PineconeとYoomの連携イメージ
自動化のアイデア

2025-07-15

【Pinecone API】各種アプリとの連携方法から活用事例まで徹底解説。

k.tsukamoto

Pineconeを活用し、AIアプリケーション開発や高度な社内検索システムの構築を進めている方も多いのではないでしょうか。
しかし、手作業で様々なソースから情報を収集してPineconeにデータを投入する作業は手間がかかり、入力ミスなどのヒューマンエラーも発生しがちです。
APIを活用すれば自動化できると分かっていても、「プログラミングの知識が必要なのでは…」と、特に専門のエンジニアがいない環境では導入のハードルを高く感じてしまいますよね。

この記事では、Pinecone APIの基本的な知識から、<span class="mark-yellow">プログラミング不要で様々なSaaSと連携させる具体的な方法</span>までを分かりやすく解説します。GmailやGoogleフォームなど、普段お使いのツールとPineconeを繋ぎ、データ投入や更新といった一連の作業を自動化しましょう!

手作業によるデータ管理に課題を感じ、「エンジニアに頼らず自分たちの手で業務を効率化したい」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

とにかく早くPineconeのAPIを利用したい方へ

Yoomには<span class="mark-yellow">Pinecone APIを使った様々なアクションや、業務フローを自動化するためのテンプレート</span>が用意されています。今すぐ試したい方はこちらから詳細をチェックしてみてください!

Pinecone APIとは

Pinecone APIはPineconeと外部アプリ(Google、Microsoft、Salesforce、Notionなど)を繋げてデータの受け渡しを行い、Pineconeを使った業務フローを自動化できるインターフェースです。
※ APIはアプリケーション・プログラミング・インタフェース (Application Programming Interface)の略語です。
インターフェースとは簡単に言うと「何か」と「何か」を「繋ぐもの」で、Pinecone APIの場合は「Pinecone」と「外部のアプリ」を繋ぐインターフェースを指します。

また、APIでは大きく分けて以下のような指示を出すことができます。

  • 取得:APIを経由して、データを取得することができます。
  • 追加:APIを経由して、データを追加することができます。
  • 更新:APIを経由して、データを更新することができます。
  • 削除:APIを経由して、データを削除することができます。

Pinecone APIでできること

Pinecone APIでできることをいくつかピックアップしたので、ご覧ください!

気になる自動化例の「試してみる」をクリックしてアカウント登録するだけで、すぐにPinecone APIを使った自動化を体験できます。登録はたったの30秒で完了するので、ぜひ気軽にお試しください!

1. インデックスを自動で作成する

Pinecone APIのインデックス作成アクションをフローの中に置くことで、Gmailで特定のメールを受信したタイミングで、その内容をもとにPineconeに新しいインデックスを自動で作成できます。
これにより、手動で情報を更新する手間を省き、常に最新の情報に基づいたベクトル検索が可能になります。

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2. テキストを自動でベクトル化する

Pinecone APIのテキストをベクトル化するアクションを活用すれば、Googleフォームに新しい回答が送信された際に、そのテキストデータを自動でベクトル化し、Pineconeに登録できます。
アンケートの回答や問い合わせ内容などを分析可能なデータとして蓄積し、迅速な対応やインサイトの発見に繋げられます。

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3. インデックスを自動で削除する

Pinecone APIのインデックス削除アクションを使えば、Googleスプレッドシートなどのデータベースで管理している情報に基づき、不要になったインデックスを定期的に自動で削除できます。
データベースを常にクリーンな状態に保ち、検索精度の維持や不要なリソース消費の削減を実現しましょう。

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その他にも下記のようなアクションをAPI経由で実行が可能です。 

■ フローの中で設定できるアクション(フローボットオペレーション)

  • インデックスの詳細を取得
  • ベクトルを追加・更新
  • ベクトルを検索
  • ベクトルを取得
  • ベクトルを削除
  • テキストを追加・更新
  • テキストでベクトルを検索

Pinecone APIの利用料金と注意点

PineconeのAPIは、無料のStarterプランから利用可能です。
そのため、小規模なプロジェクトやテスト用途であれば、コストをかけずにAPI連携を試すことができます。

ただし、各プランでAPIのリクエスト回数や処理できるデータ量に制限が設けられているため、利用する際は注意が必要です。

  • リソース制限:無料プランでは、データの読み書き回数、作成できるインデックスの数(最大5個)、保存できるデータ容量(最大2GB)などに上限があります。大規模なデータを扱ったり、頻繁にリクエストを行ったりする場合は、Standard以上の有料プランを検討する必要があります。
  • リクエスト制限:各プランには1秒あたりに処理できるデータ量やリクエスト数の上限が定められています。この制限を超過すると、リクエストが一時的に失敗する(エラーコード: 429)ため、大量のデータを一度に処理する際は分割してリクエストを送るなどの工夫が求められます。
  • トークン制限:テキストのベクトル化(埋め込み)など、一部の機能には月間のトークン数に上限があります。こちらも超過するとリクエストが失敗するため、使用量には注意しましょう。

※詳細はPineconeのサービスサイトをご確認ください。
※2025年07月14日時点の情報です。

実際に連携してみた!

