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Difyの基本から導入判断まで|社内FAQボットを作成して分かった強みと課題
Chat Plusでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してLINE WORKSに通知する
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Difyの基本から導入判断まで|社内FAQボットを作成して分かった強みと課題
AI最新トレンド

2026-06-17

Difyの基本から導入判断まで|社内FAQボットを作成して分かった強みと課題

Suguru Nakazawa
Suguru Nakazawa

「自社データを使ったAIアプリを作りたい」「業務ツールとAIを連携したアプリを構築したい」こうした課題は、プログラミング知識がないと、解決が難しいですよね。Difyは、誰でも簡単にRAGやAIアプリを構築できるプラットフォームです。本記事ではDifyの特徴と活用方法を分かりやすく解説します。また、実際にアプリを構築してみた検証結果も紹介します。

🌟Dify(ディフィー)とは?注目される理由と概要

Difyは、プログラミング不要で多様なAIアプリケーションを構築できるオープンソースのプラットフォームです。ここでは、Difyの基本概念から、他のツールとの違いまで、注目される理由を詳しく解説します。

プログラミング不要!ノーコードで誰でもAIアプリ開発

Difyは、コードを書かずにAIアプリを開発できる強力なプラットフォームです。専門的なプログラミング知識がなくても、直感的な操作でチャットボットやAIエージェントを構築できる点が大きな魅力となります。

Difyの具体的な特徴として、以下の3つが挙げられます。

  • 直感的なUI設計:
    ドラッグアンドドロップの簡単な操作で、複雑な処理の流れを構築することが可能です。
  • 多様なLLMへの対応:
    OpenAIやAnthropicなど、複数のAIモデルを画面上のドロップダウンから簡単に切り替えられます。
  • 迅速なデプロイ機能:
    作成したアプリケーションは、わずか数クリックでWeb上に公開し、すぐに業務で利用を開始できます。

運用管理・LLMOpsに対応したバックエンド機能

Difyは単なるアプリ作成ツールにとどまらず、強力なバックエンド機能とLLMOps機能を兼ね備えています。これにより、開発したAIアプリの安定した運用と継続的な改善が可能になります。
具体的な運用管理機能には、以下のようなものがあります。

  • 利用ログの監視:
    ユーザーの入力履歴やAIの回答ログを記録し、意図しない出力を迅速に検知することが可能です。
  • トークンの管理:
    APIの消費トークン量やコストを可視化し、無駄な費用の発生を未然に防ぐことができます。
  • ナレッジの管理:
    PDFなどの独自データを取り込み、用途に応じたインデックス方法で検索基盤を構築できます。高品質モードでは埋め込みモデルを使ったベクトル検索も利用可能です。

他のAI開発ツール(Flowise、LangChain等)との違い

Difyは、既存のAI開発ツールと比較して、より実用的で包括的な機能を提供しています。開発の容易さと運用機能のバランスに優れており、多くの企業で導入が進められています。

競合サービスとは、設計思想に違いがあります。

  • Dify:
    Workflow / Chatflow を中心に、視覚的にAIアプリを構築・公開しやすい
  • Flowise:
    ビジュアルビルダーを備えたAIエージェント / LLMワークフロー開発プラットフォーム
  • LangChain:
    コードベースで高い柔軟性を持つLLMアプリケーション開発フレームワーク

💡Difyを導入するメリット・デメリット

Difyの導入には多くの魅力的なメリットがある一方で、利用環境に応じた注意点も存在します。ここでは、Difyを業務で活用する際に知っておくべきメリットとデメリットを整理して解説します。

メリット

Difyを導入する最大のメリットは、非エンジニアでも高度なAIシステムを構築・運用できる柔軟性にあります。ビジネスの要件に合わせて、最適な環境を素早く用意することが可能です。

主なメリットは以下の通りです。

  • ノーコードで始めやすい開発環境:
    視覚的な操作を中心にAIアプリを構築できます。なお、要件によってはコード設定が必要になる場合もあります。
  • LLMの柔軟な選択:
    ChatGPTやClaude、Geminiなど、用途に合わせて最適なAIモデルを切り替えて利用できます。
  • OSSでの提供:
    オープンソースとして公開されているため、自社サーバーに構築して独自のカスタマイズを施すことも可能です。

