2025/02/04
アプリ同士の連携方法

LINE公式アカウントとBoxを連携して、LINE公式アカウントでファイルを受け取ったらBoxにアップロードする方法

m.takahashi
LINE公式アカウントとBoxの連携イメージ

目次

 

近年では、LINE公式アカウントを顧客とのコミュニケーションツールとして活用する企業が多く存在します。そんな中、受信したファイルの管理方法に課題を感じている方も多いのではないでしょうか?特に、受信したファイルを手動で保存すると時間と手間がかかり、セキュリティ面でのリスクが高まります。そこでこの記事では、LINE公式アカウントとBoxを連携し、受け取ったファイルを自動でBoxにアップロードする方法を紹介します。この連携により、業務効率の向上とセキュリティ強化を同時に実現できるかもしれません。ぜひ、どのように自動化し、どのようなメリットがあるのか、最後まで確認してみてくださいね。

こんな方におすすめ

今回の連携をぜひ業務に取り入れてほしいのは、以下のような方々です。

  • LINE公式アカウントとBoxを業務で活用している方
  • BoxにLINE公式アカウントで受信したファイルの管理を行っている方
  • 顧客や取引先からLINE公式アカウントで書類を受け取り、手作業での保存に負担を感じている方
  • 顧客から受信した情報のセキュリティ対策を強化したい企業の担当者
  • 発注書や修正指示をLINE公式アカウントで受信しており、迅速な対応を実現したい方

それではここからノーコードツールYoomを使って、LINE公式アカウントでファイルを受け取ったらBoxにアップロードする方法をご説明します。

[Yoomとは]

LINE公式アカウントで受け取ったファイルをBoxに自動アップロードする方法

LINE公式アカウントにユーザーからメッセージが送信されたことをLINE公式アカウントのAPIを利用して受け取り、メッセージにファイルが添付されていたら添付ファイルを取得した後、Boxの提供するAPIを用いてBoxの指定のフォルダにLINE公式アカウントで受信した添付ファイルをアップロードすることで実現が可能です。
一般的に実現にはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを用いることでプログラミング知識がなくても簡単に実現できます。

連携フローは大きく分けて以下のプロセスで作成を進めます。

  • LINE公式アカウントとBoxをマイアプリに登録
  • テンプレートをコピー
  • フローの起点となるLINE公式アカウントのトリガー設定と、その後に続くLINE公式アカウントとBoxのオペレーション設定
  • トリガーボタンをONにして、LINE公式アカウントとBoxの連携動作を確認

Yoomを利用していない方は、こちらから無料登録をしてください。
すでにYoomを利用している方は、ログインしましょう。

ステップ1:LINE公式アカウントとBoxをマイアプリ連携

はじめに、使用するアプリのマイアプリ登録を行いましょう。
事前にマイアプリに登録しておくと、フローの設定がスムーズになりますよ。

まずは、LINE公式アカウントの登録から行いましょう。
Yoomの画面左にあるマイメニューにアクセスし、画面右の新規接続ボタンを押します。

次に検索窓にLINE公式アカウントと入力し、表示された候補から「LINE公式アカウント」を選択します。
以下の画面が表示されたら、「アカウント名」と「アクセストークン」を設定し、「接続」をクリックします。
※詳しい連携方法はこちらをご確認ください。

次に、Boxの登録をしましょう。
先ほど同様に、検索窓にBoxと入力し、表示された候補から「Box」を選択します。
以下の画面が表示されるので、連携するアカウントが正しいことを確認し、「Boxへのアクセスを許可」をクリックしましょう。

LINE公式アカウントとBoxがマイアプリに表示されていれば、登録完了です。

ステップ2:LINE公式アカウント「ユーザーからメッセージを受け取ったら」のトリガーを設定

それでは、いよいよ自動化の設定を行います。
以下のバナーの「試してみる」をクリックしてフローボットをコピーしてくださいね。

クリックすると以下のような画像が出てくるのでOKを押します。

以下の画面が表示されたら「タイトル」と「説明」を確認しましょう。
変更が必要な場合は、該当箇所をクリックすることで変更可能です。

最初にメッセージを受信したら起動するトリガーの設定を行います。
「ユーザーからメッセージを受け取ったら」をクリックし、下記の設定を行っていきます。

「タイトル」→必要に応じて変更可能
「LINE公式アカウントと連携するアカウント情報」→アカウントが合っているか確認
「トリガーアクション」→ユーザーからメッセージを受け取ったら

