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「ChatGPTで文章は作れるようになったけど、資料用に書き直したり、整えたりするのに時間がかかる…」
「頭の中では伝えたいことがはっきりしているのに、資料にまとめるだけで何時間もかかってしまう」
生成AIを活用した業務効率化が広がる一方で、現場では文章を作るところまでは楽になったものの、その先が手作業のままというケースも少なくありません。
その結果、本来集中すべき仕事の時間が圧迫されてしまう経験は誰しもあるはずです。
Dify(ディフィ)を使えば、社内データを参照しながら、構成案の作成からテキスト生成までを任せられるのが魅力です。
単に文章を生成するだけでなく、資料として使える形に整えるところまでAIに任せられるため、効率化の幅がぐっと広がります。
本記事では、Difyを活用して資料作成を効率化する方法を、構成例や設定イメージを交えながら解説します。構成を考えるところから文章を書き上げるまでをAIに任せるイメージを持ちながら、ぜひ読み進めてみてください。
ここでは、本記事がどのような課題を持つ方に向けた内容なのか、またDifyを使って資料作成を効率化するうえで押さえておきたい前提を整理します。
本記事は、以下のような悩みを持つ方におすすめです!
Difyは、業務で活用するAIアプリケーションを開発するためのプラットフォームです。2025年には日本法人も設立され、プログラミング知識がなくてもドラッグ&ドロップで直感的にAIアプリを構築できるのが特徴です。
Difyの主な特徴と強みは、以下のとおりです。
本来、高度なエンジニアリングが必要な「Backend-as-a-Service」や「LLMOps」の概念を、非エンジニアでも扱えるようにしたツールです。
■概要
Webサイトのフォームから届くお問い合わせに、一件ずつ内容を確認して回答を作成するのは手間がかかる作業ではないでしょうか?
手作業での対応は時間がかかるだけでなく、担当者によって回答の品質にばらつきが生じることもあります。
このワークフローを活用すれば、フォームが送信されると自動でDifyが回答案を作成し、Slackへ通知するため、迅速で質の高い顧客対応を実現できます。
■このテンプレートをおすすめする方
■このテンプレートを使うメリット
■フローボットの流れ
※「トリガー」:フロー起動のきっかけとなるアクション、「オペレーション」:トリガー起動後、フロー内で処理を行うアクション
■このワークフローのカスタムポイント
■注意事項
■概要
Google スプレッドシートで管理している議事録やアンケートの回答など、長文のテキストを確認して要約を手入力する作業に手間を感じていませんか。このワークフローを活用すれば、Google スプレッドシートの行が更新された際に、その内容をDifyが自動で要約し、指定した列に追記します。面倒な要約作業から解放され、情報の把握を効率化することが可能です。
■このテンプレートをおすすめする方
■このテンプレートを使うメリット
■フローボットの流れ
■このワークフローのカスタムポイント
「本当に業務で使えるのか?」という疑問を解消するために、実務で想定される2つのシナリオでDifyを検証しました。
【想定されるユースケース】
雑多な打ち合わせメモから、そのまま客先に提出できるレベルのWord用Markdownドラフトを作成する。
【検証パターン】
チャットボット vs ワークフロー
【検証項目】
【想定されるユースケース】
社内のNotionやWikiにある膨大なルールブックから、新入社員が最初に知るべき「基本ルール」を抽出し、研修資料の目次を作成する。
【検証パターン】
全文検索(ナレッジ設定) vs ハイブリッド検索(ナレッジ設定)
【検証項目】
各シナリオの検証方法をまとめます。
# 役割
あなたは優秀な営業コンサルタントです。
# 目的
提供されたヒアリングメモに基づき、そのまま提案資料として活用できる高品質なドラフトを作成してください。
# 出力形式
必ず以下のMarkdown形式に従って出力してください。
1. # 案件名(メモから推測)
2. ## 1. 現状の課題と背景
3. ## 2. 提案内容の要点
4. ## 3. 概算予算および納期
5. ## 4. 次のアクション
# 制約事項
・各項目は3点ずつの箇条書きで整理してください。
・「承知いたしました」等のAIによる挨拶は一切不要です。
・Markdownの記号(#や-)を正しく使用してください。
(※以下はワークフローに追加するプロンプト)
