「問い合わせが多すぎて対応が追いつかない」「もっと早く顧客に返答したいけど手作業が限界…」と感じたことはありませんか?
Zendeskは顧客対応を効率的に進めるためのツールとして多くの企業に支持されていますが、さらにDifyとDiscordを組み合わせると、驚くほどスムーズな対応が可能になります。これまではプログラミングが必要でしたが、当社が提供するフローボットテンプレートを使えば、プログラミングなしで簡単に実現できます。この記事では設定方法や具体的なメリットをわかりやすく解説しますので、最後までお読みくださいね。
こんな方におすすめ
このフローボットは、以下のような方にぴったりです。
- 顧客対応を効率的に進めたい方
- 回答内容のクオリティを一定に保ちたい方
- 初めて自動化に取り組む方
- 顧客満足度を向上させたい方
- チーム全体の作業負担を減らしたい方
Zendeskでチケットが作成されたらDifyで回答を生成し、Discordに通知するメリットと具体的な活用シーン3選
カスタマーサポート担当者と顧客体験責任者(CXリーダー)の視点から、この自動化フローのメリットを考察しました。
1.問い合わせ対応を迅速化し、作業の負担を軽減
Zendeskでチケットが作成されると、設定された間隔でフローボットが起動し、DifyがAIで回答案を自動生成します。その後、Discordに通知されることで、担当者は回答案をすぐに確認でき、問い合わせ内容の要約や整理の手間を省けます。<br/>この仕組みにより、問い合わせ対応の準備がスムーズになり、問い合わせが集中するタイミングでも迅速に対応できます。待ち時間を短縮できることで、顧客満足度の向上を目指したいサポートチームにとっては、大きな助けとなるはずです。
2.正確な回答を迅速にカスタマイズする仕組み
DifyはAIを活用して、一定のクオリティで統一された回答案を自動生成します。この仕組みにより、担当者がゼロから回答を作成する必要がなくなり、すぐに精度の高い回答を提供できます。<br/>自動生成された回答案は、担当者が確認し、必要に応じて細かな調整を加えることで、顧客ごとのニーズに合った対応を完成させます。このステップを挟むことで、質を確保しつつ、手作業の負担を軽減できます。このプロセスは、対応品質のばらつきを抑えつつ、担当者の作業をスムーズにする助けとなるでしょう。
3.顧客体験の向上
フローボットは最短5分の間隔で起動し、Zendeskから新しいチケット情報を取得します。その後、DifyがAIを活用して回答案を作成し、Discordへ送信します。このオンタイムの通知により、対応の遅れを最小限に抑え、顧客の待ち時間を短縮できます。<br/>この仕組みを導入すると、迅速な対応と質の高い回答の提供につながります。顧客満足度の向上を目指す顧客体験責任者(CXリーダー)にとって、特に有効な改善手段です。また、こうした対応を通じて、顧客からの信頼がさらに強固なものとなることが期待されます。
ここからは、「Zendeskでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してDiscordに通知する」自動化の設定方法を、Yoomのフローボットテンプレートを使って解説します。
Zendeskでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してDiscordに通知する
試してみる
Zendeskでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してDiscordに通知するフローです。
[Yoomとは]

連携プロセス
- Yoomへマイアプリ登録(ZendeskとDifyとDiscord)
- テンプレートをコピー
- アプリトリガーの設定とアプリ連携
- トリガーボタンをオンにし、連携スタート
※ご案内
- Zendeskはチームプラン・サクセスプラン限定アプリです
- 現在、Zendeskのアプリは「チームプラン」または「サクセスプラン」でのみご利用いただけます。「フリープラン」や「ミニプラン」をご利用中の場合、設定されたフローボットのオペレーションやデータコネクトがエラーが発生することがありますので、ご注意ください。
- トリガーの起動間隔は5分、10分、15分、30分、60分の中から選択できます。プランによって選べる最短の起動間隔が異なるため、事前にご確認ください。
- 有料プランでは、2週間の無料トライアルが利用可能です。期間中は、無料プランでは利用制限があるアプリや、AI機能(オペレーション)もご利用いただけます。
Zendeskでレコードが登録されたらDiscordに通知するフローの作り方
事前に準備するもの
連携に必要なものをリストアップしました。
Zendesk
- Zendeskのアカウント情報(管理画面の操作を行うため)
- サブドメイン
- URLの.zendesk.comより前の値がサブドメインです。
- APIトークン
- Zendeskのグローバルメニュー内の「管理センター」を開きます。

