2025/01/09
アプリ同士の連携方法

HubSpotのコンタクトに会議予定が登録されたらGoogleカレンダーに登録し、会議URLをGmailで送信する方法

s.nakazawa
HubSpotとGoogleカレンダーの連携イメージ

目次  

会議が決まった場合は、社内での情報共有や顧客への連絡に迅速な対応が求められます。
しかし、手動によるスケジュール管理やメール送信作業は、時間がかかる上、ミスが発生するリスクがあります。
さらに、他の業務に追われることで、情報の反映や連絡にタイムラグが生じることもあるでしょう。
HubspotとGoogleカレンダーで予定を管理し、Gmailで会議情報を顧客に送信する場合は、ツール同士を連携することで、予定の繰り返し登録作業とメール送信業務を自動化できます。
そのため、連携により手動作業による課題を解決できるでしょう。
本記事では、ノーコードでツール同士を連携する方法を紹介するので、自動化を導入する際に参考にしてみてください。

こんな方におすすめ

  • HubSpot、Googleカレンダー、Gmailを利用している方
  • HubSpotからGoogleカレンダーへのスケジュール連携とGmailで会議連絡する業務を効率化したい方
  • 手動でのスケジュール登録や会議連絡作業で発生するミスを減らしたい企業の管理者
  • 顧客との会議に関わる業務を円滑化したい営業職やカスタマーサポート担当者

HubSpot・Googleカレンダー・Gmailを連携するメリットと具体例

メリット1:手動作業の削減による業務効率向上

Hubspotに登録した会議日程をGoogleカレンダーに登録し、顧客へ送信する作業は、手動では多くの工数がかかります。
工数がかかれば他の業務に割ける時間が減るため、効率的な業務進行を難しくします。
ツール同士を連携すれば、Googleカレンダーへの登録とメール送信作業を自動化でき、担当者の業務効率の向上が期待できます。
例えば、多くの顧客を抱える担当者の場合、会議日程の管理だけで多くの工数がかかってしまいます。
しかし自動化を取り入れることで、空いた時間で他の業務に対応できるようになれば、効率化を図れるでしょう。

メリット2:スケジュールミスの防止

Hubspotに登録した会議予定をGoogleカレンダーに登録する際や、Gmailを送信する際に、手動作業では入力ミスが発生するリスクがあります。
誤入力によりスケジュールミスが生じれば、顧客やメンバーに迷惑をかけてしまいます。
連携による自動化を導入すれば、Hubspotに登録した情報が自動で他のツールに反映され、その後の業務で発生するヒューマンエラーを防止でき、正確なスケジュール管理が可能になるでしょう。
例えば、複数の会議が決まった場合、手動作業では何度もスケジュール登録する必要があり、異なる会議情報を登録してしまう可能性があります。
自動化を導入すればHubspotへの登録に集中できるため、スケジュールミスを削減できるでしょう。

メリット3:顧客への円滑な対応

手動での業務にはタイムラグが発生するリスクもあります。
Googleカレンダーへの転記や顧客への連絡にタイムラグが生じると、社内で余計な確認作業が発生し、顧客からのクレームにつながる可能性があります。
ツール同士を連携すれば、Hubspotに会議予定を登録すればGoogleカレンダーへの登録と顧客への連絡が自動化され、円滑な業務プロセスが可能になるでしょう。
例えば、忙しい営業チームのメンバーの場合、会議予定をHubspotに登録しても、Googleカレンダーへの登録や顧客への連絡を後回しにしてしまうことがあるかもしれません。
自動化を導入すればHubspotへ会議情報を登録するだけで、以降の業務が自動で進むため、スムーズに会議情報が社内共有され、顧客へもメールが送信されます。

それではここから、ノーコードツールYoomを使って、「HubSpotのコンタクトに会議予定が登録されたらGoogleカレンダーに登録し、会議URLをGmailで送信する」方法を紹介します。

