gmailで受信したJPGファイルをOCRで読み取り、Google スプレッドシートに追加する」</span>フローを作成する手順を簡単にご紹介します。Yoomを使えば、画面の指示に従って設定するだけで、自動化の流れも簡単に組み立てられます。

まだYoomのアカウントをお持ちでない場合は、こちらの登録フォームからアカウントを発行しておきましょう。

[Yoomとは]

フローボット設定の流れ

  • Gmail、Google スプレッドシートのマイアプリ連携
  • テンプレートをコピー
  • トリガー(Gmail)とアクション(OCR、Google スプレッドシート)の設定
  • フローをONにし、実際にメールを受信してフローが起動するかを確認

ステップ1:マイアプリ連携の設定

ここでは連携するアプリ情報をYoomに登録する設定を行います。Yoomのワークスペースにログイン後、マイアプリ画面で「+新規接続」をクリックします。

Yoomで使えるアプリ一覧が表示されます。検索窓から今回連携するアプリを検索し、マイアプリ登録を進めてください。

Gmail

検索結果からアプリ名をクリックします。Gmailから取得した値を入力する画面が表示されます。

  • 「Sign in with Google」ボタンをクリックします。
  • Googleアカウントのログイン画面が表示されます。メールアドレス・パスワードの入力を行います。すでにChromeでログインしている場合は、連携するアカウントの選択画面が表示されるため、該当のアカウントを選択します。
  • ログインまたはアカウント選択が完了すると、Yoomがアクセス権限を求める画面に切り替わります。

 

権限を付与すると、Gmailのマイアプリ登録が完了します。

Google スプレッドシート

検索結果からアプリ名をクリックすると、Google スプレッドシートとYoomの連携確認画面が表示されます。

  • 「Sign in with Google」ボタンをクリックすると、Google アカウントのログイン画面が表示されるので、メールアドレスとパスワードを入力します。
  • 連携するアカウントを選択します
  • Yoomのアクセス権限を確認されます。次へをクリックしましょう。
  • 「続行」をクリックしてください。

これでGoogle スプレッドシートのマイアプリ連携が完了です。

ステップ2:テンプレートをコピー

マイアプリ連携が完了したら、フローボットテンプレートの設定に進みます。下のバナーからテンプレートのコピーに進んでくださいね。

下のポップアップが表示されたら「OK」をクリックして設定をスタート!

コピーしたテンプレートは、マイプロジェクトに追加されます。マイプロジェクトは左のメニューバーからアクセス可能です。

ステップ3:アプリトリガー「特定のキーワードに一致するメールを受信したら」

テンプレートの1つ目の工程をクリックし、フローボットのトリガー(起点)を設定します。この工程では、フローボットの定期間隔を決めて起動させ、「特定のキーワード」を含んだメールを検知する設定を行います。

(1/2)連携アカウントとアクションを選択

この画面では、以下の項目が設定済みです。

  • タイトル(編集可能)
  • アプリ
  • Gmailと連携するアカウント情報
  • トリガーアクション

次へをクリックして進みましょう。

(2/2)アプリトリガーのAPI接続設定

  • トリガー起動間隔
    • フローの起動間隔を選択します。最短は5分間隔で起動できます。※ご契約のプランによって最短の起動間隔が異なります。
  • キーワード
    • 今回は「画像ファイル」というキーワードを検知するよう設定してみます。
イベントを発生させる

連携したGmailアカウントでテストメールを送信します。

メール受信後にテストボタンをクリックすると、結果画面が表示されます。

さらに下にスクロールすると、取得できた項目・値の一覧が表示されます。

この項目と値をYoomでは「アウトプット」と定義しています。

アウトプットについて

この値は、後の工程で引用します。保存をクリックして次の工程に進みましょう。

ステップ4:画像・PDFから文字を読み取る「画像・PDFから文字を読み取る」

テンプレートの2つ目をクリックします。この工程では、受信したメールに添付された画像をOCRで読み取り、指定した項目に該当する文言を抽出する設定を行います。

(1/1)アクションを選択

こちらは初期設定済みです。

  • タイトル
  • アクション
    • ちなみに、アクションは以下から選択が可能です。

ここでいう「タスク」は、Yoomでの操作回数を表す概念で、回数券のような仕組みになっています。

「タスク実行数」のカウント方法について

→次へをクリックします。

(2/2)詳細を設定

  • ファイルの添付方法
    • 事前設定済みのため、追加設定は不要です。
  • 抽出したい項目
    • 項目を入力して、カンマで区切ります。今回はタイトルやステップ1〜を設定してみました。

項目を入力したら下へスクロールします。

  • 使用するAI
    • 事前設定済みです。ChatGPTを選択することも可能です。※別途契約が必要
  • 言語
    • 日本語と英語から選択できます。

