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近年、顧客とのコミュニケーションを最適化するために、CRMツールとメッセージングアプリの連携が重要視されています。例えば、HubSpotで顧客管理はできているが、その顧客に対しての対応に課題を抱えているという方も多いのではないでしょうか？
本記事では、HubSpotとLINE公式アカウントを連携し、HubSpotから直接LINEメッセージを送信する方法を解説します。これにより顧客対応の迅速化や業務効率化が図れるようになります。
HubSpotとLINE公式アカウントを連携することで、複数のプラットフォームを個別に管理する必要がなくなり、顧客対応効率が向上します。HubSpot内の顧客データを活用して、LINE公式アカウントへメッセージを直接送信できるため、メールや他の手段を介さずにスムーズなコミュニケーションが可能です。例えば、新規リードに対してHubSpot上でトリガーを設定し、自動的にLINE公式アカウントへメッセージを送信することで、手動作業の負担を軽減し、営業やカスタマーサポートチームは重要な業務に専念する時間が増えることが見込めます。
今回の連携では、HubSpotで特定のコンタクト詳細ページを選択し起動させることで、あらかじめ設定した内容をLINE公式アカウントで自動的にメッセージ送信することができます。これにより、HubSpotの情報を使って手動でメッセージを送ることも可能ですが、人によって記載情報のばらつきなどが発生するおそれがありますが、この連携によってユーザーへのメッセージ送信までのプロセスを標準化することができます。例えば、新商品の購入後に対象のユーザーを選択して、ユーザーLINE公式アカウントで使用ガイドなどをもれなく送付するといった自動化ができます。この対応は、顧客満足度の向上や効率的なサービス提供に繋がるでしょう。
手動でのメッセージ送信やデータ入力作業では、ヒューマンエラーが発生するリスクがあります。HubSpotとLINE公式アカウントを連携することで、メッセージ送信や顧客データの処理を自動化できます。これにより、誤った宛先へのメッセージ送信や、情報の不一致、重複したデータ入力などのヒューマンエラーを減少させることができます。例えば、特定の条件に基づいて自動的にメッセージが送られるため、人的ミスを防ぐことで情報漏洩などのリスク削減にも繋がります。
それではここからノーコードツールYoomを使って、HubSpotからLINE公式アカウントのメッセージを送信する方法を紹介します。
[Yoomとは]
HubSpotでコンタクト情報が指定されたらその情報をHubSpotのAPIを使って受け取り、LINE公式アカウントのAPIを用いてメッセージを送信することで実現可能です。
一般的に実現にはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを用いることでプログラミング知識がなくても簡単に実現できます。
今回は大きく分けて、以下のプロセスで作成していきます。
Yoomを利用していない方は、こちらから無料登録をしてください。
すでにYoomを利用している方は、下記よりログインしてください。
まずは、テンプレートをコピーします。
管理画面の「マイアプリ」と「新規接続」をそれぞれクリックします。
〈HubSpotのアプリ連携〉
アプリ一覧または検索で「HubSpot」をクリックします。
連携するアカウントを選択し、次の画面で「アプリを接続」をクリックすれば、マイアプリの登録が完了します。
※マイアプリ登録にあたり、HubSpotにてアプリを接続する権限の追加が必要です。詳細は、こちらで解説しています。
〈LINE公式アカウントのアプリ連携〉
アプリ一覧や検索で「LINE公式アカウント」をクリックします。
※LINE、LINE WORKSもありますが、必ず「LINE公式アカウント」を選択して下さい。
新規登録の画面が出ますので、こちらの記事からマイアプリ登録を進めて、完了したら「アカウント名」「アクセストークン」を入力して下さい。
フローボットに戻り、「コンタクトのカスタムプロパティを取得」をクリックします。
次に、「アプリ=｛HubSpot｝」「HubSpotと連携するアカウント情報=｛テストに使うHubSpotアカウント｝」「拡張機能から起動するアクション=｛コンタクト詳細ページから起動｝」を選択・入力し、「次へ」をクリックします。
次にアプリのAPI接続設定を行います。
「起動ページのURLサンプル」に任意のURLを入力して、「テスト」をクリックして下さい。
テストして、次のようなアクションが表示されたら「保存する」をクリックして下さい。
続いて、「コンタクトのカスタムプロパティを取得」をクリックします。
内容は、上記にお伝えした内容と同じような流れになります。
「アプリ=｛HubSpot｝」「HubSpotと連携するアカウント情報=｛テストに使うHubSpotアカウント｝」「拡張機能から起動するアクション=｛コンタクトのカスタムプロパティ｝」を選択・入力し、「次へ」をクリックします。
こちらでもAPI接続設定を行います。
下記のように「コンタクトID」と「カスタムプロパティ」は任意で入力して、「テスト」をクリックして下さい。
下記のようなアウトプットが出たら、「保存する」をクリックして下さい。
最初のページで「テキストメッセージを送信」をクリックします。
HubSpotの時と同じように、「連携アカウントとアクション」を選択します。「連携アカウントとアクション」を選択します。「アプリ=｛LINE公式アカウント｝」「LINE公式アカウントと連携するアカウント情報=｛テストに使うLINE公式アカウント｝」「アクション=｛テキストメッセージを送信｝」を選択・入力し、「次へ」をクリックします。
「送信先のユーザーID」は「メッセージ→アウトプットをクリック→｛ユーザーID_LINE｝」を選択、「メッセージ=送付したい内容」をそれぞれ入力し、下にある「テスト」をクリックします。
テスト送信で正しく動作することを確認したら、「保存する」をクリックして下さい。
下記の画面が出れば、テスト終了です。
トリガーONに切り替えれば、起動準備も完了です。
その他にもHubSpotやLINE公式アカウントを使ったテンプレートをたくさんご用意しているので、その中からいくつか紹介します。
LINE公式アカウントでユーザーが友だち追加したら、HubSpotに追加する
LINE公式アカウントでユーザーが友だち追加したら、HubSpotに自動で追加されます。
HubSpotに手動でユーザーを入力する必要がなくなり、顧客管理の効率化や事務作業の削減に繋がります。
LINE公式アカウントでユーザーが友だち追加したら、Notionに追加する
LINE公式アカウントでユーザーが友だち追加したら、Notionに追加されます。
ユーザー情報をNotionで一元管理や手動でのデータ入力の手間を省くことを期待できます。
Salesforceのリード情報ページからLINE公式アカウントでメッセージを送信
Salesforceのリード情報が追加されたタイミングで、LINE公式アカウントにメッセージを送信するフローです。
リード情報の共有やリード対象者への直接のメッセージなど様々な場面での利用が期待できます。
いかがでしたか？
これまで手作業でHubSpotからLINE公式アカウントの連携を行っていた場合、対応の遅れやヒューマンエラーなど様々なリスクがあったかと思います。今回のHubSpotとLINE公式アカウントの連携により、このような課題の解消につながり顧客対応の迅速化やヒューマンエラーの防止を通して、業務効率化や生産性の向上にも寄与しそうです。
また、本記事で紹介した手順に沿って設定を行えば、誰でもノーコードで連携と自動化が実現可能です。
顧客の管理だけでなく、コミュニケーション戦略も強化したい、返信業務などを効率化したいと考えている方は是非ご紹介した事例を活用して自動化をお試しください。
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