企業のデザイン担当者必見!Grokでデザイン作成を効率化!画像生成活用ガイド
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自動化のアイデア

2025-12-15

企業のデザイン担当者必見!Grokでデザイン作成を効率化!画像生成活用ガイド

Harusara

「ブログのアイキャッチ画像、もっと早く作れないかな…」
「SNS投稿用の画像素材を探すだけで1時間も経ってしまった」
企業のマーケティング担当者にとって、コンテンツ作成における「デザイン業務」は大きな負担になりがちです。
専門のデザイナーが社内に不在の場合、記事の執筆や施策の立案よりも、画像選定や作成に時間を取られてしまうことは珍しくありません。

そこで今回検証するのが、xAI社が開発したAIツール「Grok」を活用したデザイン作成です。

Grokは、X(旧Twitter)プラットフォーム上で利用できる生成AIで、わずか数秒で画像が生成されるそのスピード感は、業務効率化を目指すユーザにとって強力な武器となります。

本記事では、Grokを使ってどのようにデザイン素材を作成できるのか、活用検証を行います。
この記事を最後まで見ていただければ、画像素材の準備にかかる時間を短縮し、本来注力すべきマーケティング施策に時間を使えるようになるでしょう。

専門的な知識は不要です。実際の画面イメージと共に、Grokのデザイン生成の実力を見ていきましょう。

前提情報:Grokのデザイン生成機能とは?

本記事の想定読者

  • ブログやSNS投稿用の画像の検索に時間がとられている人
  • デザイナーとのやり取りに手間や時間がかかっている人
  • 生成AIでアイキャッチやサムネイルの作成を試してみたい人

Grokとは?

Grok(グロック)は、X(旧Twitter)上で利用できる生成AIチャットボットで、ユーザーとの対話を通じて多様なタスクをこなすことができるツールです。
xAI社によって開発され、2023年に発表されました。現在では、Webサイトやモバイルアプリからも利用できるようになっています。

Grokは、テキスト入力を通じて、文章生成、質問応答、データ分析、さらには画像生成といったさまざまな機能を提供しています。
本記事では、その中でも特に「画像生成」に焦点を当て、実際にどのように企業で活用できるのかを検証していきます。

Grokの画像生成では結局何ができる?できること5選

Grokの画像生成機能は、コンテンツ制作やマーケティング活動のスピードと質を向上させる強力なツールです。
ここでは、特に有用性の高い5つの活用シーンを紹介します。

  1. 抽象概念のブログアイキャッチ作成:   内容: 「クラウドセキュリティ」など、写真素材が見つかりにくい抽象的なテーマのブログアイキャッチを生成。   特長: Grokの高い解釈力により、雰囲気のある高品質な画像・イラストを生成可能。
  2. X(Twitter)のトレンドに乗った即時投稿用画像の作成:   内容: その日のトレンドや時事ネタに関連した画像を即座に生成し、SNS投稿に活用。   特長: X(Twitter)プラットフォームに統合されているため、トレンド取得から画像生成、投稿までを数秒で完結。
  3. プレゼン資料用のオリジナル挿絵・イラスト生成:   内容: サービス紹介資料において、顧客の「課題」や「解決後の未来」を表現する説得力のあるイラストを作成。   特長: 生成速度が約5秒程度と非常に速いため、時間を取られずに利用可能。
  4. Webサイト・LP背景用のテクスチャ素材作成:   内容: ランディングページなどに使用する、幾何学模様や特定ブランドカラーのテクスチャ素材を作成。   特長: 簡単に企業サイトでの利用を見据えた素材を作成可能。ただし、利用前に必ず最新の利用規約(商用利用に関する条項)をご確認ください。
  5. 新サービス名のロゴデザイン・アイデア出し:   内容: 新機能・新サービスのロゴデザインのラフ案として、具体的なイメージのアイデア出しに使用。   特長: Grok独自のユニークな解釈により、意外性のあるデザイン案を提示する可能性もある。

検証:Grokで「ブログアイキャッチ」と「ロゴデザインのラフ画」を作ってみる

上記の活用シーンより、今回は抽象的なテック系ブログのアイキャッチ作成と、新サービスのロゴデザインという2つのパターンで、Grokの画像生成機能を検証しました。

検証を行った条件・バージョンなど

検証にはX(Twitter)に搭載されているGrokを使用しています。

詳しいモデルについては非記載でしたが、プルダウンより「エキスパート(じっくりシンキングします)」を選択し、検証を行いました。

抽象的なテック系ブログのアイキャッチ作成

まず、写真素材が見つかりにくい抽象的な言葉で検証を行うために「データアナリティクス」をテーマにしたブログ記事のアイキャッチ作成を試していきます。

ちなみに「データアナリティクス」とは、集めたデータを詳しく調べて、今何が起きているかを理解し、「どうすればもっと良くなるか」という改善策や、次に打つべき戦略を見つけ出すための分析手法です。

初めに「「データアナリティクス」についてのブログ記事を執筆している。オリジナルのアイキャッチ画像を生成してほしい」のプロンプトを送信しました。

すると約6秒で下記の2枚の画像が生成されました。

ブログのアイキャッチとして横長のイラストを想定していたため、「アイキャッチ用にサイズは横長で、画像ではなくイラストを出力せよ」というプロンプトを送り返してみました。

その結果、データ分析をイメージさせるようなグラフや表を組み込んだイラストを生成することができました。

しかし、その画像に対して「Data Analytics」という文字入れを指示した際は、日本語・英語ともに文字化けが発生することがあり、やり取りを繰り返せばうまくいくこともありますが、文字は別途ツールで挿入する方が確実という結果になりました。

