2025/01/30
アプリ同士の連携方法

SalesforceとSlackを連携して、毎日Salesforceのレポートを取得してSlackに通知する方法

s.nakazawa
SalesforceとSlackの連携イメージ

目次

 

変化の激しい時代だからこそ、Salesforceからレポートを取得し、メンバーに共有する業務は重要です。
ただ、定型業務になりがちで、担当者が作業を負担に感じることがあるかもしれません。
また手動作業では、忙しさに追われるとレポートの送信漏れが発生しやすくなり、人件費も増大します。
これらの課題は、SalesforceとSlackを連携し、レポートの取得と通知を自動化することで解決できるでしょう。
本記事では、2つのツールをノーコードで連携する方法を紹介します。
自動化を導入する際は参考にしてみてください。

こんな方におすすめ

  • SalesforceとSlackを利用している方
  • SalesforceとSlackを活用しているが手作業でのレポート共有に手間を感じている方
  • SalesforceとSlackを連携してレポートの通知漏れを防ぎたい方
  • SalesforceとSlackを連携してツール運用コストの削減を目指している方

それではここから、ノーコードツールYoomを使って、「毎日Salesforceのレポートを取得してSlackに通知する」方法を紹介します。

[Yoomとは]

毎日Salesforceのレポートを取得してSlackに通知する方法

この方法は、Salesforceが提供するAPIを利用してレポートを取得し、Slackが提供するAPIを用いて通知することで実現可能です。
なお、指定のスケジュールにフローボットを起動させるために、Yoomのスケジュールトリガーを利用しています。
一般的に実現にはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを用いることでプログラミング知識がなくても簡単に実現できます。

今回は大きく分けて以下のプロセスで作成していきます。

  • SalesforceとSlackをマイアプリ登録
  • テンプレートをコピー
  • フローの起点となるYoomのスケジュールトリガーの設定、その後に続くSalesforceとSlackの設定
  • トリガーボタンをONにして、SalesforceとSlackの連携動作を確認

Yoomを利用していない方は、こちらから無料登録をしてください。
すでにYoomを利用している方は、ログインしてください。

ステップ1:SalesforceとSlackをマイアプリ連携

まずSalesforceとSlackをYoomに連携するため、マイアプリに登録します。

1.Yoom管理画面の左側で「マイアプリ」を選択し、「+新規接続」をクリックします。

2.続く画面でSalesforceとSlackを検索して選択し、次の画面に進みます。

<Salesforceの場合>

・ログインすると、マイアプリに登録が完了します。
※Salesforceはチームプラン・サクセスプランでのみご利用いただけるアプリとなっております。フリープラン・ミニプランの場合は設定しているフローボットのオペレーションやデータコネクトはエラーとなりますので、ご注意ください。チームプランやサクセスプランなどの有料プランは、2週間の無料トライアルを行うことが可能です。無料トライアル中には制限対象のアプリを使用することができます。
※他のサービスと連携しているアカウントは使用しないようにご注意ください。

<Slackの場合>

・ワークスペースのURLを入力して「続行する」をクリックし、続く画面でサインインします。

・投稿したいチャンネルを設定し、「許可する」をクリックすると、マイアプリに登録が完了します。
※マイアプリの詳しい方法は、こちらのヘルプページでも解説しています。

3.SalesforceとSlackを連携するためのテンプレートをコピーします。

・下記のリンクを開きます。

・「このテンプレートを試す」をクリックすると、マイアプリに登録が完了します。

ステップ2:Yoomのスケジュールトリガーの設定

フローの起点となるトリガーアクションを設定します。
このフローではYoomのスケジュールトリガーを利用し、指定の時間になるとトリガーが起動します。

1.Yoom管理画面の「マイプロジェクト」を選択し、「【コピー】毎日Salesforceのレポートを取得してSlackに通知する」をクリックします。
※テンプレートのタイトルは次の画面で任意に変更できます。

2.「スケジュールトリガー 毎日10時」をクリックします。

3.レポートを通知したいスケジュールを設定して保存します。
※タイトルは任意で設定できます。
※スケジュール設定の詳細は、こちらのヘルプページで解説しています。

ステップ3:Salesforceの設定

次に、Salesforceからレポートを取得する設定を行います。

1.「アプリと連携する レポートをダウンロード」をクリックします。

2.Salesforceと連携するアカウントを確認し、「次へ」をクリックします。
※その他の項目はデフォルトで設定されています。

3.マイドメインURLとレポートIDを設定してテストを行います。
※レポートIDは、枠をクリックして表示される「候補」から設定できます。

4.テストが成功したら保存します。

5.「計算処理をする 費用を通常の通貨単位に換算」をクリックします。
※Salesforceのレポートでは、通常、金額が「マイクロ通貨単位」で表示されます。金額を日本円(JPY)に換算するために、「1,000,000」で割る設定を行います。

6.変換タイプと計算式が下記画像のようになっていることを確認してテストを行います。
※タイトルは任意に変更できます。
※「計算処理をする」について、詳しくはこちらで解説しています。

