DripとYoomの連携イメージ
自動化のアイデア

2025-07-16

【Drip API】各種アプリとの連携方法から活用事例まで徹底解説。

k.tsukamoto

Dripを使ったマーケティング活動の効率化を考えたことはありませんか?

顧客リストの管理やメールキャンペーンの配信など、Dripで行う業務は多岐にわたります。
しかし、これらをHubSpotなどのCRMや他のツールと連携させようとすると、手作業でのデータ移行や更新が発生し、手間や入力ミスに悩まされることも少なくありません。
自動化するにはAPIの活用が一般的ですが、「プログラミングの知識が必要なのでは…」と、特にエンジニアがいない環境ではハードルが高く感じてしまいますよね。

そこで本記事では、Drip APIの基礎知識から、<span class="mark-yellow">エンジニアでなくても簡単に様々なアプリとDripを連携させる具体的な方法</span>までをご紹介!マーケティング部門や営業部門で頻繁に発生する業務を自動化するフローを、ステップごとにわかりやすく解説します。

手作業によるミスをなくし、より戦略的なマーケティング活動に時間を割きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください!

とにかく早くDripのAPIを利用したい方へ

Yoomには<span class="mark-yellow">Drip APIを使った様々なアクションや、業務フローを自動化するためのテンプレート</span>が用意されています。今すぐ試したい方はこちらから詳細をチェックしてみてください!

Drip APIとは

Drip APIはDripと外部アプリ(Google、Microsoft、Salesforce、Notionなど)を繋げてデータの受け渡しを行い、Dripを使った業務フローを自動化できるインターフェースです。
※APIはアプリケーション・プログラミング・インタフェース (Application Programming Interface)の略語です。
インターフェースとは簡単に言うと「何か」と「何か」を「繋ぐもの」で、Drip APIの場合は「Drip」と「外部のアプリ」を繋ぐインターフェースを指します。

また、APIでは大きく分けて以下のような指示を出すことができます。

  • 取得:APIを経由して、データを取得することができます。
  • 追加:APIを経由して、データを追加することができます。
  • 更新:APIを経由して、データを更新することができます。
  • 削除:APIを経由して、データを削除することができます。

Drip APIでできること

Drip APIでできることをいくつかピックアップしたので、ご覧ください!
気になる自動化例の「試してみる」をクリックしてアカウント登録するだけで、すぐにDrip APIを使った自動化を体験できますよ。
登録はたったの30秒で完了するので、ぜひ気軽にお試しください!

1. Subscriberを作成する

Drip APIのSubscriber(購読者)を作成するアクションを活用すると、HubSpotなどのCRMツールで新しいコンタクトが作成されたタイミングで、自動的にDripにもSubscriberとして追加するフローを構築できます。
この連携はフローの中で実行されるアクションとして設定するため、手動でのリスト移行作業が不要になり、入力ミスや連携漏れを防ぎながら、常に最新の顧客リストを維持することが可能です。

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2. Subscriberが作成されたら起動する

Drip APIでは、Drip上で特定のイベントが発生したことを起点に自動化フローを開始することも可能です。
新たにSubscriberが作成されたことをトリガーにして、Google Chatなどのチャットツールに通知を送るフローを構築すれば、新しいリードや購読者をチーム全体で把握でき、素早いフォローアップやアプローチが実現できるでしょう。

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3. Subscriberがバウンスしたら起動する

Dripで送信したメールがバウンス(不達)になったことをトリガーとして、自動で業務フローを開始することも。
バウンスしたメールアドレスをMicrosoft Excelのリスト上で自動的に更新・記録するフローを組むことで、手作業でのリストクリーニングの手間を省き、配信可能なリストを維持してメールマーケティングの精度を高められます。

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その他にも下記のようなアクションをAPI経由で実行が可能です。 

■フローの中で設定できるアクション(フローボットオペレーション)

  • Update Subscriber
  • Retrieve Subscriber Information
  • Remove Subscriber from Email Campaign
  • Unsubscribe from All Mailings
  • Subscribe User to Email Campaign
  • Retrieve Email Series Campaign Subscription for a Specific Subscriber
  • List All Subscribers of a Specified Email Series Campaign
  • Add Tag to Subscriber
  • Remove Tag from Subscriber
  • Add Subscriber to Workflow
  • Remove Subscriber from Workflow

■フローの起点となるアクション(トリガーアクション)

  • Subscriber Deleted
  • Subscriber Marked as Deliverable
  • Subscriber Marked as Undeliverable
  • Subscribed to Email Marketing
  • Subscribed to Campaign
  • Removed from Campaign
  • Unsubscribed from Campaign
  • Unsubscribed All Mailings
  • Subscriber Reactivated
  • Completed Campaign
  • Applied Tag
  • Removed Tag
  • Updated Email Address
  • Subscriber Received Email
  • Subscriber Opened Email
  • Subscriber Clicked Email
  • Subscriber Bounced

