2024/10/18
アプリ同士の連携方法

kintone・Google スプレッドシート・Outlookを連携して、kintoneから1クリックで見積書を発行しOutlookで送付する方法

e.koyama
kintone・Outlook・Google スプレッドシートの連携イメージ

目次

kintoneとOutlookを連携し、kintoneのレコードページを開いたまま見積書の発行から送付までのプロセスを自動化する方法を紹介します。この自動化により、データ転記、見積書の発行、メール送信にかかる時間やミスを減らすことができます。見積書を速やかにリードや顧客に送り、注文獲得につなげましょう。

kintoneとOutlookを連携するメリット

kintoneとOutlookを連携することで、営業活動において、次のようなメリットが得られます。

業務効率の向上

手作業の場合は、見積書を顧客に届けるまでに、見積書の作成、PDFへの変換、メール作成、ファイル添付など複数のステップを一つずつ行う必要があります。連携により業務を自動化できることで、kintoneのレコードページから、見積書の発行から送付までノンストップで行えるようになります。営業担当者は、手作業が減ることで、提案資料の作成や商談といった本来の営業活動により多くの時間を費やすことができます。

ヒューマンエラーの削減

手作業で帳票の作成やメール送信を行うと、転記ミスやファイルの添付漏れ、メールの誤送信などが起こりやすくなってしまいます。これらの業務を自動化することで、ヒューマンエラーの発生を抑えることができます。kintoneのデータが書類やOutlookのメールに直接使用されることで、顧客や見積もり金額などのデータの正確性向上が期待できます。その結果、見積書の再発行や訂正による業務の二度手間を防ぎ、顧客からの信頼も高まるかもしれません。

これらのメリットを得て営業活動を効率的に行うため、ぜひ連携を試してみてください。Yoomを使えば、簡単に設定できます。

[Yoomとは]

kintoneとOutlookの連携フローの作り方

それでは、実際にkintoneとOutlookの連携と業務フローの自動化設定を行ってみましょう。

テンプレートを使って「kintoneから1クリックで見積書を発行しOutlookで送付する」業務フローの作成手順をご紹介します。

※当フローでは<span class="mark-yellow">Google ChromeのChrome拡張機能を使用</span>します。

はじめる前に

1. Chrome拡張機能をこちらからインストールしておいてください。

2. kintoneで、見積書のデータ元となるサブテーブル(テーブル)を用いたデータベースを準備しておいてください。
 ※下図は作成例です。

3. 見積書の雛形をGoogle スプレッドシートで作成しておいてください。
 ※Microsoft ExcelやGoogle ドキュメントで作成している場合は、連携アプリを置き換えて設定できます。
 ※作成は、こちらの記事の「雛形書類を準備する」項目をご覧ください。
 ※下図は作成例です。

4. Yoomにログインしてください。

5. 以下の「試してみる」ボタンをクリックして、Yoomのテンプレートをコピーしてください。

1.バナーにカーソルを合わせ「詳細を見る」をクリック
2.移行したページの「このテンプレートを試す」をクリック
3.Yoomの登録を行う
※既に登録が完了している場合はログイン画面が表示されるので、ログインしましょう。

ステップ1: kintone、Outlook、Google スプレッドシートのマイアプリ連携

※アプリ連携がお済みの場合は、ステップ2へ進んでください。

※書類の雛形をMicrosoft ExcelやGoogle ドキュメントで作成している場合は、連携アプリをGoogle スプレッドシートと置き換えてください。

1. 左メニューの「マイアプリ」を選択し、画面右の「+ 新規接続」をクリックします。

2. マイアプリの新規接続一覧の中から、kintone、Outlook、Google スプレッドシートをそれぞれ選択し、アプリを連携します。
 ※参考:kintoneマイアプリ登録方法
 ※Microsoft 365(旧Office 365)のプランが一般法人向けプラン(Microsoft 365 Business)でない場合、Outlook連携時の認証に失敗する可能性があります。

