ストレージサービスに追加された処方箋をOCRで読み取り、データを自動転記する
Google DriveやBox、Dropboxなどのオンラインストレージに処方箋の画像ファイルがアップロードされると、それをトリガーに自動でOCR処理を開始し、結果をツールに記録。ファイル管理とデータ入力のプロセスを一元化できるので、複数ツール間での情報の散在を防ぎ、効率的な情報管理体制を構築できます!
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薬局やクリニックでは、日々多くの処方箋を取り扱いますよね。紙で受け取った処方箋の内容をシステムに入力する作業は、時間がかかるだけでなく、入力ミスが発生するリスクも伴います。
特に忙しい時期にはこの作業がスタッフの方々の大きな負担となり、患者さんへの対応や他の大切な業務に影響が出てしまうことも少なくありません…。
こんなとき、もし、処方箋の画像データを自動で読み取り、必要な情報をテキストデータとして抽出できたらどうでしょうか?実は、 OCR(光学的文字認識)技術を活用すれば、処方箋の手入力作業を削減し、業務の効率化を図ることができます。
<span class="mark-yellow">そこでこの記事では、メールやオンラインストレージ、フォームなどで受け取った処方箋の画像をOCRで読み取り、Google スプレッドシートなどのツールに自動でデータを転記する方法について解説しましょう!</span>
プログラミングの知識は不要!簡単な設定で実現できる方法をご紹介します。
Yoomには、処方箋の画像をOCRで読み取る業務フローを自動化できるテンプレートが用意されています。処方箋の画像を様々な方法(メール、ストレージ、フォーム)で受け取り、OCRで読み取ってツールに自動で転記する設定が可能です。
今すぐ試したい方は、以下のテンプレートをクリックしてスタートしましょう!
メールやストレージ、フォームなど、処方箋データを受け取る方法は様々ですが、いずれの場合もOCRと連携して自動処理が可能です!実際の例をいくつか紹介していきますので、ご自身の業務に合ったテンプレートを見つけて、すぐに自動化を試してみませんか?
GmailやOutlookなどのメールツールで処方箋の画像ファイルを受け取った際に、自動でOCR処理を実行し、抽出したテキストデータをツールへ転記。メールを確認して手入力する手間がなくなり、転記ミスも防げるので、より迅速かつ正確なデータ管理につながります!
Google DriveやBox、Dropboxなどのオンラインストレージに処方箋の画像ファイルがアップロードされると、それをトリガーに自動でOCR処理を開始し、結果をツールに記録。ファイル管理とデータ入力のプロセスを一元化できるので、複数ツール間での情報の散在を防ぎ、効率的な情報管理体制を構築できます!
GoogleフォームやYoomの独自フォームなどで処方箋の画像ファイルを受け付けた場合に、送信されたファイルを自動でOCR処理し、抽出した情報をツールへ転記。オンラインでの処方箋受付からデータ入力までの流れをスムーズにし、受付業務の負担軽減とデータ化の迅速化に役立ちます!
それでは、ここから実際に自動化を導入する設定方法について紹介します!
今回はより具体的な例として、「Gmailで送付された処方箋をOCRで読み取り、Google スプレッドシートに追加する」フローの作成手順を解説します。このフローを使えば、メールで届いた処方箋の情報を自動でデータ化できます!
まだYoomのアカウントをお持ちでない場合は、こちらの登録フォームからアカウントを発行しておきましょう。
[Yoomとは]
ここでは連携するアプリ情報をYoomに登録する設定を行います。Yoomのワークスペースにログイン後、マイアプリ画面で「+新規接続」をクリックします。
Yoomで使えるアプリ一覧が表示されます。検索窓から今回連携するアプリを検索し、マイアプリ登録を進めてください。
検索結果からアプリ名をクリックします。Gmailから取得した値を入力する画面が表示されます。
権限を付与すると、Gmailのマイアプリ登録が完了します。
検索結果からアプリ名をクリックすると、Google スプレッドシートとYoomの連携確認画面が表示されます。
これでGoogle スプレッドシートのマイアプリ連携が完了です。
マイアプリ連携が完了したら、フローボットテンプレートの設定に進みます。下のバナーからテンプレートのコピーに進んでくださいね。
下のポップアップが表示されたら「OK」をクリックして設定をスタート!
