HubSpotとDocuSignの連携イメージ
アプリ同士の連携方法

2025/02/05

HubSpotとDocuSignを連携して、HubSpotにフォームが送信されたら、DocuSignのエンベロープを作成する方法

k.noguchi

ビジネスのデジタル化が進む現代、契約業務の効率化は企業にとって重要な課題です。特に、営業活動で得たリードをいかに迅速に契約締結へと導くかが競争力の鍵となります。今回は、HubSpotとDocuSignを連携し、HubSpotにフォームが送信されたら自動でDocuSignのエンベロープを作成する方法をご紹介します。
この自動化により、契約手続きのスピーディー化と業務負担の軽減が期待できます。

こんな方におすすめ

  • HubSpotとDocuSignを活用している方
  • HubSpotとDocuSignを活用しており、契約書の作成・送信を手動で行っており、業務の自動化を検討している方
  • HubSpotとDocuSignを活用しており、、契約手続きのヒューマンエラーや業務負担を減らしたい方

ここからは、ノーコードツールYoomを使って、HubSpotにフォームが送信されたら、DocuSignのエンベロープを作成する方法をご説明します。

[Yoomとは]

HubSpotにフォームが送信されたら、DocuSignのエンベロープを作成する方法

HubSpotでフォームが送信されたことをHubSpotのAPIを利用して受け取り、DocuSignが提供するAPIを用いて、DocuSignのエンベロープ作成に用いることで実現が可能です。一般的に実現にはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを用いることでプログラミング知識がなくても簡単に実現できます。

今回は、以下のプロセスで作成していきます。

  • HubSpotとDocuSignをマイアプリ連携
  • テンプレートをコピーする
  • フローの起点となるHubSpotのトリガー設定と、その後のDocuSignのオペレーション設定を行う
  • トリガーボタンをONにして、HubSpotとDocuSignの連携フローの動作確認をする

Yoomを利用していない方は、こちらから無料登録をしてください。
すでにYoomを利用している方は、ログインしましょう。

ステップ1:HubSpotとDocuSignをマイアプリ連携

HubSpotとDocuSignをYoomに接続するためのマイアプリ登録を行いましょう。
最初にマイアプリ登録を済ませておくと、自動化設定がスムーズに進められます。

1.Yoomページ画面左側のマイアプリをクリックし、「新規接続」を選択します。
右上の検索窓に「HubSpot」と入力し、検索結果からHubSpotを選択します。

2.表示された画面で、「HubSpotアカウントにサインイン」をクリックしてください。

次の画面で、Eメールアドレスを入力して、「次へ」をクリックしてください。

次の画面で、パスワードを入力して、「ログイン」をクリックしてください。

3.続いてDocuSignをマイアプリ登録します。
HubSpotの登録と同様、Yoomページ画面左側のマイアプリをクリックし、「新規接続」を選択します。
検索窓に「DocuSign」と入力し、検索結果からDocuSignを選択します。
次の画面で、メールアドレスを入力し、「次へ」をクリックします。

次の画面で、パスワードを入力し、「ログイン」をクリックしてください。

以下の画面で、コードを入力し、「確認する」をクリックしてください。

マイアプリにHubSpotとDocuSignが表示されていれば、登録完了です。

ステップ2:テンプレートをコピーする

以下のテンプレートページを開き、『このテンプレートを試してみる』をクリックします。

ワークスペースに自動的にテンプレートがコピーされます。次に表示された画面で「OK」をクリックしてください。

ステップ3:フローの起点となるHubSpotのトリガー設定と、その後のDocuSignのオペレーション設定を行う

1.先ほどの画面で「OK」をクリックして、表示された画面のアプリトリガー「フォームが送信されたら」をクリックしてください。
※こちらの画面は、Yoomページ画面左側「マイプロジェクト」のフローボットで表示される、「【コピー】HubSpotにフォームが送信されたら、DocuSignのエンベロープを作成する」をクリックすると表示されます。

2.表示された画面で必須項目を入力し、「次へ」をクリックします。

表示された画面で、詳細を設定します。「トリガーの起動間隔」を選択してください。
※トリガーは5分、10分、15分、30分、60分の間隔で起動間隔を選択できます。プランによって最短の起動間隔が異なりますので、ご注意ください。

3.「フォームID」は、入力欄をクリックして表示される候補から選択してください。
入力を終えたら「テスト」を実行し、成功したら「保存する」をクリックします。
※表示されているアウトプットは「この値を他のオペレーションで利用することができます。」と表記があるように、次の設定でも活用できます。

