YoomでZoomを自動化するイメージ
アプリ同士の連携方法

2025/02/19

Zoom録画を議事録に変換!文字起こし&要約を効率化する最適な方法とは?

k.ueno

Zoom会議の内容を手動で文字起こしする際、全ての情報をテキスト化しているとタイピングの負担がその分多くなり、作業精度が落ちる可能性もあります。
「会議内容の聞き間違いで情報修正する手間を省きたい」「必要な情報だけをデータとして残したい」と思うこともあるかもしれません。
そんな時、Yoomの連携があなたの業務をサポートしてくれるはずです。
ZoomとGoogle Driveを連携し、YoomのAIオペレーションを合わせて活用することで、会議データの整理と管理の手間と時間が削減されることが予想されます。
会議内容をAIが自動で文字起こし・要約してくれるので、必要な情報を判別する作業を省略でき、入力ミスや聞き間違いが低減するはずです。
さらに、テキスト化されたPDFデータはGoogle Driveに自動登録されるので、データ管理の効率化が図れます。
本記事では、その自動化フローの具体的な設定方法と導入するメリットについて解説します。手動作業を可能な限り減らしたいと考えている方は、ぜひご覧ください。

それでは、さっそく「Zoom会議終了後、録画を文字起こし・要約し議事録をPDFでGoogle Driveに保存する」のテンプレートを使ったフローボットを作成していきましょう。

[Yoomとは]

Zoom会議終了後、録画を文字起こし・要約し議事録をPDFでGoogle Driveに保存する方法

まず、Zoomで会議が終了後にレコーディング情報を取得したことをZoomのAPIを利用して受け取ります。
その後、AI機能を使用して文字起こしと要約を行い、Googleドキュメントの提供するAPIを用いてGoogleドキュメントで要約内容を反映した書類を発行します。
さらに、Google DriveのAPIを利用してGoogle Driveに書類データを保存することが可能です。
一般的に実現にはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを用いることでプログラミング知識がなくても簡単に実現できます。

フロー完成までの作業は以下のように進めていきます。

  • ZoomとGoogleドキュメントとGoogle Driveをマイアプリ連携
  • テンプレートのコピー
  • Zoomの起動設定とAI機能を活用して会議データを文字起こしして要約する設定、続く書類を発行するGoogleドキュメントの設定と書類をダウンロードするGoogle Driveの各オペレーションの設定
  • トリガーをONにして動作を確認

Yoomを利用していない方は、こちらから無料登録をしてください。
すでにYoomを利用している方はログインしましょう。

・ZoomとGoogleドキュメントとGoogle Driveをマイアプリ連携

(1)まずはZoomをマイアプリに接続していきます。
Yoomアカウントにログイン後、左欄の「マイアプリ」をクリックして「新規接続」からZoom(OAuth)を検索してください。

(2)Zoom(OAuth)のアプリアイコンが出てきますので、そちらをクリックします。

(3)連携するZoomの「Client ID」と「Client secret」を入力します。
Zoom(OAuth)のマイアプリ登録方法の詳しい手順はこちらのページに記載されています。
情報を入力した後、[追加]をクリックしましょう。
まずは、1つ目のZoomが接続できました。

(4)次に、Googleドキュメントのアプリアイコンを検索し、クリックします。

(5)「Sign in with Google」をクリックすると、アカウントを選択する画面に移行するので、連携させたいアカウントを右の管理アカウントから選択します。
選択後、サインイン画面に移行するので、認証を完了させてください。
これで、2つ目のGoogleドキュメントの接続が完了しました。

(6)次に、Google Driveのアプリ連携を行います。
先ほどと同様の操作で、Google Driveを選択します。

(7)Googleドキュメントの時と同様に、「Sign in with Google」をクリックすると、アカウントを選択する画面に移行するので、連携させたいアカウントを右の管理アカウントから選択します。
選択後、サインイン画面に移行するので、認証を完了させてください。