‍ステップ2: kintoneのレコード詳細ページから起動するChrome拡張機能トリガーの設定

1. コピーしたテンプレートを開きます。
 ※下図の赤枠部分から任意のタイトルに変更できます。

2. フローボットの「Chrome拡張機能トリガー:レコード詳細ページから起動」をクリックします。

3. 「拡張機能で起動するアプリの連携アカウントとアクションを選択」の設定を行います。
 タイトルを必要に応じて変更し、「次へ」をクリックします。
 ※Chrome拡張機能のインストールが終わっていない場合、画面上部の設定方法を参考にして設定してください。

4. 拡張機能で起動するアプリのAPI接続設定を行います。
 起動ページのサンプルとなるレコード詳細ページのURLを入力してください。

5. 「テスト」をクリックします。

6. テストが成功したら、「保存する」をクリックします。

ステップ3: kintoneのレコード情報を取得するアクションの設定

1. フローボットの「データベースを操作する:レコードを取得」をクリックします。

2. データベースを連携します。
 ・タイトル:必要に応じて変更できます。
 ・データベースの連携「アプリID」:見積書のデータを管理するアプリのIDを入力または選択してください。

3. 「次へ」をクリックします。

4. データベース操作の詳細設定を行います。
 取得したいレコードの条件を、ステップ2で取得したアウトプットを使って設定してください。
 ※下図は入力例です。

 ※下図はアウトプットの参照例です。入力欄をクリックすると候補が表示されます。

5. 「テスト」をクリックします。

6. テストが成功したら、「保存する」をクリックします。

ステップ4: kintoneのサブテーブル情報を取得するアクションの設定

1. フローボットの「データベースを操作する:特定のレコードのサブテーブルの複数行を取得する(最大500件)」をクリックします。

2. データベースを連携します。
 ・タイトル:必要に応じて変更できます。
 ・データベースの連携「アプリID」:見積書のデータを管理するアプリのIDを入力または選択してください。
 ・データベースの連携「サブテーブル フィールドコード」:見積書の明細を管理するテーブルのフィールドコードを入力または選択してください。

 ※テーブルのフィールドコードが不明な場合、フォーム設定画面から確認できます。

3. 「次へ」をクリックします。

4. データベース操作の詳細設定を行います。
 各項目の入力・選択をしてください。
 ※取得したいレコードの条件は、ステップ2またはステップ3で取得したアウトプットを使って設定してください。
 ※下図は入力例です。

5. 「テスト」をクリックします。

6. テストが成功したら、「保存する」をクリックします。

ステップ5: Google スプレッドシートの雛形を使って見積書を発行するアクションの設定

1. フローボットの「アプリと連携する:書類を発行する」をクリックします。

2. 書類の連携設定を行います。
 ・タイトル:必要に応じて変更できます。
 ・雛形書類の連携:作成した雛形ファイルのIDを入力または選択してください。
 ・発行書類:発行する見積書の保存先のフォルダIDと出力ファイル名を設定してください。出力ファイル名の設定には、これまでに取得したアウトプットや日付変数を使用できます。
 ※下図は入力例です。 

 ※下図はアウトプットと日付変数の参照例です。

3. 「次へ」をクリックします。

4. 置換条件を設定します。
 設定方法の記載を参考に、これまでに取得したアウトプットを使用して各項目の設定を行ってください。
 ※雛形の作成がまだの場合、こちらの記事の「雛形書類を準備する」項目をご確認ください。

 ※下図はアウトプットの参照例です。

5. 「テスト」をクリックします。

6. テストが成功したら、「保存する」をクリックします。
 ※下図は、今回のフローで作成されたPDFファイルの例です。

 ※Google スプレッドシートでもファイルが同時に作成されるため、データの加工や修正が必要な場合は、そちらをご利用ください。

ステップ6: Outlookでメールを送るアクションの設定

1. フローボットの「メールを送る:メールを送る」をクリックします。

2. メールの設定を行います。
 ・タイトル:必要に応じて変更できます。
 ・メールの設定:これまでに取得したアウトプットを使用して、各項目に必要事項を入力してください。
 ※添付ファイルは、ステップ5で発行した書類のアウトプットを選択してください。
 ※下図は入力例です。

