2024/12/12
アプリ同士の連携方法

ZendeskとDifyとChatworkを連携して、チケットが作成されたらAIで回答案を生成して、結果をChatworkに送信する方法

k.hieda
ZendeskとDifyとChatworkの連携イメージ

目次

 

<span class="mark-yellow">「問い合わせが多すぎて手が回らない…」「同じような質問に繰り返し答えるのが疲れる…」こうした悩みを抱えていませんか?</span>Zendeskを利用中でも対応に追われてしまう方に朗報です。

AIを活用したDifyを使えば、Zendeskに届いた問い合わせを自動的に処理し、Chatworkを通じてチームに問い合わせの回答案を共有することが可能です。このシステムは、プログラミングの知識がなくても簡単に導入でき、業務を効率化します。本記事では、この新しい自動化フローがもたらす利点や、導入による具体的な効果、ノーコードでできる設定方法を解説します。

こんな方におすすめ

このフローボットは、以下のような方にぴったりです。

  • 毎日、大量の顧客対応に追われている方
  • 問い合わせの複雑さが増し、時間が足りないと感じている方
  • チーム内で対応スキルに差があり、品質の安定に苦労している方
  • 顧客満足度を向上させたい方
  • 業務効率化を進め、コストを削減したい方

Zendeskでレコードが登録されたらChatworkに通知するメリットと具体的な活用シーン3選

Zendesk、Dify、Chatworkを連携させた新しい自動化フローには、多くの活用法があります。その中でも、特に有益な3つの活用例を以下にご紹介します。

1. スピーディな対応と質の向上

DifyとZendeskを活用することで、問い合わせから回答案の生成・Chatworkへ送信まで迅速に行われます。このスピードの鍵は、フローボットが最短5分ごとに起動し、新しい問い合わせに対する回答案をすぐに作成する点にあります。これにより、<span class="mark-yellow">担当者は問い合わせが発生してから短時間で具体的な回答案を受け取ることが可能になります。</span>
この仕組みは、顧客を待たせる時間を大幅に短縮し、スムーズな対応を実現します。特に、迅速な回答が顧客満足度を左右するような場面で、その即応性が大きな価値を発揮します。例えば、急ぎの問い合わせや重要な顧客対応において、5分ごとの更新によるスピード感は大きな競争優位となるでしょう。

2. カスタマイズ可能な高品質対応

Difyが生成した回答案は過去の学習をもとに一貫したクオリティで生成されます。担当者は、<span class="mark-yellow">この案をベースに、顧客の状況や製品・サービスの特性に合わせて、回答内容をカスタマイズできます。</span>

カスタマーサービス担当者は回答の質を確保しつつ、より顧客のニーズにあった対応を進められるでしょう。担当者の経験値の有無による回答のばらつきを抑えられるため、マネージャーの助けにもなります。

3. チーム全体の効率化と連携強化

Chatworkを活用して、フローボットが定期的に生成した回答案をチーム全体で共有する仕組みにより、各メンバーが問い合わせ内容や状況を適切なタイミングで確認できるようになります。<span class="mark-yellow">このフローは一定の間隔で起動するため、チームが最新の状況を共有しながら対応することが可能です。</span>

この仕組みが効率化を促進する理由は、情報がタイミングよく共有されることで、複数メンバー間の重複作業を減らし、全員が効率的に役割を分担できる点にあります。さらに、Chatworkのタスク管理機能を活用することで、誰がどの問い合わせに対応するのかを明確に割り振ることが可能です。例えば、特定の担当者が回答を作成している間、他のメンバーが新たな問い合わせに対応するタスクを割り振れば、チーム全体の連携が一層スムーズになります。このように、タスクの可視化と役割分担が進むことで、顧客満足度の向上やチームの生産性向上に寄与します。

ここからは、【Zendeskでチケットが作成されたら、Difyで問い合わせの回答生成してChatworkに投稿する】プログラミングなしで構築するフローの手順を解説します。

[Yoomとは]

Zendeskでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してChatworkに通知するフローの作り方

Yoomの定期起動トリガー機能を活用し、ZendeskのAPIから最新のチケット情報を取得します。この情報を基にDifyへ指示を送り、生成された回答結果をChatworkのAPIを通じて通知します。この仕組みで、問い合わせ情報の取得から回答通知までをスムーズに実現できます。一般的に実現にはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを用いることでプログラミング知識がなくても簡単に実現できます。

連携プロセス

  • Yoomへマイアプリ登録(ZendeskとDifyとChatwork)
  • テンプレートをコピー
  • アプリトリガーの設定とアプリ連携
  • トリガーボタンをオンにし、連携スタート