Drip APIの利用料金と注意点

Dripでは、14日間の無料トライアル期間中、有料プランと同様にAPI機能をすべて利用できます。
ただし、恒久的に利用できる無料プランは現在提供されておらず、トライアル終了後は管理する購読者リストの人数に応じた有料プラン(例:2,500件まで月額39ドル)への移行が必要です。

APIを利用する際には、いくつか注意点があります。

  • リクエスト制限:APIを通じてシステムにリクエストを送れる回数には上限があります。プラン共通で1時間あたり3,600リクエストが上限となっており、これを超過すると一時的にAPIが利用できなくなる場合があります。
  • コストへの影響:API経由で追加した購読者や送信したメールも、プランの利用上限(リスト人数やメール送信数)にカウントされます。テスト目的で追加したデータが残っていると意図せずコストが増加する可能性があるため、不要なデータは定期的に削除するのがおすすめです。
  • 支払情報の管理:クレジットカードの有効期限切れなどで支払いが滞ると、API連携を含めた自動化フローが停止してしまいます。常に最新の支払い情報を登録しておくようにしましょう。

※詳細はDripのサービスサイトをご確認ください。
※2025年07月11日時点の情報です。

実際に連携してみた!

ここではノーコードツールYoomが用意するテンプレートで、実際の設定方法を用いてDrip APIを使った具体的な連携方法を紹介していきます!
Yoomを使用してノーコードで設定をしていくので、まだYoomのアカウントをお持ちでない場合は、こちらの登録フォームからアカウントを発行しておきましょう。

[Yoomとは]

Drip APIとの連携方法

はじめにDrip APIとYoomを連携する方法を紹介します。
この設定は初回のみ必要です。

  1. Yoomにログイン後、ワークスペースのサイドバーから「マイアプリ」を選択。
  2. マイアプリ画面の右側にある「+新規接続」をクリック。
  1. アプリ一覧画面が表示されたら、右上の検索バーでアプリ名(ここではDrip)を検索して選択。
  1. 「アカウント名」に任意の管理用名称を設定。
    連携先のアカウントを判別しやすい名称にするとよいでしょう。
  1. Dripにログインし、左下の「Settings」から「UserSettings」にアクセス。
  1. 「User Info」の下部に表示されている「API Token」を取得し、Yoom側の「API Token」に設定。
  1. 「追加」をクリック。

マイアプリ画面にDripが追加されていれば、連携は完了です。

今回は先程ご紹介した「HubSpotで新しいコンタクトが作成されたら、DripでSubscriberを作成する」というフローボットを作成していきます!
作成の流れは大きく分けて以下の通りです。

  • HubSpotとYoomの連携
  • テンプレートのコピー
  • HubSpotのトリガー設定と購読者作成の設定
  • フロー稼働の準備
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ステップ1:HubSpotとYoomの連携

Dripと同様に、HubSpotのアカウントも連携させていきます。

  1. アプリ一覧画面でHubSpotを検索して選択。
  1. グレーのボタン(Sign in to your HubSpot account)をクリック。
    ※ アカウントがない場合はオレンジのボタンからアカウント登録を行ってください。
  1. 連携させるアカウントをラジオボタンから選択し、「アカウントを選択」をクリック。
  1. アクセス権限の内容を確認し、ページ下部のチェックボックスにチェックを入れた後、「アプリを接続」をクリック。
  1. マイアプリ画面に戻ります。

HubSpotも追加されていれば、このフローで使用するアプリのマイアプリ登録は完了です。

ステップ2:テンプレートのコピー

Yoomのフローボットテンプレートから使用するテンプレートを選び、「このテンプレートを試す」をクリックすると、テンプレートがコピーされます。
ここでは、冒頭でご紹介したテンプレートを使用するため、以下のバナーの「試してみる」をクリックしてください。

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そうしますと、Yoomのワークスペースにテンプレートがコピーされ、自動化フローの設定画面(フローボット)が開きます。
「OK」をクリックして、フローの設定に進みましょう。

※ 以降、コピーしたフローボットには、プロジェクト一覧の「マイプロジェクト」からアクセスできます。

ステップ3:HubSpotのトリガー設定

先ずは、フローの起点となるトリガーアクションを設定していきます。

  1. HubSpotの「新しいコンタクトが作成されたら」をクリック。
  1. 「タイトル」は任意の名称に変更できます。
    アクションの内容が分かりやすいタイトルにするとよいでしょう。
  2. 連携アカウントとアクションを確認して、「次へ」をクリック。
  1. 「トリガーの起動間隔」のプルダウンから任意の間隔を選択。
    トリガーの起動タイミングは「5分・10分・15分・30分・60分」から選択可能です。
    そのプランの最短の起動間隔にすることで、コンタクト作成時により早くDripへの同期が行えるようになります。
    ※ ご利用プランによって、設定できるトリガーの最短間隔が違うのでご注意ください。
    起動間隔についての詳しい説明は、こちらのヘルプページをご覧ください。
  1. HubSpotでテスト用にコンタクトを作成してください。
    ※ HubSpotで作成するコンタクトの例
  1. 「テスト」をクリック。
  1. テストに成功すると、「取得した値」に最新のコンタクトの情報が追加されます。
    これらの値は、以降のアクションで変数として使用できるようになります。
    取得した値(アウトプット)についての詳しい説明は、こちらのヘルプページをご覧ください。
  1. テスト用に作成したコンタクトが取得できていることを確認し、ページ下部の「保存する」をクリック。
    トリガーアクションの設定が完了し、フロー画面に戻ります。