[Yoomとは]

HubSpotのコンタクトに会議予定が登録されたらGoogleカレンダーに登録し、会議URLをGmailで送信する方法

この方法は、HubSpotのコンタクトに会議予定が登録されたをHubSpotのAPIを利用して受け取り、Googleカレンダーが提供するAPIを用いて予定を登録することで実現可能です。
また、Gmailが提供するAPIを用いることで、会議予定や会議URLをメールで送信することも可能です。
なお、会議日時の変換が必要となるため、Google スプレッドシートによるオペレーションを挟んでいます。
一般的に実現にはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを用いることでプログラミング知識がなくても簡単に実現できます。

今回は大きく分けて以下のプロセスで作成していきます。

  • HubSpot、Google スプレッドシート、Googleカレンダー、Gmailをマイアプリ登録
  • テンプレートをコピー
  • フローの起点となるHubspotのトリガー設定、その後に続くGoogle スプレッドシート、Googleカレンダー、Gmailの設定
  • トリガーボタンをONにして、連携動作を確認

Yoomを利用していない方は、こちらから無料登録をしてください。
すでにYoomを利用している方は、ログインしてください。

ステップ1:HubSpot、Google スプレッドシート、Googleカレンダー、Gmailをマイアプリ連携

まずHubSpot、Google スプレッドシート、Googleカレンダー、GmailをYoomに連携するため、マイアプリに登録します。

1.Yoom管理画面の左側で「マイアプリ」を選択し、「+新規接続」をクリックします。

2.続く画面で、HubSpot、Google スプレッドシート、Googleカレンダー、Gmailを検索して選択すると、次の画面に進みます。

<HubSpotの場合>

・上記画面で連携するアカウントを選び、「アカウントを選択」をクリックします。
次に、ボックスにチェックを入れ、「アプリを接続」をクリックすると、マイアプリに登録が完了します。
※マイアプリ登録には、Hubspotにてアプリを接続する権限を追加する必要があります。詳細はこちらで解説しています。

<Google スプレッドシートの場合>

・上記画面でサインインし、連携するアカウントを選択します。

・アカウントを確認し、「次へ」をクリックします。

・「続行」をクリックすると、マイアプリに登録が完了します。

<Googleカレンダーの場合>

・上記画面でログインし、下記画面でボックスにチェックを入れて「続行」をクリックすると、マイアプリに登録が完了します。

<Gmailの場合>

・上記画面でサインインし、下記画面でボックスにチェックを入れて、「続行」をクリックすると、マイアプリに登録が完了します。

3.上記のツール同士を連携するためのテンプレートをコピーします。

・下記のリンクを開きます。

・「このテンプレートを試す」をクリックすると、コピーが完了です。

ステップ2:トリガーとなるHubspotの設定および分岐設定

フローの起点となるトリガーアクションと、その後に続く分岐設定をします。
このフローでは、HubSpotのコンタクトに会議予定が登録されるとトリガーが起動します。

1.Yoom管理画面の「マイプロジェクト」を選択し、「【コピー】HubSpotのコンタクトに会議予定が登録されたらGoogleカレンダーに登録し、会議URLをGmailで送信する」をクリックします。
※テンプレートのタイトルは次の画面で任意に変更できます。

2.「アプリトリガー コンタクトが作成または更新されたら」をクリックします。

3.HubSpotと連携するアカウントを確認し、「次へ」をクリックします。
※その他の項目はデフォルトで設定されています。

4.トリガーの起動間隔を設定し、テストを行います。
※トリガーの起動間隔は5分、10分、15分、30分、60分が用意されており、プランによって選択できる時間が変わります。選択した間隔ごとに一度、トリガーとなるアクションを確認し、実行された場合にフローボットが起動します。基本的に短い間隔の設定がおすすめです。

