近年、多くの企業や個人が生成AIを導入し、日々の業務に活用し始めています。
しかし、その一方で「試しに使ってみたけれど、期待していたような回答が返ってこない」「結局、自分でやり直すことになり二度手間になった」という声も少なくありません。
実は、生成AIの能力を最大限に引き出せるかどうかは、AIへの指示出し、いわゆる「プロンプト」の作り方にかかっています。
そこでこの記事では、AIが理解しやすい指示の出し方の基本から、精度を向上させる具体的なテクニックまで詳しく解説します。
📌生成AIのポテンシャルを引き出す「プロンプト」の基本
AIに「伝わる」指示を出すために、まずは以下の3つの基本原則を押さえましょう。
1. AIに「役割」を与える
AIに対して「あなたはプロのライターです」「あなたは経験豊富なカスタマーサポートの担当者です」といった役割(ロール)を定義してください。役割を明確にすることで、AIはその分野に適したトーンや語彙、専門的な視点を持って回答を生成するようになります。
2. 背景情報を具体的に伝える
AIは高い処理能力を持っていますが、あなたが今置かれている状況までは知り得ません。「誰に向けた文章なのか」「何のために作成するのか」といったコンテキスト(文脈)を共有することで、より的確なアドバイスや回答が得られます。
3. 「ステップバイステップ」で考えさせる
複雑な依頼をする際は、「まず要点を抽出して、次に構成案を作り、最後に本文を書いてください」といった具合に、工程を細かく分けるのがコツです。一段階ずつ処理をさせることで、AIの論理的なミスを減らすことができます。
💡Yoomは生成AIの活用を自動化できます
生成AIのポテンシャルを引き出すには、プロンプトの工夫だけでなく、それをいかに日常の業務フローに組み込むかも重要です。Yoomを使えば、AIへの指示出しや結果の受け渡しを自動化し、人間がAIに張り付いていなくても業務が完結する仕組みを構築できます。
例えば、以下のようなテンプレートを活用することで、すぐに自動化のメリットを体験いただけます。
Googleフォームの回答をChatGPTで分析してメール送信する
試してみる
■概要
Googleフォームで収集したアンケートや問い合わせの回答を、一件ずつ確認し分析するのは手間がかかる作業ではないでしょうか。
ChatGPTを活用して内容を要約する際も、手作業での転記には限界があり非効率です。
このワークフローは、Googleフォームに回答があった際にChatGPTが自動で内容を分析し、その結果を指定のアドレスへメールで通知するため、こうした一連の対応を効率化し、迅速な情報共有を実現します。
■このテンプレートをおすすめする方
・Googleフォームの回答確認や、ChatGPTを使った分析に多くの時間を費やしている方
・フォームの回答内容の要約や分類といった定型業務を自動化したいと考えている方
・フォーム回答後の顧客対応や社内連携の初動を迅速にしたいマーケティングや営業担当の方
■注意事項
・Googleフォーム、ChatGPTのそれぞれとYoomを連携してください。
・ChatGPT(OpenAI)のアクションを実行するには、OpenAIのAPI有料プランの契約(APIが使用されたときに支払いができる状態)が必要です。
https://openai.com/ja-JP/api/pricing/
・ChatGPTのAPI利用はOpenAI社が有料で提供しており、API疎通時のトークンにより従量課金される仕組みとなっています。そのため、API使用時にお支払いが行える状況でない場合エラーが発生しますのでご注意ください。
・トリガーは5分、10分、15分、30分、60分の間隔で起動間隔を選択できます。
・プランによって最短の起動間隔が異なりますので、ご注意ください。
・Googleフォームをトリガーとして使用した際の回答内容を取得する方法は下記をご参照ください。
https://intercom.help/yoom/ja/articles/6807133
Microsoft Teamsに投稿があったら、ChatGPTが返答する
試してみる
■概要
Microsoft Teamsでの社内からの質問対応に、多くの時間を費やしていませんか?
