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「運転免許証の画像を見ながら、氏名や住所をGoogle スプレッドシートに一件ずつ手入力していて手間…」
「手作業でのデータ入力は時間がかかるし、入力ミスがないか何度も確認する必要があって大変…」
このように、本人確認などで発生する運転免許証情報のデータ化作業に、多くの時間と手間を取られていませんか?
そこで便利なのが、アップロードされた運転免許証の画像から自動でテキスト情報を読み取り、Google スプレッドシートに自動で記録できる仕組み!
この仕組みを構築すれば、面倒な手入力作業や確認作業から解放され、本来注力すべきコア業務に時間を使えるようになるでしょう。
今回ご紹介する自動化の設定はノーコードで簡単にできるため、手間や時間があまりかからない方法です。
この機会にぜひ自動化を導入して、日々の作業をもっと楽にしましょう!
Yoomには運転免許証などの本人確認書類からデータを抽出する業務フローを自動化するテンプレートが豊富に用意されています。
「まずは試してみたい!」という方は、以下のバナーをクリックして、さっそく自動化を体験してみましょう!
それではここから代表的な例として、「Dropboxに運転免許証の画像ファイルがアップロードされたらOCR機能でテキストを読み取り、Google スプレッドシートに自動で情報を追加する」フローの設定手順を解説していきます!
この自動化により、手作業によるデータ入力の手間やミスが削減され、業務効率の向上を目指せるでしょう。
ここではYoomを使用してノーコードで設定をしていくので、もしまだYoomのアカウントをお持ちでない場合は、こちらの登録フォームからアカウントを作成しておきましょう。
また、「まだYoomを1度も使ったことがない!」という方は、初めてのYoomもチェックしてみてくださいね!
※今回連携するアプリの公式サイト:Google スプレッドシート/Dropbox
[Yoomとは]
今回は大きく分けて以下のプロセスで作成します。
《参考》基本的なフローボットの作成方法
はじめに、フローで使用するアプリとYoomを連携するための「マイアプリ登録」を行います。
Yoomとそれぞれのアプリを連携することで各アプリの操作が行えるようになるため、事前にマイアプリ登録を済ませておくと、後続のフローの設定がスムーズになりますよ!
以下に手順を解説したナビがあるので、こちらをご覧になりながら進めてみてくださいね!
こちらも同様に解説ナビがあるので、確認しながらマイアプリ登録を進めていきましょう。
続いて、今回作成するフローボットのテンプレートをコピーします。
Yoomにはさまざまな業務シーンを想定した自動化フローのテンプレートが豊富にあり、テンプレートを使用することで簡単に設定が完了するのも魅力ですよね!
さっそく以下バナーの「試してみる」をクリックし、設定を進めていきましょう。
《参考》テンプレートのコピー手順
コピーが完了すると、下図のように自動化フローの大枠が構築された状態の設定画面に切り替わります。
まずは、Dropboxのアプリトリガーの設定から一緒に始めていきましょう!
《参考》コピーしたテンプレートが見つからない場合
ひとまずテンプレートはコピーしたけど、あとで設定しようと思って画面を閉じたら、テンプレートがどこにあるのか見つからなくなってしまった!
といったケースもあるでしょう。
コピーしたテンプレートは、初めは基本的に「マイプロジェクト」に格納されています。
Yoomの画面左側にあるメニュー欄から「マイプロジェクト」にアクセスし、「フローボット」を選択すると、「【コピー】Dropboxにアップロードされた免許証をOCRで読み取り、Google スプレッドシートに追加する」という名前で格納されているはずです。
もしテンプレートを見失ってしまった場合は、上記を参考に探してみてくださいね!
最初の設定です!
まずはフローが起動するきっかけとなる、アプリトリガーの設定を行います。
(1/3)設定項目の選択
今回は、Dropboxの特定のフォルダ内にファイルが作成(または更新)されたら、フローが起動するように設定していきますよ!
コピーしたテンプレートの「特定のフォルダ内でファイルが作成または更新されたら」をクリックしてください。
(2/3)連携アカウントとアクションを選択
次に、フローと連携するDropboxのアカウントと、どのアクションを検知するのかを選択していきます。
連携するアカウント情報には、基本的にステップ1でYoomと連携したアカウント情報が反映されていますよ!
もし反映されているアカウントとは別のものを使用したい場合は、「+連携アカウントを追加」をクリックし、使用したいDropboxアカウントを連携しましょう。
(連携方法は、ステップ1でご紹介した手順と同様です)
アクションは「特定のフォルダ内でファイルが作成または更新されたら」のままでOKです!
設定内容を確認したら、「次へ」を押してください。
(3/3)API接続設定
ここではフローの起動間隔や、起動対象となるDropboxのフォルダの設定を行います。
フローの起動対象となるDropboxのフォルダを、「/Folder1/Folder2」という形式で設定しましょう。
ここで設定したフォルダ内に、後に設定する「キーワード」に一致するファイルが作成された際に、フローが自動的に起動するようになりますよ!
