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AI業界の進化は凄まじく、ChatGPTやClaudeといった有名なサービス以外にも、驚くほど高性能なAIが次々と登場しています。
その中でも、今世界的に注目を集めているのが、フランス発の「Mistral AI(ミストラルAI)」です。元Google DeepMindやMetaの研究者たちが立ち上げたこのAIは、非常に賢いだけでなく、オープンで透明性が高いことが特徴です。
特に、対話型AIサービス「Le Chat(ル・チャット)」は、多くの高度な機能を無料で試せるため、AI通の間でも評価が高まっています。
今回は、Mistral AIの始め方から、画像生成やOCRといった便利な使い道まで、詳しくご紹介します!
アメリカ企業のAIが市場を独占する中、Mistral AIは透明性とオープンソース文化を大切にしています。
開発者や研究者が扱いやすい環境を整えており、独自のシステムを構築したいエンジニアの間で信頼性の高いAIとして注目されています。
「まずは試してみたい」という方にとって、Mistral AIが提供する対話型AI『Le Chat』は非常に寛容です。
フラッグシップモデル「Mistral Large 3」や、超高速な「Mistral 3ファミリー」などの高性能モデルを、無料プランでも活用できます。
テキストの会話だけでなく、高品質な画像生成、Web検索、PDFなどのファイル解析、さらにはプログラミングを助けるCanvas機能まで、1つの画面ですべて完結します。
主に「無料」「Pro」「Team」「Enterprise」の4つです。
初めてMistral AIを試す人は、まず無料プランで使い心地を確認し、仕事で本格利用したくなったらPro、チーム導入ならTeamを検討するのがおすすめです。
※チームプランの料金は「月額 ×ユーザー数」で計算されます。
大型言語モデルからコード特化・音声・埋め込み・モデレーションまで、用途別のモデル群を提供しています。
Mistral AI主要モデル一例:
このほかにも、音声認識のVoxtralや埋め込みモデル、コンテンツ安全性を担うModeration、オープンウェイトのDevStralなど、様々なモデルが用途別に用意されています。
自動化ツール「Yoom」を使えば、Mistral AIとの連携をノーコードで実現できます。
例えば、AIへの指示出しを自動化したり、得られた回答をSlackで通知したり、Google スプレッドシートへ自動保存したりといった一連の流れをシステム化することが可能です。
これにより、わざわざブラウザを開いてプロンプトを入力する手間を省き、チーム全体でAIの恩恵を享受できるようになります。
ここからは、Mistral AIの具体的な使い方を、操作手順とあわせて解説します。
以下の環境・条件で作業を行います。
1.公式サイトへアクセス・アカウント登録
Mistral AIの公式サイトを開く、または、chat.mistral.aiに直接アクセスすることでも利用できます。ファイルの添付(PDF・画像)や画像生成など全ての機能を利用する場合は、アカウント登録が必要です。
GoogleアカウントやMicrosoftアカウントなど、任意の方法で登録しましょう。
利用規約の同意画面が表示された場合は、内容を確認して同意し進んでください。
2.チャットを開始
ログイン後は、対話型AIサービス「Le Chat」をすべての機能込みで利用できます。
画面下の入力欄に質問を入力するだけで、ChatGPTと同じ感覚で操作可能です。
3.ツールの活用
入力欄の横にある「Tools」ボタンから、Web検索や画像生成のON/OFFを切り替えられます。
本記事では、コンテンツ制作と業務資料作成を効率化する実践的な活用方法として、以下の2つの利用シナリオを検証しました。
実際の操作画面のキャプチャとともに解説いたします。
記事内容に合ったアイキャッチ画像を用意する作業は、意外と時間がかかります。
そこで今回は、Mistral AIを使ってブログ用アイキャッチ画像をどこまで手軽に生成できるかを検証します。
早速、入力欄にプロンプトを入力します。あえて複雑な構図とスタイルの指定を盛り込み、Mistral AIがどこまで意図を汲み取れるかをテストしています。
【プロンプト】
モダンなオフィスで、男女のビジネスパーソンがパソコン画面を見ながらAIツールを活用している様子。