コピーしたテンプレートは、マイプロジェクトに追加されます。マイプロジェクトは左のメニューバーからアクセス可能です。
テンプレートの1つ目の工程をクリックし、フローボットのトリガー(起点)を設定します。この工程は、Gmailのラベル内のメールを検知して、情報を取得する設定を行います。
この画面では、以下の項目が設定済みです。
次へをクリックして進みましょう。
メールの保存先となるラベルを作成できます。詳しくはGoogle公式ヘルプをご確認ください。
https://support.google.com/mail/answer/118708?hl=ja&co=GENIE.Platform%3DDesktop
Gmailのラベルの準備ができたら、Yoomの画面でどのラベルにするか選択します。
編集欄をクリックすると表示されるプルダウンメニューに、ラベル一覧が表示されるので、選択します。
テスト用メールを送信してください。処方箋の画像(JPEG,PNG,PDF)を添付してくださいね。
メールがラベルで受信できたら、テストボタンをクリックします。
成功すると、以下のような結果が表示されます。
これは、Yoomが指定したGmailに正しくつながり、指定のラベルに入ったメールの最新情報が問題なく取得できていることを示すテスト結果です。
取得できる項目・値は以下です。
この項目と値をYoomでは「アウトプット」と定義しています。
この値は、後の工程で引用します。
保存をクリックして次の工程に進みましょう。
テンプレートの2つ目をクリックします。この工程では、前の操作で取得した値を引用して、AIがキャプション用の原稿を生成する指示文を設定します。
この画面では、以下の項目が設定済みです。
次へをクリックして進みましょう。
(2/2)詳細を設定
抽出したい項目の設定が終わったら下へスクロールします。
どちらも任意の内容ですが選択・確認が終わったら、テストボタンをクリックします。成功すると、項目に該当するテキストが抽出されます。(該当しない項目はスルーされます)
テストには上限回数がありますので、ご注意ください。以下の生成結果は次の操作で引用します。
保存するをクリックします。
テンプレートの3つ目の工程をクリックします。この工程では、前の操作で抽出したテキストを用いてGoogle スプレッドシートへ自動追加していく設定を行います。
この画面では、以下の項目が設定済みです。
下へスクロールします。
今回は抽出する項目に合わせてデータベースを作成しました。以下はサンプルです。
項目は一意の値(ユニークキー)で設定してくださいね。重複しているとエラーが発生します。
Yoomの画面に戻ります。
入力ができたら次へをクリックします。
項目の編集欄をクリックするとプルダウンメニューが表示され、「画像・PDFから文字を読み取る」タブの中に、抽出したアウトプットが格納されています。
項目に該当する値を選択すると編集欄に引用コードが埋め込まれます。この操作で、指定したシートのテーブルの各項目に値が表示可能です。
すべての項目に紐付けができたら、ストボタンをクリックしてください。成功すると、スプレッドシートに値が追加されます。
Yoomの画面に戻り、保存するボタンをクリックしましょう。
全ての工程が設定されると、設定完了のコンプリート画面が表示されます。
トリガーをONにして、フローボットを起動します。
トリガーのON/OFFは左上のトグルから切り替えが可能です。<span class="mark-yellow">プログラミング不要で、フローボットの設定が簡単に完了しました。</span>
トリガーが【ON】になると、各種通知の送信先を選択できるお知らせがポップアップされます。デフォルトでは登録しているメールへ通知ですが、普段使っているチャットアプリでも通知を受け取れて便利です。
Yoomでは、処方箋処理以外にもOCRを活用した様々な業務自動化を実現できます。ここでは、その一部をご紹介します!
この記事では、処方箋のデータ入力業務を効率化するOCR技術の活用方法について解説しました!
日々のデータの手入力が負担になりがちです…。<span class="mark-yellow">そのような時にOCRとYoomのような自動化ツールを組み合わせることで、一連の作業を自動化できる可能性があることがお分かりいただけたかと思います!</span>
これにより、作業時間の削減、入力ミスの防止、対応スピードの向上といった効果が期待できますよね。
なお、Yoomには、この記事で紹介した以外にも、様々な業務を自動化するためのテンプレートが豊富に用意されています。プログラミング不要で、誰でも簡単に設定可能です
自動化が初めての方でも扱いやすいツールのため、ぜひYoomのテンプレートを活用して、フォームとOCRを使った業務自動化を体験してみてくださいね!