デメリット

Difyは非常に便利なツールですが、利用方法によってはコストや機能の制限に注意が必要です。特にクラウド版を無料で利用する場合や、独自のAPIキーを設定する際には事前の確認が欠かせません。

注意すべき点は、以下の通りです。

  • 無料版の利用制限:
    クラウドのSandboxプランでは、メッセージクレジットやナレッジ容量に上限が設定されています。さらに、メッセージクレジットは初回付与のみで、毎月自動更新される仕様ではありません。
  • APIキーの従量課金:
    自前のAPIキーを設定して利用する場合、各AIベンダーからのAPI利用料が別途発生します。
  • 複雑な連携の限界:
    高度で特殊なシステム連携を構築する場合、ノーコードの枠組みでは対応が難しいことがあります。

🏢Difyの具体的な活用事例5選

Difyの柔軟な機能を活かすことで、さまざまな業務課題を解決するアプリケーションを構築できます。この章では、実際のビジネスシーンで効果を発揮する具体的な活用事例を5つ紹介します。

社内ヘルプデスク(FAQボット)

Difyを利用すれば、社内規定やマニュアルを学習した高精度なヘルプデスクボットを簡単に作成できます。総務や人事への定型的な問い合わせ対応を自動化し、担当者の負担を軽減することが可能です。自社のPDF文書などを読み込ませるだけで、すぐに回答ボットとして機能します。

カスタマーサポートの一次対応ボット

顧客からの問い合わせに対して24時間365日対応する、カスタマーサポートの一次対応ボットとしてもDifyは有効です。過去の対応履歴や製品マニュアルを学習させることで、顧客の疑問を素早く解決に導きます。複雑な質問のみを人間のオペレーターに引き継ぐ仕組みを構築できます。

会議の自動議事録作成と要約

Difyのワークフロー機能などを活用し、会議の文字起こしデータから自動で議事録を作成することもできます。会議内容やファイルを送信するだけで、決定事項や次回のアクションをAIが的確に抽出し、指定のフォーマットに沿って要約します。これにより、議事録作成にかかる時間を削減できます。

ブログ記事の自動生成ツール

コンテンツ制作の分野でも、Difyを活用した記事の自動生成ツールが活躍しています。キーワードや特定の構成案を入力するだけで、AIが指定されたトピックに沿った下書きを自動で作成します。これにより、ライターの執筆作業の効率化と、コンテンツの量産体制の構築が期待できます。

営業メールや提案書の自動生成

営業活動におけるアプローチメールや、顧客向けの提案書の構成案を自動で生成したいケースでも活躍します。顧客の業界や課題、自社製品の強みを入力するだけで、AIが最適な訴求ポイントを盛り込んだ文章を作成します。これにより、属人化しがちな営業文書の品質を均一化し、作成の手間を省くことが可能です。

⚙️YoomはDifyやAIツールを連携して業務フロー全体を自動化できます

Difyを利用することで、特定の作業を自動化することは可能です。しかし、業務全体では複数のAIやSaaSツールを利用しており、手作業によるデータの連携が生産性を妨げていませんか?時間に追われる状況で、こうした手作業の定型業務を省けたら、と思ったことがある方も多いはずです。

Yoomは、様々な業務ツールと生成AIをノーコードで連携し、複数の業務フローを自動化できます。これには、以下のようなメリットがあります。

  • データベースやプロジェクト管理ツールを更新するだけで付随する作業が自動で完了
  • 一度の設定でリマインド通知を自動化
  • ヒューマンエラーを削減しながら1案件にかかる時間を短縮

導入により月間320時間の工数を削減している事例もあります。

[Yoomとは]

直感的な設定だけで柔軟なフローを構築できるため、業務に合わせたカスタマイズもノーコードで行えます。無料プランや以下のようなテンプレートも豊富に用意されており、気軽に試すことができるので、自動化による新しい働き方をぜひ体験してみてください。


■概要

Chat Plusで受けた問い合わせに対し、回答案の作成や担当者への共有を手作業で行っていると手間や時間がかかりますよね。
特に、一次回答の作成は定型的でありながらも、迅速さが求められる業務です。
このワークフローを活用すれば、Chat Plusでチケットが作成されるとDifyがAIで回答内容を自動で作成し、その結果をLINE WORKSへ通知するため、問い合わせ対応の初動を効率化し、顧客満足度の向上に繋げられます。