同じような問い合わせに何度も回答したり、担当者が不在で回答が遅れたりすることもあるかもしれません。
このワークフローを活用すれば、Microsoft Teamsの特定のチャネルに投稿があった際に、ChatGPTが内容を解釈して自動で返信するため、問い合わせ対応の自動化を進め、業務効率化を実現できます。
■このテンプレートをおすすめする方
・Microsoft Teamsでの社内からの問い合わせ対応を効率化したい情報システム部の方
・特定の質問に対して、ChatGPTを活用した自動応答システムを構築したい方
・手作業での定型的な返信業務から解放され、コア業務に集中したいと考えている方
■注意事項
・Microsoft Teams、ChatGPTのそれぞれとYoomを連携してください。
・Microsoft365(旧Office365)には、家庭向けプランと一般法人向けプラン(Microsoft365 Business)があり、一般法人向けプランに加入していない場合には認証に失敗する可能性があります
・トリガーは5分、10分、15分、30分、60分の間隔で起動間隔を選択できます。
・プランによって最短の起動間隔が異なりますので、ご注意ください。
・ChatGPT(OpenAI)のアクションを実行するには、OpenAIのAPI有料プランの契約が必要です。(APIが使用されたときに支払いができる状態)
https://openai.com/ja-JP/api/pricing/
・ChatGPTのAPI利用はOpenAI社が有料で提供しており、API疎通時のトークンにより従量課金される仕組みとなっています。そのため、API使用時にお支払いが行える状況でない場合エラーが発生しますのでご注意ください。
📝プロンプトの視認性と精度を上げる「記号」の活用術
AIに指示を出す際、文章だけでダラダラと書き連ねると、AIは「どこが指示で、どこが対象となる文章か」を正しく判別できないことがあります。そこで役立つのが記号の活用です。
#(シャープ)
「# 指示内容」「# 制約条件」のように、指示の構造を明確にします。
"""(トリプルクォート)
要約や翻訳をしたい本文をこの記号で囲むことで、AIに「ここが処理対象だ」と正確に伝えます。
[](ブラケット)
「[200文字以内]」「[箇条書き形式]」など、具体的な制約を指定する際に使います。
---(区切り線)
指示と対象データの境界線として機能します。
✅【比較検証】記号の有無で回答はどう変わる?
「長いニュース記事の要約」を前提に、記号を使うことでどれほど結果が変わるのか、ChatGPTを使って実際に比較してみましょう。
パターン①記号なし
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【プロンプト】
以下のニュース記事を3つのポイントでまとめて。専門用語は使わずに。
(ニュース記事の本文)
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【出力結果(ChatGPT 5.2 Instant)】
パターン②記号あり
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【プロンプト】
# 指示
以下のニュース記事を要約してください。
# 制約条件
- 3つの重要ポイントを抽出する
- 専門用語を使わず、中学生でも分かる言葉にする
# 対象テキスト
"""(ニュース記事の本文)"""
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【出力結果(ChatGPT 5.2 Instant)】
検証結果
一見、どちらも綺麗にまとまっているように見えますが、詳しく見ると指示への忠実さに差が現れました。
パターン①記号なしでは、AIの意識が要約することに偏り、「専門用語を使わずに」という指示が少し疎かになっています。
一方、パターン②記号ありでは、「#制約条件」として独立させたことで、内容をまとめる作業と言葉をやさしくする作業を同時に処理できています。
🗣️記号はAIの「集中力」を高めるスイッチ
AIは、記号がなくても「それっぽい回答」を返してくれます。
しかし、「絶対に専門用語を使いたくない」「特定のフォーマットを死守したい」といった細かいこだわりがある時ほど、記号による構造化が威力を発揮します。
「なんとなく伝わればいい」なら文章だけでOKですが、「手直しゼロの完璧な回答」を求めるなら記号を活用する。
これが、生成AIを使いこなすプロのスタンダードです。
👉主要な生成AIツールの特徴と使い分け
代表的なAIツールには、それぞれ得意分野があります。目的にあわせて選ぶのが賢い使い方の第一歩です。
多機能で万能なツール(ChatGPTタイプ)
文章作成だけでなく、画像生成やデータ分析など、多岐にわたるタスクを一つでこなしたい場合に最適です。
自然な文章と論理性に優れたツール(Claudeタイプ)
人間らしいニュアンスを含んだライティングや、膨大な資料を読み込ませたうえでの緻密な分析に強いです。
検索や外部ツール連携に強いツール(Geminiタイプ)
Google検索による情報の取得や、ドキュメント・スプレッドシートといったオフィスツールとのシームレスな連携に強みがあります。
📁導入効果が高いのはどこ?生成AIが活躍する3つのビジネスシーン
実際に業務に取り入れる際、特に効果を感じやすいのが以下のシーンです。
1. メール作成|3パターンの案から最適なものを選ぶ
状況を伝え、「丁寧なトーン」「親しみやすいトーン」「簡潔なトーン」の3案を出させてみてください。自分でゼロから書くよりも、良い表現を組み合わせて早く完成させることができます。
2. 議事録の要約とタスク抽出|長い会議を一瞬で整理
録音データの文字起こしをAIに渡し、「決定事項」と「期限付きのタスク」を抽出させましょう。振り返りや共有の時間が短縮されます。
3. 企画の壁打ち|あえて反対意見を出してもらう
「この企画の弱点を5つ指摘して」と指示することで、自分では気づけなかったリスクを客観的に把握でき、企画の完成度を上げることができます。
