・
「会議が終わった後の議事録作成だけで、気づけば30分以上経っていた」
「発言のニュアンスを思い出すために録画を見返して、結局残業になってしまった」
日々の業務で、このような経験はないでしょうか。
特に週に何本も会議があるマネージャーやプロジェクトリーダーにとって、議事録作成は「重要だが時間を奪われる」悩ましいタスクです。
そこで注目されているのが、生成AIの導入です。
生成AIの中でもMicrosoft Copilotは、Microsoft製品との親和性が高く、会議の文脈を理解して決定事項やタスクを自動で抽出できる点が特徴です。
本記事では、Microsoft Copilotが、実際の議事録作成でどの程度使えるのかを検証していきます。
また、他の生成AIとも比較を行い、議事録作成においてMicrosoft Copilotが優れている点も明らかにするので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事は、主に以下のような方におすすめです。
ChatGPTのようなチャット形式での利用をはじめ、Word、Excel、PowerPoint、TeamsといったMicrosoft製品内でも利用できます。
ここでは、Microsoft Copilotでできる議事録の作成方法を一覧でご紹介します。
Teams会議:
Teamsで会議を行うと、文字起こしを行いながら同じ画面内でCopilotが議事録を作成できます。
わざわざTeamsとMicrosoft Copilotを別々に起動する手間がなくなるため、スムーズに議事録を作成できます。
Microsoft製品同士の相性が良いため、最も利用される議事録作成のパターンです。
その他の会議ツールや手書きの文章:
その他の会議ツールを利用している場合、会議データを文字起こしする必要があります。
Microsoft Copilotは、音声ファイルに対応していない点には注意が必要です。(2026年1月14日時点)
また、手書きの文章から議事録を作成する場合は、PDFや画像ファイルに変換する必要があります。
テキストファイルや画像ファイルに変換すると、Microsoft Copilotはデータを読み込んで議事録の作成が可能になります。
検証条件
まずは、Microsoft Copilotの無料プランで利用できる、以下の2つのモードを使用して比較を行います。
続いて、Microsoft Copilotと他の生成AIの性能を比較するため、同じ条件でGeminiとChatGPTとの比較を行います。
文字起こしデータとして、新商品の企画会議を想定して作成したテキストファイルを添付します。
会議での決定事項とタスクは以下になります。
【決定事項】
【タスク
検証内容とポイント一覧
具体的な検証内容は以下の通りです。
ウェブ会議の文字起こしデータ(テキストファイル)を添付し、重要な決定事項とタスクの抽出を行います。
【検証内容】
議事録からの「決定事項」と「タスク」の抽出
【検証ポイント】
検証方法
以下の手順で、各生成AIの検証を行いました。
【Microsoft Copilot】
1.ファイルを添付
チャット画面を開いたら「+」マークをクリックし、「画像またはファイルを追加」から文字起こしデータのテキストファイルを添付します。
2.プロンプトを入力して送信
以下のプロンプトを入力して送信しました。
【検証プロンプト】
添付した文字起こしデータから、ウェブ会議内で以下の内容を抽出して議事録を作成してください。
①会議で決定した内容(リスト形式でまとめる)
②発生したタスクのタスク名、期限、担当者(表形式でまとめる)
※タスクに期限がない場合は、「未定」と記載してください。
【Gemini】
1.ファイルを追加
チャット画面を開いたら「+」マークから「ファイルをアップロード」をクリックし、テキストファイルを添付します。
2.プロンプトを入力して送信
Microsoft Copilotと同じプロンプトを入力して送信しました。
【ChatGPT】
1.ファイルを添付
チャット画面を開いたら「+」マークをクリックし、「写真とファイルを追加」からテキストファイルを添付します。
2.プロンプトを入力して送信
これまでと同様にプロンプトを入力して送信します。
✅検証結果1:SmartモードとThink Deeperモードの比較
まずは、Microsoft Copilot内でのモード比較(Smart vs Think Deeper)の結果を見ていきます。
それぞれの出力結果は以下になりました。
【Smartモード】
【Think Deeperモード】
それぞれのモードで作成された議事録を、以下のポイントで比較してまとめます。
議事録作成において最も重要な「決定事項の抽出」に関しては、両モードともに抜け漏れがなく、安心して任せられるレベルです。
特筆すべきはSmartモードの構成力です。
単に決定事項を羅列するだけでなく、内容に応じて自動的にカテゴリ分けをして出力しました。
あとから人が読み返す際、パッと見て内容が入ってくるのはSmartモードです。
一方、Think Deeperモードは一覧での出力となったため、可読性を高めるにはプロンプトでの詳細な指示が必要です。
タスク管理の面では、文脈理解力に優れたThink Deeperモードが優勢です。
Smartモードは「誰が・いつまでに・何をする」が明言されているタスクに関しては完璧ですが、文脈から読み取る必要がある曖昧なタスクは見落とす傾向があります。
Think Deeperモードは、期限が不明瞭なタスクでも文脈を理解して抽出できていました。
ただし、それでも完璧には抽出できておらず、漏れは発生します。
AIにタスクを正確に認識させるためには、会議の終わりに「誰が何をやるか」を復唱する時間を設ける運用上の工夫が不可欠です。
プロンプトへの忠実度は両者ともに問題ありませんが、Think Deeperモードは「人間のような思考」を見せました。
Smartモードが期限不明のタスクを抽出自体できなかったのに対し、Think Deeperモードは指示通り「未定」と記載して出力しました。
さらに驚くべきは、「来週の会議時間を30分延長する」というタスクに対し、具体的な期限は未定ながらも「次回の会議日時」を期限として設定する機転を利かせた点です。
行間を読み、最適な答えを導き出す能力は、Think Deeperモードが圧倒的に高いと言えます。
✅検証結果2:Microsoft Copilot・Gemini・ChatGPTの比較
次に、他の主要な生成AI(Gemini、ChatGPT)とMicrosoft Copilotを比較しました。
GeminiとChatGPTの出力は以下になります。
【Gemini】
【ChatGPT】
今回の検証を通してわかった、Microsoft Copilotおよび各AIの特徴をまとめます。
結論として、「Microsoft Copilotは見やすく精度の高い議事録を瞬時に作成できるが、完璧ではない」と言えます。
特にSmartモードは、整ったフォーマットで出力してくれるため、議事録作成の初稿づくりとして非常に優秀です。
しかし、議事録は作成して終わりではありません。
作成した議事録をチームに共有し、タスクを管理ツールに登録し、ネクストアクションに繋げてこそ意味があります。
「議事録作成後のフローも自動化したい」
そう考える方におすすめなのが、「Yoom」です。
Yoomを使うことで、Microsoft Copilotで作成した議事録をNotionなどに記録すれば、自動でMicrosoft TeamsやGmailなどに通知を送るワークフローを構築できます。
気になる方は、ぜひ試してみてくださいね。
[Yoomとは]
【出典】
Microsoft Copilot/Microsoft Copilotでのファイルのアップロード/Gemini プラン/Gemini モデル/ChatGPT 料金・プラン