■このテンプレートをおすすめする方

  • Chat Plusでの問い合わせ対応をAIを活用して効率化したい方
  • Difyで生成した文章を手作業でコピーしLINE WORKSに共有している方
  • 複数のSaaSを連携させ、問い合わせ対応フロー全体の自動化を目指している方

■このテンプレートを使うメリット

  • チケット作成から回答案の生成、担当者への通知までを自動化し、これまで手作業に費やしていた時間を短縮できます。
  • 手作業による情報の転記ミスや通知漏れといったヒューマンエラーを防ぎ、確実な対応フローを構築します。

■フローボットの流れ

  1. はじめに、Chat Plus、Dify、LINE WORKSをYoomと連携します。
  2. トリガーでChat Plusの「チケットが作成されたら」というアクションを設定します。
  3. 次に、オペレーションでDifyの「チャットメッセージを送信」アクションを設定し、Chat Plusのチケット内容を基に回答案を作成するよう指示します。
  4. 最後に、オペレーションでLINE WORKSの「トークルームにメッセージを送信」アクションを設定し、Difyが生成した回答案を指定の担当者やグループに通知します。

※「トリガー」:フロー起動のきっかけとなるアクション、「オペレーション」:トリガー起動後、フロー内で処理を行うアクション

■このワークフローのカスタムポイント

  • 「チャットメッセージを送信」では、Chat Plusのチケット情報(問い合わせ内容など)を変数としてプロンプトに含めることで、より文脈に沿った回答を作成できます。
  • 「トークルームにメッセージを送信」では、本文にチケットIDやDifyが生成した回答などを変数として埋め込むことが可能です。

■注意事項

  • Chat Plus、Dify、LINE WORKSをYoomと連携してください。
  • Difyのマイアプリ連携方法はこちらをご参照ください。

■概要
日々の業務における情報収集や競合調査では、Web検索に多くの時間を要し、得られた情報の信頼性評価やレポート作成が負担になっていませんか?このワークフローは、Google スプレッドシートに調査したいトピックを追加するだけで、AIによるWeb検索、情報の信頼性評価、分析レポートの作成から通知までの一連のプロセスを自動化します。手作業による情報収集の手間を省き、効率的なリサーチ業務を実現します。

■このテンプレートをおすすめする方
  • 手作業でのWeb検索や情報収集に多くの時間を費やしている企画・マーケティング担当者の方
  • AIを活用したWeb検索で、効率的に信頼性の高い情報を収集したいと考えている方
  • チーム内での情報共有やレポート作成のプロセスを標準化し、属人化を解消したいマネージャーの方

■このテンプレートを使うメリット
  • スプレッドシートへの入力だけで情報収集からレポート作成までが完了するため、リサーチ業務にかかる時間を短縮することができます
  • AIが設定された指示に基づき処理を行うため、担当者による作業の品質のばらつきを防ぎ、業務の標準化と属人化の解消につながります

■フローボットの流れ
  1. はじめに、Google スプレッドシート、SerpApi、SlackをYoomと連携します
  2. 次に、トリガーでGoogle スプレッドシートを選択し、「行が追加されたら」というアクションを設定します
  3. 最後に、オペレーションでAIワーカーを選択し、SerpApiを実行し、結果の信頼性評価と分析レポート生成を行ったうえで記録・通知するためのマニュアル(指示)を作成します
※「トリガー」:フロー起動のきっかけとなるアクション、「オペレーション」:トリガー起動後、フロー内で処理を行うアクション

■このワークフローのカスタムポイント
  • Google スプレッドシートのトリガー設定では、起動の対象としたいスプレッドシートのIDとタブ名を任意で設定してください
  • AIワーカーのオペレーション設定では、利用したいAIモデルを任意で選択し、どのような観点でレポートを作成するかの指示を具体的に設定してください

