2025/01/09
アプリ同士の連携方法

Google スプレッドシートとDeelを連携して、Google スプレッドシートで行が追加されたらDeelでEOR契約を作成する方法

k.noguchi
Google スプレッドシートとDeelの連携イメージ

目次

 

企業がグローバルなビジネス展開を進める中で、契約業務の効率化は重要な課題となっています。特に、多くの企業が利用しているGoogle スプレッドシートでのデータ管理と、国際的な契約管理をサポートするDeelの連携は、業務効率を大幅に向上させる可能性を秘めています。
本記事では、Google スプレッドシートで行が追加された際に、自動的にDeelでEOR(Employer of Record)契約を作成する方法をご紹介します。これにより手動作業を削減し、業務プロセスの自動化を実現できます。

こんな方におすすめ

  • Google スプレッドシートとDeelをそれぞれ活用している方
  • Google スプレッドシートとDeelを業務で活用しているが、情報の更新に手間を感じている方
  • Google スプレッドシートとDeelを連携して業務効率化を目指している方

Google スプレッドシートとDeelの連携メリットと具体例

メリット1:作業時間の大幅な短縮

手動で行っていたスプレッドシートのデータ確認やDeelでの契約作成作業が自動化されます。EOR契約に関する情報を入力する必要がなくなるため、業務をスムーズに進められます。その結果、1件ごとに発生していた作業時間の削減が期待できます。例えば、週に50件の契約を管理する企業では、毎週何時間もの作業時間の節約に繋がります。担当者は戦略的な業務や顧客対応に時間を割くことができ、全体的な生産性向上が期待できます。

メリット2:タイムリーな契約管理

スプレッドシートで行が追加されるたびにDeelで契約が自動生成されるため、契約情報がタイムリーに更新されます。例えば、新たに採用された従業員の情報がすぐに契約システムに反映され、人事部門と財務部門が最新の情報を共有できます。これにより、部門間の調整や確認作業がスムーズになり、業務の停滞を防ぎます。また、新しい行が追加されるたびに契約が自動生成されるため、急激な採用活動にも対応が可能になるでしょう。

メリット3:人的エラーの削減

EOR契約の作成は細かい情報の入力が求められるため、手作業で行うとミスが発生する可能性が高まります。手動入力やデータ転記を自動化することで、入力ミスや情報の抜け漏れといった人的エラー防止に繋がります。例えば、従業員の名前や給与情報の誤入力が減少します。これにより、トラブル発生リスクの抑制や後続の修正対応、クレーム処理の負担を軽減し、信頼性の高い契約業務が期待できます。特に法律や契約関連の業務では、正確性が重要なため、この自動化の導入は信頼性を高める結果に繋がるでしょう。

[Yoomとは]

Google スプレッドシートで行が追加されたらDeelでEOR契約を作成する方法

Google スプレッドシートで行が追加されたことをGoogle スプレッドシートのAPIを利用して受け取り、Deelの提供するAPIを用いて、追加された行のレコード情報をDeelのEOR契約作成に用いることで実現が可能です。
一般的に実現にはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを用いることでプログラミング知識がなくても簡単に実現できます。
今回は、以下のプロセスで作成していきます。

  • Google スプレッドシートとDeelをマイアプリ連携
  • テンプレートをコピーする
  • フローの起点となるGoogle スプレッドシートのトリガー設定と、その後のDeelのオペレーション設定を行う
  • トリガーボタンをONにして、Google スプレッドシートとDeelの連携フローの動作確認をする

Yoomを利用していない方は、こちらから無料登録をしてください。
すでにYoomを利用している方は、ログインしてください。

ステップ1:Google スプレッドシートとDeelをマイアプリ連携

Google スプレッドシートとDeelをYoomに接続するためのマイアプリ登録を行いましょう。
最初にマイアプリ登録を済ませておくと自動化設定がスムーズに進められます。

1.Yoomページ画面左側のマイアプリをクリックし、「新規接続」を選択します。

2.右上の検索窓に「Google スプレッドシート」と入力し、表示された検索結果からGoogle スプレッドシートを選択します。
次の画面で「Sign in with Google」をクリックしてください。

3.アカウント選択画面でアカウントを選択し、ログイン後に問題がなければ、表示された画面で、「続行」をクリックします。

4.続いてDeelをマイアプリ登録します。
Google スプレッドシートの登録と同様にマイアプリをクリックし「新規接続」を選択します。
検索窓にDeelと入力して検索結果からDeelを選択し、表示された画面でアカウント情報を入力後、「Log in」をクリックします。
登録メールに送信される認証コードを入力し、画面に従ってマイアプリ登録を完了させます。

Google スプレッドシートとDeelがマイアプリに表示されていれば登録完了です。

ステップ2:テンプレートをコピーする

以下のテンプレートページを開き、『このテンプレートを試してみる』をクリックします。

ワークスペースに自動的にテンプレートがコピーされます。次に表示された画面で「OK」をクリックしてください。

ステップ3:フローの起点となるGoogle スプレッドシートのトリガー設定と、その後のDeelのオペレーション設定を行う

1.先ほどの画面で「OK」をクリックして、表示された画面のアプリトリガー「行が追加されたら」をクリックしてください。
※こちらの画面は、Yoomページ画面左側「マイプロジェクト」のフローボットで表示される、「【コピー】Google スプレッドシートで行が追加されたら、DeelでEOR契約を作成する」をクリックすると表示されます。

