2024/12/19
アプリ同士の連携方法

Chat PlusとDifyとLINE WORKSを連携して、チケットが作成されたら、回答案をDifyで作成してLINE WORKSに送信する方法

k.hieda
Chat PlusとDifyとLINE WORKSの連携イメージ

目次

<span class="mark-yellow">「毎日のお問い合わせ対応、もっと楽にならないかな?」と思うことはありませんか?</span>特に似たような質問への繰り返し対応には効率的な方法が求められますよね。
そんな時に役立つのが、Chat PlusとDify、LINE WORKSの連携です。この仕組みなら、回答案の作成からチーム共有までを自動化することで、迅速な対応が可能になります。本記事では、この便利な仕組みの詳細と簡単な設定方法を解説しますので、ぜひ最後までお読みください!

こんな方におすすめ

このフローボットは、以下のような方にぴったりです。

  • 次々と寄せられる問い合わせに迅速に対応したい方
  • チーム全員が一貫性のある回答案を基に、質の高い顧客対応を実現したい方
  • 回答作成プロセスを簡略化し、素早い対応で顧客の待ち時間を短縮したい方
  • 正確かつスピーディな対応を通じて、顧客の信頼を築きたい方
  • 作業負担を軽くし、リソースを効果的に活用したい方

Chat Plusでレコードが登録されたらLINE WORKSに通知するメリットと具体的な活用シーン3選

カスタマーサポート担当者、プロジェクトマネージャー、日々顧客対応を行うスタッフの視点で、この自動化がもたらす変化を考察しました。

1.対応スピード向上と作業負担の軽減

Chat Plusでチケットが作成されると、DifyがAIで回答を自動生成し、LINE WORKSで通知します。これにより、<span class="mark-yellow">回答作成の手順を省けるため、対応速度が上がると期待できます。</span>
例えば、昼休みや夕方の問い合わせが増える時間帯でも、AIが即座に回答案を生成するため、迅速な対応が可能です。また、担当者が少ない時間でも、チケット内容をLINE WORKSで共有すれば、他のメンバーがフォローできる環境が整います。これにより、対応漏れを防ぎつつ、問い合わせへの素早い対応が可能になります。

2. チーム連携強化で情報の一貫性を実現

<span class="mark-yellow">Difyが作成した回答案がLINE WORKSでチームに共有されるため、問い合わせ内容と回答案をメンバー全員が瞬時に把握できます。</span>

例えば、問い合わせが複数のカテゴリにまたがる場合でも、LINE WORKSの通知を確認するだけで、各メンバーが状況を把握できます。新しい担当者が途中から対応を引き継ぐ場合でも、すべての情報がLINE WORKSにまとまっているため、追加の説明を省略して迅速に業務を進められます。また、重要な顧客への対応では、複数名で内容をチェックし、一貫した回答を提供することで信頼の向上が期待できます。

3. 繰り返し業務をAIで効率化

<span class="mark-yellow">同じ質問が繰り返されるケースにも、DifyがAIで自動対応するため、回答作成の負担が軽減されます。</span>
LINE WORKSの通知を活用することで、担当者はAIが生成した回答案を即座に確認できるため、定型的な対応のプロセスを効率化できます。その結果、サポート担当者は顧客の個別ニーズに応じた対応や、満足度を高めるための丁寧なフォローに集中できる環境が整います。

ここからは、【Chat Plusでチケットが作成されたら、Difyで問い合わせの回答生成してLINE WORKSに送信する】プログラミングなしで構築するフローの手順を解説します。

[Yoomとは]

Chat Plusでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してLINE WORKSに通知するフローの作り方

Yoomの定期起動トリガー機能を活用し、Chat PlusのAPIから最新のチケット情報を取得します。この情報を基にDifyへ指示を送り、生成された回答結果をLINE WORKSのAPIを通じて通知します。この仕組みで、問い合わせ情報の取得から通知まで、スムーズに実現できます。一般的に実現にはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを用いることでプログラミング知識がなくても簡単に実現できます。

連携プロセス

  • Yoomへマイアプリ登録(Chat PlusとDifyとLINE WORKS)
  • テンプレートをコピー
  • アプリトリガーの設定とアプリ連携
  • トリガーボタンをオンにし、連携スタート

※有料プランでは、2週間の無料トライアルが利用可能です。期間中は、無料プランでは利用制限があるアプリや、AI機能(オペレーション)もご利用いただけます。

事前に準備するもの

Chat Plus

  • Chat Plusのアカウント情報(管理画面の操作を行うため)
  • アクセストークン
    • Chat PlusからAPIトークンを発行すると取得できます。
    • Chat Plusの右上の設定アイコンをクリックします。次に、左のメニューバーに表示されるリスト内の「外部連携」タブを開き、「API入力」を選択しましょう。