ここではノーコードツールYoomが用意するテンプレートで、実際の設定方法を用いてPinecone APIを使った具体的な連携方法を紹介していきます!
Yoomを使用してノーコードで設定をしていくので、まだYoomのアカウントをお持ちでない場合は、こちらの登録フォームからアカウントを発行しておきましょう。

[Yoomとは]

Pinecone APIとの連携方法

はじめにPinecone APIとYoomを連携する方法を紹介します。
この設定は初回のみ必要です。

  1. Yoomにログイン後、ワークスペースのサイドバーから「マイアプリ」を選択。
  2. マイアプリ画面の右側にある「+新規接続」をクリック。
  1. アプリ一覧画面が表示されたら、右上の検索バーでアプリ名(ここではPinecone)を検索して選択。
  1. 「アカウント名」に任意の管理用名称を設定。
    連携先のアカウントを判別しやすい名称にするとよいでしょう。
  2. こちらで生成されるAPIキーを取得して「API Key」に設定。
  1. 「追加」をクリック。

マイアプリ画面に、Pineconeが追加されていることを確認してください。

Pineconeが追加されていれば、連携は完了です。

今回は先程ご紹介した「Gmailで特定のキーワードに一致するメールを受信したら、Pineconeでインデックスを作成する」というフローボットを作成していきます!
作成の流れは大きく分けて以下の通りです。

  • GmailとYoomの連携
  • テンプレートのコピー
  • トリガーと各アクション(生成するテキスト・作成するインデックス)の設定
  • フロー稼働の準備
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ステップ1:GmailとYoomの連携

Pineconeと同様に、Gmailのアカウントも連携させていきます。

  1. アプリ一覧画面でGmailを選択して検索。
  1. 「Sign in with Google」をクリック。
  1. Googleのログイン画面に移ります。
    連携させるアカウントを選択してください。
  1. 内容を確認し、「次へ」をクリック。
  1. YoomからGoogleへのアクセス権限の内容を確認し、「続行」をクリック。
    「Yoomがアクセスできる情報を選択してください」と表示されている場合には、「すべて選択」にチェックを入れてください。
  1. マイアプリ画面に戻ります。

Gmailも追加されていれば、このフローで使用するアプリのマイアプリ登録は完了です。

ステップ2:テンプレートのコピー

Yoomのフローボットテンプレートから使用するテンプレートを選び、「このテンプレートを試す」をクリックすると、テンプレートがコピーされます。
ここでは、冒頭でご紹介したテンプレートを使用するため、以下のバナーの「試してみる」をクリックしてください。

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そうしますと、Yoomのワークスペースにテンプレートがコピーされ、自動化フローの設定画面(フローボット)が開きます。
「OK」をクリックして、フローの設定に進みましょう。

※ 以降、コピーしたフローボットには、プロジェクト一覧の「マイプロジェクト」からアクセスできます。

ステップ3:トリガーとなるメールの設定

先ずは、フローの起点となるトリガーアクション(メール受信)を設定していきます。

  1. Gmailの「特定のキーワードに一致するメールを受信したら」をクリック。
  1. 「タイトル」は任意の名称に変更可能です。
    アクションの内容が分かりやすいタイトルにするとよいでしょう。
  2. 連携アカウントとアクションの内容を確認し、「次へ」をクリック。
  1. 「トリガーの起動間隔」のプルダウンから任意の間隔を選択。
    トリガーの起動タイミングは「5分・10分・15分・30分・60分」から選択可能です。
    そのプランの最短の起動間隔にすることで、メール受信時により早くPineconeでインデックスの作成が行えるようになります。
    ※ ご利用プランによって、設定できるトリガーの最短間隔が異なります。
    起動間隔についての詳しい説明は、こちらのヘルプページをご覧ください。
  1. 「キーワード」に任意のキーワードを設定。
    ここで指定したキーワードを含むメールを受信した際にフローが起動します。
  2. テスト用に、指定したキーワードを含むメールを、連携しているGmailアカウントに送信します。
    ※ 受信するメールの例
  1. Yoomに戻り、「テスト」をクリック。
    ※ 直近1時間以内に指定したキーワードを含むメールを受信していない場合はテストに失敗します。
  1. テストが成功すると、「取得した値」に受信したメールの情報が追加されます。
    これらの値は、以降のアクションで変数(フローが稼働する度に更新される値)として使用できるようになります。
    詳しい説明は、こちらのヘルプページをご覧ください。
  1. テスト用に送信したメールが取得できていれば、ページ下部の「保存する」をクリック。
    トリガーとなるメールの設定が完了し、フロー画面に戻ります。