設定が完了したら「次へ」をクリックします。

詳細を設定していきます。
以下の画面のWebhook URLをコピーし、LINE公式アカウントの管理画面で設定しましょう。

設定が完了したら、実際に連携したアカウント宛にファイルを送信し、Yoomで「テスト」を実行しましょう。
成功したら「保存する」をクリックします。

ステップ3:LINE公式アカウント「メッセージの添付ファイルを取得」、Box「ファイルをアップロード」のアクションを設定

次に受信したメッセージの種類で分岐するオペレーションを設定します。
分岐を設定すると、ファイルを受信した場合のみフローを先に進めることができますよ。
※分岐はミニプラン以上のプランでご利用いただける機能(オペレーション)となっております。ミニプランなどの有料プランは、2週間の無料トライアルを行うことが可能です。

今回はテンプレートを使用しているため、「分岐|受信メッセージがテキストかファイルか判別」をクリックし設定内容の確認を行いましょう。

「分岐対象のアウトプット」→オペレーション:ユーザーからメッセージを受け取ったら、アウトプット:メッセージテキスト

「分岐条件」→「テキストメッセージ」「アウトプットが空」

アウトプットは、トリガーやオペレーションにて取得した値です。
アクションごとに様々なアウトプットが取得できます。
ここではトリガーで取得した値を空欄かどうか判別する設定を行いました。
※アウトプットについて詳しくはこちらをご覧ください。

設定を確認したら、「保存する」をクリックしましょう。

LINE公式アカウントで受信したファイルを取得しましょう。
「メッセージの添付ファイルを取得」をクリックし、下記を設定しましょう。

「タイトル」→必要に応じて変更可能
「LINE公式アカウントと連携するアカウント情報」→アカウントが合っているか確認
「アクション」→メッセージの添付ファイルを取得

設定が完了したら、「次へ」をクリックします。

APIの接続設定を行います。

「メッセージID」→メッセージIDのアウトプットを設定

入力欄をクリックするとアウトプットの候補が表示されます。
「ユーザーからメッセージを受け取ったら」から「メッセージID」を選択し、設定しましょう。
設定完了後「テスト」を実行し、成功したら「保存する」をクリックしましょう。

取得したファイルに名称をつけるため、「ファイル名の変換」をクリックし、設定しましょう。

「タイトル」→必要に応じて変更可能
「変換タイプ」→ファイル名の変換
「ファイル名変換対象の値」→添付ファイルを指定

「変更後のファイル名」→{{today_%Y-%m-%d}}_{{メッセージID}}

今回はフローで取得したアウトプットや日付のアウトプットを活用して、このように設定しました。
実際の表示例は以下のとおりです。

2025-01-01_xxxxxxxxxxxxxxxxx

ご自身の業務に合わせて設定してみてくださいね。

「アウトプット名」→ファイル名変換後のファイル

「ファイル名の変換」オペレーションで取得できるアウトプットの名称を指定します。
こちらも任意で設定可能ですので設定してください。

設定が完了したら「保存する」をクリックしましょう。

最後にBoxにファイルを保存しましょう。
「ファイルをアップロード」をクリックし、下記の設定を行っていきます。

「タイトル」→必要に応じて変更可能
「Boxと連携するアカウント情報」→アカウントが合っているか確認
「アクション」→ファイルをアップロード

設定が完了したら、「次へ」をクリックします。

詳細の設定を行いましょう。

「ファイル名」→ファイル名変換後のファイルのアウトプットを指定

「格納先フォルダのコンテンツID」→ファイルを格納するフォルダのURLから取得し、設定しましょう
「ファイルの添付方法」→アウトプットを使用する、ファイル名変換後のファイル

すべての設定が完了したら、「テスト」を実行し、「保存する」をクリックしましょう。

ステップ4:LINE公式アカウントとBoxの自動化の動作確認

最後に「トリガーをON」をクリックしたら、自動化の設定は完了です。
正しくフローボットが起動するかどうかを確認しましょう。

設定おつかれ様でした!

さらに自動化するには

担当者へ通知する

ファイルを格納した後に、チームで使用しているチャットツールでメッセージを送信するアクションを追加することもできます。
担当チーム宛に、ファイル情報をアウトプットを使用して通知することで、より迅速な対応を実現できるかもしれません。
チャットツール以外にメールを送信の可能なため、業務に合わせて連携するアプリを選択してくださいね。

一時対応を自動化する

ファイル受信後に、送信者に自動でメッセージの送信を行うのはどうでしょうか?
「送信先のユーザーID」を、トリガーで取得したアウトプットで設定することで、メッセージの自動送信も可能になります。
ファイルを送信した後にレスポンスがない、といった送信者の不安を解消することができるかもしれませんよ!

