2024/12/25
アプリ同士の連携方法

Google ChatとSalesforceを連携して、Google Chatでメッセージが投稿されたらSalesforceに活動履歴を登録する方法

r.suzuki
Google ChatとSalesforceの連携イメージ

目次

ビジネス環境のデジタル化が進む現代において、効率的な情報共有とタスク管理は、組織の生産性向上に欠かせないものとなっています。
そこで今回は、Google ChatとSalesforceを連携させることで、Google Chatでメッセージが投稿された際に自動的にSalesforceに活動履歴が登録されるフローをご紹介します。
これにより、手動でのデータ入力の手間を省き、業務プロセスをスムーズに進めることが期待できます。
また、ノーコードで設定できる連携方法も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

こんな方におすすめ

  • Google ChatとSalesforceを日常業務で活用している方
  • チーム全体のタスク管理や情報共有の効率化を目指している方
  • 複数ツールを連携させて業務プロセスを自動化したいと考えている方

Google ChatとSalesforceの連携メリットと具体例

メリット1:タスク管理の効率化

Google Chatでのメッセージ投稿内容がSalesforceに自動で活動履歴として登録されることで、チーム間のスムーズなタスク管理が期待できます。
手動でSalesforceに情報を記録していた手間が削減されるため、担当者は重要な業務への専念が見込めます。
例えば、営業会議中に投稿されたフォローアップタスクが素早くSalesforceに記録されるため、情報の漏れや記録ミスを防ぎ、タスクの進捗が可視化され、チーム全体の生産性が向上も期待できます。

メリット2:情報共有の迅速化

Google Chatでのやり取りがSalesforceに自動的に反映されることで、社内の他部署や関係者への素早い情報共有が見込めます。
特に、複数のチームが関与するプロジェクトにおいては、各チームがスピーディーに最新情報を把握できるため、意思決定までの時間短縮も期待できます。
例えば、顧客からの要望がGoogle Chatに投稿された場合、営業部とサポート部門が同時にその情報をSalesforce上で確認し、素早い対応が見込めます。

メリット3:顧客対応の質向上

Google Chatに投稿された顧客対応に関するメッセージが自動的にSalesforceに登録されることで、顧客との接点履歴が一元化されます。
これにより、次回の対応時にも過去のやり取りを簡単に参照でき、顧客に対して一貫性のあるサービス提供が期待できます。
例えば、カスタマーサポートチームが顧客からの問い合わせを解決する際、Salesforceに登録された過去のチャット履歴を基にスムーズに回答を提供でき、顧客満足度向上にもつながります。

ここからは、Yoomのテンプレート【Google Chatでメッセージが投稿されたらSalesforceに活動履歴を登録する】という連携フローを使って設定をしていきます。 

[Yoomとは]

Google Chatでメッセージが投稿されたらSalesforceに活動履歴を登録する方法

Google Chatでメッセージが投稿された内容をGoogle Chat APIで取得し、SalesforceのAPIを経由して活動履歴として登録することができます。
Yoomというノーコードツールを活用することで、プログラミング知識がなくても簡単に自動化を実現できます。

今回の連携フローの手順は大きく分けて以下の通りです。

  • Google ChatとSalesforceをマイアプリ連携
  • テンプレートをコピー
  • トリガー、アクションの設定
  • 最後にトリガーが起動するか確認

事前準備

1)まずはじめにYoomの公式サイトにアクセスし、アカウントを作成してください。
Yoomのアカウント発行ページ
アカウントを取得している場合は、ログインしてください。

2)Salesforceのマイアプリ登録にはアクセストークンが必要です。
まずはSalesforceにログインし、APIキーを取得する必要があります。
Salesforceのマイアプリ登録方法 | Yoomヘルプセンター
※他のサービスとすでに連携している場合、YoomとのAPI連携が正常に動作しない可能性があるため、ご注意ください。
ログイン後、右上の設定ボタンをクリックしてください。

左上の検索フォームに「セッションの設定」と入力し、表示されたメニューから「セッションの設定」をクリックしてください。

「セッションの設定」内の「ログイン時のIPアドレスとセッションをロックする」からチェックを外してください。

これで事前準備は完了です。

ステップ1:Google ChatとSalesforceをマイアプリ連携

1)Yoomのアカウントにログインしたら、次に使用するアプリを登録します。
「マイアプリ」をクリックし、「新規接続」を選択してください。


2)Yoomで接続可能なアプリ一覧が表示され、一番上の検索窓から今回使用する2つのアプリ「Salesforce」と「Google Chat」を1つずつ検索します。

Salesforceを選択できたら、使用するアカウント名でログインします。
※他のサービスとすでに連携している場合、YoomとのAPI連携が正常に動作しない可能性があります。ご注意ください。

 アクセス確認画面で「許可」をクリックしてください。


同様にGoogle Chatを選択したら、Googleアカウントでログインしてください。


3)登録が完了すると、マイアプリにアイコンが表示されます。
登録したアプリのアイコンが表示されるか確認してください。

ステップ2:テンプレートをコピー

こちらのバナーをクリックします。

1)最初に「このテンプレートを試す」というアイコンをクリックしてください。

2) 以下の確認画面が表示されますので、「OK」をクリックしてください。

この画面が表示されたら、コピーが正常に完了しています。

その後は、タイトルや詳細をクリックして編集できます。
右側に「!」アイコンが表示されていますので、順番にクリックしてオペレーションを設定します。
コピーしたテンプレートは「マイプロジェクト」に保存され、そこからも開くことが可能です。

