ブラウザ操作とBoxの連携イメージ
RPAの活用方法

2025/02/21

指定したスケジュールになったら特定のWebサイトからCSVをダウンロードしBoxにアップロードする方法

k.hieda

<span class="mark-yellow">「毎回Webサイトからデータをダウンロードして、管理フォルダに保存…この作業、なんとかならない?」そう思ったことはありませんか?</span>

そんなあなたに朗報です!指定したスケジュールでCSVデータを自動ダウンロードし、Boxに保存できるフローボットがあれば、この手間から解放されます。データの取りこぼしを防ぎ、保存作業もスッキリ。さらにBoxの強固なセキュリティで、大事なデータもしっかり守られます。

これまでは、こうした自動化を導入するにはプログラミングスキルが必要でした。でも大丈夫。ノーコード対応のフローボットテンプレートなら、直感的な操作で設定可能。専門知識は不要です。この記事では、この自動化の設定方法とメリットを詳しく解説します。面倒な手作業とはおさらば!ぜひ最後まで読んで、仕事の効率アップに役立ててくださいね。

こんな方におすすめ

このフローボットは、以下のような方にぴったりです。

  • 定期的なデータ取得を手作業で行っていて、業務の負担を減らしたい方
  • Boxを使って社内のデータ管理を強化しつつ、自動化を導入したい方 
  • データの転記ミスや保存漏れを防ぎ、正確な情報管理を実現したい方 
  • RPAを活用し、ダウンロードやアップロードのルーチン作業をなくしたい方 
  • 情報システム部門として、社内のデータ管理やセキュリティ対策を強化したい方

ここからは、「指定したスケジュールになったら特定のWebサイトからCSVをダウンロードしBoxにアップロードする」の設定方法を、<span class="mark-yellow">Yoomのフローボットテンプレート</span>を使って解説します。今回はkintoneのリストのcsvを取得するシーンを想定してご紹介します。

[Yoomとは]

指定したスケジュールになったら特定のWebサイトからCSVをダウンロードしBoxにアップロードする設定手順

この自動化では、Yoomのスケジュールをトリガーとして動作します。指定した日時になるとフローボットが起動し、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を活用して、指定したWebサイトからcsvを取得します。人が通常行う画面遷移を、RPAが代わりに操作する仕組みです。さらに、取得が完了するとBox APIを通じて、指定されたフォルダにPDFをアップロードします。一般的に、こうした仕組みを実現するにはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを使えば、知識がなくても簡単に設定できます。直感的な操作で、誰でも簡単に設定できます。

連携プロセス

  1. Yoomへマイアプリ登録(ブラウザ操作用アカウントとBox)
  2. テンプレートをコピー
  3. スケジュールトリガー・ブラウザ操作・アプリ連携
  4. トリガーボタンをオンにし、連携スタート

事前に準備するもの

Chromeの拡張機能

  •  Chromeを使用するには、アカウントを準備してください。
  • Chrome拡張機能で「Yoom ブラウザ操作オペレーション設定ツール」を追加してください。
  • Chrome の拡張機能を追加後、管理画面でシークレットモードの実行を許可してください。

kintone

  • csvを取得するアプリ
    • 今回の解説では顧客リストというシーンを想定します。

ステップ1 マイアプリ連携の設定

連携するブラウザやアプリの情報をYoomに登録するために、まずYoomのワークスペースにログインしてください。

ブラウザ操作用アカウント

マイアプリ画面の【ブラウザ操作用アカウント】タブを選択し、+新規接続をクリックします。

下の画面が表示されます。

  • サービス名・識別名
    • 任意の値を入力します。
  • アカウント名
    • Chromeのログインアカウント
  • パスワード
    • Chromeのパスワード

上記を入力し、追加ボタンをクリックするとアカウントの追加が完了です。

※RPAオペレーションはサクセスプランでのみご利用いただけます。フリープラン・ミニプラン・チームプランの場合は設定しているフローボットのオペレーションやデータコネクトはエラー表示になります。トライアル期間中は無料でRPAの機能もお試しいただけます。

