Claudeで社内問い合わせ対応を自動化!プロジェクトを使った設定から検証結果まで公開
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Claudeで社内問い合わせ対応を自動化!プロジェクトを使った設定から検証結果まで公開
自動化のアイデア

2025-12-26

Claudeで社内問い合わせ対応を自動化!プロジェクトを使った設定から検証結果まで公開

Suguru Nakazawa
Suguru Nakazawa

Claudeで社内問い合わせ対応を自動化!プロジェクトを使った設定から検証結果まで公開

社内問い合わせ対応、終わりのないラリーに疲弊していませんか?

「資料のどこに書いてあるか分からない」「担当者によって回答が違う」といった課題は、組織が大きくなるほど深刻化します。
もし、情シスやDX推進の担当者が1件あたり平均15分かかる対応が日に10件もあれば、それだけで月間50時間が消えてしまいます。
これでは本来のコア業務に手が回りません。

そこで解決策の1つとなるのが、Claudeを活用した社内問い合わせの自動化です。
Claudeのプロジェクトは、前提条件の固定や、200Kトークンを超えるロングコンテキスト処理により、社内マニュアルに基づいた高精度の回答が可能になっています。

本記事では、社内問い合わせ業務にClaudeを活用できるか検証し、その実力を評価するので、ぜひ参考にしてみてください!

✍️そもそもClaudeとは?社内の問い合わせに利用するときのポイント

本記事の想定読者

  • 日々の社内問い合わせ対応に追われ、コア業務に集中できず業務効率化を目指す情シス・DX推進担当者の方
  • 対応者による回答品質のバラつきや属人化に課題を感じている方
  • Claudeを使った社内問い合わせの自動化に興味がある方

Claudeで社内問い合わせを自動化する3つの方法

Claudeは、Anthropic社が開発した大規模言語モデル(LLM)です。
人間らしい自然な対話能力と、長文処理に長けている点が大きな特徴です。
社内問い合わせ業務にClaudeを利用する際は、主に以下の3つのアプローチで導入できます。

Claudeのプロジェクト

Claudeには、プロジェクトというものがあり、特定の業務に合わせて、会話履歴、参照資料(ナレッジ)、前提ルールなどを1つのワークスペースで管理できます。
社内規定などをアップロードしておけば、常にそのルールを前提として回答してくれるため、回答の一貫性が保たれます。
また、プロジェクトの設定も簡単なため、最も導入しやすいというメリットもあります。
ただし、これはWebブラウザ上で利用する機能のため、「回答担当者が下書きを作成する」などの業務支援に最適です。
もし全社員が同じプロジェクトを直接利用するには、全員分のアカウントが必要です。

API+ロングコンテキストLLM

Claudeは、数百ページ規模の文書を一度に入力し、直接処理できる能力があります。
APIを利用してSlackなどと連携することで、Slack上で問い合わせると、Claudeが長文の社内情報を参照して回答を作成し、自動でスレッドに返答できます。
独自のチャットボット検索を介さずに文書全体を読み込むため、文脈を損なわずに詳細な分析や要約を行うのに適しています。
また、「プロンプトキャッシュ」を活用することで、膨大なマニュアルを読み込ませるコストと時間を最大90%削減し、高速な応答が可能になります。ただし、API連携の開発が必要なため、導入のハードルが高くなります。

RAG(検索拡張生成)

RAGとは、外部のデータベースや検索エンジンから関連情報を動的に取得し、必要な情報のみを検索・抽出してAIに渡すため、回答精度が高く、コスト効率が良いという特徴があります。
最新情報や膨大な社内ナレッジから必要な情報だけを抽出して回答するため、ハルシネーション(嘘の回答)のリスクを低減できます。
特に、マニュアルが数千ページを超える場合や、頻繁に更新されるデータベースを参照する必要がある場合におすすめです。
ただし、検索システムの構築やデータベースの整備が必要となるため、導入・運用のハードルはこの中で最も高くなります。

まずは「プロジェクト」を使って回答品質を検証し、手応えを感じたら「API+ロングコンテキストLLM」での自動応答Bot開発へ進む、というステップがおすすめです。
続いては、最も導入しやすいプロジェクトを使った検証を行います。

🤔実際にClaudeを使ってみた

ここからは、実際にClaudeの「プロジェクト」を使って、社内問い合わせや業務効率化がどこまで実現できるのかを検証していきます。
今回は、企業で頻発する「人事労務のQ&A」と「会議データからのタスク抽出」の2つのシーンでテストを行いました。

検証条件

今回の検証環境は以下の通りです。

  • プラン: Claude Proプラン
  • 使用機能: プロジェクト
  • 比較モデル: Opus 4.5、Sonnet 4.5、Haiku 4.5
    ※Sonnet 4.5は検証2のみで利用しています。

検証内容とポイント一覧

今回は以下の2つのケースで、回答の精度と実用性を確認します。

【検証1】

検証内容1:就業規則を読み込ませたプロジェクトを問い合わせに利用して正確な回答を生成できるか

検証ポイント

  • 返答にかかる時間
  • 回答の中に根拠となる通し番号が明記されているか
  • カスタム指示で設定した「親切な総務担当者」という役割を一貫して演じているか

添付資料

※長いため一部を掲載(約10,200文字)

検証プロンプト

来月の10日に有給を取得したいのですが、可能ですか?
来月の1日に入社して半年になります。
また、申請の期限についても教えてください。
いつか結婚休暇を取りたいのですが、取得できますか?


【検証2】

検証内容:ウェブ会議・ウェビナーの文字起こしデータからのタスク抽出

検証ポイント

  • 返答にかかる時間
  • 抽出したタスク情報は正確か(担当者・タスク内容・期限・出典)
  • 担当タスクがない場合に勝手にタスクを作り出さないか(タスクがない人についても確認)

検証資料

1.ウェブ会議の文字起こしデータ(約12,700文字)

2.ウェビナーの文字起こしデータ(約6,000文字)

検証プロンプト

プロジェクト内に登録されているすべての会議議事録を横断的に確認し、「田中」および「佐藤」「高木」に割り当てられたタスクをすべて抽出してください。
出力は「担当者名」「タスク内容」「期限」「出典(会議名)」の4項目を表形式でまとめてください。


検証方法

検証1と2、ともに以下の手順で行いました。

【プロジェクトの作成】

1.Claudeアカウントにログイン

2.メニューから「プロジェクト」を選択

3.「新規プロジェクト」を選択

4.「何に取り組んでいますか?」と「何を達成しようとしていますか?」を入力し、「プロジェクトを作成」をクリック

5.手順の「+」マークを選択