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「分析に使うデータを集めるだけで、もうこんな時間……」と感じたことはありませんか?
マーケティング担当者やデータアナリストにとって、競合調査や市場トレンドの把握は欠かせない仕事です。
ただ、その裏では大量の情報を検索してページを行き来し、信頼できるデータを見極める作業に多くの時間を取られてしまいがちですよね。
そんな悩みを抱える方にこそ知ってほしいのが、Perplexity(パープレキシティ)です。
検索エンジンとAIチャットボットが融合した対話型AI検索エンジンで、質問するだけで出典付きの情報を提示してくれます。
これまでGoogle検索で何十ページも開いていたリサーチ作業が、AIとの会話だけで進んでいく感覚は、一度体験すると手放せなくなるはずです。
本記事では、実際のデータ分析現場を想定しながらPerplexityを使い、どこまで業務を効率化できるのかを検証しました。
精度や使い勝手はもちろん、「本当に実務で使えるのか?」という視点で、リアルなメリットと注意点を分かりやすくお伝えします。
ここでは、本記事がどんな方の役に立つのか、またPerplexityを使ううえで知っておきたいポイントを簡単に整理します。
本記事は、以下のような悩みを持つ方におすすめです!
Perplexityは、従来の検索エンジンの機能とAIチャットボットを組み合わせた「対話型AI検索エンジン」です。
OpenAIやMeta、Google出身のメンバーによって開発されました。
大きな特徴は、Web上の最新情報をリアルタイムに収集・要約し、情報源を明記して回答してくれる点です。
ChatGPTなどの従来のLLM(大規模言語モデル)は、学習時点までの情報をもとに回答するケースもありますが、Perplexityは常にインターネットから最新情報を取得します。
そのため、ニュース速報や市場動向のように変化が激しいテーマでも、今の状況に即した情報を把握しやすいのが魅力です。
まとめると、Perplexityは「世界中の最新情報を集めて整理し、出典付きで分かりやすく報告してくれる頼れる調査アシスタント」といえます。
リサーチにかかる時間を減らし、その分、分析や意思決定に集中したい方にとって、心強い存在になってくれそうです。
「Perplexityって実際、どこまで仕事に使えるの?」という疑問に応えるべく、Perplexityの真価を2つの実務シーンで検証しました。
【想定されるユースケース】
イベントや店舗で集めた顧客の声から、改善点やポジティブな意見を把握したいとき
【検証条件】
Perplexity 無料版(通常検索)vs Perplexity 無料版(Pro Search機能)
【検証項目】
【想定されるユースケース】
自店舗の売上データや公的な統計データが、最新のニュースや物価変動とどう関連しているかを知りたいとき
【検証条件】
Perplexity 無料版(Pro Search機能) vs ChatGPT 無料版(Deep Research機能)
【検証項目】
ここでは、Perplexityの使い方を解説します。大まかな手順は以下のとおりです。
1.目的に合わせて検索モードを選ぶ
まずは、チャット欄の左下にある検索アイコンをチェックしましょう。
ここで通常検索とPro Searchを切り替えられます。
プランによって利用制限が異なるため、ご自身のスタイルに合わせて選んでください。
2.分析したいファイルをアップロード
手元に分析したいデータや資料がある場合は、チャット欄の「添付」アイコンからアップロードしましょう。
テキストデータだけでなく、画像やPDFなど多様な形式に対応しています。
詳細な対応形式や容量は、公式サイトの「ファイルのアップロード」をご確認ください。
プランによってアップロード可能回数は異なるので、ご注意ください。
3.プロンプトを入力して、実行
準備が整ったら、チャット欄にプロンプトを入力します。
最後に右下の「実行」ボタンをクリックすれば、AIが分析を開始します。
Perplexityがデータ分析においてどのように活用できるか、2つのシナリオで検証しました。
まずは、アンケートの自由記述データから感情分析とトレンド抽出をテーマに挑戦します!
バラバラな「生の声」をAIに読み込ませて、改善点やポジティブな意見をどこまで鋭く掘り下げられるのか?
Perplexityの通常検索とPro Searchを使い、分析の深さや気づきの鋭さにどれだけ差が出るかを徹底検証します!
分析の題材として、今回は架空のカフェの満足度アンケートデータを用意しました!