認証が正常に行われると、3つのアプリが追加された状態のYoomアカウントのマイアプリ画面へ移動します。
これで3つのアプリがYoomアカウントに接続できました。

・テンプレートのコピー

Yoomアカウントに対象のアプリの新規接続が完了していることを確認後、下記のテンプレートの「このテンプレートを試してみる」のアイコンをクリックします。

テンプレートがコピーされるので、「OK」ボタンをクリックします。

Yoomアカウントの「マイプロジェクト」の画面に移動するので、テンプレート内容を確認してください。

設定フローは7つです。

・Zoomの起動設定

(1)まず、Zoomのアプリトリガーを設定します。

Yoomアカウントの画面左側のマイプロジェクトから「【コピー】Zoom会議終了後、録画を文字起こし・要約し議事録をPDFでGoogle Driveに保存する」をクリックしてください。

クリックした後、以下画面のようにテンプレート内容が表示されます。

(2)1つ目のステップ「ミーティングが終了したら」をクリックします。

(3)連携するアカウント情報を入力し、[次へ]をクリックします。

(4)次の画面で「トリガーの起動間隔」を設定しましょう。
「トリガーの起動間隔」は5分、10分、15分、30分、60分から任意のものを選択してください。
※トリガーの起動間隔はプランによって異なるため、注意が必要です。

(5)「メールアドレス」に、注釈に沿って情報を入力します。

(6)情報を入力した後、[テスト]をクリックし、問題がなければ[保存する]をクリックします。
このステップで下記のような情報をアウトプットとして取得することが可能です。
アウトプット情報は、「この値を他のオペレーションで利用することができます。」という注釈の通り、この後のステップで引用・活用できます。

(7)次に、2つ目のステップ「ミーティングのレコーディング情報を取得」をクリックします。

(8)連携するアカウント情報が入力されていることを確認し、[次へ]をクリックしてください。
次の画面で「ミーティングID」に情報を入力します。
入力バーをクリックすると、前ステップで取得したアウトプットを引用できます。

(9)情報を入力した後、[テスト]をクリックし、問題がなければ[保存する]をクリックしてください。

(10)続いて、3つ目のステップ「ミーティングのレコーディングファイルをダウンロード」をクリックします。

(11)連携するアカウント情報が入力されていることを確認し、[次へ]をクリックしてください。
次の画面で「ダウンロードURL」に情報を入力します。
入力バーをクリックすると、前ステップで取得したアウトプットを引用できます。

(12)情報を入力した後、[テスト]をクリックし、問題がなければ[保存する]をクリックしてください。

・AIを使用して音声データを文字起こしする設定

(1)次に、4つ目のステップ「音声データを文字起こしする」をクリックしましょう。

(2)次の画面で、文字起こしのアクションをプルダウンから選択します。
文字起こしのアクションは複数あり、アクションによって消費するタスク数が異なるのでご注意ください。
今回は『最大30分の日本語音声文字起こし(25タスク)』を選択します。

(3)次の画面で「ファイルの添付方法」を設定します。
今回のフローでは、取得した音声ファイルを使用すると仮定して、『取得した値を使用』を指定し、右の項目で『ダウンロードしたファイル』をプルダウンから選択します。

(4)情報を入力した後、[テスト]をクリックし、問題がなければ[保存する]をクリックします。
(テストでは最初の5分間の音声のみが文字起こしの対象となります。)

「音声データを文字起こしする」の設定方法については、こちらのページも確認しましょう。
対応データ容量は最大1GBまでです。

・音声を文字起こしするAIオペレーションはチームプラン・サクセスプランでのみご利用いただける機能(オペレーション)となっております。フリープラン・ミニプランの場合は設定しているフローボットのオペレーションはエラーとなりますので、ご注意ください。
・チームプランやサクセスプランなどの有料プランは、2週間の無料トライアルを行うことが可能です。無料トライアル中には制限対象のアプリやAI機能(オペレーション)を使用することができます。

・文字起こしデータを要約する設定

(1)続いて、5つ目のステップ「要約する」をクリックしてください。

(2)次の画面で要約のアクションをプルダウンから選択します。
アクションによって消費するタスク数が異なるのでご注意ください。
今回は『GPT4o-mini|15,000文字以内の文章の要約(2タスク)』を選択します。