2.必須項目を入力して「次へ」をクリックします。

3.表示された画面で、詳細を設定します。「トリガーの起動間隔」を選択してください。
※トリガーは5分、10分、15分、30分、60分の間隔で起動間隔を選択できます。プランによって最短の起動間隔が異なりますので、ご注意ください。

4.「スプレッドシートID」と「シートID」は、候補から選択してください。
入力欄をクリックすると、自動で連携しているアカウントの候補が表示されます。候補を選択すると入力が完了します。

5.入力が完了したら「テスト」実行し、成功したら「保存する」をクリックします。
表示されているアウトプットは「この値を他のオペレーションで利用することができます。」と表記があるように、次の設定でも活用できます。

6.次にDeelのAPI接続設定をしましょう。
アプリと連携する「Create EOR Contract」をクリックすると、以下の画面が表示されるので、以下の設定を行っていきます。
入力が完了したら、「次へ」をクリックします。

7.API接続設定を行います。
Google スプレッドシートで設定した項目ごとのアウトプットが取得されます。入力欄をクリックするとアウトプットの候補が表示されるので、それぞれ入力しましょう。
入力を終えたら「テスト」を実行し、成功したら「保存する」をクリックします。

8.最後に、Deelで発行されたProject IDを、Google スプレッドシートに登録します。テンプレート内容が表示されている画面で、データベースを操作する「レコードを更新する」をクリックします。
表示された画面で、Google スプレッドシートと連携するアカウントを確認します。

9.Deelから取得したContract IDをGoogle スプレッドシートに登録します。スプレッドシートID、スプレッドシートのタブ名、テーブル範囲を設定し、「次へ」をクリックします。
※スプレッドシートIDやタブ名は、枠をクリックすると表示されるアウトプット候補から選択できます。

10.更新したいレコードの条件を設定します。
左の枠には、一意の値を持つGoogle スプレッドシートの列の項目を設定します。右の枠に、アウトプット「行が追加されたら」の中から対応する項目を選択します。ここで設定した条件をもとに、Google スプレッドシートに登録されているプロジェクトをYoomが探します。※今回は、以下画像のように設定しました。

11.次に、更新後のレコードの値を設定します。
※Deelから取得したContract IDを更新するので、Deelのアウトプット「Create EOR Contract」を使用して設定します。

設定が完了したら「テスト」をクリックし、「保存する」ボタンをクリックしてください。

ステップ4:トリガーボタンをONにして、Google スプレッドシートとDeelの連携フローの動作確認をする

以下の画面の赤枠部分「トリガーをON」ボタンをクリックすると、フローボットが自動的に起動します。

今回使用したテンプレートは以下の通りです。

その他のGoogle スプレッドシートとDeelを使った自動化例

その他にもYoomにはGoogle スプレッドシートとDeelを使ったテンプレートがあるため、いくつかご紹介します。

1.Google スプレッドシートで行が更新されたら、Deelの従業員の個人情報を更新する
Google スプレッドシートで行が更新されたら、Deelの従業員の個人情報を更新するフローです。このフローにより、Google スプレッドシートで従業員の個人情報が更新された際、Deelに自動反映されます。転記作業が不要となるため更新漏れや入力ミスを防ぎ、情報の一元管理や整合性向上に繋がります。

2.Google スプレッドシートで行が追加されたら、Deelで契約書を作成する
Google スプレッドシートで行が追加されたら、Deelで契約書を作成するフローです。このフローにより、Google スプレッドシートに新たな従業員の情報が登録された際、Deelで契約書が自動作成されます。二重入力を省くことで、契約書作成にかかる時間が短縮され、締結対応がスムーズになるでしょう。また、作成漏れや転記ミスを防ぎ、トラブルの発生リスクを抑えることが期待できます。

3.Google スプレッドシートで行が追加されたら、Deelに従業員を登録する
Google スプレッドシートで行が追加されたら、Deelに従業員を登録するフローです。このフローにより、Google スプレッドシートに新たな従業員情報が登録された際、Deelに自動同期されます。二重入力が不要となるため、作業時間が短縮され、契約書作成などの後続業務をスムーズに進められるでしょう。さらに、登録漏れや転記ミスを防ぎ、従業員情報を一元管理することで、整合性の向上が期待できます。

まとめ

本記事では、Google スプレッドシートとDeelを連携し、契約業務を自動化する方法をご紹介しました。この連携により、EOR契約に関する情報を再入力する必要がなくなるため、作業時間の削減や情報のスピーディーな共有、人的エラーの防止など、多くのメリットが得られるでしょう。また、情報の登録漏れや転記ミスを防ぎ、トラブルの発生リスクを抑えることが期待できます。
業務プロセスの効率化と品質向上を目指す企業の皆様は、ぜひこの連携を活用してみてください。業務負担の軽減とともに、より戦略的な業務への注力が可能になるでしょう。

この記事を書いた人
k.noguchi
SE・プログラマー、新卒採用アシスタントやテーマパークアクターなど、多種多様な業務の経験があります。 その中でもSE・プログラマーでは、企業のシステムを構築し業務効率化に取り組んでいました。 Yoomを使い、業務の負担を軽減するための実践的なアプローチ方法を、丁寧にわかりやすく発信していきます。
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