ステップ4:インデックス名への変換

受信したメールの件名を英数字のインデックス名に変換しましょう。

  1. AIオペレーションの「テキストを生成する」をクリック。
  1. 適宜「タイトル」を変更。
  2. 指定するプロンプトの文字数に応じて「アクション」をプルダウンから選択。
    文字数(500・1,000・3,000・5,000文字以内)によって消費するタスク数が変わります。
  3. 「次へ」をクリック。
  1. 「プロンプト」に生成に使用する項目と、生成するインデックス名の条件を設定しましょう。
    入力欄クリック時に表示されるトリガーアクションメニューから、受信したメールの各項目が選択可能です。
    項目をクリックすると、入力欄に{{項目名 取得した値}}という形で追加されます。
  1. 必要に応じて「言語」に生成するテキストの言語を入力。
  2. 設定を終えたら、「テスト」をクリック。
  1. テストに成功すると、「取得した値」に生成結果が追加されます。
    ※ 期待する結果にならなかった場合は、「プロンプト」を変更して再度お試しください。
  1. 「保存する」をクリック。

ステップ5:インデックスの作成

それでは、生成したインデックス名を用いてインデックスを作成しましょう。

  1. Pineconeの「インデックスを作成」をクリック。
  1. 適宜「タイトル」を変更。
  2. 連携アカウントと実行アクションを確認。
  1. 「インデックス名」に生成したインデックス名を設定。
    入力欄クリック時に表示されるテキスト生成アクションのメニューから、「生成結果」を選択してください。
  1. 運用方法に合わせて、作成するインデックスの「ベクトル次元」「距離測定基準」「クラウドプロバイダー」「リージョン」を指定してください。
  1. その他、任意で削除保護の設定やタグ付けが行えます。
  2. 設定を終えたら、「テスト」をクリック。
  1. テストに成功すると、PineconeのIndexesにインデックスが作成されます。
    ※ 作成されるインデックスの例
  1. 期待通りのインデックスが作成されていることを確認し、ページ下部の「保存する」をクリック。

ステップ6:フロー稼働の準備

フロー画面に戻り、「全ての設定が完了しました!」と表示されていればフローの設定は完了です。
早速フローを稼働させるのであれば、「トリガーをON」をクリックします。

あとで稼働させる場合は、フロー画面のトリガースイッチをクリックすることで、トリガーをONにできます。

トリガーをONにしたら、実際に動作することを確認しましょう。
指定したキーワードを含むメールをGmailに送信し、そのメールから抽出されたデータでPineconeにインデックスが作成されていれば成功です。

今回のフローボットをベースに、他にも様々な作業の自動化が実現できます。
ぜひ、Yoomの便利な機能をお試しください!

Pinecone APIを活用した自動化の例

今回紹介した事例以外にも、YoomではさまざまなサービスとPineconeを組み合わせた自動化が可能で、それぞれに対応したテンプレートが用意されています。普段使用しているサービスと連携し、Pineconeを使った業務フローを効率化しましょう!

定期データを活用したインデックス管理の効率化

定期的にGoogle スプレッドシートの情報を取得し、その内容をもとにPineconeから不要なインデックスを自動で削除することで、常に最新で整理されたデータベースを維持できます。これにより、手動でのインデックス管理や削除作業の負担を大幅に軽減し、運用の効率化と精度向上を同時に実現できます。

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まとめ

PineconeのAPI連携を活用することで、<span class="mark-yellow">これまで手作業で行っていたデータ投入や更新といった定型業務を自動化でき、手間の削減はもちろん、ヒューマンエラーの防止にも繋がります。</span>

単純作業から担当者が解放されることで、AIの分析結果を活用した企画立案など、より創造的で付加価値の高いコア業務に集中できる環境を整えられるでしょう!

今回ご紹介したような業務自動化はノーコードツール「Yoom」を活用すれば、プログラミングの知識がない方でも直感的な操作で簡単に業務フローを構築できます。
もし自動化に少しでも興味を持っていただけたなら、こちらから無料登録してYoomによる業務効率化を体験してみてください!

この記事を書いた人
k.tsukamoto
システムエンジニアとして4年間勤務。当時は毎日Excelに手入力する勤怠管理や、領収書のデータ化作業に悩まされていたため、Yoomにもっと早く出会いたかったです。まだまだYoomは使い始めたばかりですが、皆様の「自動化できたらいいな」を叶えるための情報をお伝えしていきます!
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