(3)次の画面で「要約対象のテキスト」に情報を入力します。
入力バーをクリックすると、前ステップで取得したアウトプットを活用できるので、今回は文字起こしの【解析結果】を引用します。

(4)「文字数」と「要約の条件」は、運用に沿った情報を設定してください。
情報を入力した後、[テスト]をクリックし、問題がなければ[保存する]をクリックします。

「要約する」の設定方法については、こちらのページをご確認ください。
※AIによる判断となるため、指定した文字数通りの要約にならない、指定文字数よりも大幅に要約される、といった結果になる可能性もあります。

・書類を発行するGoogleドキュメントの設定

(1)次に、6つ目のステップ「書類を発行する」をクリックしましょう。

(2)連携させるアカウント情報を入力し、[次へ]をクリックします。

(3)「雛形書類の連携」の項目では、入力バーをクリックすると、以下の画面のようにアカウントから取得した内容が『候補』として展開され、この中から該当する情報を選択できます。

(4)「発行書類」の項目にも情報を入力し、[次へ]をクリックします。

(5)「書類を発行する」を利用するには、あらかじめ「Google ドキュメント」または「Googleスプレッドシート」にて書類の雛形(テンプレート)の作成が必要です。
雛形書類をこちらの設定方法に従って、作成しておきましょう。
もし、書類発行オペレーションが実行できない場合、こちらのページを参考に問題解消をお試しください。

(6)雛形書類の作成が完了したら、「置換条件を取得」をクリックしてください。
(7)「置換後の文字列」には、前ステップで取得したアウトプットを引用できます。
以下の画像は、「置換後の文字列」の項目に前ステップで取得した【解析結果】を引用したものです。

(8)問題なく置換条件を取得し、運用に沿った設定を行ったら、[テスト]をクリックし、[保存する]をクリックしてください。

・PDFファイルをアップロードするGoogle Driveの設定

(1)最後に、7つ目のステップ「ファイルをアップロードする」をクリックしましょう。

(2)連携するアカウント情報を入力し、[次へ]をクリックします。

(3)次の画面で「格納先のフォルダID」に情報を入力します。
入力バーをクリックすると、連携したアカウントに基づいた情報が『候補』に表示されますので、運用に沿ったものを選択してください。

(4)「ファイル名」は、今回は前ステップで取得したアウトプット【発行した書類】を引用します。
「ファイルの添付方法」は、プルダウンから運用に沿った内容を選択できます。
今回はアウトプット『発行した書類』を格納するように設定します。

(5)情報を入力した後、[テスト]をクリックし、問題がなければ[保存する]をクリックします。
これで設定は完了です。

・トリガーをONにして動作を確認

以下の画面の赤枠部分「トリガーをON」をクリックすることで、フローボットが自動で起動します。

今回使用したテンプレートはこちら

他にも、今回のフローボットをベースにして、ファイル管理ツールに文字起こし結果を通知することができます!
これらの例を簡単に紹介するので、業務でファイル管理ツールを使っている方はこちらも是非参考にしてみてくださいね!

Zoom会議終了後、録画を文字起こし・要約し議事録をPDFでOneDriveに保存する方法

Zoom会議終了後、録画を文字起こし・要約し議事録をPDFでOneDriveに保存するフローです。
今回のZoomの連携と合わせて、OneDriveのアプリをYoomアカウントに連携しましょう。
その後、以下のテンプレートをコピーしてください。

コピーが完了したら、6つ目のステップまでは同じステップになるので、そのあとの<span class="mark-yellow">ファイルをアップロードするOneDriveの設定</span>から説明していきます。

(1)【書類を発行する】までの設定が完了したら、以下赤枠をクリックします。

(2)連携するアカウント情報を入力し、[次へ]をクリックします。

(3)次の画面の「ドライブID」と「格納先フォルダのアイテムID」は、入力バーをクリックすると連携したアカウントに基づいた情報が『候補』に表示されますので、運用に沿ったものを選択してください。
「格納先フォルダ名」は、注釈に沿って情報を入力しましょう。