設定ができたら、テストボタンをクリックします。成功すると、応じたテキストが抽出されます。

テスト回数について
  • OCRまたは音声を文字起こしするAIオペレーションはチームプラン・サクセスプランでのみご利用いただける機能となっております。フリープラン・ミニプランの場合は設定しているフローボットのオペレーションはエラーとなりますので、ご注意ください。
  • チームプランやサクセスプランなどの有料プランは、2週間の無料トライアルを行うことが可能です。無料トライアル中には制限対象のアプリやAI機能(オペレーション)を使用することができます。

保存をするをクリックします。

ステップ5:データベースを操作する「レコードを追加する」

テンプレートの3つ目をクリックします。この工程では、前の操作で抽出したテキストを引用してGoogle スプレッドシートの指定したシートにデータを蓄積する設定を行います。

(1/2)データベースの連携

この画面では、以下の項目が設定済みです。

  • タイトル
  • アプリ
  • Google スプレッドシートと連携するアカウント情報
  • アクション

下へスクロールします

データベースの連携

今回は画像から取得できる項目に合わせてデータベースを作成しました。以下はサンプルです。

項目は一意の値(ユニークキー)で設定してくださいね。重複しているとエラーが発生します。

Yoomの画面に戻ります。

  • スプレッドシートID
    • 編集欄をクリックすると、プルダウンメニューが表示され、連携したアカウントに権限があるシートが候補として表示されます。選択すると、IDを引用できます。
  • スプレッドシートのタブ名
    • 同じく編集欄をクリックすると、候補が表示されるので、選択します。
  • テーブル範囲
    • ヘッダの始まりがA1で最後がFの場合は、A1:Fと記入します。

入力ができたら次へをクリックします。

(2/2)データベース操作の詳細設定

前の画面で指定したスプレッドシートの項目を読み込んだ画面が表示されます。

  • 追加するレコードの値
    • 編集欄をクリックすると、プルダウンメニューが表示され、その中に前の操作で取得した値が格納されています。
    • 項目に対し、対応する項目・値(アウトプット)を選択すると、引用コードが埋め込まれます。

全ての項目に、引用コードを埋め込んだらテストボタンをクリックします。

成功すると、指定したシートのデータベースに値が追加されます。

保存するをクリックして次の操作に進みましょう。

ステップ6(最終):アプリトリガーをONにする

全ての工程が設定されると、設定完了のコンプリート画面が表示されます。

トリガーをONにして、フローボットを起動します。

トリガーのON/OFFは左上のトグルから切り替えが可能です。<span class="mark-yellow">プログラミング不要で、フローボットの設定が簡単に完了しました。</span>

トリガーが【ON】になると、各種通知の送信先を選択できるお知らせがポップアップされます。デフォルトでは登録しているメールへ通知ですが、普段使っているチャットアプリでも通知を受け取れて便利です。

Google スプレッドシートとOCR機能を活用したその他の便利な自動化例

Yoomには、今回紹介したテンプレート以外にもOCRとGoogle スプレッドシートを活用したテンプレートが多数あります。

あなたの業務に合わせて、興味のあるものを試してみてください!

Google スプレッドシートを活用した便利な自動化例

日々の業務で扱う情報を手間なく記録・整理したい方に最適なテンプレート集です。

トリガー条件に応じて自動でスプレッドシートにデータを反映できるので、手作業による入力ミスや対応漏れを防ぎ、業務の精度とスピードを両立できます。

OCR機能を活用した便利な自動化例

画像ファイルに含まれる文字をOCRで抽出し、さまざまなアプリに連携できるテンプレートを紹介しています。

ファイル確認や転記の手間が減るだけでなく、紙や画像データを有効活用したい方にぴったりの自動化フローがすぐに始められます。

まとめ

この記事では、JPG画像ファイルに含まれる文字情報をOCR技術で自動的に読み取り、テキストデータとして活用する方法について解説しました。
メールの添付ファイル、オンラインストレージ上のファイル、フォームから送信されたファイルなど、様々な場面で発生するJPG画像からの文字起こし作業は、手作業だと時間も手間もかかり、ミスの原因にもなりがちです。

ノーコード自動化ツールを活用すれば、プログラミングの知識がなくても、簡単な設定でこれらの作業を自動化できます。

例えば、「特定のメールを受信したら、添付されたJPG画像をOCR処理し、抽出したテキストをGoogle スプレッドシートに自動で記録する」といったフローも構築可能です。これにより、データ入力の手間やミスを削減し、より重要な業務に集中できるようになるでしょう。

<span class="mark-yellow">Yoomには、今回ご紹介した連携をはじめ、様々な業務を自動化するためのテンプレートが豊富に用意されています!</span>ぜひ、これらのテンプレートを活用して、日々の業務効率化を体験してみてください。

この記事を書いた人
k.hieda
Webプランナー・ディレクター歴10年目。Web制作会社勤務時代は、クライアントへ改修と運用プランの提案と制作進行がメインでした。現在はパラレルワーカーです。Yoomのコンテンツ事業部でブログの制作、個人事業では企業の外部広報案件を受けています。民泊を始めるのでルーチンワーク効率化の徹底を目指しています!
タグ
Google スプレッドシート
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