次の画面のAPIトークン発行を選択すると、Chat Plusに登録済みのパスワードが求められます。

パスワードを入力し、APIトークン発行をクリックすると値が生成されます。

Dify

  • Difyのアカウント情報(管理画面の操作を行うため)
  • アプリ(チャットボット)
  • アクセストークン
    • Difyで作成したアプリから取得します。
    • 作成済みのアプリを開き、左のメニューバーから「監視」を選択します
    • バックエンドおよびサービスAPIの「APIキー」を選択します
    • APIシークレットキーのポップアップ内から、「+新しいシークレットキーを作成」を選ぶとAPIシークレットキーが表示されます。こちらがアクセストークンに該当します。もっと詳しく:Difyマイアプリ登録方法と連携するとできること

LINE WORKS

  • クライアントID
  • クライアントシークレット
  • スコープ
  • ボットID
  • トークルームID
    • 右上の3点リーダーをクリックしてチャンネルIDを取得します。メニューが開き、チャンネルIDをクリックするとIDが表示されます。

ステップ1 マイアプリ連携の設定

ここでは連携するアプリ情報をYoomに登録する設定を行います。Yoomのワークスペースにログインし、マイアプリ画面で+新規接続をクリックします。

Yoomで接続可能なアプリ一覧と検索窓が表示されます。検索窓から今回連携するアプリを検索し、マイアプリ登録を行います。

Chat Plus

検索結果からアプリ名をクリックします。Chat Plusで取得した値を入力する画面が表示されます。

  • アカウント名
    • 識別しやすい値を入力してください。メールアドレスなど、アカウントが識別できる値がおすすめです。
  • アクセストークン
    • 事前にChat Plusで取得したAPIトークン値を入力します。

必須項目を入力して、「追加」ボタンをクリックすると、Chat Plusのマイアプリ登録が完了します。

Dify

検索結果からアプリ名をクリックします。連携に必要な値を入力する画面が表示されます。

  • アカウント名
    • 識別しやすい値を入力してください。メールアドレスなどアカウントの判別ができる値がおすすめです。
  • アクセストークン
    • 事前に取得した値を入力します。

必須項目を入力して追加ボタンをクリックすると、Difyのマイアプリ登録が完了します。

LINE WORKS

検索結果からLINE WORKSを選択すると、連携に必要な値を入力する画面に遷移します。

LINE WORKSのDeveloper Consoleで取得した情報を各項目に入力して、追加ボタンをクリックします。

ヘルプ:LINE WORKS(API2.0)のマイアプリ登録方法

これでLINE WORKSのマイアプリ登録が完了です。

ステップ2 Yoomのフローボットテンプレートをマイプロジェクトへコピーする

こちらのバナーをクリックします。

マイプロジェクトにテンプレートがコピーされます。マイプロジェクトは左のメニューバーからアクセスできます。

ステップ3 アプリトリガー「新しいチケットが作成されたら」

テンプレートの1つ目の工程をクリックします。

こちらでは、Chat Plusで発行されたチケット情報を取得する設定を行います。

(1/2)連携アカウントとアクションを選択

この項目はすでに初期設定されています。

  • アプリトリガーのタイトル
  • アプリ
  • Chat Plusと連携するアカウント情報
  • トリガーアクション

→次へをクリックします。

(2/2)アプリトリガーのWebhookイベント受信設定

  • 表示されたURLをChat Plusの設定画面に入力します。
  • Chat Plusの右上にある設定アイコンをクリックすると左にメニューバーが表示されます。この中の「外部接続」タブ内から「API出力」を選択します。右画面内の「+API接続を追加」をクリックします。
  • 概要には、任意で値を入力します。ターゲットに、Yoom画面からコピーしたWebhook URLを入力します。イベントはチャット開始時を選択してください。画面下部の「登録」をクリックで追加になります。
  • チャット開始時のイベントであるため、テストチャットを行ってください。