ステップ4:購読者の作成

それでは、HubSpotから取得したコンタクト情報を用いてDripに購読者を作成しましょう。

  1. Dripの「Create Subscriber」をクリック。
  1. 適宜「タイトル」を変更。
  2. 連携アカウントと実行アクションを確認。
  1. 「Account ID」に購読者を追加するアカウントのIDを設定。
    入力欄をクリックすると、連携しているDripから候補が表示されるので、対象となるアカウントを選択します。
  1. 作成する購読者の各項目に、HubSpotから取得した値を設定していきましょう。
    入力欄クリック時に表示されるトリガーアクションメニューから、対応する項目を選択してください。
    項目をクリックすると、入力欄に{{項目名 取得した値}}という形で追加されます。
  1. その他の項目も、デフォルトで設定されている値を参考に埋めてください。
  2. 設定を終えたら、「テスト」をクリック。
  1. テストに成功すると、DripのPeopleに購読者が作成されます。
    ※ 作成される購読者の例
  1. 期待通りの購読者が作成されていることを確認し、ページ下部の「保存する」をクリック。

ステップ5:フロー稼働の準備

フロー画面に戻り、「全ての設定が完了しました!」と表示されていればフローの設定は完了です。
早速フローを稼働させるのであれば、「トリガーをON」をクリックします。

あとで稼働させる場合は、フロー画面のトリガースイッチをクリックすることで、トリガーをONにできます。

トリガーをONにしたら、実際に動作することを確認しましょう。
連携しているHubSpotでコンタクトを作成し、その情報をもとにDripにも購読者が作成されていれば成功です。

今回のフローボットをベースに、他にも様々な作業の自動化が実現できます!
ぜひ、Yoomの便利な機能をお試しください。

Drip APIを活用した自動化の例

今回紹介した事例以外でも、Yoomではさまざまなサービスとの連携が可能で、それぞれに対応したテンプレートが用意されています。
普段使用しているサービスと連携できるテンプレートを活用して、Dripを使った業務フローを自動化しましょう!

1.Dripの状態変化を起点にして、通知やデータ連携を効率化する

DripでSubscriberがLeadへ移行した際にGoogle スプレッドシートへ追加したり、Slackへ自動通知することで、手動でのリスト管理や共有の手間を削減できます。
さらに、特定のキャンペーン登録をトリガーにNotionへ情報を追加したり、新規Subscriber作成時にOutlookで通知するなど、スムーズな情報共有が実現します。

[[185958,185942,185982,185993,186002]]

2.外部フォームやメッセージを起点にして、DripのSubscriberを自動作成する

GoogleフォームやTypeform、Jotformなどで収集した回答をもとに、DripでSubscriberを自動追加することが可能です。
Microsoft Teamsで特定のメッセージを受信した際にDripでSubscriberを作成したり、フォーム送信と同時にMemへ保存してDripに登録するなど、さまざまなデータ収集元からの自動化ができます。
これにより、手動でのデータ転記をなくして、最新のリスト管理を維持しながらマーケティング業務を効率化できます。

[[179298,179304,242576,179309,240376]]

まとめ

DripのAPI連携を行うことで、<span class="mark-yellow">これまで手作業で行っていたHubSpotなどのCRMからの顧客リストの同期や管理業務が自動化され、手間の削減やヒューマンエラーの防止に繋げられます!</span>

マーケティング担当者が単純なデータ入力作業から解放されることで、キャンペーンの企画や分析といった、本来注力すべきコア業務に集中できる環境も整うでしょう。

今回ご紹介したような業務自動化はノーコードツール「Yoom」を活用すれば、プログラミングの知識がない方でも直感的な操作で簡単に業務フローを構築できます。もし自動化に少しでも興味を持っていただけたなら、こちらから無料登録してYoomによる業務効率化を体験してみてください!

この記事を書いた人
k.tsukamoto
システムエンジニアとして4年間勤務。当時は毎日Excelに手入力する勤怠管理や、領収書のデータ化作業に悩まされていたため、Yoomにもっと早く出会いたかったです。まだまだYoomは使い始めたばかりですが、皆様の「自動化できたらいいな」を叶えるための情報をお伝えしていきます!
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