2025/01/07
アプリ同士の連携方法

Outlook・Dify・Telegramを連携して、Outlookでメールを受信したら回答内容をDifyで自動作成しTelegramに通知する方法

s.miyamoto
Outlook・Dify・Telegramの連携イメージ

目次

日々、多くのお問い合わせ対応をしていると、誤案内や誤字脱字など人的ミスのリスクはつきものです。
例えば誤案内の原因の一つに、お問い合わせ内容の認識のズレが挙げられます。
そのような場合でも、今回紹介するアプリ連携を活用することで、お問い合わせ内容の確認から回答文の作成までを自動化することができます。
本記事では、OutlookとDify、Telegramを連携し、お問い合わせメールを受信したらDifyで回答内容を自動作成し、Telegramに通知する方法をご紹介します。
この手順を実行することで、人的ミスと手作業の負担を減らし、業務効率の大幅な向上が期待できます。
なおアプリ連携は、プログラミング不要で手軽に導入できますので、ぜひ本記事を参考にしながらお試しください。

こんな方におすすめ

  • Outlookを利用してお問い合わせ対応を行っているが、確認作業に時間がかかっているカスタマーサポート担当者
  • 効率的な問い合わせ対応のために自動化ツールの導入を検討している社内IT担当者
  • 問い合わせ対応を複数人で行っており、社内での進捗共有や連携に課題を抱えているチームリーダー
  • Outlook、Dify、Telegramを使用しており、それぞれを連携して業務効率を向上させたい方

OutlookとDify、Telegramの連携メリットと具体例

メリット1: 業務効率の向上と回答スピードの改善

お問い合わせメールに迅速に対応することは、顧客満足度を高める上で欠かせません。
しかし、メール内容を確認し、適切な回答を作成するには時間がかかってしまうことがあります。
そこでアプリ連携を導入すれば、Outlookで受信したメールに対し、Difyが自動で回答案を生成します。
さらに、その回答案がTelegramで通知されるため、担当者は即座に内容を確認し、必要に応じて修正してから返信できます。
この自動化により、手動作業を削減し、結果として業務効率と回答スピードの向上が期待できます。

メリット2: 人的ミスの削減

手動でメール対応を行うと、人的ミスが起こりやすくなります。例えば、返信内容の漏れ、認識のズレ、誤字脱字などが挙げられます。
このような場合でもアプリ連携を導入することで、Outlook経由のお問い合わせメールの内容を基に、Difyで適切な回答を自動作成しTelegramへ通知することができます。
これにより、人為的なミスを防ぎながら、正確な回答を素早く提供できます。
特に頻繁にお問い合わせが来る企業では、ミスの削減が顧客信頼性向上につながると予想されます。

メリット3: 社内連携の強化

Outlookで受信したメール内容と、それに対するDifyの回答内容を、Telegramへ通知する仕組みを導入することで、複数の担当者が問い合わせ対応の進捗を素早く把握できるようになります。
これにより、案内の重複や漏れを防ぎ、必要に応じて他の担当者がサポートに回ることが可能になると考えられます。
通知により未対応の問い合わせを見逃すリスクも軽減され、チームの連携強化や効率的な業務運営が期待できます。
結果としてチーム全体での顧客対応力を高め、信頼性のあるサポートチームを構成できるよう支援されます。

それではここからノーコードツールYoomを使って、Outlookでメールを受信したらDifyで回答内容を自動作成しTelegramに通知する方法をご説明します。

[Yoomとは]

Outlookでメールを受信したらDifyで回答内容を自動作成しTelegramに通知する方法

Outlookでメールを受信したことをOutlookのAPIを利用して受け取り、Difyの提供するAPIを用いて、メール内容に対する回答をDifyで自動作成することで実現可能です。
また、Telegramが提供するAPIを用いることで、更にTelegramに通知することもできます。
一般的に実現にはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを用いることでプログラミング知識がなくても簡単に実現できます。

今回は大きく分けて以下のプロセスで作成していきます。

  • OutlookとDify、Telegramをマイアプリ連携
  • テンプレートをコピーする
  • Outlookでトリガーを設定し、DifyとTelegramでアクションを設定する
  • トリガーをONに設定しフロー稼働の準備完了

Yoomに登録している方はログインし、未登録の方は無料登録後に設定を進めてください。

ステップ1:Outlook、Dify、Telegramをマイアプリ連携

まず、OutlookとDify、Telegramをマイアプリに連携します。
Yoomにログインしたら、画面左側にある「マイアプリ」をクリックし、「+新規接続」からOutlookを検索してクリックしてください。

クリックするとMicrosoftのサインインページが表示されます。
使用したいアカウントの情報を入力して「次へ」をクリックしてください。
これで、Outlookのマイアプリ連携が完了しました。
※Microsoft365(旧Office365)には、家庭向けプランと一般法人向けプラン(Microsoft365 Business)があり、一般法人向けプランに加入していない場合には認証に失敗する可能性があります。

