「問い合わせ対応に時間がかかりすぎて、顧客を待たせてしまうことがある」「対応するスタッフによって回答の内容にばらつきがあるのが気になる」こういった悩みはありませんか? こうした課題を解決するにはアプリ間の連携が効果的です。今回ご紹介するRe:lation・Dify・Microsoft Teamsの連携では、まずRe:lationで受け付けた顧客からの問い合わせ内容をもとに、AI(Dify)が回答案を自動生成。その後、生成された回答案がMicrosoft Teamsに通知される仕組みです。この連携により、担当者は通知された回答案をベースに対応を進めることができ、回答内容の作成にかかる手間を削減。結果として、対応スピードの向上や業務負担の軽減が期待できます。 従来はプログラミングが必要だったアプリ同士の連携も、当社が提供するフローボットテンプレートを使えば、プログラミングができなくても簡単に実現可能です。本記事では、このテンプレートの設定方法や具体的な活用メリットについて詳しく解説します。ぜひ最後までお読みください!
こんな方におすすめ
このフローボットは、次のような課題を抱えている方におすすめです。
問い合わせ対応に時間がかかりすぎて、Re:lationで管理している件数がさばききれないと感じている方
スタッフによって回答内容が異なり、顧客対応の質に一貫性がないことに悩んでいる方
Difyを活用して回答案を自動生成し、問い合わせにスピーディに対応したいと考えている方
チーム間の情報共有が不十分で、Microsoft Teamsを使って連携を改善したい方
難易度の高い案件が特定のスタッフに集中し、属人化を防ぎたいと思っている方
Re:lationでチケットが作成されたら、回答案をDifyで生成しMicrosoft Teamsに通知するメリットと具体的な活用シーン3選
顧客対応担当者、責任者の視点から、フローボット導入によるメリットをご紹介します。
1.迅速な顧客対応を可能にする仕組み
フローボットが起動すると、Re:lationで受け付けた問い合わせ内容をもとに、AI(Dify)が回答案を迅速に生成し、Microsoft Teamsに通知します。このプロセスにより、担当者が回答案を一から作成する手間が省けるため、顧客の待ち時間を短縮することが可能になります。 例えば、顧客からの問い合わせが届くと、AIが過去の履歴やテンプレートをもとに回答案を自動生成し、すぐにMicrosoft Teamsに通知されます。これにより、担当者は回答案を参考に、確認・微調整に取り掛かることができ、対応を迅速に進められるでしょう。この時短効果によって、問い合わせ1件あたりにかかる時間を削減し、より多くの問い合わせに対応できるようになります。また、待ち時間の短縮は顧客体験の改善につながります。
2.回答案の質を安定させる方法
DifyのAIは、企業のルールやトーン&マナーに基づいた回答案を自動生成することで、回答案に一貫性を持たせることができます。この仕組みにより、スタッフ間での対応ブレを防ぎ、経験の差によるばらつきを抑えることが可能です。 例えば、新人スタッフが問い合わせ対応を担当する場合でも、AIが企業独自のガイドラインに沿った回答案を生成するため、経験に左右されず質が安定した回答案を用意できます。これにより、品質管理担当者は対応品質全体の底上げを実現しやすくなります。経験の異なるスタッフが関わる場合でも、一貫した基準で対応が行われるため、業務全体の安定性を向上させる助けになります。
3.経験に依存しない対応体制の構築
難しい問い合わせは一部の経験豊富なスタッフや責任者に集中しがちですが、DifyのAIが過去のケースを学習して回答案を自動生成することで、対応の標準化が可能になります。これにより、特定のスタッフへの業務集中を回避し、対応の属人化を防ぐ仕組みを実現します。 例えば、難易度の高い問い合わせが特定のメンバーに集中してしまう場合があります。このフローボットを活用することで、対応のプロセスが標準化され、チーム全体で均等に負担を分担できます。その結果、特定のスタッフへの過度な依存を防ぎ、働きやすい環境の構築につながります。
ここからは、「Re:lationでチケットが作成されたら、回答案をDifyで生成しMicrosoft Teamsに通知する自動化」の設定方法を、Yoomのフローボットテンプレートを使って解説します。
[Yoomとは]
Re:lationでチケットが作成されたら、回答案をDifyで生成しMicrosoft Teamsに通知する方法