5.テストが成功すると、アウトプットにHubspotのコンタクトから取得した情報が表示されます。
問題がなければ保存します。
※カスタムプロパティの項目は次のオペレーションで取得するため表示されません。

6.「アプリと連携する コンタクトのカスタムプロパティを取得」をクリックします。
※このオペレーションで、Hubspotのカスタムプロパティに登録された会議の開始日時と終了日時を取得します。

7.HubSpotと連携するアカウントを確認し、「次へ」をクリックします。
※その他の項目はデフォルトで設定されています。

8.コンタクトIDとカスタムプロパティの内部名を設定し、テストを行います。
※コンタクトIDは、枠をクリックして表示されるアウトプットの「コンタクトが作成または更新されたら」から設定できます。(値は二重括弧で表示されます)
※カスタムプロパティの内部名は、枠をクリックして表示される候補から選択できます。また、こちらのヘルプページでも設定方法を解説しています。

9.テストが成功すると、会議の開始日時と終了日時の項目が取得されます。
アウトプットに各項目を追加し、保存します。
※アウトプットに各項目を追加するためには、JSON PATHによる取得が必要です。方法は、こちらのヘルプページで解説しています。

10.「コマンドオペレーション オンライン会議の予定の入力有無で判別」をクリックします。
※このオペレーションにより、Hubspotに会議日程が登録された場合にのみ、フローボットを最後まで動かすことができます。
※分岐はミニプラン以上のプランでご利用いただける機能(オペレーション)となっております。フリープランの場合は設定しているオペレーションはエラーとなりますので、ご注意ください。ミニプランなどの有料プランは、2週間の無料トライアルを行うことが可能です。無料トライアル中には制限対象のアプリや機能(オペレーション)を使用することができます。

11.アウトプットで、会議開始時間が入力された項目を設定し、保存します。
※その他の項目はデフォルトで設定されています。

ステップ3:Google スプレッドシートで会議日時を変換する設定

次に、Hubspotから取得した会議日時を変換する設定を行います。
※Hubspotのカスタムプロパティの日時は協定世界時(UTC)ですが、Googleカレンダーに登録する際は日本標準時(JST)となるため、このステップで変換を行います。協定世界時(UTC)から日本標準時(JST)に日時を変換するために、下記のシートをあらかじめ作成しています。変換に関する詳細は、こちらのヘルプページで解説しています。

1.「アプリと連携する 範囲に値を入力」をクリックします。

2.Google スプレッドシートと連携するアカウントを確認し、「次へ」をクリックします。
※その他の項目はデフォルトで設定されています。

3.日時形式を変換するGoogle スプレッドシートの情報を設定します。
※スプレッドシートIDとシート名は、枠をクリックして表示される「候補」から選択できます。
※値には、枠をクリックして表示されるアウトプットの「コンタクトのカスタムプロパティを取得」から開始日時と終了日時を設定します。

4.テストを行い成功したら、保存します。

5.「データベースを操作する レコードを取得する」をクリックします。

6.Google スプレッドシートと連携するアカウントを確認します。
※その他の項目はデフォルトで設定されています。

7.日時形式を変換するGoogle スプレッドシートの情報を設定し、「次へ」をクリックします。
※スプレッドシートIDとスプレッドシートのタブ名は、枠をクリックして表示される「候補」から選択できます。

8.取得したいレコードの条件を設定し、テストを行います。

※上記では、左側の欄に日時変換用に作成したGoogle スプレッドシートのA1セルの値、右側に同じシートのA2セルの値を入力しています。

9.テストが成功すると、Google スプレッドシートから取得した値が表示されます。
問題がなければ保存します。

ステップ4:Googleカレンダーに予定を登録しGmailを送信する設定

最後に、Googleカレンダーに会議の会議予定を登録し、顧客にGmailを送信する設定を行います。

1.「アプリと連携する 予定を作成」をクリックします。

2.Googleカレンダーと連携するアカウントを確認し、「次へ」をクリックします。
※その他の項目はデフォルトで設定されています。

3.Googleカレンダーに会議日時を登録する設定を行います。
※カレンダーIDは、枠をクリックして表示される「候補」から選択できます。
※会議日時に関する項目は、枠をクリックして表示されるアウトプットの「レコードを取得する」から設定します。(値は二重括弧で表示されます)
※予定のタイトルと予定の説明には、定型文を直接入力できます。また、枠をクリックして表示されるアウトプットを利用することで、これまでのオペレーションで取得した情報を設定できます。(値は二重括弧で表示されます)