今回はテスト用に「免許証」というフォルダを用意し、このフォルダを起動対象としてみます。
この場合の「対象のフォルダのパス」の設定は、「/免許証」となります。
フローで使用するフォルダの内容に合わせて、設定してみてくださいね!
フローの起動対象とする、ファイル名の「キーワード」を設定しましょう。
ここで設定したキーワードを含むファイル名のデータがアップロードされた場合にのみ、フローが起動するようになります。
今回は「免許証」をキーワードに設定していますが、フローを活用する業務内容に合わせて設定してみてくださいね!
設定が完了したら、動作確認のためにテストを行います。
「対象のフォルダのパス」に設定したフォルダ内に、「ファイル名」に設定したキーワードを含むファイルをアップロードしてください。
アップロード後はYoomの画面に戻り、「テスト」をクリックします。
テストが成功すると、先ほどアップロードしたファイルの情報が「取得した値」に抽出されるので、内容を確認しましょう。
ここで取得した値は後続のオペレーション設定時に引用でき、フローを起動する度に変動する値となります。
テストを行わなかった場合、後続のオペレーション設定時のエラーの原因となったり、エラーになった箇所や原因の特定が困難になる場合もあるため、可能な限りすべての設定画面でテストを実施するのがオススメです!
テストが成功し、取得した値が正しく抽出されていることを確認したら「完了」を押して、次のステップに進みましょう!
続いて、トリガーで検知したファイルをダウンロードする設定を行います。
ここでダウンロードしたファイルデータから、OCR機能を用いてテキストを読み取っていきますよ!
(1/3)設定項目の選択
「ファイルをダウンロード」をクリックしてください。
(2/3)連携アカウントとアクションを選択
ステップ3と同じ要領で、連携するDropboxのアカウントとアクションの設定内容を確認し、「次へ」を押しましょう。
(3/3)API接続設定
ここでは、ダウンロードするファイルが格納されている該当フォルダの指定や、ダウンロード対象となるファイルの指定を行っていきますよ!
設定が完了したら「テスト」をクリックし、ステップ3でアップロードしたファイルがダウンロードできることを確認しましょう。
ダウンロードしたファイルを実際に確認しておくと、より安心です!
正しくファイルがダウンロードできていることを確認したら、「完了」を押して次のステップに進みましょう!
続いて、ステップ4でダウンロードしたファイルデータから、OCR機能を使ってテキストを読み取る設定を行います。
ここで抽出したテキストデータを使って、Google スプレッドシートに免許証のデータを追加していきますよ!
(1/2)設定項目の選択
「画像・PDFから文字を読み取る」をクリックしてください。
【注意点】
OCRを用いた文字を読み取るAIオペレーションは、チームプラン・サクセスプラン限定の機能です。フリープランやミニプランでフローに組み込むとエラーになってしまうので、ご注意ください。
また、チームプランやサクセスプランなどの有料プランは2週間の無料トライアルが可能です。トライアル期間中は、通常制限されているアプリやAIオペレーションもすべて使えるので、この機会にぜひ気になる機能を試してみてくださいね!
《参考》「OCRで文字を抽出」で実施できること/できないこと
(2/2)読み取りの設定
まずは下図の注意事項を確認しておきましょう!
【注意点】
YoomのOCR機能では、アクション記載の規定の文字数を超えるデータや、文字が小さすぎる場合に正しく読み取れないことがあります。文字数や文字の大きさには少し余裕を持たせてご利用ください。
それでは設定を進めていきます。
テキスト抽出に使用するAIモデルを設定します。
下図の中から選択できるので、お好みで設定してみてくださいね!
デフォルトでGemini(推奨)が設定されているので、特にこだわりがなければ設定は不要です。
画像ファイルから読み取るテキストの言語を設定します。
デフォルトでは英語が設定されているので、「日本語」にしたい場合は「日本語」に設定しておきましょう。
設定が完了したら「テスト」をクリックし、「抽出したい項目」に設定した各項目のテキストデータが、正しく抽出されるかを確認してくださいね!
正しく各項目のテキストデータが抽出できていることを確認したら、「完了」を押して次のステップに進みましょう。
いよいよ最後のステップです!
最後は、ステップ5で抽出したテキストデータを使って、Google スプレッドシートにデータを追加する設定です。
これで、トリガーで検知した画像ファイルからテキストデータを抽出し、Google スプレッドシートへ情報を自動追加できるようになりますよ!
(1/3)設定項目の選択
「レコードを追加する」をクリックしてください。
(2/3)データベースの連携
これまでのステップと同様に、アクションと連携するGoogleアカウントの設定内容を確認しましょう。
次に、データベースの連携設定を行います。
用意したシートの「A列〜G列」の各項目にデータを追加していきたい場合、「テーブル範囲」に設定する値は「A1:G」となります。
フローで使用するシートの内容に合わせて、設定してみてくださいね!