⚒️成果が上がらない時に試したい「もう一工夫」
もし、AIの回答が今ひとつだと感じたら、以下の工夫を試してみてください。
出力形式を具体的に指定する
「表形式でまとめて」「Markdownで出力して」など、回答の形を指定するだけで活用しやすさが変わります。
AIに「逆質問」させる
「このタスクを完璧にこなすために、私に追加で確認したいことはありますか?」と一言添えてみてください。AIが自ら、精度の向上に必要な情報を引き出してくれます。
⚙️Yoomでできること
プロンプトのコツを掴んだら、次はそれを自動化してさらなる効率化を目指しましょう。Yoomを使えば、会議が終わると同時に自動で要約を作成したり、届いたメールをAIが解析して関係者に通知したりといった、AIの使いこなしがノーコードで実現できます。
Outlookで特定の件名のメールを受信したら、OpenAIで解析し関係者に通知する
試してみる
■概要
Outlookに届く大量のメール、特に問い合わせや報告などの重要な内容を一件ずつ確認し、要点をまとめて関係者に共有する作業は、時間も手間もかかるのではないでしょうか。
このワークフローを活用すれば、Outlookで受信した特定のメールをトリガーに、OpenAIが内容を自動で解析・要約し、その結果を関係者にメールで通知するプロセスを自動化できます。
OpenAIとOutlookを連携させることで、メール対応業務の効率化を実現します。
■このテンプレートをおすすめする方
・Outlookで受信する問い合わせメールの一次対応に時間を費やしているカスタマーサポート担当の方
・OpenAIを活用し、Outlookで受信した報告メールの要約と共有を自動化したいチームリーダーの方
・手作業でのメール確認と転送による、情報の伝達漏れや遅延を防ぎたいと考えている業務改善担当の方
■注意事項
・Outlook、OpenAIのそれぞれとYoomを連携してください。
・Microsoft365(旧Office365)には、家庭向けプランと一般法人向けプラン(Microsoft365 Business)があり、一般法人向けプランに加入していない場合には認証に失敗する可能性があります。
・トリガーは5分、10分、15分、30分、60分の間隔で起動間隔を選択できます。
・プランによって最短の起動間隔が異なりますので、ご注意ください。
・ChatGPT(OpenAI)のアクションを実行するには、OpenAIのAPI有料プランの契約が必要です。(APIが使用されたときに支払いができる状態)
https://openai.com/ja-JP/api/pricing/
・ChatGPTのAPI利用はOpenAI社が有料で提供しており、API疎通時のトークンにより従量課金される仕組みとなっています。そのため、API使用時にお支払いが行える状況でない場合エラーが発生しますのでご注意ください。
・Microsoft365(旧Office365)には、家庭向けプランと一般法人向けプラン(Microsoft365 Business)があり、一般法人向けプランに加入していない場合には認証に失敗する可能性があります。
Google Meetで会議が終了したら文字起こしし、結果をOpenAIで要約しメールで送信する
試してみる
■概要
オンライン会議後の議事録作成は、録画データの確認や文字起こし、要約といった作業に多くの時間を要する場合があります。
このワークフローを活用すれば、Google Meetでの会議終了をトリガーに、録画データの文字起こしからOpenAIによる要約、関係者へのメール共有までを自動化することができ、手間のかかる議事録作成業務を効率化します。
■このテンプレートをおすすめする方
・Google Meetでの会議が多く、議事録作成の工数を削減したいと考えている方
・OpenAIのspeech to textなどの技術を活用し、会議内容のテキスト化を自動化したい方
・会議の決定事項や要点を、抜け漏れなく迅速に関係者へ共有したいチームリーダーの方
■注意事項
・Google Meet、Google Drive、OpenAIのそれぞれとYoomを連携してください。
・ChatGPT(OpenAI)のアクションを実行するには、OpenAIのAPI有料プランの契約が必要です。(APIが使用されたときに支払いができる状態)
https://openai.com/ja-JP/api/pricing/
・ChatGPTのAPI利用はOpenAI社が有料で提供しており、API疎通時のトークンにより従量課金される仕組みとなっています。そのため、API使用時にお支払いが行える状況でない場合エラーが発生しますのでご注意ください。
・「待機する」オペレーションは、チームプラン・サクセスプランでのみご利用いただける機能となっております。フリープラン・ミニプランの場合は設定しているフローボットのオペレーションやデータコネクトはエラーとなりますので、ご注意ください。
・チームプランやサクセスプランなどの有料プランは、2週間の無料トライアルを行うことが可能です。無料トライアル中には制限対象のアプリや機能(オペレーション)を使用することができます。
・トリガーは5分、10分、15分、30分、60分の間隔で起動間隔を選択できます。
・プランによって最短の起動間隔が異なりますので、ご注意ください。
・ダウンロード可能なファイル容量は最大300MBまでです。アプリの仕様によっては300MB未満になる可能性があるので、ご注意ください。
・トリガー、各オペレーションでの取り扱い可能なファイル容量の詳細は「ファイルの容量制限について」をご参照ください。
https://intercom.help/yoom/ja/articles/9413924
🚩おわりに
生成AIは、単なる便利なツールではなく、指示の出し方次第で優秀になる「パートナー」です。
今回ご紹介した記号の活用や構造化のコツを、ぜひ今日からのプロンプトに取り入れてみてください。
最初から完璧な回答を求めず、対話を繰り返しながら少しずつ自分仕様の指示を磨いていくことが、業務効率化への一番の近道となるはずです。
出典:
GPT-5.2