アプリの新規接続

マイアプリ画面内の「アプリ」のタブを選択し、+新規接続をクリックします。

Yoomに接続可能なアプリ一覧が表示されるので、検索窓で連携するアプリを入力し、マイアプリ登録を進めてください。

Box

検索結果からアプリ名(Box)をクリックすると、Boxの連携確認画面に切り替わります。

Boxへのアクセスを許可するをクリックすると、マイアプリ連携が完了します。

ステップ2 Yoomのフローボットテンプレートをマイプロジェクトへコピーする

下のバナーをクリックします。

下のポップアップが表示されたらOKをクリックして設定をスタート。

コピーしたテンプレートは、マイプロジェクトから一覧に格納されます。マイプロジェクトは左のメニューバーからアクセスできます。

ステップ3 スケジュールトリガー「指定したスケジュールになったら」

テンプレートの1つ目の工程をクリックします。設定完了の証(水色のランプの点灯)がありますが、設定を確認してみましょう。

(1/1)実行時間の指定

事前設定では、毎月1日の朝9:00に起動する設定になっています。スケジュール設定のすぐ下にあるタブ(日付指定・曜日指定・Cron設定)の切り替えと、各設定でフローのタイミングと頻度をカスタマイズできます。

保存するをクリックして次に進みましょう。

ステップ4 ブラウザを操作する「ブラウザを操作する」

テンプレートの2つ目の工程をクリックします。kintoneからcsvを取得する操作を設定します。

(1/1)ブラウザ操作の詳細設定

事前設定でkintoneのアプリにログインから、csvの取得まで設定されています。この工程は、kintone上でcsvを取得する工程を辿っています。

  • 2つ目以降のアクションは、下へスクロールすると確認できます。まずはkintoneの該当アプリのURLを設定します。
  • 「1.Webサイトにアクセス」をクリックして、kintoneのアプリ(今回は顧客リスト)のURLを入力します。
  • 「2.IDを入力」をクリックすると下の入力画面が表示されます。アカウントの編集欄をクリックすると、プルダウンメニューが表示されます。一番下の「+アカウントを追加」をクリックします。
  • ブラウザ操作のアカウント追加の画面に切り替わります。kintoneのIDとパスワードを入力して追加ボタンをクリックします。
  • kintoneのログイン画面ではIDとパスワードの入力があるので、この情報は必須です。
  • 「3.パスワードを入力」を開きます。アカウントの欄をクリックすると、追加しておいた情報が表示されるので選択します。これでパスワードの入力は完了です。
  • 次以降のアクションでは、kintoneのアプリからcsvをダウンロードする手順になります。事前設定済みのため、アクションを開くと下のような画面が表示されます。アクション名は任意の値に変更可能です。
  • アプリ画面の右上の3点リーダーからファイルを書き出す手順1つ1つに「クリック」というアクションを追加しています。
  • パスワードの設定まで完了したら、Yoom画面下のテストボタンをクリックします。
  • アクションのテストが成功すると、csvが取得できます。

右下の保存するボタンをクリックして、次の設定に進みましょう。

※kintone以外のツールを使うことももちろん可能です。その場合「1.Webサイトにアクセス」以降のアクションをご自身で設定いただく必要があります。

詳しい設定方法:「ブラウザを操作する」の設定方法

ブラウザ操作:一度消してしまったシークレットウィンドウに再度戻って操作する方法

ステップ5 アプリと連携する「ファイルをアップロード」

テンプレートの3つ目の工程をクリックしてください。Boxの任意のフォルダにcsvをアップロードする設定を行います。

(1/2)連携アカウントとアクションを選択

こちらは初期設定済みです。

  • タイトル
  • アプリ
  • Boxと連携するアカウント情報
  • アクション

→次へをクリックします。

(2/2)API接続設定

  • ファイル名
    • アップロードするファイル名は任意ですが、同じファイル名になるとエラーになる可能性があるため、一意の値になるように設定することをおすすめします。今回の設定では、毎月初めにcsvで取得するので日付になるようにしてみました。編集欄をクリックすると、プルダウンメニューが表示されます。日付タブから、今月初日を選択して形式を選択すると引用コードが埋め込まれます。末尾に拡張子の.pdfの追加も行ってください。

  • 格納先のフォルダコンテンツID
    • BoxのフォルダIDから取得します。https://app.box.com/folder/(ここの数列)?s=cXXXXXXXXXXXXX が該当箇所です。
  • ファイルの添付方法
    • 事前設定済みです。

設定が終わったらテストに進みましょう。テストボタンをクリックします。→成功!