■注意事項
  • Google スプレッドシート、SerpApi、SlackのそれぞれとYoomを連携してください。AIワーカー内で使用するツール(アプリ)についてもマイアプリ連携が必要です。
  • トリガーは5分、10分、15分、30分、60分の間隔で起動間隔を選択できます。
  • プランによって最短の起動間隔が異なりますので、ご注意ください。
  • AIワーカーの基本設定は「【AIワーカー】基本的な設定方法」をご参照ください。
  • AIワーカーの同時実行数・作成可能なAIワーカー数・利用可能なAIモデルはご契約中のプランによって異なります。
  • AIワーカー内でご利用いただけるアプリやオペレーション等はフローボットの利用制限と同様です。
  • AIワーカーは、テスト実行でも本番実行と同様にタスクを消費しますのでご注意ください。詳細は「【AIワーカー】タスク実行数の計算方法」ご参照ください。
  • AIワーカーはマニュアルを詳細に設定することで適切な処理を実行しやすくなります。詳細は「【AIワーカー】マニュアルの作成方法」をご参照ください。
  • Google スプレッドシートをアプリトリガーとして使用する際の注意事項は「【アプリトリガー】Google スプレッドシートのトリガーにおける注意事項」を参照してください。

🤖Difyで利用できる5つのアプリタイプ

Difyには、ワークフロー・チャットフローに加え、チャットボット・テキスト生成・エージェントというアプリタイプが用意されています。ここでは、それぞれの特徴と、どのような業務に適しているかを詳しく解説します。

1.チャットボット

チャットボット機能は、ユーザーとAIが一問一答形式で対話を行う最もシンプルなアプリ形式です。直感的に利用できるため、初めてAIツールを導入する際にも最適です。

主な用途は以下の通りです。

  • 簡単な情報検索:
    ユーザーからの短い質問に対して、AIが適切な回答を素早く返して情報を提示します。
  • 日常的なアシスタント:
    文章の翻訳や簡単なアイデア出しなど、日々のちょっとした作業をスムーズにサポートします。

2.テキスト生成

テキスト生成は、入力された情報に基づいて特定の文章を出力する、一方向のテキスト処理に特化した機能です。あらかじめ設定したフォーマットに従って、高品質な文章を生成します。

具体的な用途は、以下の通りです。

  • 長文の自動要約:
    議事録やニュース記事などの長い文章を入力し、指定した文字数で要点をまとめた要約を作成します。
  • 定型文の作成支援:
    営業メールの文面やプレスリリースの雛形など、決まった形式の文章を素早く自動で出力します。

3.エージェント

エージェント機能は、AIが外部のツールやAPIを自律的に活用してタスクを処理する高度な機能です。Google検索などのツールをAI自身が判断して実行し、推論を重ねて回答を導き出します。

エージェントアプリで利用可能なツールには、以下のようなものがあります。

  • Web検索機能:
    最新のニュースや市場動向など、AIの学習データに含まれない情報をインターネットから動的に取得します。
  • 外部計算機能:
    複雑な計算タスクを処理するため、外部の計算モジュールを呼び出して正確な数値を自動で算出します。

4.ワークフロー

ワークフロー機能は、ノードと呼ばれるブロックをつなぎ合わせて、複雑なビジネスロジックを視覚的に構築できる機能です。条件分岐やコード実行を含めた一連の自動化プロセスを作成できます。

構成可能な処理は、以下の通りです。

  • 条件分岐プロセス:
    ユーザーの入力内容や特定の条件に応じて、その後の処理ルートを柔軟に変更して実行します。
  • API実行プロセス:
    外部システムに対して自動的にデータ送信や取得を行うリクエストを実行し、連携を可能にします。

5.チャットフロー

チャットフロー機能は、ワークフローの柔軟性とチャットボットの対話能力を組み合わせた強力な機能です。過去の対話履歴を記憶しながら、複雑な処理を伴うマルチターンの会話を実現します。

具体的には以下の特徴が挙げられます。

  • 会話履歴の保持:
    過去のやり取りの文脈を踏まえた上で、状況に応じたより自然で的確な回答を生成し続けます。
  • 複雑な対話処理:
    複数の条件分岐を含むワークフローを実行しながら、ユーザーとの対話を継続的に行うことが可能です。

💰Difyの料金プランと商用利用

Difyは、個人のテスト利用から大企業の本格導入まで対応できるよう、複数の利用形態と料金プランが用意されています。ここでは、クラウド版のプラン比較、セルフホスト版の特徴、および商用利用に関するルールについて解説します。

クラウド版のプラン比較

Difyのクラウド版には、個人の学習用から大規模組織向けまで複数のプランが用意されています。用途や必要なリソースに応じて最適なプランを選択することが重要です。

各プランの違いは以下の通りです。

本格的に業務へ導入する場合は、ワークスペースの共有やメッセージ数の上限が拡張される有料プランの検討をおすすめします。

セルフホスト(OSS版)を利用するメリットと注意点

Difyはオープンソースソフトウェアとして公開されているため、自社のサーバー環境にシステム全体を構築(セルフホスト)することが可能です。これにより、クラウド版とは異なる独自の運用体制を築くことができます。

