2024/10/23
アプリ同士の連携方法

kintoneの在庫情報が更新された際にecforceに自動で同期する方法

e.koyama

目次

ECサイトの運営において、在庫情報が正しく管理されていないと、販売機会を損なったり、顧客とのトラブルに発展してしまったりする可能性があります。在庫数に変動があった場合、データベースからECプラットフォームに情報をいち早く反映させることで、それらのリスクを回避できるでしょう。

本記事では、kintoneの在庫情報が更新された際に、ecforceに自動で同期する方法を紹介します。この自動化により、手動でのデータ転記作業が不要となり、最新の在庫情報をecforceに反映することが可能です。ヒューマンエラーの防止や情報更新のタイムラグ短縮によって在庫管理の精度を向上させましょう。

kintoneとecforceを連携するメリット

メリット1: 人的ミスの削減

連携と自動化により、手作業による転記ミスや入力漏れなどのヒューマンエラーを減らすことができます。正確な在庫情報をECサイトに反映できれば、在庫数の誤表示による販売機会の損失や過剰販売を防げるでしょう。特に、実在庫の数を超えて販売してしまうと、購入者へのキャンセル依頼や納期遅延の相談が必要となるため、顧客に迷惑をかけて信用をなくすことのないよう、ミスの発生は極力抑えましょう。

メリット2: リアルタイム性の向上

kintoneの在庫状況をリアルタイムでecforceに反映することで、ecforceで管理していない実店舗や他のECサイトがある場合でも、会社全体の在庫を適切に管理できます。例えば、手入力で在庫情報を更新すると、入荷情報の転記に時間がかかり、欠品や在庫不足によって商品を売り逃してしまう恐れがあります。在庫数の変動が頻繁でも、自動化することで、転記によるタイムラグの発生を抑えられます。複数店舗の運営でデータの即時反映によって正確な在庫状況を維持し、販売機会の最大化を図りましょう。

連携によって、これらのメリットが得られます。自動化ツールYoomを使えば簡単に設定できますので、導入をご検討ください。

[Yoomとは]

kintoneとecforceの連携フローの作り方

それでは、kintoneとecforceの連携と業務フローの自動化設定を行ってみましょう。

テンプレートを使って、「kintoneの在庫情報をecforceに追加する」業務フローの作成手順を紹介します。

※ecforceとの連携は、一部有料プランでご利用いただけます。2週間の無料トライアルも提供中です。

はじめる前に

1. kintoneで在庫情報管理用のデータベースアプリを準備しておいてください。

2. Yoomにログインしてください。

3. 以下の「試してみる」ボタンをクリックして、Yoomのテンプレートをコピーしてください。

ステップ1: kintoneとecforceのマイアプリ連携

※アプリ連携がお済みの場合は、ステップ2へ進んでください。

1. 左メニューの「マイアプリ」を選択し、画面右の「+ 新規接続」をクリックします。

2. マイアプリの新規接続一覧から、kintoneとecforceをそれぞれ選択し、アプリを連携してください。
 ※参考:kintoneマイアプリ登録方法
 ※ecforceの連携には、ecforce上で発行したアクセストークンが必要です。こちらの公式faq記事内の2項目目「API接続用の認証トークンを発行」を参考にしてください。

次は、マイプロジェクトにテンプレートコピーして、フローボットを作成していきます。
コピーがまだの場合は、フローボットテンプレートを下記よりコピーしてください。

1.バナーにカーソルを合わせ「詳細を見る」をクリック
2.移行したページの「このテンプレートを試す」をクリック
3.Yoomの登録を行う
※既に登録が完了している場合はログイン画面が表示されるので、ログインしましょう。

