2024/10/22
アプリ同士の連携方法

kintoneのステータス更新時にオープンロジの入庫依頼を自動作成する方法

e.koyama

目次

ECサイトの物流業務を外部委託したものの、商品情報や商品の入出庫のデータの取り扱いに手間がかかる…そんなお悩みはありませんか?

本記事では、kintoneで管理する情報のステータスが更新された際に、オープンロジの入庫依頼を自動で作成する方法を紹介します。商品や同梱物を預けるたびに毎回手作業で転記をすると、多くの時間や労力がかかってしまいます。この作業を自動化することで、担当者は他の業務に集中でき、ヒューマンエラーを減少させることができます。システム間でデータの整合性が保たれれば、在庫管理を正確かつスムーズに行えるでしょう。

kintoneとオープンロジを連携するメリット

kintoneとオープンロジの連携により、在庫管理において次のようなメリットが得られます。

業務効率の向上

入庫依頼の作成を自動化することで、手作業での転記が不要となります。これにより、データの転記ミスなどのヒューマンエラーの発生を抑えることが可能です。また、担当者は商品の発注や倉庫への輸送手配といった他の重要な業務に集中できます。人的リソースを見直し、最適化できれば、生産性向上につなげられるでしょう。

データの一元管理

kintoneとオープンロジのシステム間でデータが自動連携されることで、入庫依頼の作成が完了するまでのタイムラグが減少します。両システムのデータの整合性が保たれれば、在庫管理の正確性向上が期待できるでしょう。

Yoomを使うことで、連携や自動化の設定が簡単に行えます。連携によってこれらのメリットを得て、効率的な在庫管理を目指しませんか?

[Yoomとは]

kintoneとオープンロジの連携フローの作り方

それでは、kintoneとオープンロジの連携と業務フローの自動化設定を行ってみましょう。

テンプレートを使って、「kintoneでステータスが更新されたらオープンロジで入庫依頼を作成する」業務フローの作成手順を紹介します。

はじめる前に

1. kintoneで入庫依頼情報を管理するデータベースアプリを準備しておいてください。
 ※今回紹介するテンプレートの「ステータス」は、フィールド名ではなく、kintoneのプロセス管理機能の「ステータス」を指します。
 ※下図は作成例です。

2. Yoomにログインしてください。

3. 以下の「試してみる」ボタンをクリックして、Yoomのテンプレートをコピーしてください。 

ステップ1: kintoneとオープンロジのマイアプリ連携

※アプリ連携がお済みの場合は、ステップ2へ進んでください。

1. 左メニューの「マイアプリ」を選択し、画面右の「+ 新規接続」をクリックします。

2. マイアプリの新規接続一覧から、kintoneとオープンロジをそれぞれ選択し、アプリを連携してください。
 ※参考:kintoneマイアプリ登録方法
 ※オープンロジの連携には、オープンロジ上で発行したAPIトークンが必要です。こちらの公式記事内の「利用方法」に記載されたURLから発行してください。

1.バナーにカーソルを合わせ「詳細を見る」をクリック
2.移行したページの「このテンプレートを試す」をクリック
3.Yoomの登録を行う
※既に登録が完了している場合はログイン画面が表示されるので、ログインしましょう。

ステップ2: kintoneのステータスが更新された時に起動するトリガーの設定

1. コピーしたテンプレートを開きます。
 ※下図の赤枠部分から任意のタイトルに変更できます。

2. フローボットの「アプリトリガー:ステータスが更新されたら(Webhook起動)」をクリックします。

3. 「連携アカウントとアクションを選択」の設定を行います。
 必要に応じてタイトルを変更し、「次へ」をクリックします。

4. アプリトリガーのWebhookイベント受信設定を行います。
 指示手順と注意事項を参考に、ステータス更新時に起動するよう設定してください。
 ※参考:kintoneでWebhook設定を行う

 ※下図はkintoneのWebhook設定画面です。

5. 「テスト」をクリックします。

6. テストが成功したら、「保存する」をクリックします。

ステップ3: kintoneのレコード情報を取得するアクションの設定

1. フローボットの「データベースを操作する:レコードを取得」をクリックします。

2. 連携アカウントとアクションを選択します。
 ・タイトル:必要に応じて変更できます。
 ・データベースの連携「アプリID」:入庫依頼情報を管理するアプリのIDを入力または選択してください。

3. 「次へ」をクリックします。

4. データベース操作の詳細設定を行います。
 取得したいレコードの条件を、ステップ2で取得したアウトプットを用いて設定してください。
 ※下図は入力例です。

 ※下図はアウトプットの参照例です。入力欄をクリックすると候補が表示されるため、対象項目を選択してください。

5. 「テスト」をクリックします。

6. テストが成功したら、「保存する」をクリックします。

ステップ4: オープンロジの入庫依頼を作成するアクションの設定

1. フローボットの「アプリと連携する:入庫依頼を作成」をクリックします。

2. 連携アカウントとアクションを選択します。
 必要に応じてタイトルを変更し、「次へ」をクリックします。

3. API接続設定を行います。
 各項目の入力・選択をしてください。
 ※ステップ3で取得したアウトプットを使用できます。
 ※下図は入力項目の一部であり、入力されたアウトプットは一例です。

 ※下図はアウトプットの参照例です。

4. 「テスト」をクリックします。

5. テストが成功したら、「保存する」をクリックします。

以上で、「kintoneでステータスが更新されたらオープンロジで入庫依頼を作成する」フローの完成です。
保存したフローのトリガーを「ON」に切り替えると起動します。

kintone・オープンロジを使ったその他の自動化例

他にもkintoneやオープンロジを使った自動化の例がYoomには多数あるため、いくつか紹介します。

1. kintoneでステータスが更新された際に、オープンロジの出庫依頼を作成するフローです。入庫依頼と合わせて出庫依頼も自動化することで、オープンロジに預ける商品の入出庫をすべてkintoneのデータベースと連動させ管理できます。出庫がスムーズになれば、顧客への商品到着が早まることが期待できます。

2. kintoneに新しい商品情報が登録された際に、オープンロジに同期するフローです。商品情報の自動反映により、転記の手間やミスを減らすことができます。事業の拡大や季節限定品の入荷で商品数が増加しても、登録作業の負担を軽減できるでしょう。

3. kintoneの商品情報が更新された際に、オープンロジに同期するフローです。データの同期は、新規登録時だけでなく、更新時にも可能です。セット商品の組み合わせ変更や出荷時期による保管温度帯の変更などがあった場合も、kintoneの情報を更新するだけで、オープンロジに自動的に反映されます。

まとめ

kintoneとオープンロジの連携により、入庫依頼を行う際のデータ転記が不要となります。手作業を削減することで、ヒューマンエラーを防ぎ、担当者は他の業務に集中できます。また、データの整合性が保たれれば、在庫管理の正確性向上が期待できるでしょう。Yoomを使用することで、ノーコードで簡単に連携設定ができます。この機会に、ぜひ導入をご検討ください。

この記事を書いた人
e.koyama
これまで専門商社やEC業界で事務を経験してきました。 担当した業務は営業事務や経理、総務、人事、法務など多岐に渡ります。 個々の作業の効率化には取り組みましたが、各種のサポートツールやYoomを使えばより便利に業務が進められたのに…と思っています。 業務経験を活かしたYoomの紹介記事を発信し、皆さんがスムーズに業務を進められるお手伝いができれば幸いです。
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