使ってみて感じたこと

抽象的なテーマであっても、内容を理解し、約6秒という短時間でオリジナルのイラストを作成してくれるのは大きな利点です。
これにより、素材探しや画像準備にかかる時間を大幅に短縮できると実感しました。

ただし、生成される画像のサイズや解釈が最初の指示(プロンプト)通りにならない場合も多いため、一発で完璧な結果を期待するのではなく、プロンプトを詳細に調整するなどの「ラリー」を重ねて想定イメージに近づけていく必要があります。

また、現状では文字の挿入時に文字化けの課題が残るため、画像生成後に別の画像編集ツールを併用して文字入れを行う運用の方が、結果的に仕上がりも良く、全体の作業スピードも速いと感じました。

新サービス名のロゴデザイン・アイデア出し

次に、架空の「雪かき代行会社」の新サービスロゴデザインのラフ案作成を試してみました。

初めのプロンプトとして「「雪かき代行会社」を考えている。豪雪地帯などで雪かきができない方のために家周りの雪を除去する人材を派遣する会社である。この企業のロゴデザインを提案してほしい。」を送信しました。

するとこちらも数秒でデザインが2枚出力されました。

次に、1つ前の検証で文字の挿入は苦手であることが分かっていたため、「文字は入れないでイラストのみで別パターンを10個ほど提案してほしい」と送信してみたところ、下記のように文字がないイラストを2枚だけ表示してくれました。

続けて同じ内容で生成を促すと以下のような画像が出力されました。

一部、実写のような画像も生成されましたが、1度に2枚より多く生成できない代わりに、細かく12分割したイラストを出力してくれるなどの工夫も見られました。

使ってみて感じたこと

数秒という短時間でロゴデザインのラフ案が出力できるため、デザイナーへの発注前にイメージを具体化したり、初期のブレインストーミングを行ったりする上で非常に有用だと感じました。

今回は「雪」をテーマとして、雪の結晶や雪かきのアイコン、積雪のある家の風景など、コンセプトに沿った多様なバリエーションの画像を生成してくれています。

実際に検証してみて、一度に2枚しか出力できないため、大量のデザイン案を一気に得ることは困難だとわかりました。
しかし、Grokの出力スピードは非常に速く、「出力→修正依頼→再出力」のテンポが良いため、ストレスを感じることなくデザイン案のブラッシュアップを進められると評価できます。

検証を通じて感じたメリット・デメリット

今回、実際にGrokで画像生成を行ってみて以下のようなメリット・デメリットが感じられました。

メリット:効率的なアイデア出し

ラフ案や初期アイデアを短時間で視覚化できる点が非常に便利です。頭の中にあるイメージを即座に形にできるため、試行錯誤のコストを下げられます。
デザインの方向性を素早く固めたい段階や、スピード感を重視してアイデア出しを行いたい人に向いています。

メリット:ニッチなテーマも表現可能

抽象的なテーマや複雑な概念等、フリー素材では見つかりにくいニッチなテーマでも対応可能です。
ブログのアイキャッチやサービスロゴの案出しなど、具体的なビジュアル素材を素早く用意したい場面で大いに役立ちます。

メリット:対話形式での手軽な細部の調整

プロンプトを追加・調整することで、細かいデザインの修正指示が可能です。一度の出力で終わらず、対話を通じてユーザーの意図に近づけていけます。
こだわりを持って微調整を行いたい場合や、複数のバリエーションを比較検討したいユーザーに適しています。

デメリット:文字化けや細部の不正確さ

画像内のテキスト生成に関しては不安定で、文字化けやスペルミスが発生することがあります。
デザイン自体のクオリティは高いものの、細部の整合性が取れないケースも見られます。タイトル文字を含んだ完全な画像を求める場合は、別途編集ソフトでの修正が必要です。

デメリット:提案数と完成度への課題

一度に大量のバリエーションを出力させることは難しく、また最初の出力はあくまでラフ案としての品質にとどまることが多いです。
多くの選択肢を一覧で比較したい場合や、修正なしでそのまま商用利用できるレベルの完成品を求める用途では力不足を感じるかもしれません。

まとめ

今回の検証を通じて、Grokはアイキャッチ画像や、企業のロゴ作成についてアイデア出しやラフ制作において強力なアシスタントになることが分かりました。
特に、抽象的な概念であってもスムーズに画像に起こしてくれるため、画像検索や一からの作成に比べたらかなり効率的に業務を進めることができます。
一方で、文字入れや最終的な仕上げには人の手による調整が必要です。
デザイナーとの協業におけるイメージの共有や、ノンデザイナーが素材を作成するツールとして、ぜひ試してみてください。

また、YoomではX(Twitter) のAPIと連携するシステムを、ノーコードで作成することが可能です。

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この記事を書いた人
Harusara
Microsoft Office Specialist認定資格、Word文書処理技能認定、基本情報技術者資格を保有。新人教育や資格取得のための社内勉強会等の講師経験がある。また、Oracle Certified Java Programmer Bronze SE7、Javaプログラミング能力認定2級などJavaプログラミングに関する資格も持つ。 システムエンジニアとして8年の実務経験があり、PythonやWindowsバッチを用いてスクリプトを自作するなど、タスクの簡略化や作業効率化に日々取り組んでいる。自身でもIT関連のブログを5年以上運営しており、ITに馴染みのない方でも活用できるノウハウやTipsをわかりやすく発信している。
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