# 役割
あなたは、戦略店舗経営コンサルタントです。
# 依頼
添付したファイルのアンケート自由記述データを分析し、店舗改善のためのレポートを作成してください。
# 項目
1. 感情分析:ポジティブ/ネガティブ/混合の集計と、その分類の根拠。
2. 課題の優先順位:店舗が今すぐ着手すべき最重要課題TOP3(理由も含む)。
3. 顧客の潜在ニーズ:言葉の端々に隠された、顧客が真に求めている体験の推察。
ファイルを添付後、Pro Searchをオフにしてプロンプトを実行します!
すると、1〜2秒で結果が出力されました!
【一部抜粋】
次はPro Searchを使い同じファイル・プロンプトで実行します!
こちらも約3秒で結果が出ました!
【一部抜粋】
①大量のテキストから要点を外さず要約できているか
【判定:通常検索:◯ / Pro Search:◯】
通常検索・Pro Searchともに要点を外さず要約できていますが、アウトプットの質に違いが出ました。
Pro Searchで特筆すべきは、ポジティブとネガティブが混ざった複雑な意見を切り分けた点です。
これにより、要約の過程でこぼれ落ちがちな「接客は良いが設備が悪い」といった重要なニュアンスを正確に保持しています。
加えて、Pro Searchは通常検索より具体的な回答が得られました。
この違いは、「読むための要約」か「動くための要約」かの差として表れています。
②感情の分類(ポジティブ/ネガティブ)が正確か
【判定:通常検索:× / Pro Search:◯】
感情分析の精度では、Pro Searchが圧倒的な信頼性を見せました。
「外観はおしゃれだが、店内は冷房が効きすぎて寒い」といった、ポジティブとネガティブが混在するコメントに対し、Pro Searchは「混合」として正確に分類しています。
一方、通常検索は分析データとしての精度に不安が残ります。
今回使用したデータはネガティブな意見が多いものでしたが、誤って「ポジティブ優勢」と判定してしまいました。
③通常検索とPro Searchで分析の深さに差が出るか
【判定:◯】
解像度と実用性の面でも、Pro Searchに軍配が上がります。
通常検索は、キーワードを抽出して全体像を「要約」するにとどまります。
一方、Pro Searchは各意見にIDを紐付け、判定基準を明確にすることで、データの透明性と信頼性を確保しています。
特に差が顕著だったのは、以下の点です。
Pro Searchは、単なる不満の羅列ではなく、ビジネスへの影響度や顧客の心理プロセスまで踏み込んで言語化しています。
通常検索は「素早い現状把握」に向いていますが、Pro Searchはそのまま施策立案に活用できる「戦略的なインサイト」を提供してくれる点が大きな違いです。
業務で使うなら、Proプランの利用がおすすめです。
無料プランの場合、Pro Search:1日5回、ファイルアップロード:1日数回という制限があります。
今回のようにデータ検証を数回繰り返すだけで、あっという間に上限に達してしまいます。
実務で頻繁にデータを読み込ませ、精度の高い分析を継続的に行いたい場合はProプランが効率的です。
失敗したこと
注意点ですが、今回の検証中、無料プランでPro Searchの制限回数が残っている状態で「ファイルアップロード機能」を使用すると、たとえPro Searchをオフにしていても、強制的にPro Searchの回数が消費されました。
意図しないタイミングで貴重な試行回数を失う可能性があるため、アップロード時には細心の注意が必要です。
次は、Perplexity(Pro Search)とChatGPT(Deep Research)の2つで、統計データとWeb情報をかけ合わせる高度な分析に挑戦します!
題材にするのは、総務省が公開している「家計調査」の日別支出データです。
たとえば、「特定のイベント日にどの品目の支出が増えたか?」といった数字の動きを、Web上のニュースやSNSのトレンドと照らし合わせて分析します。
今回の検証で使用するのは、総務省が公開している統計データです。
# 役割
あなたは外食産業に精通した経営コンサルタント兼データアナリストです。
# 目的
添付された家計調査データ(外食費)の推移と、最新の経済状況を統合的に分析し、飲食店が2025年以降に生き残るための具体的な戦略を提案してください。
# 実行タスク
1. 【データ解析】添付ファイルの「外食費」の推移を読み取り、主要な傾向(増加・減少、特筆すべき時期など)を数値にもとづいて簡潔に要約してください。
2. 【最新情報の検索と統合】2025年現在の日本における「外食価格の値上げ状況」「消費者の節約意識」「原材料・人件費の高騰」に関する最新のニュースを検索し、添付データの傾向とどう関連しているか考察してください。
3. 【戦略提案】分析結果を踏まえ、飲食店が今すぐ取るべき対策を以下の3つの観点で具体的に提案してください。 - 価格戦略(単なる値上げ以外の付加価値設計) - コストマネジメント(最新のテクノロジーや手法の活用) - 顧客体験(UX)の最適化
# 出力形式
- 数値や事実は可能な限り具体的に記載してください。
- Web情報の引用元(ソース)を必ず明記してください。
- 専門家としての洞察を含めた、説得力のあるトーンで回答してください。
- 初心者にもわかりやすい表現を使ってください。
Pro Searchをオンにして、ファイルをアップロードして実行します!