ステップ3:トリガーを設定

「アプリトリガー スペースにメッセージが送信されたら」をクリックします。

ステップ4:Google Chatのアクションを設定

1) アクションは「スペースにメッセージが送信されたら」を選択して、「次へ」をクリックします。


2) 必須項目を入力してください。
トリガーの起動間隔は契約プランによって異なります。
各プランの内容についてはこちらを参考にしてください。
各プランの機能制限や使用上限の一覧 | Yoomヘルプセンター (intercom.help)
スペースのリソース名はアプリ登録ができていれば候補から選択できます。
選択が完了したら「テスト」をクリックし、テスト成功後「保存」をクリックします。

ステップ5:AIのアクションを設定

1) フローに戻り、「アプリと連携する テキストからデータを抽出する」のアイコンをクリックします。

2) 変換タイプは「3,500文字以内のデータからテキストを抽出(2タスク)」を選択し、「次へ」をクリックします。

3)必須項目を入力します。
先ほど取得したGoogle Chatのアウトプット情報を活用して入力できます。
必要に応じて候補から選択し、入力が完了したら「保存」します。


ステップ6:Salesforceのアクションを設定

1) フローに戻り、「アプリと連携する 取引先オブジェクトのレコードを検索」のアイコンをクリックします。

2) アクションは「取引先オブジェクトのレコードを検索」を選択し、「次へ」をクリックします。

3)必須事項を入力します。
メッセージに先ほど抽出したテキストデータのアウトプット情報を活用して入力できます。
必要に応じて候補から選択し、入力が完了したら「保存」します。


ステップ7:Salesforceのアクションを設定

1) フローに戻り、「アプリと連携する 新しいカードを作成」のアイコンをクリックします。


2) アクションは「取引先オブジェクトに活動履歴を登録」を選択し、「次へ」をクリックします。

3)必須項目を入力します。
コメントはテキストから抽出したデータのアウトプット情報を活用して入力できます。
必要に応じて候補から選択し、入力が完了したら「保存」します。


これで【Salesforceで注文が発生したらChatworkに通知する】というフローが完成です。

ステップ8: テストと確認

設定が完了すると、以下のような表示が出てくるので、「トリガーをON」をクリックします。
フローボットを起動し、正しく作動するか確認してください。

今回使用したテンプレートはこちら 

その他Google ChatとSalesforceを使った自動化例

他にもGoogle ChatとSalesforceを使った自動化の例がYoomにはたくさんあるので、いくつか紹介します。

1.Salesforceの商談フェーズが指定のフェーズになったらGoogle Chatに通知する
このテンプレートは、Salesforceの商談フェーズが指定のフェーズに移行した際、自動的にGoogle Chatに通知を送ることができます。
例えば、営業部が商談を更新すると、通知が管理部やサポートチームに送られ、必要な準備や対応がスムーズに行えます。
この自動化により、情報共有が迅速になり、手動連絡の手間を削減し、関係部署間の連携が強化され、業務効率の向上が期待できます。

2.Google Chatで投稿されたら、Salesforceにレコードを登録する
このテンプレートは、Google Chatで投稿が行われた際、自動的にSalesforceにレコードを登録することができます。
例えば、サポート部がGoogle Chatで顧客対応内容を共有すると、その内容がSalesforceに記録され、営業部や管理部が最新情報を共有可能となります。
この自動化により、手動でのデータ入力が不要になり、情報共有の効率化や入力ミスの防止が期待できます。さらに、部門間の連携が強化され、顧客対応のスピードと正確性の向上が見込めます。

3.毎日Salesforceのレポートを取得してGoogle Chatに通知するこのテンプレートは、毎日Salesforceのレポートを自動取得し、その内容をGoogle Chatに通知することができます。
例えば、営業部が案件進捗のレポートを受け取ることで、全体状況を共有しやすくなり、管理部や経営陣も状況を把握し迅速な判断が期待できます。
この自動化により、定期的なレポート確認作業が不要となり、情報の見逃しを防ぐ効果が期待できます。
さらに、全体の状況把握が容易になり、チーム間の連携強化と業務効率の向上が見込めます。

まとめ

このブログではGoogle Chatでメッセージが投稿されたらSalesforceに活動履歴を登録するフローを紹介しました。
Google ChatとSalesforceを連携することで、手動でのデータ入力や情報共有にかかる時間を削減できるため、負担が軽減され、業務の効率化が見込めます。
また、自動化によって、ヒューマンエラーを防止し、情報の正確性向上も期待できます。
さらにYoomというノーコードツールを用いることで、複雑なプログラミングなしで、簡単に連携が可能です。
この機会にぜひ、連携を試してみてください。

この記事を書いた人
r.suzuki
人材が限られる地方の中小企業で業務の効率化を日々模索していたところ、Yoomと出会いました。 こうだったらいいなとなにげなく考えていたことがYoomを導入することで、こんなにも効率化できるんだ!と感動。 システムやプログラミングの知識や経験がない私でも、業務が大きくかわったので、同じように感じているたくさんの方々へ共有できたらと執筆しています。
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自動化
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