セルフホストを利用する際の特徴と注意点は以下の通りです。

  • 高いセキュリティの確保:
    機密性の高い社内データを外部のクラウドにアップロードせず、自社環境内で安全に管理できます。
  • システム利用料の削減:
    Dify自体の月額利用料は発生しませんが、サーバーの維持費や運用保守の手間が別途かかります。
  • 完全な機能の掌握:
    システムのアップデートや細かなカスタマイズを自社のペースで自由に行うことが可能になります。

Difyの商用利用とライセンスに関する注意点

Difyは、自社業務での利用や顧客向けサービスへの組み込みなど、商用利用が可能です。ただし、セルフホスト版はApache 2.0ベースの追加条件付きライセンス(Dify Open Source License)で提供されており、マルチテナント運用やロゴ・著作権表示の扱いには注意が必要です。

商用利用を進める際の主なポイントは以下の通りです。

  • Dify自体の商用利用:
    作成したAIエージェントやチャットボットを自社サービスに組み込むなどの商用利用は可能です。ただし、マルチテナント環境での運用など一部の利用形態では、別途商用ライセンスが必要になります。
  • 各LLMプロバイダーの規約遵守:
    Dify自体が商用利用可能であっても、内部で呼び出す各LLM(OpenAIやAnthropicなど)のAPI利用については、それぞれのプロバイダーが定める商用利用規約に準拠する必要があります。

🛠️【検証1】Difyで社内FAQボットを作成してみた!

ここでは、Difyのナレッジベースとチャットボットを利用して、社内向けのチャットボットを作成します。

検証条件

今回の検証は、誰でも試せるように、以下の環境で行っています。

  • アカウント:無料プラン
  • 利用環境:クラウド版
  • 処理するAIモデル:Gemini 2.5 Flash

ナレッジベースには、以下の架空の労務規程ファイルをアップロードします。

ナレッジベースの作成

はじめに、チャットボットに参照させるナレッジベースを作成します。

  1. ナレッジベースの作成:「ナレッジ」メニューを開き「ナレッジベースを作成」をクリックします。
  2. ファイルをアップロード:先ほどのPDFファイルをアップロードし、「次へ」をクリックします。
  3. ナレッジベースの設定と保存:以下の項目を設定し、保存します。

以上で、ナレッジベースの作成は完了です。

チャットボットの作成と動作確認

ここから、ナレッジベースを利用したチャットボットを構築していきます。

  1. アプリの作成:「スタジオ」メニューで「チャットボット」を選択し、「最初から作成」をクリックします。
  2. アプリの概要設定:「名前」「説明」を入力したら「作成する」をクリックします。
  3. コンテキストの追加:コンテキスト欄の「+」マークをクリックし、先ほど登録したナレッジベースを選択して追加します。
  4. プロンプト等の設定:プロンプト欄に指示を追加し、処理モデルなどを必要に応じて設定します。今回は、以下の指示をプロンプト欄に入力しました。
    【プロンプト】
    あなたは優秀な社内ヘルプデスク担当者です。
    必ず提供されたナレッジベースの情報のみを基に回答を生成してください。
    該当する情報が見つからない場合は、推測で答えず「提供された資料には記載がありません」と回答してください。
  5. 動作確認:テスト用のメッセージを入力して送信すると、正常な返答を確認できました。
    【テスト用メッセージ】
    住所が変更になりました。何か手続きは必要ですか?

検証結果

チャットボットで社内ヘルプデスクを作成してみて、以下のことがわかりました。

  • 非エンジニアでもプログラミング不要でチャットボットを構築できた
  • ナレッジベースの設定にはRAGの専門知識が求められる
  • 出力精度の調整には継続的な設定変更が必要であり導入ハードルがある

🔷非エンジニアでも直感的にチャットボット構築が可能

ナレッジベースの作成からチャットボットの構築まで、プログラミングの知識が一切なくても実現できました。ノーコードで分かりやすいUIになっており、画面の指示に従って操作するだけで、設定が完了します。設定画面で迷うような複雑なコード入力はなく、直感的な操作のみで完結しました。そのため、非エンジニアであっても手軽にAIアプリの開発に挑戦できる環境が整っているといえます。