- 左のメニューバーの「アプリおよびインテグレーション」をプルダウンで開き、API直下の「conversations API」を選択し、右上の「APIキーを作成」をクリックします。


- 名前に任意の値を入力し、「次へ」をクリックすると、各キーが生成されて表示されます。

Dify
- Difyのアカウント情報(管理画面の操作を行うため)
- アプリ(チャットボット)
- アクセストークン
- Difyのアプリから取得します。
- 作成済みのアプリを開き、左のメニューバーから「監視」を選択。
- バックエンドとサービスAPIの「APIキー」をクリックします。
- APIシークレットキーのポップアップ内から、「+新しいシークレットキーを作成」を選ぶとAPIシークレットキーが表示されます。こちらがアクセストークンに該当します。もっと詳しく:Difyマイアプリ登録方法と連携するとできること

Discord
- Discordアカウント情報(管理画面からの操作が必要のため)
- アクセストークン(Botトークンの取得)
- 通知を送るチャンネルID
- Discordのチャンネル内で取得できます。チャンネル一覧の歯車アイコンを右クリックして表示されるメニューの一番下にチャンネルIDが表示されます。

ステップ1 マイアプリ連携の設定
ここでは連携するアプリ情報をYoomに登録する設定を行います。Yoomのワークスペースにログインし、マイアプリ画面で+新規接続をクリックします。

Yoomで接続可能なアプリ一覧と検索窓が表示されます。検索窓から今回連携するアプリを検索し、マイアプリ登録を進めます。

Zendesk
検索結果からアプリ名をクリックします。Zendeskで取得した値を入力する画面が表示されます。

- アカウント名
- 任意の値を入力してください。メールアドレスなど、アカウントが識別できる値がおすすめです。
- メールアドレス
- APIトークン
必須項目を入力し、「追加」ボタンをクリックすると、Zendeskのマイアプリ登録が完了します。
Dify
検索結果からアプリ名をクリックします。連携に必要な値を入力する画面が表示されます。

- アカウント名
- 任意の値を入力してください。メールアドレスなどアカウントの判別ができる値がおすすめです。
- アクセストークン
必須項目を入力して追加ボタンをクリックすると、Difyのマイアプリ登録が完了します。
Discord
検索結果からアプリ名をクリックします。連携に必要な値を入力する画面が表示されます。

>Yoomヘルプ:Discord Botのマイアプリ連携方法
必須項目を入力して追加ボタンをクリックすると、Discordのマイアプリ登録が完了です。
ステップ2 Yoomのフローボットテンプレートをマイプロジェクトへコピーする
こちらのバナーをクリックします。
Zendeskでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してDiscordに通知する
試してみる
Zendeskでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してDiscordに通知するフローです。
マイプロジェクトにテンプレートがコピーされます。マイプロジェクトは左のメニューバーからアクセスできます。

ステップ3 アプリトリガー「新しいチケットが作成されたら」
テンプレートの1つ目の工程をクリックします。

こちらではZendeskで発行されたチケット情報を取得する設定をします。
(1/2)連携アカウントとアクションを選択
この項目はすでに初期設定されています。
- アプリトリガーのタイトル
- アプリ
- Zendeskと連携するアカウント情報
- トリガーアクション
→次へをクリックします。
(2/2)アプリトリガーのAPI詳細設定

- トリガーの起動間隔
- フローボットの起動時間間隔を設定します。
- 5分、10分、15分、30分、60分の中から選択できます。※ ご契約のプランによって、最短の起動間隔が異なります。
- サブドメイン
- URLの「.zendesk.com」より前の値が該当します。
→テストをクリックします。 →成功します。 以下の項目が取得できます。こちらは後のオペレーションで動的の値として利用します。