# ヒアリングメモ{{ここに議事録を貼り付け}}
作成したチャットボットは以下です。
チャット欄からヒアリングメモを投げます。
結果は以下のとおりです。
作成したワークフローは以下です。
LLMノードの設定は以下のとおりです。
「テスト実行」をクリックし、ファイルをアップロードして実行します。
結果は以下のとおりです。
実行画面の左下にある「コピー」をクリックすると、回答をコピーできます。
Googleドキュメントにコピーした結果を貼り付け、比較します。
プロンプト
# 役割
あなたは、新入社員の教育担当です。
# 指示
1. コンテキスト(ナレッジ)にある情報のみを使って回答してください。
2. 回答の最後、または各文章の末尾に、根拠となった章の名前や項目名を必ず明記してください。
3. 資料の中に、質問に対する明確な答えや数値の記載がない場合は、自分の知識で推測したり一般論を述べたりせず、「担当部署へ確認してください」と答えてください。
4.「コーヒーメーカーの使い方」などの優先度が低い情報は含めないでください。
5.セキュリティや勤怠など、会社に損害を与えたり業務に支障が出たりする項目を優先してください。
# 出力形式
新入社員向けの「研修資料目次案」として、以下の構成で出力してください。
1.章タイトル(例:第1章 セキュリティについて) - 重要ルール名: ルールの概要を1文で説明 - 詳細・数値: 具体的な操作方法や期限、金額など(例:Win + L、1,500円など) - 根拠: 参照したWikiの章・項目名
2. 注意事項 - 違反した場合のリスクや、不明点がある場合の問い合わせ先(Wikiの記述に基づく)STEP1:ドキュメントを「全文検索」と「ハイブリッド検索」の2つのナレッジとして保存する
高品質インデックスで「全文検索」と「ハイブリッド検索」の2つのナレッジを作成します。
【全文検索】
【ハイブリッド検索】
それぞれ以下の質問を投げかけます。
「新入社員が「入社初日に絶対に守るべき重要ルール」を3点選んで、分かりやすく解説してください。」
【全文検索】
【ハイブリッド検索】
回答を比較し、違いを検証します。
【全文検索】
【ハイブリッド検索】
各シナリオの検証結果をまとめます!
①指示通りの見出しや構造で出力されているか
判定:チャットボット △ / ワークフロー ◯
結論からいうと、指示を忠実に守りたいならワークフローが向いています!
チャットボットでは「#」などのMarkdown記号が抜け落ちてしまう場面が見られました。一方、ワークフローは指示通りに「##」の見出しや「-」の箇条書きを使い、全体を分かりやすく構造化できていました。
②メモに含まれる予算や納期などの重要数値が漏れなく抽出されているか
判定:チャットボット ◯ / ワークフロー △
数値の正確性では、今回はチャットボットのほうが安定していました!
チャットボットは、「150万円」「10万円以内」「2月中」「4月1日」といった予算や納期をメモ通りに反映できていました。
一方、ワークフローは予算やテスト時期は正しく出力されていたものの、運用開始時期を「3月から」としており、一部で情報の不一致が見られました。
③そのままGoogleドキュメントに貼り付けて資料として成立する体裁か
判定:チャットボット ◯ / ワークフロー △
Googleドキュメントに貼り付けてすぐ使いたい場合は、チャットボットのほうが扱いやすい印象です。
ワークフローはMarkdown形式のため、そのまま貼り付けると見出しとして反映されず、多少の調整が必要になります。
一方、チャットボットの出力はすでに見出し化されているため、軽く整えるだけで資料として仕上げやすく、作業の手間を減らせそうです。業務効率化の強い味方になりますね!
今回の検証から、チャットボットとワークフローは得意分野がはっきり分かれるということが見えてきました!
数値の正確性という点では、チャットボットは予算や納期をメモ通りに反映できており、安心して任せられる印象です。
一方で、構造や形式の安定感はワークフローが優位でした。
【構造の再現性】
ワークフローは見出しや箇条書きを指示通りに出力でき、提案書の土台を作る用途に向いています。
【実務での扱いやすさ】
チャットボットはそのままGoogleドキュメントに貼り付けても体裁が崩れにくく、すぐ使える点が魅力です。
「正確さ重視か」「形式重視か」で、使い分けるのがよさそうですね!
①意味的に近いルール(例:離席時のロック=セキュリティ)を拾えているか
判定:全文検索 ◯ / ハイブリッド検索 ◯
結論からいうと、どちらの検索手法でも「離席=セキュリティ」という文脈を理解し、ガイドラインから適切なルールを抽出できました!