約20秒で結果が表示されました。
【一部抜粋】
プロンプトを入力して、「+」からファイルを添付します。
「Deep Research」に設定後、実行します!
すると、AIから「より詳細な条件」を確認する逆質問が返ってきました。
今回は、分析のブレを防ぐために以下の条件を指定しました。
条件が確定すると、Deep Researchが本格的な調査・分析を開始します。
画面越しに、AIが何十もの情報ソースにあたり、データを照合していく様子が伝わってきます。
約7分で結果が出力されました!
①ファイル内の数値が正確か
【判定:Perplexity:× / ChatGPT:◯】
結論からいえば、数値の正確性はChatGPTが優勢です。
ChatGPTは手元のデータを忠実に読み取り、正確な集計結果を提示しました。
Perplexityは一部ミスが見られました。
このように、Perplexityはまれに数値を誤認するため、厳密なデータ分析を任せるには不安が残ります。
②最新のWeb情報が反映されているか
【判定:Perplexity:△ / ChatGPT:△】
情報の鮮度については、両者ともに「あと一歩」という結果になりました。
執筆時点での最新情報を求めたところ、それぞれ1年前の情報を含んでいました。
どちらも最新のWeb検索は行いますが、参照するソースによっては情報が数年前のまま止まっている可能性があるため、過信は禁物です。
③出典元(ソース)が明記されているか
【判定:Perplexity:◯ / ChatGPT:◯】
情報の透明性については、両者ともに優秀です。
各データに対して出典元がはっきりと明記されており、ワンクリックで情報源まで辿り着けます。
情報の根拠をすぐに確認できるため、レポート作成時の信頼性確保にはどちらも十分に貢献します。
今回の検証で、両者の得意不得意が明確になりました。
ChatGPTは、手元のデータを分かりやすく整理する「優等生」です。
誰もが納得する論理的な回答を作るのが得意で、ミスが許されない数値集計や社内資料の構成案作成に最適です。
一方で、分析の深度において一歩リードしているのはPerplexityです。
Perplexityは、最新のニュースや他社の値上げ事例などを次々と見つけ出し、手元のデータと合体させる力に長けています。
「今、現場で何が起きているか」という外の世界の動きをリアルに描き出してくれるため、戦略立案のヒントを得るのに適しています。
【結論としての使い分け術】
これらを使い分けることこそが、AIを賢く使いこなすコツです。
今回の検証を通じて、Perplexityを活用したデータ分析は、最新の市場動向と手元のデータを掛け合わせるリサーチ業務において、強力な武器になることが確認できました。
検証①では、アンケートデータの感情分析を実施しました。
通常検索では網羅的な要約にとどまりましたが、Pro Search機能を使うことで、ポジティブ・ネガティブが混在する複雑な意見も正確に分類し、具体的な改善策まで導き出せます。
特に、各回答の根拠を明確にするインサイト抽出能力は、そのまま施策立案に活用できるレベルです。
検証②では、統計データとWeb情報の統合分析を検証しました。
数値の正確性や論理的構成ではChatGPTが優位な面もありましたが、Perplexityは最新のWebニュースや外部事例を素早く収集し、データと紐付ける力に長けていました。
出典元が明記されるため、情報の信頼性を素早く確認できる点もビジネスレポート作成において大きなメリットです。
総じて、正確な数値集計はChatGPT、「今、外の世界で何が起きているか」を反映した戦略立案にはPerplexityという使い分けが効率的といえます。
リサーチ工数を削減し、より高度な意思決定に時間を使いたいマーケティング担当者にとって、どちらも欠かせないツールになります。