7.テストが成功したら保存します。

ステップ4:Slackの設定

最後に、レポートをSlackに通知する設定を行います。

1.「アプリと連携する Slackに通知する」をクリックします。

2.Slackと連携するためのアカウントを確認し、「次へ」をクリックします。
※その他の項目はデフォルトで設定されています。

3.投稿先のチャンネルIDとメッセージを設定してテストを行います。
※投稿先のチャンネルIDは、枠をクリックして表示される「候補」から設定できます。
※メッセージには、定型文を直接入力できます。また、取得したレポートと変換後の金額を反映させる場合は、枠をクリックして表示されるアウトプットの「レポートをダウンロード」と「費用を通常の通貨単位に変換」から設定します。(値は二重括弧で表示されます)

4.テストが成功すると、Slackにメッセージが通知されます。
問題がなければ保存します。

5.トリガーをONにすると、指定のスケジュールでSalesforceのレポートが自動取得され、Slackに通知されます。

紹介したフローに不明点があれば、こちらのヘルプページを確認してみてください。

SalesforceとSlackを使ったその他の自動化例

他にもSalesforceとSlackを使った自動化の例がYoomにはたくさんあるので、いくつか紹介します。

1.Salesforceに新規リードが登録されたらSlackに通知する

Salesforceに新規リードが登録されたことをSlackに自動通知するテンプレートです。
この連携を利用すれば、リードを登録した担当者が通知する手間を削減でき、業務効率の向上が期待できます。

2.Salesforceで商談フェーズが締結完了になったらSlackに通知する

Salesforceで商談フェーズが締結完了になった際に、Slackに自動通知するテンプレートです。
この連携を利用すれば、担当者が商談フェーズを締結完了すると、上司にメッセージが自動通知されるため、部下の進捗情報の把握が容易になるでしょう。

3.Slackでメッセージが投稿されたらSalesforceに活動履歴を登録する

Slackに投稿されたメッセージをSalesforceの活動履歴に自動登録するテンプレートです。
この連携により、Slackで顧客とやり取りした内容の手動登録が不要になり、担当者の負担軽減が期待できます。

SalesforceとSlackを連携するメリットと具体例

メリット1:情報共有の手間を削減

Salesforceから手動でレポートを取得してSlackに通知する作業は、手間がかかります。
忙しい状況では、こうした定型業務も担当者の負担になります。
SalesforceとSlackを連携すれば、レポートの取得と通知にかかる手間が削減され、担当者の負担が軽減するでしょう。
例えば、業務開始後に会議の予定が入っている場合、その前にSalesforceのレポートをSlackへ送信する作業は大変です。
この連携を利用すれば、手動でのレポート共有を削減できるため、余裕を持って会議の準備ができるでしょう。

メリット2:レポートの通知漏れを防止

手動でレポートの取得と通知を行う場合、人為的ミスが発生することがあります。
レポートの取得を忘れてしまったり、レポートを異なるチャンネルに送ってしまったりすると、関係者は内容を確認できません。
SalesforceとSlackを連携すれば、指定したスケジュールでレポートが自動送信されるため、人為的ミスによる通知漏れを防止できます。
例えば、担当者が緊急業務で追われている場合、通常の業務にミスが発生しやすくなり、レポートの通知が漏れてしまうこともあります。
この連携を利用すれば、指定のスケジュールにレポートが確実に通知されるため、関係者はスムーズにレポートを確認できるでしょう。

メリット3:ツール運用コストの削減

ツールに関する業務を手動で行うと、人件費がかかり、運用コストが増大します。
SalesforceとSlackを連携すれば、担当者の業務が自動化し、ツール運用コストを削減できるでしょう。
例えば、Salesforceを起動してレポートを取得し、Slackを立ち上げてメッセージとレポートを通知する作業に10分かかるとすれば、20日稼働で毎月200分になります。
時給1,500円で換算すると、年間で6万円が運用コストに加算されます。
この自動化を導入するだけで年間6万円の人件費を削減でき、ツール運用コストも下げられるでしょう。

まとめ

Salesforceからレポートを取得してSlackに通知する作業は、手間がかかり担当者の負担になります。
さらに、レポートの送信漏れが発生するリスクや、人件費がツール運用コストに上乗せされることも課題になります。
これらの課題は、SalesforceとSlackを連携させ、レポートの取得と通知を自動化することで解決できるでしょう。
これにより、担当者の負担軽減やレポートの連絡漏れ防止、運用コストの削減が期待できます。
SalesforceとSlackの連携は、Yoomを利用すればノーコードで簡単に導入できます。
本記事で解説した内容を参考に、レポートの取得と通知作業を自動化してみてください。

この記事を書いた人
s.nakazawa
個人ブログを5年以上運営してきました。 執筆時は、読者様が知りたい情報をわかりやすく解説することを大切にしています。 ブログ運営で学んだライティング経験をもとに、複雑な業務もノーコードで自動化できるYoomの使い方や魅力をわかりやすくご紹介します。
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