4.その他の会議に関わる設定をし、テストを行います。
テストが成功すると、Googleカレンダーに予定が登録されます。
問題がなければ保存します。
※参加者のメールアドレスは、枠をクリックして表示されるアウトプットの「コンタクトが作成または更新されたら」から設定できます。(値は二重括弧で表示されます)

5.「メールを送る メールを送る」をクリックします。

6.Gmailと連携するアカウントを確認します。
※その他の項目はデフォルトで設定されています。

7.送信するメッセージを設定します。
※宛先は、枠をクリックして表示されるアウトプットの「コンタクトが作成または更新されたら」から設定できます。(値は二重括弧で表示されます)
※件名と本文は、定型文を直接入力できます。また、枠をクリックして表示されるアウトプットを利用すると、これまでのオペレーションで取得した情報を設定できます。(値は二重括弧で表示されます)

8.テストを行うと、設定したアドレスにメールが送信されます。
問題がなければ保存します。

9.トリガーをONにすると、HubSpotのコンタクトに会議予定が登録されるたび、Googleカレンダーに予定が追加され、Gmailが送信されます。

紹介したフローに不明点があれば、こちらのヘルプページを確認してみてください。

HubSpotやGoogleカレンダーを使ったその他の自動化例

他にもHubSpotやGoogleカレンダーを使った自動化の例がYoomにはたくさんあるので、いくつか紹介します。

1.指定のスケジュールになったらGoogleカレンダーに予定を作成しHubSpotのコンタクトにメモを作成する

指定のスケジュールになったタイミングでGoogleカレンダーに予定を作成し、HubSpotのコンタクトにメモを作成する作業を自動化できます。
この連携により、毎月や毎週行う定型業務がある場合、業務の効率化が期待できます。

2.Googleカレンダーの予定一覧を取得してGoogle スプレッドシートに登録する

毎日指定した時間にGoogleカレンダーの予定一覧を取得し、自動でGoogle スプレッドシートに登録できます。
この連携により、スケジュール登録作業が削減され、担当者やスケジュール管理者の負担が軽減されるでしょう。

3.Googleフォームから回答が送信されたらGoogleカレンダーに登録する

Googleフォームで送信された日程を、Googleカレンダーに登録する作業を自動化できます。
この連携により、手動による登録作業が削減し、効率的かつ正確な予定管理が可能になるでしょう。

まとめ

HubSpotに登録した会議予定をGoogleカレンダーに登録し、顧客にGmailを送信する作業を手動で行う場合は、工数がかかることやミス・タイムラグが発生する課題があります。
しかし、ツール同士を連携すれば、HubSpotに会議予定を登録するだけで以降の業務が自動化されるため、効率的かつ正確な業務プロセスが実現するでしょう。
HubSpotとGoogleカレンダー、Gmailの連携は、YoomとGoogle スプレッドシートを使えば、本記事で解説した手順に沿って簡単に導入できます。
ぜひこの機会に業務の自動化を試してみてください。

この記事を書いた人
s.nakazawa
個人ブログを5年以上運営してきました。 執筆時は、読者様が知りたい情報をわかりやすく解説することを大切にしています。 ブログ運営で学んだライティング経験をもとに、複雑な業務もノーコードで自動化できるYoomの使い方や魅力をわかりやすくご紹介します。
タグ
自動化
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