青と白を基調としたクリーンな色合いで、未来感のあるフラットイラストスタイル。
16:9の横長構図で、ブログのアイキャッチ用。
【検証結果】
結論からお伝えすると、生成スピードと描写のクオリティは驚くべき水準にあります。
最初の画像生成に要した時間はわずか6秒です。
完成した画像は細かいディテールの描写が優れており、実写に近い質感さえ感じさせる仕上がりです。
拡大すると手元の描写に若干の違和感は残りますが、アイキャッチとして使用する分には十分なクオリティを維持しています。
また、海外製ツールでありながら、日本語での指示に対しても非常に忠実です。
英語プロンプトと比較検証も行いましたが、生成されるクオリティに有意な差は見られませんでした。
さらに「もっとリアルな写真風スタイルで」と追加指示を出したところ、約6秒で反映が完了。
このレスポンスの速さは、試行錯誤を繰り返す制作現場において大きなアドバンテージです。
【失敗したことやポイント】
今回の検証で唯一の懸念点となったのが「アスペクト比」の制御です。
プロンプト内で明確に「16:9」と指定したものの、実際に出力されたのは1024×768の「4:3」サイズでした。
日本語・英語の両方で繰り返しサイズ指定を試みましたが、現時点ではアスペクト比が固定されており、自由に変更することはできません。
ブログのアイキャッチやYouTubeのサムネイルとして「16:9」で使いたい場合は、生成された後にキャンバスを広げるか、トリミングを行うといった後工程が必須となります。
Mistral AIを活用する際は、このサイズ仕様を前提とした運用フローを組むのが賢明です。
ビジネスの現場で頻繁に発生する「紙資料やPDFのデジタル化」。
今回は、会議用資料のPDFをどこまで正確にMarkdown形式へ変換できるか、その実力と活用術を検証します。
検証では、売上数値やグラフのデータ、箇条書き、複雑な表組みが含まれた「印刷用会議資料」をPDF形式で用意しました。
「+」を押して資料を添付します。
以下のプロンプトを入力し、最後に送信します。
【プロンプト】
添付したPDFをOCRで読み取り、内容をできるだけ元の構造に近い形でMarkdown形式に整形してください。
【要件】
- 見出し(タイトル、セクション)を Markdown の # や ## を使って表現
- 箇条書きは - を使ってリストとして表現
- 表はMarkdownのテーブル記法で表現
- OCRによる誤字・欠落がある場合は、推測で補完せず原文を優先
- 数値(売上、割合など)は極力正確に保持してください
【検証結果】
わずか約5秒で処理完了。
日本語テキストはもちろん、ビジネスにおいて最も重要な「数値」も、誤字や欠落なく正確に抽出されました。
元資料のレイアウトを読み解き、見出しや箇条書き、表が正しい構造で再現されています。
また、「英語プロンプト×英語PDF」はもちろん、「英語プロンプト×日本語PDF」という組み合わせでも、指示通りの正確な出力が得られることが確認できました。
▼英語プロンプト×英語PDF
▼英語プロンプト×日本語PDF
【失敗したことやポイント】
検証中、いくつか注意すべき挙動も明らかになりました。
まず、「日本語プロンプト+日本語PDF」の組み合わせにおいて、指示が正しく解釈されないケースが発生しました。
特に、表の出力がMarkdownのコード形式ではなく、AIのチャット画面上のUI表示(見た目だけの表)に留まってしまう、あるいは箇条書きが途中で分割されて生成されるといった事象です。
これを回避するためのポイントは、指示をより「具体的かつ一括」に絞ることです。
実戦で活用する際は、こうした「一括・具体的な指示」をセットにすることで、手作業による修正コストをゼロに近づけることが可能です。
Mistral AIは「無料でも妥協したくない人」に最適
Mistral AIは、ChatGPTやClaudeに匹敵、あるいは一部の機能では凌駕する実力を持っています。
特に、無料で高品質な画像生成やOCRを試したい方にとって、これ以上の選択肢はないかもしれません。
まずは無料版で、その圧倒的なスピードと賢さを体感してみることをおすすめします。
Yoomでは以下のようにMistral AIと連携した自動システムをプログラミング不要で構築することができます。
もし自動化に少しでも興味を持っていただけたなら、ぜひ登録フォームから無料登録して、Yoomによる業務効率化を体験してみてください!