🔷ナレッジベースの細かな設定にはRAGの専門知識が必要

直感的な構築が可能である一方で、ナレッジベースの精度を高めるためには一定の専門知識が求められます。例えば、今回の検証で安定した出力を得るためには、以下のような細かな設定を行う必要がありました。

  • チャンク設定
  • インデックス方法
  • 埋め込みモデル
  • 検索設定

これらの設定項目を適切に調整するには、RAG(検索拡張生成)の基礎知識が不可欠です。また、回答の出力結果が安定しない場合もこれらの数値を最適化する必要があるため、事前知識がまったくない状態では、導入や運用に一定のハードルを感じる可能性があります。

🔄【検証2】Difyでタスク管理ワークフローを作成してみた!

続いて、ワークフロー機能を使い、ウェブ会議の文字起こしファイルからタスクを抽出するアプリを作成します。

検証条件

今回の検証は、誰でも試せるように、以下の環境で行っています。

  • アカウント:無料プラン
  • 利用環境:クラウド版
  • 処理するAIモデル:Gemini 2.5 Flash

動作テスト用に、以下の架空のテキストファイルを利用します。

ワークフローの作成と動作確認

ワークフローを作成していきます。

  1. アプリの新規作成:先ほどと同じ手順で「スタジオ」の「ワークフロー」で「最初から作成」をクリックします。
  2. アプリの概要設定:「名前」と「説明」を入力し、「作成する」をクリックします。
  3. トリガーの選択:「ユーザー入力(元の開始ノード)」を選択します。
  4. ユーザー入力ノードの設定:入力フィールドの「+」マークをクリックして、フィールドタイプなどを設定します。
  5. テキスト抽出ノードの設定:テキスト抽出ノードを追加し、「入力変数」欄にユーザー入力の「file」を設定します。
  6. LLMノードの設定:LLMノードを追加し、SYSTEM欄にテキスト抽出ノードの出力変数(text)とプロンプトを設定します。変数は「/」コマンドで候補から選択します。プロンプトには、以下の内容を設定しました。
    【プロンプト】
    あなたは優秀なアシスタントです。
    以下の文字起こしデータから、タスクを抽出してください。
    文字起こしデータ:{{変数}}
  7. 出力ノードの設定:最後に、結果を出力するノードを追加します。出力変数の「+」マークをクリックし、任意の名前とLLMノードのtext変数を設定して完了です。
  8. 動作確認:テスト実行画面を開き、テキストを送信します。
  9. 結果の確認:処理が完了し、タスクが抽出されました。

検証結果

会議の文字起こしファイルからタスクを抽出するワークフローを作成してみて、以下のことがわかりました。

  • 変数の扱いに慣れればシンプルなワークフローは直感的に構築できる
  • 簡単なワークフローから試験的に始めやすく、社内への導入を進めやすい
  • 高度な自動化を目指す場合はエンジニアのような論理的思考が求められる

🔷シンプルなワークフローは直感的な操作でスピーディに構築可能

今回検証した「文字起こしファイルからのタスク抽出」のようなシンプルなワークフローであれば、比較的簡単な操作だけで構築できました。「/」コマンドで入力変数({{変数}}など)を呼び出して設定する操作ルールに慣れる必要はありますが、それ以外に複雑な設定はありません。画面上でノード同士をつなぎ合わせるだけでアプリが完成します。まずは簡単なワークフローから試験的に作成して操作感を掴むことができるため、社内へスモールスタートで導入していく足がかりとして優れています。


🔷高度な自動化を目指すほど構築のハードルと専門性が高まる

シンプルな処理を構築しやすい一方で、今回のような簡単なタスク抽出であれば、Geminiなどの生成AIに直接プロンプトを入力するだけでも対応できるため、わざわざDifyで専用アプリを構築するメリットは限定的です。

Dify本来の強みを活かし、「生成AI単体では対応できない複雑なワークフロー」を構築しようとすると、以下の課題が生じます。

  • 条件分岐や外部API実行など、全体を設計するエンジニア的な論理思考が必要になる
  • 処理ノードの構成やエラーへの対応など、構築のハードルが上がる

実現したい業務自動化の難易度に比例して、担当者に求められるスキルも高くなる点には注意が必要です。より手軽に複数ツールを連携させた自動化を目指す場合は、Yoomのような別の連携ツールとの使い分けもおすすめです。