ステップ2: kintoneのレコードが編集された時に起動するトリガーの設定

1. コピーしたテンプレートを開きます。
 ※下図の赤枠部分から任意のタイトルに変更できます。

2. フローボットの「アプリトリガー:レコードが編集されたら(Webhook起動)」をクリックします。

3. 「連携アカウントとアクションを選択」の設定を行います。
 必要に応じてタイトルを変更し、「次へ」をクリックします。

4. アプリトリガーのWebhookイベント受信設定を行います。
 指示手順と注意事項を参考に、レコード編集時に起動するよう設定してください。
 ※参考:kintoneでWebhook設定を行う

 ※下図はkintoneのWebhook設定画面です。

5. 「テスト」をクリックします。

6. テストが成功したら、「保存する」をクリックします。

ステップ3: kintoneのレコード情報を取得するアクションの設定

1. フローボットの「データベースを操作する:レコードを取得」をクリックします。

2. 連携アカウントとアクションを選択します。
 ・タイトル:必要に応じて変更できます。
 ・データベースの連携「アプリID」:在庫管理アプリのIDを入力または選択してください。

3. 「次へ」をクリックします。

4. データベース操作の詳細設定を行います。
 取得したいレコードの条件を、ステップ2で取得したアウトプットを用いて設定してください。
 ※下図は入力例です。

 ※下図はアウトプットの参照例です。入力欄をクリックすると候補が表示されるため、対象項目を選択してください。

5. 「テスト」をクリックします。

6. テストが成功したら、「保存する」をクリックします。

ステップ4: ecforceの在庫情報を更新するアクションの設定

1. フローボットの「アプリと連携する:在庫情報を更新」をクリックします。

2. 連携アカウントとアクションを選択します。
 必要に応じてタイトルを変更し、「次へ」をクリックします。

3. API接続設定を行います。
 ステップ3で取得したアウトプットを使用して、各項目の入力・選択をしてください。
 ※下図は入力例です。

 ※下図はアウトプットの参照例です。

4. 「テスト」をクリックします。

5. テストが成功したら、「保存する」をクリックします。

以上で、「kintoneの在庫情報をecforceに追加する」フローの完成です。
保存したフローのトリガーを「ON」に切り替えると起動します。

kintone・ecforceを使ったその他の自動化例

他にもkintoneやecforceを使った自動化の例がYoomには多数あるため、いくつか紹介します。

1. ecforceに受注情報が登録された際に、kintoneにデータを同期するフローです。自動反映されたデータをもとに、問い合わせ対応や売上データ分析などの業務を進められます。転記の手間やヒューマンエラーを減少できます。

2. ecforceに受注情報が登録された際に、kintoneにデータを同期し、Slackで通知するフローです。前述のフローに自動通知を加えることで、情報共有の精度向上が期待できます。Slackのメンション機能を使うと、担当者や責任者へ注意を促すことができます。また、Slackから他のチャットツールへの置き換えも可能です。

3. kintoneで在庫情報が更新された際に、スマレジに同期するフローです。ecforceへ在庫情報を反映するフローと併用すれば、kintoneの1つのデータベースをもとに、複数のカート・POSシステム間で在庫情報を自動同期し、多店舗運営を行うことができます。

まとめ

kintoneとecforceを連携することで、在庫情報を自動で同期できます。これにより、人的ミスを減少させ、リアルタイムで在庫情報を更新できるため、販売機会の損失や過剰販売によるトラブルを避けられるでしょう。正しい在庫状態で商品を販売することで、顧客満足度の向上が期待できます。この連携を活用して、在庫管理の精度向上とECサイト運営の業務効率化を図りましょう。Yoomを使えば、連携設定は簡単に行えます。

この記事を書いた人
e.koyama
これまで専門商社やEC業界で事務を経験してきました。 担当した業務は営業事務や経理、総務、人事、法務など多岐に渡ります。 個々の作業の効率化には取り組みましたが、各種のサポートツールやYoomを使えばより便利に業務が進められたのに…と思っています。 業務経験を活かしたYoomの紹介記事を発信し、皆さんがスムーズに業務を進められるお手伝いができれば幸いです。
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