→テストをクリックします。 →成功します。 以下の項目が取得できます。こちらは後のオペレーションで動的の値として利用します。

→保存するをクリックします。

ステップ4 アプリと連携する「チャットメッセージを送信」

テンプレートの2つ目の工程をクリックします。

Difyに送信するプロンプト(指示文)を設定します。

(1/2)連携アカウントとアクションを選択

初期設定済みです。

  • アプリトリガーのタイトル
  • アプリ
  • Difyと連携するアカウント情報
  • トリガーアクション

→次へをクリックします。

(2/2)API接続設定

  • query
    • 顧客からのお問い合わせ内容を引用します。
    • 編集欄をクリックすると、Chat Plusで取得したアウトプットが表示されます。事前設定で{{詳細}}のコードが埋め込まれていますが、他のコードを引用したカスタマイズが可能です。
  • user
    • 半角英数字で任意の識別子を設定します。
  • 変数
    • 必須ではありませんが、活用することでプロンプトや通知をより柔軟で効率的に設定できます。例えば「名前」や「日付」など、動的な情報をプロンプトに自動反映できるため、設定の手間を減らしつつ、ユーザーにぴったりの対応が可能になります。

→テストをクリックします。 →成功 Difyの回答案(返答内容)などが取得できます。

→保存するをクリックします。

ステップ5 アプリと連携する「メッセージを送信」

テンプレートの3つ目の工程をクリックします。

こちらではLINE WORKSに通知する定型文の設定を行います。

(1/2)連携アカウントとアクションを選択

こちらは初期設定済みです。

  • アプリトリガーのタイトル
  • アプリ
  • LINE WORKSと連携するアカウント情報
  • トリガーアクション

→次へをクリックします。

(2/2)API接続設定

  • ボットID
    • 編集欄をクリックすると、ボットの候補が表示されます。すでにボットを作成されている場合は使用するボットを選択するとIDが引用されます。

  • トークルームID
    • LINE WORKSトークルーム右上の3点リーダーをクリックします。メニューが開き、チャンネルIDをクリックするとIDが表示されます。IDを取得し、編集欄に入力します。

  • メッセージ
  • 通知する定型文を作成します。
  • 編集欄をクリックすると、これまでの操作で取得したアウトプットが表示されます。選択すると引用コードを定型文内に埋め込めます。引用コードの前に項目名を入力しておくと、表示された時にチームメンバーが認識しやすくなるのでおすすめです。
  • 今回はユーザーからのチャット本文とDifyの回答案を通知するように設定しています。

→テストをクリックします。 →成功 

→保存するをクリックします。今回の工程は以上になります。

ステップ6 アプリトリガーをONにする

全ての工程が設定されると、設定完了のコンプリート画面が表示されます。

トリガーをONにしてフローボットを起動します。テンプレート左上のトグルで切り替えられます。

<span class="mark-yellow">プログラミング不要でフローボットの設定が簡単に完了しました。</span>今回使用したテンプレートは、こちらです。

もっと活用!DifyとLINE WORKSの連携で実現する、さらに広がる自動化の3つの事例

DifyとLINE WORKSはChat Plusを含めたさまざまなビジネスツールと連携できます。この仕組みにより業務の自動化が広がり、効率化が実現します。

1. Re:lationとDifyを連携し、LINE WORKSで共有

Re:lationでチケットが作成されると、Difyが回答を作成し、LINE WORKSでチームに通知します。重要な情報を集約して優先順位をつけることで、効率的な顧客対応が可能です。

2. Googleフォームでの問い合わせ対応を効率化

Googleフォームでの問い合わせに対して、Difyで自動的に回答を作成し、LINE WORKSでチームに共有します。迅速な対応が顧客満足度を高めめると期待できます。

3.  IntercomとDifyでシームレスな回答作成

Intercomで新規会話が作成されると、Difyが回答を生成し、LINE WORKSで通知します。手動作業を減らして顧客対応の効率を高めます。

まとめ

今回ご紹介したChat Plus、Dify、LINE WORKSを活用したフローボットは、問い合わせ対応のスピードを高め、チーム全体の連携をスムーズにしながら、定型的な業務の負担を軽減する効果があります。この仕組みを導入することで、回答案の作成から情報共有までを効率化し、サポート担当者が顧客の満足度を高めることに集中できる環境を作り出せます。<span class="mark-yellow">ノーコードで簡単に設定でき、誰でも手軽に始められる点も魅力です。</span>

このフローボットが、貴社の顧客対応をより快適にする一助となることを期待しています。詳しい設定方法や活用事例については、ぜひバナーをクリックしてご覧ください!

では、またお会いしましょう!

この記事を書いた人
k.hieda
Webプランナー・ディレクター歴10年目。Web制作会社勤務時代は、クライアントへ改修と運用プランの提案と制作進行がメインでした。現在はパラレルワーカーです。Yoomのコンテンツ事業部でブログの制作、個人事業では企業の外部広報案件を受けています。民泊を始めるのでルーチンワーク効率化の徹底を目指しています!
タグ
Chat Plus
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