LINE公式アカウントを使ったその他の自動化例

他にもLINE公式アカウントを使った自動化の例がYoomにはたくさんあるので、いくつか紹介します。

1.LINE公式アカウントで受け取ったメッセージをkintoneのコメントに投稿する

はじめに紹介するのは、kintoneとの連携フローです。kintoneで情報の一元管理を行なっている場合、ユーザーIDで登録の有無を判別することができるので、データの重複を防ぐことにもつながりそうですね。

2.指定の日時にLINE公式アカウントでデータを取得し、Googleスプレッドシートに連携してレコードを追加する

次に紹介するのは、Google スプレッドシートとの連携です。マーケティングツールとしてLINE公式アカウントを活用している場合、データの収集を自動化でき、手作業を省くことができるでしょう。

3.LINE公式アカウントでユーザーからメッセージが届いたらLINE WORKSに通知する

最後に紹介するのは、LINE WORKSとの連携です。受信したメッセージを自動転送することができるこのフローは、今回連携を紹介したテンプレートにも応用できるフローですよ。

LINE公式アカウントとBoxの連携メリットと具体例

メリット1:対応スピードの向上

ファイルがLINE公式アカウントで送信された後、手動で確認・保存するまでに時間がかかると、顧客対応の遅れが発生することがあります。この連携を活用し、受信したファイルをBoxに自動アップロードすることで、関係者がすぐにファイルを確認できる環境を整え、対応の速度を向上させることが期待できます。例えば、制作会社などではクライアントがLINE公式アカウントで画像やPDFの修正指示が送付され、対応するケースがあります。これをBoxに自動保存することで、デザイナーが素早く内容を確認し、迅速に作業へ取り掛かることができるでしょう。

メリット2:セキュリティリスクの軽減

LINE公式アカウントで受け取ったファイルを、各担当者が個別にPCやスマートフォンに保存すると、情報漏えいや誤削除のリスクが発生します。Boxに自動アップロードする仕組みを活用することで、セキュリティ対策が施されているクラウド環境でデータを管理でき、安全性が確保されるでしょう。さらに、Boxのアクセス許可設定を利用すれば、必要な人のみがデータを閲覧・編集できる環境を構築でき、セキュリティの強化が可能です。例えば、医療機関などでは、患者がLINE公式アカウントで検査結果や診療情報を送信することがあります。Boxへの自動保存で、医療スタッフのみがアクセスできる環境を作り、個人情報の漏えいを防ぎ、確実な情報管理が可能になるでしょう。

メリット3:スムーズな業務フローの構築

LINE公式アカウントで受け取ったファイルをBoxに自動アップロードすることで、その後の承認、編集、レビューなどの処理を効率的に進めることにつながるでしょう。業務の一連の流れをスムーズにすることが、効率化の鍵となります。また、自動でファイル保存する際に、ファイル名のルールを統一することで、ファイル管理の煩雑さを回避できるかもしれません。例えば、製造業では取引先から発注書をLINE公式アカウントで受け取ることがあります。これをBoxに自動アップロードすることで、担当者が迅速に発注処理を進められるでしょう。必要な情報にスムーズにアクセスできれば、業務フローが円滑になるかもしれません。

まとめ

LINE公式アカウントとBoxの連携することで、受信ファイルの自動保存により、業務効率とセキュリティを同時に強化できるでしょう。これまで手作業で行っていたファイル管理を自動で完了させることで、チーム全体の業務進行をスムーズにできるかもしれません。この記事を参考にYoomを業務に取り入れ、業務の自動化を行ってみませんか?ご自身の業務がどれだけ効率化するのか、ぜひ体験してみてくださいね。

この記事を書いた人
m.takahashi
新卒でジュエリー販売を経験し、結婚出産を経て、社会保険労務士事務所で6年ほど勤務してきました。どちらの業界でも在庫管理や顧客管理をはじめ、様々な事務仕事を経験しました。特に社労士事務所での勤務では、膨大な入力作業や事務処理で一日終わることもしばしば。Yoomを知って第一声は「なぜもっと早く出会えなかったのか・・・」でした。皆様にYoomの便利さを届けられるように、わかりやすい文章書けるよう心がけています!
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