※有料プランでは、2週間の無料トライアルが利用可能です。期間中は、無料プランでは利用制限があるアプリや、AI機能(オペレーション)もご利用いただけます。

事前に準備するもの

Zendesk

  • Zendeskのアカウント情報(管理画面の操作を行うため)
  • サブドメイン
    • URLの.zendesk.comより前の値がサブドメインです。
  • APIトークン
  • Zendeskのグローバルメニュー内の「管理センター」を開いてください。
  • 左のメニューバーから「アプリおよびインテグレーション」をプルダウンし、API直下の「conversations API」を選択します。次に右上の「APIキーを作成」をクリックします。
  • 新規キーを作成画面が表示されます。
  • 名前に任意の値を入力し、「次へ」をクリックすると、各キーが生成されて表示されます。

Dify

  • Difyのアカウント情報(管理画面の操作を行うため)
  • アプリ(チャットボット)
  • アクセストークン
    • Difyのアプリから取得します。
    • 作成済みのアプリを開き、左のメニューバーから「監視」を選択。
    • バックエンドとサービスAPIの「APIキー」をクリックします。
    • APIシークレットキーのポップアップ内から、「+新しいシークレットキーを作成」を選ぶとAPIシークレットキーが表示されます。こちらがアクセストークンに該当します。もっと詳しく:Difyマイアプリ登録方法と連携するとできること

Chatwork

  • Chatworkアカウント情報(メールアドレス、パスワード)
  • Chatworkの通知を送るルームID

>ヘルプ:ChatworkのルームIDの確認方法

ステップ1 マイアプリ連携の設定

このステップでは、連携するアプリ情報をYoomに登録します。Yoomのワークスペースにログインし、マイアプリ画面で+新規接続をクリックします。

Yoomで接続可能なアプリ一覧と検索窓が表示されます。検索窓から今回連携するアプリを検索し、マイアプリ登録を進めます。

Zendesk

検索結果からアプリ名をクリックします。Zendeskで取得した値を入力する画面が表示されます。

  • アカウント名
    • 識別しやすい値を入力してください。メールアドレスなど、アカウントが識別できる値がおすすめです。
  • メールアドレス
  • APIトークン
    • 事前に取得したAPIトークンを入力します。

必須項目を入力して、「追加」ボタンをクリックすると、Zendeskのマイアプリ登録が完了します。
※Zendeskはチームプラン・サクセスプラン限定アプリです。現在、Zendeskのアプリは「チームプラン」または「サクセスプラン」でのみご利用いただけます。「フリープラン」や「ミニプラン」をご利用中の場合、設定されたフローボットのオペレーションやデータコネクトがエラーが発生することがありますので、ご注意ください。

Dify

検索結果からアプリ名をクリックします。連携に必要な値を入力する画面が表示されます。

  • アカウント名
    • 任意の値を入力してください。メールアドレスなどアカウントの判別ができる値がおすすめです。
  • アクセストークン
    • 事前に取得した値を入力します。

必須項目を入力して追加ボタンをクリックすると、Difyのマイアプリ登録が完了します。

Chatwork

検索結果からChatworkを選択します。ログイン画面が表示されます。

連携するアカウントのメールアドレスとパスワードを入力し、Yoomからのアクセスを許可してください。

これで、Chatworkのマイアプリ登録が完了です。

ステップ2 Yoomのフローボットテンプレートをマイプロジェクトへコピーする

こちらのバナーをクリックします。

マイプロジェクトにテンプレートがコピーされます。マイプロジェクトは左のメニューバーからアクセスできます。

ステップ3 アプリトリガー「新しいチケットが作成されたら」

テンプレートの1つ目の工程をクリックします。

こちらでは、Zendeskで発行されたチケット情報を取得する設定を行います。

(1/2)連携アカウントとアクションを選択

この項目はすでに初期設定されています。

  • アプリトリガーのタイトル
  • アプリ
  • Zendeskと連携するアカウント情報
  • トリガーアクション

→次へをクリックします。

(2/2)アプリトリガーのAPI詳細設定

  • トリガーの起動間隔
    • フローボットの起動間隔を設定します。
    • 5分、10分、15分、30分、60分の中から選択できます。※ ご契約のプランによって、最短の起動間隔が異なります。
  • サブドメイン
    • URLの「.zendesk.com」より前の値が該当します。

→テストをクリックします。 →成功します。 以下の項目が取得できます。こちらは後のオペレーションで動的の値として利用します。

→保存するをクリックします。

ステップ4 アプリと連携する「メッセージを送信」

テンプレートの2つ目の工程をクリックします。

こちらではDifyに送信するプロンプト(指示文)の設定を行います。

(1/2)連携アカウントとアクションを選択

こちらは初期設定済みです。

  • アプリトリガーのタイトル
  • アプリ
  • Difyと連携するアカウント情報
  • トリガーアクション

→次へをクリックします。

(2/2)API接続設定

  • query
    • 顧客からのお問い合わせ内容を引用します。
    • 編集欄をクリックすると、Zendeskで取得したアウトプットが表示されます。事前設定で{{詳細}}のコードが埋め込まれていますが、他のコードを引用したカスタマイズが可能です。

