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残業申請は日々発生しますが、都度手動で申請するのは手間ですよね。
そんな時、LINE WORKSとfreee人事労務を連携することで、LINE WORKSでメッセージが投稿された際にfreee人事労務で自動的に残業申請を行えるようになります。
これにより、手動での申請作業が不要となり、業務のスピードと正確性が向上するでしょう。
本記事では設定方法と、連携のメリットについて詳しく解説します。
※このフローは、残業申請用の特定トークルームへのメッセージ投稿を前提としています。
従業員ごとのfreeeアカウントとの連携、および、AIによる効率的な情報抽出のため、事前に指定フォーマットで投稿するよう周知が必要です。
・LINE WORKSとfreee人事労務を導入しているが、残業申請業務が手間な方
・さまざまな環境で働く従業員の労務管理や申請漏れ対策を強化したい人事担当者
・現場の業務状況を迅速に反映させ、労働時間の記録ミスを防ぎたい管理者
・API連携を活用して労務管理システムの自動化を検討している情報システム担当者
・申請フローの効率化により、申請忘れや未払い残業のリスクを防ぎたい経営者
手動で申請していると、残業時間の入力ミスが発生するリスクがあります。
しかし、LINE WORKSでのメッセージをトリガーにfreee人事労務で残業申請が自動化されることで、手動入力が不要となり、記録ミスや入力ミスが減らせます。
例えば、自動化しておくことで残業が突発的に発生することが多い社員でも、LINE WORKSにメッセージを送信すれば申請できるので、修正作業が不要になります。
これにより、申請の正確さを保証し、労務管理の品質向上に貢献するでしょう。
リモートワーク環境が一般的になり、労働時間の管理や残業申請のデジタル化は避けられません。
LINE WORKSとfreee人事労務を連携させることで、どこで仕事をしていてもLINE WORKSでメッセージを送るだけで残業申請が行えます。
例えば、在宅勤務者が簡単に申請できることで、心理的負担が軽減されるので、リモートワークの働きやすさの向上が見込めます。
これにより、企業は柔軟な働き方を推進しながら、正確な労務管理を実現できるでしょう。
残業申請の手間や煩雑な申請フローがあると、従業員は申請自体を忘れたり、後回しにしてしまうことがあります。
これが積み重なると、未払い残業や労務トラブルの原因となり、企業にとって大きなリスクとなるでしょう。
しかし、LINE WORKSとfreee人事労務を連携することで、メッセージ送信のタイミングで自動的に残業申請が登録されるので、申請漏れを防止できるようになります。
特に、営業職やカスタマーサポートなど、現場対応が多い職種では、業務終了後に改めて申請するのは忘れがちです。
決まったフォーマットを共有し、それに沿ってメッセージ送信するだけで申請が行えるので、場所を問わず申請でき、事後処理の負担が減らせます。
結果として、従業員の働きやすさと企業の管理精度の向上が期待できます。
それではここからノーコードツールYoomを使って、LINE WORKSで申請された取引先をfreee人事労務に登録する方法をご説明します。
[Yoomとは]
LINE WORKSにメッセージが投稿されたことをLINE WORKSのAPIを利用して受け取り、
Yoomが提供するAIオペレーションを活用してメッセージ内容から必要項目を抽出します。
そしてfreee人事労務の提供するAPIを用いることで、抽出結果を利用してfreee人事労務の残業申請の実現が可能です。
一般的に実現にはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを用いることでプログラミング知識がなくても簡単に実現できます。
今回は、以下のプロセスです。
一緒に設定していきましょう!
マイアプリ連携を先にしておくと、後の設定がスムーズに進みます。
まず、ご利用中のLINE WORKSとYoomを連携していきます。
Yoomページの左側からマイアプリ→新規接続を選択します。

LINE WORKSと検索してください。
こちらを参考に、必須項目の設定をお願いします。

続いてfreee人事労務と検索し、freee IDでログインしてください。

LINE WORKSとfreee人事労務がマイアプリに連携されていればOKです。
テンプレートページを開き、『このテンプレートを試してみる』をクリックしましょう。
Yoomをお使いの方はログインして、初めての方は会員登録をお願いします。
そのまま進むと、ワークスペースに自動的にテンプレートがコピーされています。
テンプレート名は、必要に応じて変更してください。
左側のマイプロジェクトをクリックすると先ほどコピーしたテンプレートが表示されます。
右側の三点リーダー(...)をクリックし、編集するを選択しましょう。

それでは、アプリトリガーを設定していきます。
「トークルームにメッセージが送信されたら」を選択します。
アカウント情報を確認し、次に進みます。
Webhookを設定しましょう。

上記のWebhookURLを、下記のCallback URLに追加してください。

Webhookの設定ができたら、LINE WORKSでBotとのトークを作成しましょう。
テストトークを送信します。
後ほどトークからテキスト抽出を行うので、形式は変更しません。

フローボットの設定に戻り、テストを行います。
下記のアウトプットに、トークの内容が反映したら保存します。

続いて「送信者が特定の従業員に該当するか判別」をクリックします。
分岐条件に送信元メンバーアカウントを入れることで、特定の従業員だけの投稿を検知して、残業申請を作成できるようになります。
このフローで、残業申請を行う従業員のLINE WORKSの送信元メンバーアカウントを設定してください。
※AIオペレーションはチームプラン・サクセスプランでのみご利用いただける機能となっています。
その他のプランの場合は設定しているフローボットのオペレーションはエラーとなりますので、ご注意ください。
有料プランは、2週間の無料トライアルを行うことが可能です。

続いて「テキストからデータを抽出する」をクリックします。
こちらもデフォルトで設定されているので、次に進みます。
必須項目を設定しましょう。

抽出したい項目も変更せず、テストします。

アウトプットに以下のような内容が取得できたら保存しましょう。

続いて「残業申請の作成」を選択します。
アカウント情報を確認し、次に進みます。

対象日は日付欄から選択します。
時間などはアウトプットから選択しましょう。

その他の項目も設定します。

選択が終わったらテストし、成功したら保存します。
freee人事労務側を確認してみましょう。

無事に申請されていますね。
ここまでお疲れ様でした。
プログラミングに詳しくない私でも、簡単に進めることができました。
今回使用したフローボットはこちら↓
その他にも、YoomにはLINE WORKSとfreee人事労務を使ったテンプレートがあるので、いくつかご紹介します!
1.LINE WORKSの勤怠botに投稿したらfreee人事労務に出退勤打刻するフローです。
出退勤の挨拶と打刻を両方している場合、どちらかを忘れてしまうことがあると思います。
このフローを利用すれば挨拶で出勤か退勤か判定し、自動で打刻してくれます。
2.freee人事労務で前日の勤怠漏れを検知してLINE WORKSに通知するフローです。
打刻がされていない場合のみ通知してくれます。
毎月の勤怠締め処理時の修正作業が減りそうですね。
3.freee人事労務で従業員情報が更新されたらLINE WORKSに通知するフローです。
こちらは従業員更新をリアルタイムで通知してくれます。
誰の情報が変更されたか通知されるので、後続の処理がスムーズになりそうですね。
今回は「LINE WORKSでメッセージが投稿されたらfreee人事労務で残業申請する」フローボットを紹介しました。
LINE WORKSとfreee人事労務の連携により、残業申請の効率化と正確性の向上が見込めます。
また、申請フローを自動化することで、従業員の手間が省け、管理者の負担も軽減されます。
これにより、企業は業務のスピードアップとミスの削減を実現し、柔軟な働き方を支援できるようになるでしょう。
ぜひ本記事の手順を参考に、労務管理の自動化を進めてみてください。