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Qwen MCPの業務利用を検証|Slackメッセージ分析から探る導入の判断材料
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Qwen MCPの業務利用を検証|Slackメッセージ分析から探る導入の判断材料
AI最新トレンド

2026-02-25

Qwen MCPの業務利用を検証|Slackメッセージ分析から探る導入の判断材料

Suguru Nakazawa
Suguru Nakazawa

AI技術の発展により、個人や企業が独自のAIモデルを手元で動かす「ローカルLLM」が普及しました。
特に、Alibaba Cloudが開発する「Qwen」シリーズは、その高い処理能力とオープンソースである柔軟性から、多くのユーザーに選ばれています。
このQwenと組み合わせることで真価を発揮するのが「Model Context Protocol(MCP)」です。
MCPを使えば、AIがローカルファイルやデータベース、Slackなどの外部ツールと直接対話し、複雑なタスクを自律的にこなすことが可能になります。
本記事では、Qwen MCPの設定方法として、Slackと連携する具体的な構築手順を解説します。

✍️QwenでMCPを利用!Claudeだけじゃない「ローカルAI×ツール連携」の可能性

Model Context Protocol(MCP)は、Anthropic社が提唱した、AIモデルと外部データソースやツールを接続するための標準規格です。
これまではClaude Desktopなどが主な利用環境でしたが、Qwenなどのオープンソースモデルでも利用可能になり、活用の幅が広がっています。

Model Context Protocol (MCP) の概要

MCPは、AIモデルが「自分の知識」以外の情報にアクセスするための共通言語のようなものです。
従来、AIに社内データベースや特定のファイルを参照させるには、モデルごとに専用のプログラムを書く必要がありました。
しかしMCPの登場により、一度「MCPサーバー」として接続設定を行えば、ClaudeであれQwenであれ、対応するあらゆるAIモデルからそのツールを利用できるようになります。
例えば、ローカルにあるSQLデータベース、GitHubのリポジトリ、そして今回紹介するSlackなど、多種多様なリソースへのアクセス権限をAIに安全に付与することが可能です。
これにより、AIは単なる「チャットボット」から、実務をこなす「エージェント」へと進化します。

なぜQwenなのか?

数あるローカルLLMの中で、なぜ「Qwen」がMCPのパートナーとして適しているのでしょうか。
最大の理由は、Qwenが「ツール利用(Tool Calling)」能力において極めて高い性能を持っている点です。
MCPを通じて外部ツールを操作する際、AIはユーザーの指示を正確に理解し、適切なツールを選び、正しい引数を渡す必要があります。
Qwenは文脈を理解する精度が高く、複雑なMCPサーバーの機能をスムーズに使いこなすことができます。
また、完全にローカル環境で動作させることができるため、社外秘のデータを扱う際にも情報漏洩のリスクがなく、安心して業務利用できる点が、クラウド依存のClaudeにはない大きな強みです。

⭐YoomはSlackやNotionなどのアプリ連携を自動化できます

👉Yoomとは?ノーコードで業務自動化につながる!

Yoomは、Slack、Notion、Googleスプレッドシート、Chatworkなど、日々の業務で利用している様々なアプリケーション同士をノーコードで連携し、業務フローを自動化するクラウドサービスです。

例えば、Slackの特定のチャンネルに問い合わせが入った際に、その内容を自動的にNotionのデータベースに格納したり、Googleフォームからの問い合わせに対する回答をAIで作成して自動的にSlackへ通知したりといった仕組みを簡単に構築できます。

プログラミングの知識は一切不要で、誰でも自分専用の業務自動化ツールを作成できる点が大きな魅力です。

まずは、以下のテンプレートを使って、SlackとNotionの連携を体験してみてください。


■概要

Slackで共有された重要な情報を、後から参照するためにNotionへ手作業で転記していませんか。
この作業は手間がかかる上に、コピー&ペーストのミスや転記漏れが発生する原因にもなりかねません。
このワークフローを活用すれば、Slackの特定チャンネルにメッセージが投稿されると、その内容が自動でNotionのデータベースに追加されます。
面倒な手作業から解放され、情報の集約と管理を効率化できるはずです。