(4)「ファイル名」は、以下の画面のようにアウトプットを引用できます。
「ファイルの添付方法」は、プルダウンから運用に沿った内容を選択しましょう。
今回はアウトプット『発行した書類』を格納するように設定します。

Zoom会議終了後、録画を文字起こし・要約して議事録PDFをBoxに保存する方法

こちらは、Zoom会議終了後、録画を文字起こし・要約して議事録PDFをBoxに保存するフローです。
今回のZoomの連携と合わせて、BoxのアプリをYoomアカウントに連携しましょう。
その後、以下のテンプレートをコピーしてください。

コピーが完了したら、6つ目のステップまでは同じステップになるので、そのあとの<span class="mark-yellow">ファイルをアップロードするBoxの設定</span>から説明していきます。

(1)【書類を発行する】までの設定が完了したら、以下赤枠をクリックします。

(2)連携するアカウント情報を入力し、[次へ]をクリックします。

(3)次の画面の「ファイル名」は、以下の画面のようにアウトプットを引用できます。
「格納先フォルダのコンテンツID」は注釈に沿って情報を入力しましょう。
「ファイルの添付方法」は、プルダウンから運用に沿った内容を選択できます。
今回はアウトプット『発行した書類』を格納するように設定します。

Yoomで連携できるアプリはまだまだたくさんあるので、自分にあった連携を模索するのもおすすめです。
多種多様なアプリの連携を試して、さらなる業務効率化を目指してみてください!

Zoomを使ったその他の自動化例

他にもZoomを使った自動化の例がYoomにあるので、いくつか紹介します。

Zoomでミーティングが終了したら会議の文字起こしデータをNotionに保存する

Zoomでミーティングが終了したら、自動的に会議内容を自動で文字起こしし、文字起こしデータをNotionに保存するフローボットです。
会議データが自動的にデータベースに保存されるため、データ管理の効率化が図れます。

Zoomでミーティングが終了したら、SlackにレコーディングURLを通知

Zoomでミーティングが終了したら、SlackにレコーディングURLを通知するフローボットです。
レコーディング情報の共有を漏れなく、スムーズに行えるようになるかもしれません。

Googleフォームの情報をGoogleカレンダーに追加してZoomのミーティングを作成する

Googleフォームの情報をGoogleカレンダーに追加して、Zoomのミーティングを作成するフローボットです。
取得した情報をGoogleカレンダーへ追加し、Zoomにミーティングを予約するまでの作業を自動的に行えるので、業務が効率よく行われることが予想されます。

まとめ

今回紹介したZoomとGoogle Drive、Googleドキュメントのアプリ連携で、ミーティング情報の取得から会議内容の文字起こしと要約、必要データの保存までのプロセスを自動で行えるようになるので、手動作業を最小限に抑えられるようになるかもしれません。
Zoom会議が終了してからの作業がシームレスに行われるので、一連の作業でかけていた時間が短縮され、複数のツールを横断する作業工程を減らせるはずです。
さらに、AIによる文字起こしと要約で、聞き間違いによる記録誤りや対応遅れの発生が抑制されることが予想されます。
担当者の負担が軽減されるので、業務プロセスを改善したいと考える方に撮って、有用なツールとなるでしょう。
ノーコードで簡単に設定できるので、ぜひYoomを活用して、アプリ連携による自動化を体験してください。

この記事を書いた人
k.ueno
これまでカスタマーサポートとして、ユーザー様の疑問や不安点を解消するために尽力してきました。 yoomを活用することで、日々の煩雑になりつつある業務がサクサク進むようになると知り、感動しました! これから業務効率化を目指す方々へ、スムーズにサービスを利用してもらえるよう、わかりやすい内容でコンテンツを発信していきます。
タグ
Zoom
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音声文字起こし
要約
Yoomのハイパーオートメーションとは?
従来のRPAでは単純な繰り返し作業しか自動化できず、その設定作業はとても複雑なものでした。
AI・API・RPA・OCRなど様々な技術を組み合わせた「ハイパーオートメーション」なら、これまでは実現できなかった多くの作業を、これまでよりも簡単に自動化することが可能です。
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