離席時のルールをセキュリティの章として構成できており、新人研修で押さえておきたい基本的なルールを漏らさず拾い上げていますね。
②コーヒーメーカー等の不要なノイズ情報を排除できているか
判定:全文検索 ◯ / ハイブリッド検索 ◯
両検索手法ともに、コーヒーメーカーなど業務に直接関係のない情報は含まれていませんでした。
研修資料の目次として見ると、必要な内容だけに絞り込まれており、全体的に精度の高いアウトプットだと感じられます。
③「Win + L」などの具体的な固有名詞や数値を正確に引用できているか
判定:全文検索 ◯ / ハイブリッド検索 ◯
「11:00〜15:00」「12文字以上」といった数値や、「Win + L」というショートカットキーも、両者とも正確に引用できています!
特にハイブリッド検索は、箇条書きで整理されているため、新人の方でも内容を把握しやすい構成になっている点が印象的です。
全文検索とハイブリッド検索を比較したところ、情報の精度に目立った差は見られませんでした!
どちらも「Win + L」や「1分以上」といった重要な数値を拾えており、不要な情報も適切に除外できています。
一方で、見せ方や表現のニュアンスには、少し違いがありました。
【構成のスタイル】
全文検索は「第1章、第2章…」と文章中心の構成で、マニュアルに近いカッチリとした印象です。一方、ハイブリッド検索は箇条書きを多用しており、研修資料の「骨子(目次)」としてパッと見て内容がつかみやすい構成になっています!
【表現の柔軟性】
全文検索は「求められます」「リスクがあります」といった説明調の表現が多く、丁寧さが際立ちます。ハイブリッド検索は「〜とする」「〜こと」と、要点を簡潔にまとめる表現が中心で、情報整理に向いている印象です。
今回のように、研修資料の骨子を作成する目的であれば、構造化しやすいハイブリッド検索のほうが、使いやすいアウトプットにつながりそうですね。
今回の検証では、Difyを活用して「提案書のドラフト作成」と「研修資料の骨子作成」の2つのシナリオで、それぞれの使い勝手や向いている使い方を整理しました。
まず「提案書のドラフト作成」では、数値の正確さを重視しつつ、Googleドキュメントなどに貼り付けて手早く仕上げたい場合は、チャットボットが扱いやすいことが分かりました。一方、見出し構成をきちんと守り、同じ型の資料を安定して作りたい場合には、ワークフローが向いています。目的に応じて使い分けることで、作業の効率を高められそうです。
また、RAG(ナレッジ参照)を用いた「研修資料の骨子作成」では、どの検索手法でも安定した精度が確認できました。中でもハイブリッド検索は、要点を箇条書きで整理するのが得意で、短時間で目次案を作りたい場面で頼りになりそうです。
Difyは、文章を生成するだけでなく、資料として使える形に整えるところまでサポートしてくれます。「AIを使っても結局あとで直すことになりそう」と感じていた方でも、目的に合わせた設定を行えば、資料作成にかかる時間を着実に減らせるはずです。
まずは身近な議事録整理から、気軽に試してみてくださいね。
Yoomは、さまざまなLLMやSaaSツールをノーコードで連携できるサービスです。
たとえば、DifyとMicrosoft ExcelをYoomで連携すると、会議内容を自動で文字起こしして、Difyで要約後Microsoft Excelに保存できます。
他にも、LINEとの連携により、フォーム回答をDifyで感情分析してLINEに通知することも可能です。プログラミング知識がなくても、画面操作だけで手軽に業務の自動化フローを構築できるので、ぜひ試してみてください!
■概要
「フォーム回答をDifyで感情分析してLINEに通知する」フローは、収集したフォームの回答をDifyのAI機能で分析し、その結果をLINEに自動的に通知する業務ワークフローです。
顧客やチームからのフィードバックをスムーズに把握し、迅速な対応や意思決定が可能になります。
■このテンプレートをおすすめする方
■このテンプレートを使うメリット
■概要
海外からのメールやニュースレターなど、外国語の情報を扱う際に都度翻訳ツールを開くのは手間がかかるのではないでしょうか?このワークフローを活用すれば、特定のメールを受信した際に、自動でChatGPTが内容を要約し、Difyが指定言語へ翻訳します。これにより、手作業での翻訳や要約の手間を省き、言語の壁を感じさせない迅速な情報収集を実現できます。
■このテンプレートをおすすめする方
■このテンプレートを使うメリット
■フローボットの流れ
※「トリガー」:フロー起動のきっかけとなるアクション、「オペレーション」:トリガー起動後、フロー内で処理を行うアクション
■このワークフローのカスタムポイント
■注意事項