■このテンプレートをおすすめする方

  • SlackとNotionを連携させ、手作業による情報転記の手間をなくしたいと考えている方
  • Slack上の情報をNotionに集約し、チームのナレッジやタスク管理を効率化したい方
  • 重要なコミュニケーションの記録漏れを防ぎ、情報共有を円滑にしたい方

■このテンプレートを使うメリット

  • Slackのチャンネルへの投稿が自動でNotionに転記されるため、これまで手作業に費やしていた時間を短縮できます。
  • 手作業によるコピー&ペーストが不要になることで、情報の転記漏れや入力ミスといったヒューマンエラーの防止に繋がります。

■フローボットの流れ

  1. はじめに、SlackとNotionをYoomと連携します。
  2. トリガーでSlackの「新しいメッセージがチャンネルに投稿されたら」というアクションを設定します。
  3. 次に、AI機能「テキストからデータを抽出する」を設定し、トリガーで取得したメッセージ内容から必要な情報を抽出します。
  4. 最後に、オペレーションでNotionの「レコードを追加する」アクションを設定し、抽出したデータを指定のデータベースに追加します。

※「トリガー」:フロー起動のきっかけとなるアクション、「オペレーション」:トリガー起動後、フロー内で処理を行うアクション

■このワークフローのカスタムポイント

  • 「テキストからデータを抽出する」では、Slackから取得したメッセージ内容を変数として用い、投稿から特定の情報を抽出するようカスタムが可能です。
  • 「レコードを追加する」では、前段のアクションで取得した値をどのプロパティに割り当てるかなどを任意で設定できます。

注意事項

  • Slack、NotionのそれぞれとYoomを連携してください。

■概要

Googleフォームから届くお問い合わせへの返信文作成に、毎回時間を要していませんか。内容を把握し、適切な文章を作成する作業は、件数が増えるほど大きな負担になりがちです。このワークフローを活用すれば、Googleフォームに回答が送信されると、その内容を元にChatGPTが返信文案を自動で作成し、Slackに通知します。これにより、問い合わせ対応の初動を効率化し、担当者の作業負荷を軽減できます。

■このテンプレートをおすすめする方

  • Googleフォームで受け付けたお問い合わせへの一次対応を効率化したい方
  • ChatGPTを活用して、返信文作成などの定型的なタスクを自動化したい方
  • Slackを中心としたコミュニケーションの中で、問い合わせ管理を効率的に行いたい方

■このテンプレートを使うメリット

  • フォームの回答を基に返信文案が自動生成されるため、文面作成に費やしていた時間を短縮できます。
  • ChatGPTが生成した文案を元に対応することで、担当者ごとの表現のばらつきを抑え、応対品質の標準化に繋がります。

■フローボットの流れ

  1. はじめに、Googleフォーム、ChatGPT、SlackをYoomと連携します
  2. 次に、トリガーでGoogleフォームを選択し、「フォームに回答が送信されたら」というアクションを設定します
  3. 次に、オペレーションでChatGPTを選択し、「テキストを生成」アクションを設定して、フォームの回答内容を基に文章を作成するよう指示します
  4. 最後に、オペレーションでSlackを選択し、「チャンネルにメッセージを送る」アクションを設定して、ChatGPTが生成した内容を任意のチャンネルに通知します

※「トリガー」:フロー起動のきっかけとなるアクション、「オペレーション」:トリガー起動後、フロー内で処理を行うアクション

■このワークフローのカスタムポイント

  • Googleフォームのトリガー設定では、連携するフォームや取得する回答項目を任意で設定してください。
  • ChatGPTのオペレーションでは、生成したい文章のトーン&マナーなどをプロンプトで細かく指定でき、Googleフォームから取得した回答内容を変数として埋め込めます。
  • Slackへの通知アクションでは、通知先のチャンネルやダイレクトメッセージを任意で設定できるほか、本文に固定テキストや、前段のフローで取得した情報を変数として自由に組み合わせることが可能です。