Yoomのトリガー機能を活用して、Re:lationで新規に作成されたチケット情報を取得します。この取得した情報を基に、Difyへ指示を送り、AIが回答案を生成します。その回答案をMicrosoft Teams APIを通じて関係者に通知することで、問い合わせ情報の共有と対応がスムーズに行える仕組みを実現します。一般的に実現にはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを用いることでプログラミング知識がなくても可能です。
連携プロセス
Yoomにマイアプリを登録(Re:lation、Dify、Microsoft Teams)
テンプレートをコピー
アプリトリガーの設定とアプリ連携
トリガーボタンをオンにし、連携スタート
Re:lationでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してMicrosoft Teamsに通知する
試してみる
Re:lationでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してMicrosoft Teamsに通知するフローです。
事前に準備するもの
Re:lation
Re:lationのアカウント情報(管理画面の操作を行うため)
アクセストークン
Re:lationの管理画面左下にある「システム設定」をクリックしてください。
システム設定内のメニューから「APIトークン」を選択。
既存の値がある場合は、APIトークンの目隠しアイコンをクリックすると値が表示されます。この値が必要です。
新たに生成する場合は、右上の「+」ボタンをクリックしてください。
サブドメインURLから取得できます。Re:lationのURLは次の形式です。 「https://{サブドメイン}.relationapp.jp/」
受信箱
Dify
Difyのアカウント情報(管理画面の操作を行うため)
アプリ(チャットボット)
アクセストークン
Difyのアプリから取得します。
作成済みのアプリを開き、左のメニューバーから「監視」を選択。
バックエンドとサービスAPI内の「APIキー」をクリックします。
『APIキー』をクリックし、『+新しいシークレットキーを作成』を選択すると、APIシークレットキーが表示されます。こちらがアクセストークンに該当します。もっと詳しく:Difyマイアプリ登録方法と連携するとできること
Microsoft Teams
Microsoft365のログイン情報(メール・電話番号・SkypeID、パスワード)
チャットID通知を送るチャット上で右クリックし、表示されたメニューの「リンクをコピー」を選択します。コピーしたURLから取得できます。
リンク内の「19: ~ .space」部分がチャットIDです。
ステップ1 マイアプリ連携の設定
ここでは連携するアプリ情報をYoomに登録する設定を行います。Yoomのワークスペースにログインし、マイアプリ画面で+新規接続をクリック します。
Yoomでは接続可能なアプリの一覧が表示されます。検索窓から今回連携するアプリを検索し、マイアプリ登録を進めてください。
Re:lation
検索結果からアプリ名をクリックします。Re:lationで取得した値を入力する画面が表示されます。
アカウント名識別しやすい値を入力してください。メールアドレスなど、アカウントが識別できる値にします。
アクセストークン
必須項目を入力し「追加」をクリックすると、Re:lationのマイアプリ登録が完了です。
Dify
検索結果からアプリ名をクリックします。連携に必要な値を入力する画面が表示されます。
アカウント名任意の値を入力してください。メールアドレスなどアカウントの判別ができる値がおすすめです。
アクセストークン
必須項目を入力し「追加」をクリックすると、Difyのマイアプリ登録が完了します。
Microsoft Teams
検索結果からMicrosoft Teamsを選択します。
こちらの画面に遷移後、Microsoft365のログイン情報を入力します。
以上でMicrosoft Teamsのマイアプリ登録は完了です。
ステップ2 Yoomのフローボットテンプレートをマイプロジェクトへコピーする
こちらのバナーをクリックします。
Re:lationでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してMicrosoft Teamsに通知する
試してみる
Re:lationでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してMicrosoft Teamsに通知するフローです。