4.アプリと連携する「テンプレートからエンベロープを作成・送信」をクリックしてください。
表示された画面で必須項目を入力し、「次へ」をクリックします。

5.API接続設定を行います。
アカウントID」は、入力欄下の説明に従って、入力してください。

テンプレートID」は、入力欄をクリックして表示される候補から選択してください。

受信者」の各項目は、入力欄をクリックして表示されるアウトプットから選択できます。
入力を終えたら「テスト」を実行し、成功したら「保存する」をクリックします。

ステップ4:トリガーボタンをONにして、の連携フローの動作確認をする

以下の画面の赤枠部分「トリガーをON」ボタンをクリックすると、フローボットが自動的に起動します。

今回使用したテンプレートは以下の通りです。

その他のHubSpotとDocuSignを使った自動化例

その他にもYoomにはHubSpotとDocuSignを使ったテンプレートがあるため、いくつかご紹介します。

1.Gmailで受信したメールの署名情報からHubSpotにコンタクトを登録する
Gmailで受信したメールの署名情報からHubSpotにコンタクトを登録するフローです。このフローでは、Gmailで受信したメールの署名情報を読み取り、HubSpotにコンタクトを登録することができるため、手動による転記作業の効率化が期待できます。

2.HubSpotのフォーム情報をもとにGoogleカレンダーに予定を登録する
HubSpotのフォーム情報をもとにGoogleカレンダーに予定を登録するフローです。HubSpotのフォームで送信された情報をGoogleカレンダーに自動で登録することにより、スケジュール管理の効率化に繋がります。これにより、情報の取りこぼしを防ぎ、対応のスピードが向上するでしょう。例えば、フォームが送信された際に、その情報がスピーディーにカレンダーに反映されるため、担当者はすぐに対応の準備ができます。その結果、顧客満足度や信頼が向上し、ビジネスの成長に繋がるでしょう。

3.DocuSignで契約が完了したらGoogle Chatに通知する
DocuSignで契約が完了したらGoogle Chatに通知するフローです。チーム全体の生産性向上のために手間を省きたいと考えている方にはこのフローはおすすめです。自動でGoogle Chatへ契約完了の内容を通知することで、手作業を省き、他の業務に時間を割くことができるでしょう。その結果、コア業務に集中でき、生産性向上に繋がります。

HubSpotとDocuSignの連携メリットと具体例

メリット1:契約業務のスピードアップ

従来、契約書のやり取りはメールや郵送を介して行われており、署名や捺印のために数日から数週間かかることがありました。しかし、HubSpotにフォームが送信されると同時にDocuSignのエンベロープ(電子署名用ドキュメント)を自動作成することで、すぐに契約手続きを進めることが可能になるでしょう。特にリモートワーク環境では、オンラインでの契約処理が求められるため、電子契約の導入は必須です。この自動化により、契約締結までの時間を大幅に短縮し、スムーズな業務フローの実現が期待できます。例えば、営業担当者が商談後にHubSpotのフォームから契約情報を入力すれば、その情報を基にDocuSignで契約書が即時作成・送信されるため、スピーディーな対応が可能になるでしょう。

メリット2:ヒューマンエラーの削減

契約書の作成・送信作業を手動で行うと、入力ミスや送付漏れが発生しやすくなります。しかし、HubSpotのフォーム情報を元にDocuSignのエンベロープを自動作成すれば、手作業のミスを防ぎ、正確な契約処理が可能になるでしょう。例えば、契約先の氏名や会社名、契約金額などの重要な情報がHubSpotに正しく入力されていれば、その情報がDocuSignに自動反映されるため、転記ミスや誤送信のリスク低減に繋がります。さらに、送信状況の管理もDocuSign上で一元化できるため、「送ったつもりが送れていなかった」といったトラブルを防ぎ、業務の正確性向上が期待できます。

メリット3:契約管理の効率化

契約業務では、締結した書類の管理が重要です。紙ベースの契約書では、適切なファイリングや検索性の確保が課題になりますが、DocuSignを活用することで、契約データをクラウド上で一元管理できるでしょう。特に、HubSpotと連携することで、契約関連の情報が一貫して管理されるため、契約状況の把握が容易になるでしょう。例えば、HubSpot上で特定の取引先の履歴を確認する際、そのままDocuSignの契約書データにアクセスできるため、過去の契約状況をすぐに把握することが可能でしょう。この仕組みにより、契約管理の負担が軽減され、スムーズな監査や社内共有に繋がります。

まとめ

今回は、HubSpotとDocuSignを連携させ、HubSpotにフォームが送信されたら、DocuSignのエンベロープを作成する方法をご紹介しました。この自動化により、契約業務のスピードアップやヒューマンエラーの削減、契約管理の効率化が期待できます。
Yoomで自動化を導入するには、特別なスキルや知識は必要ありません。説明に沿って入力をするだけなので、操作も簡単です。
業務効率化やデジタル化を検討している企業の皆様は、ぜひ本記事を参考に、連携設定を進めてみてください。

この記事を書いた人
k.noguchi
SE・プログラマー、新卒採用アシスタントやテーマパークアクターなど、多種多様な業務の経験があります。 その中でもSE・プログラマーでは、企業のシステムを構築し業務効率化に取り組んでいました。 Yoomを使い、業務の負担を軽減するための実践的なアプローチ方法を、丁寧にわかりやすく発信していきます。
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