  • user
    • 半角英数字で任意の識別子を設定します。
  • 変数
  • 必須ではありませんが、活用することでプロンプトや通知をより柔軟で効率的に設定できます。例えば「名前」や「日付」など、動的な情報をプロンプトに自動反映できるため、設定の手間を減らしつつ、ユーザーにぴったりの対応が可能になります。

→テストをクリックします。 →成功 Difyの回答案(返答内容)などが取得できます。

→保存するをクリックします。

ステップ5 アプリと連携する「メッセージを送信」

テンプレートの3つ目の工程をクリックします。

こちらではChatworkに通知する定型文の設定を行います。

(1/2)連携アカウントとアクションを選択

こちらは初期設定済みです。

  • アプリトリガーのタイトル
  • アプリ
  • Chatworkと連携するアカウント情報
  • トリガーアクション

→次へをクリックします。

(2/2)API接続設定

  • チームID
    • 編集欄をクリックするとプルダウンが開き、連携したChatworkのスペース名が表示されます。メッセージを送るスペースを選択すると、IDが引用されます。
  • ルームID
    • 編集欄をクリックすると、ルームの候補が表示されます。通知を行うルームを選択するとIDが引用されます。もしくは、Chatworkのルーム設定から確認する方法でIDを取得いただけます。
      ヘルプ:ChatworkのルームIDの確認方法
  • メッセージ内容
  • 通知する定型文を作成します。
  • 編集欄をクリックすると、前の操作で取得した値を引用して埋め込めます。実際に届いたZendeskの詳細コードを引用して、Difyの回答内容を投稿すると整合性を確認しやすくなりますね。

→テストをクリックします。 →成功  

→保存するをクリックします。今回の工程は以上になります。

ステップ6 アプリトリガーをONにする

全ての工程が設定されると、設定完了のコンプリート画面が表示されます。

トリガーをONにしてフローボットを起動します。テンプレート左上のトグルで切り替えられます。

<span class="mark-yellow">プログラミング不要でフローボットの設定が簡単に完了しました。</span>

今回使用したテンプレートは、こちらです。

もっと活用!Difyの連携で実現する、さらに広がる自動化の3つの事例

DifyはZendeskやChatwork以外にも、さまざまなビジネスツールと連携が可能です。以下は、自動化をさらに広げるための3つの応用例です。

1. Googleフォームの問い合わせをAIで迅速に処理!手動確認の手間を大幅軽減

Google フォームで収集された問い合わせデータを取得すると、AIが解析し回答案を生成します。この回答案はChatworkに通知され、担当者が内容を確認して対応に活用できます。このプロセスは手動での初期対応にかかる時間を削減し、顧客対応のスピードアップに貢献します。

2. Intercomのチャット対応を次のレベルに!AI解析で提案力を強化

Intercomを使った顧客チャットでは、AIがリアルタイムでメッセージを解析し、最適な回答案を作成します。この回答案はChatworkでチームに通知され、担当者はこれを参考に顧客により適切な対応が可能になります。AIの提案力を活用し、顧客満足度を高めるパーソナライズされた対応が実現します。

3.  Chatworkで問い合わせに自動応答!チーム全体の生産性向上を実現

Chatwork内で発生する問い合わせに対し、AIが自動的に回答を生成。簡易的な内容はAIが対応することで、担当者はより複雑な案件にリソースを集中しやすい環境に。この仕組みはチーム全体の効率化と顧客対応の質の向上を実現します。

まとめ

本記事では、Zendesk、Dify、Chatworkを連携させた自動化フローのメリットやプログラミング不要の設定方法を詳しく紹介しました。この仕組みを活用することで、問い合わせ対応の効率化だけでなく、顧客満足度やチーム全体の生産性向上が期待できます。<span class="mark-yellow">ノーコードで簡単に設定可能なため、すぐに導入を検討してみてください。</span>

今すぐ自動化フローを始める準備を!

Yoomでは詳しい資料やトライアルもご用意しています。

業務効率化を目指すなら、まずは一歩を踏み出してみませんか?では、またお会いしましょう!

この記事を書いた人
k.hieda
Webプランナー・ディレクター歴10年目。Web制作会社勤務時代は、クライアントへ改修と運用プランの提案と制作進行がメインでした。現在はパラレルワーカーです。Yoomのコンテンツ事業部でブログの制作、個人事業では企業の外部広報案件を受けています。民泊を始めるのでルーチンワーク効率化の徹底を目指しています!
タグ
Zendesk
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