マイプロジェクトにテンプレートがコピーされます。マイプロジェクトは左のメニューバーからアクセスできます。
ステップ3 アプリトリガー「新たにチケットが作成されたら」
テンプレートの1つ目の工程をクリックします。
こちらではRe:lationで発行されたチケット情報を取得する設定をします。
(1/2)連携アカウントとアクションを選択
この項目はすでに初期設定されています。
アプリトリガーのタイトル
アプリ
Re:lationと連携するアカウント情報
トリガーアクション
→次へをクリックします。
(2/2)アプリトリガーのAPI詳細設定
トリガーの起動間隔
フローボットの起動時間間隔を設定します。
5分、10分、15分、30分、60分の中から選択できます。※ご契約のプランによって最短の起動間隔が異なります。
サブドメインURLから取得できます。「https://{サブドメイン}.relationapp.jp/」
受信箱ID編集欄をクリックすると、候補が表示されます。使用する受信箱を選択すると、IDが引用されます。
→テストをクリックします。 →成功します。 以下の項目が取得できます。これらの値は次の操作で使用します。
→保存するをクリックします。
ステップ4 アプリと連携する「チケットの詳細情報を取得」
テンプレート2つ目の工程をクリックします。この工程では、前段階で取得したチケットIDから問い合わせ内容を取得します。
(1/2)連携アカウントとアクションを選択
こちらは初期設定済みです。
アプリトリガーのタイトル
アプリ
Re:lationと連携するアカウント情報
アクション
→次へをクリックします。
(2/2)API接続設定
サブドメイン先ほどと同じ値を入力します。「https://{サブドメイン}.relationapp.jp/」
受信箱ID編集欄をクリックし、表示された候補から使用する受信箱を選択します。先の操作と同じ受信箱を選択してください。
チケットID編集欄をクリックすると、先の工程で取得したアウトプットが表示されます。その中から、チケットIDを選択すると、引用コードが埋め込まれます。
→テストをクリックします。 →成功します。 顧客からの問い合わせ内容などが取得でき、次の操作で使用します。
→保存するをクリックします。
ステップ5 アプリと連携する「チャットメッセージを送信」
テンプレートの3つ目の工程をクリックします。
こちらではDifyに送信する指示文の設定を行います。
(1/2)連携アカウントとアクションを選択
こちらは初期設定済みです。
アプリトリガーのタイトル
アプリ
Difyと連携するアカウント情報
アクション
→次へをクリックします。
(2/2)API接続設定
query
顧客からの問い合わせ内容を引用してください。
編集欄をクリックすると、先の操作で取得したアウトプットが表示されます。この中からDifyに読み込ませる指示を作成します。
user
変数必須ではありませんが、活用することでプロンプトや通知をより柔軟で効率的に設定できます。例えば「名前」や「日付」など、動的な情報をプロンプトに自動反映できるため、設定の手間を減らし、ユーザーに最適な対応が可能になります。
→テストをクリックします。 →成功 Difyの回答案(返答内容)などが取得できます。
→保存するをクリックします。
ステップ6 アプリと連携する「メッセージを送信」
テンプレートの4つ目の工程をクリックします。
こちらではMicrosoft Teamsに通知する定型文の設定を行います。
(1/2)連携アカウントとアクションを選択
こちらは初期設定済みです。
アプリトリガーのタイトル
アプリ
Microsoft Teamsと連携するアカウント情報
アクション
→次へをクリックします。
(2/2)API接続設定
チームID編集欄をクリックするとプルダウンが開き、連携したMicrosoft Teamsのスペース名が表示されます。メッセージを送るスペースを選択するとIDが取得されます。
チャンネルID編集欄をクリックするとプルダウンが開きます。チャンネルの候補の中から選ぶと、IDが自動で引用されます。
メッセージ内容通知する定型文を作成します。特定のメンバーへのメンションも可能です。
編集欄をクリックして、前の操作(Difyにチャットメッセージを送信)で取得した値を引用して埋め込めます。Re:lationの件名や本文コードを引用することで、Difyの回答内容との整合性を確認できます。
各工程で取得したアウトプットはタブに分かれているため、一通り確認してください。