📝 まとめ

Difyは、これまで一部のエンジニアにしかできなかったAIアプリの開発を、誰にでも身近なものにしてくれる画期的なプラットフォームです。ノーコードで直感的に操作できるため、社内のさまざまな業務課題に合わせてスピーディーにツールを展開できます。

まずは無料のクラウド版を利用して、簡単なチャットボットやワークフローを作成してみることをおすすめします。実際に触れてみることで、自社のどの業務にAIを組み込めるのか具体的なイメージが湧いてくるはずです。Difyを活用して、社内のDX推進とAI活用をぜひ一歩前へ進めてみてください。

🚀Yoomでできること

Difyを利用することで業務の効率化を図れますが、自動化できるのは一部の作業に限られるのではないでしょうか。Yoomは、750以上のAIやSaaSツールといったサービスを連携でき、複数の業務ツールを組み込んだフローも構築できるため、より多くの自動化が実現可能です。これにより、以下のような効果が期待できます。

  • これまでと同じ時間でより多くの作業を完了
  • クオリティを維持しながら作業時間を短縮
  • 忙しさによる期日の確認漏れを防ぎヒューマンエラーを削減

導入により、確認作業を50%削減している事例もあります。Yoomには、自動化フローを構築するためのテンプレートが豊富にあり、直感的な操作で簡単に設定できるので、ぜひ試してみてください。

👉今すぐYoomに登録する


■概要
日々の様々なお問い合わせメールへの対応に、多くの時間と手間がかかっていませんか?特に、一件ずつ内容を確認して回答を作成し、チームに共有する作業は担当者の大きな負担になりがちです。 このワークフローを活用すれば、Gmailで特定のお問い合わせメールを受信すると、AIアシスタントを構築できるDifyが自動で回答内容を作成し、その内容をChatworkへ通知する一連の流れを自動化できるため、こうした課題をスムーズに解消します。

■このテンプレートをおすすめする方
  • Gmailで受信するお問い合わせへの一次回答を効率化したいカスタマーサポート担当者の方
  • Difyなどの生成AIを活用し、社内のナレッジを元にした回答作成の自動化を検討している方
  • お問い合わせ内容や回答案をChatworkで共有しており、通知漏れなどの課題を抱えている方

■このテンプレートを使うメリット
  • Gmailでのメール受信を起点に、Difyでの回答案作成からChatworkへの通知までを自動化できるため、手作業での対応時間を削減できます。
  • 担当者による回答内容のバラつきや、社内への共有漏れといったヒューマンエラーを防ぎ、対応品質の安定化に繋がります。

■フローボットの流れ
  1. はじめに、Gmail、Dify、ChatworkをYoomと連携します
  2. 次に、トリガーでGmailを選択し、「特定のラベルのメールを受信したら」というアクションを設定します
  3. 次に、オペレーションでDifyの「チャットメッセージを送信」アクションを設定し、受信したメールの内容を元に回答を作成するよう指示します
  4. 最後に、オペレーションでChatworkの「メッセージを送る」アクションを設定し、Difyが生成した回答内容を指定のチャットルームに通知します
※「トリガー」:フロー起動のきっかけとなるアクション、「オペレーション」:トリガー起動後、フロー内で処理を行うアクション

■このワークフローのカスタムポイント
  • Gmailのトリガー設定では、自動化の対象としたいメールに付与するラベルを任意で設定してください。例えば「お問い合わせ」などのラベルが考えられます。
  • Difyのアクション設定では、回答作成の基となる情報(query)として受信したメールの件名や本文などを指定し、user情報も任意で設定が可能です。
  • Chatworkのアクション設定では、通知を送信するチャットルームや、メッセージのフォーマット(件名、本文、担当者など)を任意で設定してください。

■注意事項
  • Gmail、Dify、ChatworkのそれぞれとYoomを連携してください。
  • トリガーは5分、10分、15分、30分、60分の間隔で起動間隔を選択できます。
  • プランによって最短の起動間隔が異なりますので、ご注意ください。