続いて、Difyを検索してください。

Difyの詳しいマイアプリ連携方法はこちらをご確認ください。
「アカウント名」は、任意の名称を設定してください。
「アクセストークン」は、Difyで発行したAPIキーを設定してください。
全ての設定が完了したら「追加」をクリックし、マイアプリ連携を完了しましょう。

次に、Telegramを検索してください。

「アカウント名」は任意の名称を設定し、「アクセストークン」はTelegramでBOTを作成した際に発行されたアクセストークンを設定してください。
最後に「追加」をクリックすると、連携が完了します。

次にフローボットのテンプレートを利用して設定を進めましょう。
Yoomにログインし、以下バナーの「試してみる」をクリックしてください。

「テンプレートがコピーされました!」と表示されるので、「OK」をクリックしてコピーを完了してください。

ステップ2:Outlookのトリガーを設定

Outlookのトリガーを設定します。「特定の件名のメールを受信したら」をクリックしてください。

次に、「Outlookと連携するアカウント情報」を確認してください。
タイトルは自由に編集できますが、トリガーアクションは変更せず、「次へ」をクリックしてください。

APIの接続設定を行います。
「トリガーの起動間隔」は、5分、10分、15分、30分、60分を選択できます。
※プランによって最短の起動間隔が異なりますのでご注意ください。
「メールフォルダID」は、候補から選択してください。
設定が完了したら「テスト」をクリックし、アウトプットにOutlookから取得した情報が表示されているか確認をしましょう。
問題がなければ「保存する」をクリックしてください。

ステップ3:Difyのアクションを設定

次に、Difyのアクションを設定します。「チャットメッセージを送信」をクリックしてください。

タイトルの任意編集とアカウント情報の確認を行い、「次へ」をクリックしてください。

Difyに送信するメッセージ内容を設定します。
「query」は、候補からお問い合わせ内容である「本文」を選択してください。
「user」には注釈の通り、半角数値の値(任意の識別子)を入力してください。
全ての設定が完了したら「テスト」をクリックし、アウトプットに表示された情報を確認してください。
問題がなければ「保存する」をクリックしましょう。

ステップ4:Telegramのアクションを設定

次に、Telegramのアクションを設定します。「メッセージを送信」をクリックしてください。


タイトルの任意編集とアカウント情報の確認を行い、「次へ」をクリックしてください。

「チャットID」は、注釈を参考にしてメッセージを送信するチャットグループを選択してください。
「メッセージ内容」は、任意編集が可能です。今回はメールの件名と本文、Difyの返答内容を含むメッセージを作成しました。
設定が完了したら「テスト」をクリックして、指定したチャットグループにメッセージが送信されるか確認をしましょう。
問題がなければ「保存する」をクリックしてください。

「トリガーをON」をクリックし、フロー稼働の準備が完了です。
これでOutlookでお問い合わせメールを受信すると、Difyで回答内容を自動作成してTelegramに通知されます。

Difyを使ったその他の自動化例

他にもDifyを使った自動化の例がYoomにはたくさんあるので、いくつか紹介します。

1. Microsoft Teamsでメッセージが投稿されたら、Difyのチャットボットで自動生成し返答する

Microsoft Teamsにメッセージが投稿されると、Difyのチャットボットが自動で回答を生成し返信します。これにより、Microsoft Teamsのコミュニケーション機能を活かし、質疑応答の効率化が図れます。

2. Slackでメッセージが投稿されたら、Difyのチャットボットで自動生成し返答する

Slackでメッセージが投稿されると、Difyのチャットボットが自動で回答を生成します。Slackの柔軟な通知機能により、スムーズな情報共有が可能になります。

3. LINE WORKSでメッセージが投稿されたら、Difyのチャットボットで自動生成し返答する

LINE WORKSにメッセージが投稿されると、Difyのチャットボットが自動で回答を生成します。LINE WORKSのビジネス向けメッセージツールとしての強みにより、素早く的確な対応が可能です。

まとめ

Outlook、Dify、Telegramを連携させることで、問い合わせ対応の効率化とチーム連携の強化がサポートされます。
自動化により人的ミスを減らし、迅速な顧客対応を実現することで、業務効率化と顧客満足度の向上が期待できます。
特に、毎日多くの問い合わせに対応している企業では、このアプリ連携は強力なツールになると予想されます。

Yoomのアプリ連携はプログラミング不要で導入も簡単です。この機会に、自動化による業務効率化をぜひ体験してください。

この記事を書いた人
s.miyamoto
外資企業のカスタマーサクセス業界にて約5年の経験があります。 オペレーターや管理職など、さまざまな立場から培った現場の課題点を元に、日々お役立ちコンテンツを発信していきます。 Yoomを活用し、顧客体験を向上するヒントなど、現場で活かせるコンテンツを皆様にお届けしていきます!
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