今回はユーザーからのチャット本文とDifyの回答案を通知するよう定型文を作成しました。
Microsoft Teamsでは、通知メッセージをリッチで構造化された形に表示するために、HTMLタグがサポートされています。そのため、改行はタグ<br />を挿入する必要があります。
メンションを設定する場合は、メッセージ編集エリアの下の、メンション値を紐付けするボックスに値を入力します。添付ファイル情報も同じく値を挿入します。
→テストをクリックします。 →成功
→保存するをクリックします。 今回の工程は以上になります。
ステップ7 アプリトリガーをONにする
全ての工程が設定されると、完了画面が表示されます。
トリガーをONにした後、テンプレート左上のトグルでフローボットを起動します。
プログラミング不要でフローボットの設定が簡単に完了しました。 今回使用したテンプレートは、こちらです。
Re:lationでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してMicrosoft Teamsに通知する
試してみる
Re:lationでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してMicrosoft Teamsに通知するフローです。
もっと活用!DifyとMicrosoft Teamsを使った自動化3選
DifyとMicrosoft Teamsは、他のアプリとも連携できます。同じ仕組みで、問い合わせ内容をもとに回答案を生成し、通知できるため、顧客対応のスピードが向上します。
1. Outlookでの問い合わせ対応を効率化
Outlookで受信したお問い合わせメールをもとに、Difyが回答案を作成し、Microsoft Teamsに通知します。この仕組みにより、回答案作成の手間を省き、迅速に共有でき、対応が進めやすくなります。
Outlookでお問い合わせメールを受信したら回答内容をDifyで作成しMicrosoft Teamsに通知する
試してみる
Outlookでお問い合わせメールを受信したら回答内容をDifyで作成しMicrosoft Teamsに通知するフローです。
2. Gmailの問い合わせ対応を簡略化
Gmailで受信した問い合わせメールから、Difyが自動で回答案を生成し、Microsoft Teamsに通知します。これにより、担当者は共有された回答案をもとに返信を作成でき、業務効率が向上します。
Gmailでお問い合わせメールを受信したら回答内容をDifyで作成しMicrosoft Teamsに通知する
試してみる
Gmailでお問い合わせメールを受信したら回答内容をDifyで作成しMicrosoft Teamsに通知するフローです。
3. Freshdeskのチケット対応をチームで進行
Freshdeskで作成されたチケットをもとに、Difyが回答案を生成しMicrosoft Teamsに通知します。このプロセスにより、チーム全員が回答案を共有しやすくなり、対応を迅速に進められます。
Freshdeskでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してMicrosoft Teamsに通知する
試してみる
Freshdeskでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してMicrosoft Teamsに通知するフローです。
まとめ
Re:lation、Dify、Microsoft Teamsを連携することで、AIが自動で回答案を生成します。これにより、担当者が一から回答を作成する手間が削減され、対応手順の効率化と顧客対応のスピードアップが実現します。さらに、AIは過去のケースを学習して回答案を標準化するため、難しい問い合わせが特定のスタッフに集中するのを防ぎ、チーム全体で対応を分担する体制が構築できます。Yoomのフローボットテンプレートを使えば、プログラミングスキルがなくても、すぐにこの仕組みを導入できます。 設定は直感的で、すぐに業務へ適用できます。お試しは下のバナーから始められます!
Re:lationでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してMicrosoft Teamsに通知する
試してみる
Re:lationでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してMicrosoft Teamsに通知するフローです。
では、またお会いしましょう!