■概要
営業活動において、日々更新される膨大な商談データから注力すべき案件を特定し、適切なアクションを検討することは、営業マネージャーや担当者にとって大きな負担ではないでしょうか。情報の確認漏れや判断の遅れが、営業機会の損失につながることも少なくありません。このワークフローを活用すれば、Salesforceの商談データをAIワーカーが自動で分析し、優先度の高い案件の特定とネクストアクションの提案を定期的に実行します。さらにGoogle スプレッドシートへの記録やGmailでの下書き、Asanaへのタスク作成まで自動化することで、営業戦略の策定から実務への着手までをスムーズに繋げ、営業生産性を高めることが可能です。

■このテンプレートをおすすめする方
  • Salesforceの商談データ確認や分析に、毎朝多くの時間を費やしている営業マネージャーの方
  • AIワーカーを活用して、営業担当者への具体的なアクション指示やアドバイスを自動化したいと考えているチームリーダーの方
  • 営業活動の進捗管理をGoogle スプレッドシートで一括管理し、チーム全体で効率的に共有したい組織の方

■このテンプレートを使うメリット
  • Salesforceの膨大な商談情報をAIワーカーが分析し、注力案件を自動で特定するため、情報の取捨選択に要していた時間を短縮し、スムーズな意思決定を支援します。
  • AIワーカーが提案したアクションに基づいてGmailの下書きやAsanaへのタスクが自動作成されるため、営業担当者は内容を確認対応するだけで済み、実務のスピードが向上します。

■フローボットの流れ
  1. はじめに、Asana、Gmail、Google スプレッドシート、Salesforce、SlackをYoomと連携します。
  2. 次に、スケジュールトリガーで、フローを起動したい任意のタイミングを設定します。
  3. 次に、AIワーカーで、Salesforceの商談データを分析して優先案件の特定とアクションの提案を行うためのマニュアル(指示)を作成します。
※「トリガー」:フロー起動のきっかけとなるアクション、「オペレーション」:トリガー起動後、フロー内で処理を行うアクション

■このワークフローのカスタムポイント
  • AIワーカーのマニュアル設定では、自社の営業基準に合わせた優先度の判断ロジックや、提案してほしいアクションのトーンなどを詳細に指示してください。
  • Google スプレッドシートのアクション設定では、分析結果を書き出す対象のシートや項目を、自社の管理フォーマットに合わせて調整してください。
  • Slackの通知設定では、通知を送るチャンネルや、担当者が一目で内容を把握できるようなメッセージ形式にカスタムしてください。

■注意事項
  • Asana、Gmail、Google スプレッドシート、Salesforce、SlackのそれぞれとYoomを連携してください。AIワーカー内で使用するツール(アプリ)についてもマイアプリ連携が必要です。
  • Salesforceはミニプラン以上でご利用いただけるアプリとなっております。フリープラン・パーソナルプランの場合は設定しているフローボットのオペレーションやデータコネクトはエラーとなりますので、ご注意ください。
  • ミニプラン・チームプラン・サクセスプランなどの有料プランは、2週間の無料トライアルを行うことが可能です。無料トライアル中には制限対象のアプリを使用することができます。。
  • AIワーカーの基本設定は「【AIワーカー】基本的な設定方法」をご参照ください。
  • AIワーカーの同時実行数・作成可能なAIワーカー数・利用可能なAIモデルはご契約中のプランによって異なります。
  • AIワーカー内でご利用いただけるアプリやオペレーション等はフローボットの利用制限と同様です。
  • AIワーカーは、テスト実行でも本番実行と同様にタスクを消費しますのでご注意ください。詳細は「【AIワーカー】タスク実行数の計算方法」ご参照ください。
  • AIワーカーはマニュアルを詳細に設定することで適切な処理を実行しやすくなります。詳細は「【AIワーカー】マニュアルの作成方法」をご参照ください。 
  • AIワーカー内で20件を超える大容量データの取得やループ処理を行うと、タスクを著しく消費する可能性があるためご注意ください。 

【出典】

Dify DocsGitHub - langgenius/dify: Production-ready platform for agentic workflow development.

Yoomを使えば、今回ご紹介したような連携を
プログラミング知識なしで手軽に構築できます。
無料でYoomを試す
この記事を書いた人
Suguru Nakazawa
Suguru Nakazawa
個人ブログを5年以上運営してきました。 執筆時は、読者様が知りたい情報をわかりやすく解説することを大切にしています。 ブログ運営で学んだライティング経験をもとに、複雑な業務もノーコードで自動化できるYoomの使い方や魅力をわかりやすくご紹介します。
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