設定が完了したら「次へ」をクリックしましょう。
《参考》Google スプレッドシートの「アプリと連携する」と「データベースを操作する」それぞれの範囲設定の定義
(3/3)データベース操作の詳細設定
ここでは、先ほどデータベース連携を行なったシートの各項目に、どのデータを追加するのかを指定していきますよ!
「追加するレコードの値」に連携済みのシートに紐づいた項目が表示されるので、それぞれに合う適切な値を、ステップ5で取得した値を用いて設定していきましょう。
たとえば「免許証番号」には、「取得した値」の「画像・PDFから文字を読み取る」内にある「免許証番号」を設定します。
同じ要領でその他の項目にも、適切な値を設定してみてくださいね!
【注意事項】
「追加するレコードの値」の各項目は、データベースの連携設定時に連携したGoogle スプレッドシートの内容に紐づいて表示されています。
項目を修正したい場合はGoogle スプレッドシート側を修正し、再度連携するようにしてください。
設定が完了したら「テスト」をクリックし、データ連携が正常に行われるかを確認しましょう。
「テスト成功」と表示されると、先ほど「追加するレコードの値」の各項目に設定したそれぞれの値が実際に追加されているはずなので、確認してみてくださいね!
正しくデータ連携が行われていることを確認したら「完了」を押し、設定完了です!
ここまで設定お疲れ様でした!
これで今回のフローの設定はすべて完了になります。
すべての設定が完了すると下図のようなポップアップが表示されるので、「トリガーをON」にして、フローの動作確認をしておくと安心です。
「フローを実際に動かすのは、あとでにしたい!」というケースもあるでしょう。
その場合は「あとで」を選択し、フローの設定画面右上にある「トリガーON/OFF」のトグルボタンからON・OFFを切り替えてくださいね!
以上が「Dropboxに運転免許証の画像ファイルがアップロードされたらOCR機能でテキストを読み取り、Google スプレッドシートに自動で情報を追加する」フローの設定手順でした!
Google スプレッドシート APIを活用することで、様々な自動化の実現が可能になります。
履歴書や領収書などのファイルをOCRで読み取り、抽出したデータをGoogle スプレッドシートに格納し、Google ChatやLINE WORKSに通知したりできます。また、GoogleフォームやSlackチャンネルに投稿された内容をGoogle スプレッドシートに自動で追加したり、freee人事労務で従業員登録があった情報をGoogle スプレッドシートに追加したりできます。さらに、Google スプレッドシートで行が追加されたら、Zoomでウェビナーに登録者を追加したり、Salesforceにレコードを追加したりといった、データ収集から連携・通知までの様々な自動化も行えます。
いかがでしたか?
運転免許証のデータ抽出とGoogle スプレッドシートへの記録を自動化することで、これまで手作業で行っていた本人確認書類のデータ入力作業の手間を削減し、入力ミスなどのヒューマンエラーを効果的に防ぐことが期待できます。
これにより、担当者は面倒な単純作業から解放され、より付加価値の高い業務に集中できる時間を確保できるようになることで、業務全体の生産性向上にも貢献できるでしょう。
今回ご紹介したような業務自動化フローの構築は、ノーコードツールYoomを使えば、プログラミングの知識がない方でも、直感的な操作で簡単に実現可能です。
「自動化って興味はあるけど難しそう…」「プログラミングってよくわからないし…」といった方でも、気軽に自動化を導入できるのは魅力ですよね!
また、フローは自由にカスタマイズできるので、アイデア次第で活用方法は無限大!
自社の業務に合った最適なフローを構築し、日々の業務をもっとラクに、もっと効率的にしませんか?
もし少しでも興味を持っていただけたなら、ぜひアカウントを作成し、Yoomによる業務効率化を体験してみてくださいね!
Q:OCRの読み取り精度はどのくらいですか?
A:
YoomのOCRはPDFや画像から高い精度で文字を抽出できますが、ファイルの内容や形式によって結果が変わります。
たとえば1枚の画像やファイルで取得したい項目名などがしっかりと記載されている場合や、選択したアクションの範囲内のファイルである場合などは、高い精度で抽出が可能ですが、そうでない場合は抽出が難しい場合があります。
より高い精度での抽出を実現するために、「OCRで文字を抽出」で実施できること/できないこと」を一度ご確認いただくのがオススメです!
Q:運転免許証以外の本人確認書類にも対応できますか?
A:
はい、マイナンバーカードやパスポートといった本人確認書類でも対応可能です。
今回ご紹介した設定手順を参考に、フローを活用する業務内容に合わせて、OCRの読み取りアクションや抽出項目などの設定内容を適宜調整してご利用ください。
Q:Googleドライブなど、Dropbox以外のツールを起点にできますか?
A:
はい、できます。Dropbox以外にも、GoogleドライブやOneDriveなどのファイル管理ツールでも同様の連携が可能です。
今回ご紹介したフローのDropboxのトリガーやファイルダウンロードアクション部分を、使用したいファイル管理ツールのトリガーおよびアクションに変更してご利用ください。
Yoomを使った連携可能なアプリは豊富にありますので、連携可能なアプリは連携アプリ一覧で確認してみてくださいね!