3. 「次へ」をクリックします。

4. メールの送信内容を確認し、「テスト」をクリックします。

5. テストが成功したら、「保存する」をクリックします。

以上で、「kintoneから1クリックで見積書を発行しOutlookで送付する」フローの完成です。

保存したフローのトリガーを「ON」に切り替えると、kintoneのレコード詳細ページからGoogle Chromeの拡張機能を使っていつでも起動できます。

kintone・Outlookを使ったその他の自動化例

他にもkintoneとOutlookを使った自動化の例がYoomには多数あるため、いくつか紹介します。

1. kintoneのステータスが更新された際に、テーブル内の明細を用いて請求書を発行し、Outlookメールで送付するフローです。帳票の発行に責任者の承認が必要な場合、kintoneのステータス機能を活用して、承認が下りた時点で帳票発行とメール送信を自動で行うよう設定できます。

2. kintoneのレコード詳細ページから、Outlookで定型メールを送信するフローです。この自動化を導入すれば、商談が終わった後、概要を入力して、ページを開いた状態でお礼のメールを送ることが可能になります。次回の商談予定や確認事項を含める定型文を作っておけば、認識に誤りがあっても、すぐにフォローアップできます。

3. kintoneにレコードが登録された際に、Outlookでメールを送るフローです。チームの情報共有をメールで行っている場合、データが追加されるたびに連絡が届くため、情報の把握漏れを防げます。確認依頼や業務指示など、状況に合わせて送信先や文面を自由に設定できます。

まとめ

kintoneとOutlookの連携により、見積書の発行から送付までのプロセスを自動化することで、営業担当者の負担やヒューマンエラーを削減できます。営業担当者は本来の業務により多くの時間を充てられるため、チームや部署の業務効率化が図れます。また、正確な見積書が速やかに届くことで、顧客からの信頼度が向上することも期待できます。Yoomを使えばノーコードで簡単に連携設定ができるため、ぜひ試してみてください。

この記事を書いた人
e.koyama
これまで専門商社やEC業界で事務を経験してきました。 担当した業務は営業事務や経理、総務、人事、法務など多岐に渡ります。 個々の作業の効率化には取り組みましたが、各種のサポートツールやYoomを使えばより便利に業務が進められたのに…と思っています。 業務経験を活かしたYoomの紹介記事を発信し、皆さんがスムーズに業務を進められるお手伝いができれば幸いです。
タグ
連携
自動化
kintone
Outlook
Google スプレッドシート
Yoomのハイパーオートメーションとは?
従来のRPAでは単純な繰り返し作業しか自動化できず、その設定作業はとても複雑なものでした。
AI・API・RPA・OCRなど様々な技術を組み合わせた「ハイパーオートメーション」なら、これまでは実現できなかった多くの作業を、これまでよりも簡単に自動化することが可能です。
Yoomのハイパーオートメーションとは?
従来のRPAでは単純な繰り返し作業しか自動化できず、その設定作業はとても複雑なものでした。
AI・API・RPA・OCRなど様々な技術を組み合わせた「ハイパーオートメーション」なら、これまでは実現できなかった多くの作業を、これまでよりも簡単に自動化することが可能です。
Yoomについて詳しく見る
お役立ち資料
Yoomがわかる!資料3点セット
資料ダウンロード
3分でわかる!Yoomサービス紹介資料
資料ダウンロード
Before Afterでわかる!Yoom導入事例集
資料ダウンロード
お役立ち資料一覧を見る
会社概要
利用規約(JaEn
プライバシーポリシー(JaEn
セキュリティポリシー(JaEn
特定商取引法に基づく表記
©️ Yoom Inc.