■注意事項

  • Googleフォーム、Slack、ChatGPTのそれぞれとYoomを連携してください。
  • トリガーは5分、10分、15分、30分、60分の間隔で起動間隔を選択できます。
  • プランによって最短の起動間隔が異なりますので、ご注意ください。
  • ChatGPT(OpenAI)のアクションを実行するには、OpenAIのAPI有料プランの契約が必要です。(APIが使用されたときに支払いができる状態)
  • ChatGPTのAPI利用はOpenAI社が有料で提供しており、API疎通時のトークンにより従量課金される仕組みとなっています。そのため、API使用時にお支払いが行える状況でない場合エラーが発生しますのでご注意ください。

✅Qwenを使ったMCP環境を構築できるプラットフォーム

Qwenモデルを使ってMCPサーバーを利用するためには、MCPに対応したクライアント(プラットフォーム)が必要です。
ここでは、ユーザーのスキルレベルに合わせた3つの主要な選択肢を紹介します。

LM Studio(初心者おすすめ)

LM Studioは、誰でも簡単にローカルLLMをダウンロードして実行できるデスクトップアプリケーションです。
最大の特徴は、洗練されたGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を備えており、コマンドライン操作(黒い画面への文字入力)が一切不要である点です。
MCPへの対応も進んでおり、設定画面からMCPサーバーを追加するだけで、すぐにQwenと外部ツールを連携させることができます。
本記事の検証でも使用しますが、「とにかく手軽に試したい」「難しい設定はしたくない」という方には、このLM Studioが最も有力な選択肢となります。

公式CLIツール「Qwen Code」

開発者やエンジニアの方には、Qwenチームが公式に提供しているCLI(コマンドライン)ツール「Qwen Code」がおすすめです。
これはターミナルで動作するツールで、より高度で柔軟なカスタマイズが可能です(なお、内部的なエージェント機能の構築には、Pythonフレームワークである「Qwen-Agent」が活用されています)。

具体的には、「settings.json」という設定ファイルを編集することで、複数のMCPサーバーを細かく制御したり、独自のツールを組み込んだりすることができます。
Claude Desktopの設定ファイルと互換性があるため、既存のClaudeユーザーがローカル環境へ移行する際にもスムーズです。
プログラミングの知識はある程度必要になりますが、自分だけの最強のAI開発環境を構築したい場合には最適なツールと言えます。

LobeChat

LobeChatは、モダンで美しいインターフェースを持つ、オープンソースのチャットボットプラットフォームです。
Webブラウザ上で動作し、様々なLLMとプラグインを組み合わせて利用できます。
MCPにもプラグインシステムを通じて対応しており、視覚的に分かりやすい操作感でツール連携を実現できます。
また、PCだけでなくスマートフォンやタブレットからの利用にも適したレスポンシブなデザインが特徴で、外出先から自宅のローカルサーバーにあるQwenにアクセスしてタスクを依頼する、といった使い方も可能です。
デザイン性を重視する方や、複数のデバイスから利用したい方におすすめのプラットフォームです。

🤔【検証】プログラミング不要!LM StudioとQwenでSlackを連携させてみた

実際に、LM Studioを使ったSlack連携の手順を解説します。

今回は、検証するPCのスペック上、軽量の「Qwen3-4B」モデルを使用します。

なお、MCPを動作させるためには、Node.jsのインストールが必要です(インストールのみで設定は不要です)。

ステップ1:LM Studioのインストールとモデルの準備

まず、LM Studioの公式サイトからインストーラーをダウンロードし、PCにインストールします。
起動したら、以下の手順で利用モデルをダウンロードします。
今回は、「Qwen3-4B」をダウンロードしました。

ステップ2:Slackの設定

続いて、Slackの設定を行います。
Slack APIダッシュボードにアクセスし、「Create an App」を選択してください。

「From Scratch」を選択して進み、「アプリ名」と「アプリを作成するワークスペース」を設定してアプリを作成してください。

アプリを作成したら、「OAuth & Permissions」を開き、「Scopes」に以下の項目を設定して、「Install to (ワークスペース名)」をクリックします。

  • channels:history (公開チャンネルの履歴読み取り)
  • channels:read (チャンネル一覧の取得)
  • chat:write (メッセージの送信)
  • groups:history (プライベートチャンネルの履歴読み取り)
  • im:history (DMの履歴読み取り)
  • users:read (ユーザー情報の取得)