→保存するをクリックします。
ステップ4 アプリと連携する「メッセージを送信」
テンプレートの2つ目の工程をクリックします。

こちらではDifyに送信するプロンプト(指示文)の設定を行います。
(1/2)連携アカウントとアクションを選択
こちらは初期設定済みです。
- アプリトリガーのタイトル
- アプリ
- Difyと連携するアカウント情報
- トリガーアクション
→次へをクリックします。
(2/2)API接続設定

- query
- 顧客からのお問い合わせ内容を引用します。
- 編集欄をクリックすると、Zendeskで取得したアウトプットが表示されます。事前設定で{{詳細}}のコードが埋め込まれていますが、他のコードを引用したカスタマイズが可能です。


- 必須ではありませんが、活用することでプロンプトや通知をより柔軟で効率的に設定できます。例えば「名前」や「日付」など、動的な情報をプロンプトに自動反映できるため、設定の手間を減らしつつ、ユーザーにぴったりの対応が可能になります。
→テストをクリックします。 →成功 Difyの回答案(返答内容)などが取得できます。

→保存するをクリックします。
ステップ5 アプリと連携する「メッセージを送信」
テンプレートの3つ目の工程をクリックします。

こちらではDiscordに通知する定型文の設定を行います。
(1/2)連携アカウントとアクションを選択
こちらは初期設定済みです。
- アプリトリガーのタイトル
- アプリ
- Discordと連携するアカウント情報
- トリガーアクション
→次へをクリックします。
(2/2)API接続設定

- チャンネルID
- 編集欄をクリックすると、連携済みのチャンネルが候補として表示されます。通知をするチャンネルを選択するとIDが引用されます。またはチャンネルから取得したIDを入力してください。

- 編集欄をクリックすると、前の操作で取得した値を引用して埋め込めます。実際に届いたZendeskの詳細コードを引用して、Difyの回答内容を投稿すると整合性を確認しやすくなりますね。
- Discordのメンション設定も可能です。

→テストをクリックします。 →成功
→保存するをクリックします。今回の工程は以上になります。
ステップ6 アプリトリガーをONにする
全ての工程が設定されると、設定完了のコンプリート画面が表示されます。

トリガーをONにしてフローボットを起動します。テンプレート左上のトグルで切り替えられます。

プログラミング不要でフローボットの設定が簡単に完了しました。今回使用したテンプレートは、こちらです。
Zendeskでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してDiscordに通知する
試してみる
Zendeskでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してDiscordに通知するフローです。
もっと活用!DifyとZendeskを使った自動化3選
Dify・Zendesk・Discord連携に加え、他のアプリとも連携し、自動化の幅をさらに広げることができます。
1. Google フォームの回答作成と通知を自動化
Google フォームの問い合わせを元にDifyで回答を自動作成し、回答と問い合わせ内容をDiscordに通知して、共有までをスムーズに自動化します。
Googleフォームでお問い合わせがあったら、回答内容をDifyで作成してDiscordに通知する
試してみる
Googleフォームでお問い合わせがあったら、回答内容をDifyで作成してDiscordに通知するフローです。
2. チャット対応から通知までをワンクリックで完結
チャネルトークのチャット開始時に、Difyで回答を自動生成。生成された回答をDiscordに自動送信して、迅速に対応内容を共有できます。
チャネルトークでチャットが開始されたら、回答内容をDifyで作成してDiscordに通知する
試してみる
チャネルトークでチャットが開始されたら、回答内容をDifyで作成してDiscordに通知するフローです。
3. フォームの情報登録を完全自動化で効率化
Google フォームの登録情報をZendeskに自動追加。手入力の手間を省き、問い合わせのタスク管理がシームレスになります。
Googleフォームで登録された情報をZendeskに登録する
試してみる
Googleフォームで登録された情報をZendeskに登録するフローです。
まとめ
この記事では、Zendesk・Dify・Discordを連携させたフローボットテンプレートをご紹介しました。プログラミングの知識がなくても簡単に設定できるため、初めての自動化でも安心して取り組めます。また、このテンプレートを活用することで、問い合わせ対応の迅速化や作業負担の軽減が期待できます。スムーズな顧客対応を目指す方におすすめです。ぜひ、この機会に導入を検討してみてください。お試しは以下のバナーから進んでください。
Zendeskでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してDiscordに通知する
試してみる
Zendeskでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してDiscordに通知するフローです。
では、またお会いしましょう!