Boxの指定フォルダにPDFがアップロードされます。

→保存するをクリックします。今回の主な設定は以上です。

ステップ6 アプリトリガーをONにする

全ての工程の設定が終わると、完了画面が表示されます。

トリガーをONにした後、テンプレートの左上にあるトグルを使用して、フローボットを起動します。

<span class="mark-yellow">プログラミング不要でフローボットの設定が簡単に完了しました。</span>

今回使用したテンプレートはこちらです。

もっと活用!RPAでできる便利な自動化3選

RPAを活用すると、日々の業務をより効率化する可能性が広がります。kintoneを使った活用方法をご紹介します。

1. kintoneの顧客情報をGoogleフォームに自動送信

kintoneに登録した顧客情報を、RPAでGoogleフォームにそのまま送信できます。手入力の手間がなくなり、転記ミスも防止。業務スピードが上がり、よりスムーズに情報を活用できます。

2. kintoneのデータを基幹システムへ自動登録

指定したスケジュールに合わせて、kintoneのデータを基幹システムへ自動登録。手作業を減らし、入力ミスを防ぎながら、業務の流れを整えます。人手をかけずに、正確なデータ管理が可能になります。

3. kintoneの情報を基幹システムに自動反映

kintoneに登録した情報を、RPAを使って基幹システムへ直接反映。手入力の手間がなくなり、データのズレも防げます。業務効率が上がり、社内の情報共有もスムーズに進みます。

指定したスケジュールになったら特定のWebサイトからCSVをダウンロードしBoxにアップロードするメリットと具体的な活用シーン3選

このフローボット、いろんな業務で活躍します。特に、経理担当者・経理・財務部門・情報システム部門の皆さんにとっては、大きな助けになるはず。どんなシーンで使えるのか、具体的に見ていきましょう!

1.定期的なデータ取得・保存を自動化

決まった時間にWebサイトからCSVをダウンロードしてBoxへ保存。これだけで、手作業のダウンロード作業とはサヨナラです。データの取りこぼしや転記ミスも防げるので、スムーズな管理が実現します。例えば、経理担当者は毎月の請求書データや取引履歴を、いちいちダウンロードして管理しなくてもOK。ボタンを押さずとも、自動でデータが集まるので、会計処理の精度もアップするかもしれません。

2.転記ミスゼロ&正確なデータ管理

人の手を介さないから、データの取得漏れや上書きミスがなくなります。Boxに自動保存されるので、データの正確性が保たれ、整理もラクになります。経理・財務部門では、売上データや仕訳データの管理がとにかく重要。フローボットを使えば、各システムへデータを入力する際の正確性が向上。決算業務の準備もスムーズになり、負担が減る可能性があります。

3.Boxのセキュリティで安全にデータ保存

Boxの強固なセキュリティなら、機密データも安心して管理できます。アクセス権限を細かく設定できるので、不要なユーザーにファイルを見られる心配もなし。さらに、監査ログ機能を使えば、「誰が・いつ・どのデータを取得したか」の記録も自動で残ります。情報システム部門としては、社内のデータ管理ポリシーを守りつつ、デジタル化を推進したいところ。Boxとの連携を活用すれば、セキュリティを強化しながら、スムーズなデータ管理を実現できるかもしれません。

まとめ

今回ご紹介したフローボットを導入すれば、定期的なデータ取得や、手作業でのデータ管理の手間をぐっと減らせます。経理担当者は会計データをよりスムーズに管理でき、経理・財務部門では転記ミスのリスクを抑えられます。情報システム部門なら、セキュアな環境でデータ管理ができるようになります。

<span class="mark-yellow">Yoomのフローボットテンプレートなら、こうした自動化をプログラミングなしで簡単に導入が可能。</span> 設定は直感的で、すぐに使い始められます。無料で試せるので、ぜひチェックしてみてください!

では、またお会いしましょう!

この記事を書いた人
k.hieda
Webプランナー・ディレクター歴10年目。Web制作会社勤務時代は、クライアントへ改修と運用プランの提案と制作進行がメインでした。現在はパラレルワーカーです。Yoomのコンテンツ事業部でブログの制作、個人事業では企業の外部広報案件を受けています。民泊を始めるのでルーチンワーク効率化の徹底を目指しています!
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