2024/12/01
アプリ同士の連携方法

Google スプレッドシートとGitLabを連携してGoogle スプレッドシートで行を追加後にGitLabで新規プロジェクトを作成する方法

k.ueno
Google スプレッドシートとGitLabの連携イメージ

目次

 

着手すべき課題が挙がった際、内容を他チーム・他部署に共有するのにGitLabは適していますが、基礎的な情報の入力は別途Google スプレッドシートで管理している、という方は多いのではないでしょうか。
今回紹介する自動化フローは、手入力作業の時間を短縮し、ヒューマンエラーを減らすこともできるので、プロジェクト管理をより効率的にするための強力な手段となるでしょう。
プロジェクトの進行をスムーズにするためにYoomのアプリ連携を取り入れることで、プログラミングの知識がなくても簡単に作業の自動化を導入できる方法を解説します。

こんな方におすすめ

・複数の部門間でのプロジェクト情報共有に課題を感じている方
・データ入力ミスや転記ミスのリスクを減らし、業務を正確に進めたいと考えている方
・チーム全体のタスク管理効率を向上させたいと考えている方
・プログラミング初心者で、業務自動化を検討している方
・Google スプレッドシートとGitLabをそれぞれ連携して、業務効率化を図りたい方

Google スプレッドシートとGitLabの連携メリットと具体例

1.部門間の連携強化

Google スプレッドシートの情報をGitLabに反映することで、異なる部門間でのスムーズな情報共有が可能になります。
例えば、マーケティングチームが新しいキャンペーン企画をGoogle スプレッドシートに入力すると、GitLabにプロジェクトとして登録され、開発チームやデザインチームが素早く対応を開始できます。
各部門が迅速にタスクを認識し、連携を強化することで、作業の遅延防止にもつながるでしょう。

2.手作業の削減

GitLabでのプロジェクト作成を自動化することで、情報入力にかかる作業時間の削減が期待できます。
リモートチームが多い環境では、Google スプレッドシートに新しいプロジェクト情報を記入するだけで、GitLabでプロジェクトが自動的に作成できるので、担当者が手作業で入力する時間を削減し、他の重要なタスクに集中できる環境を整えることができるでしょう。
企業全体の生産性向上にも寄与するかもしれません。

3.データの正確性を維持

Google スプレッドシートとGitLabを連携することで、情報が正確にGitLabに挙げられるので、データ入力ミス時の修正作業が減少します。
例えば、手作業での情報登録作業は、入力ミスや転記ミスのリスクがあり、これまでチーム間での内容の再確認作業が必要だったかもしれません。
この自動化の導入により、新しいプロジェクトがGoogle スプレッドシートに追加される際、正確なデータがそのままGitLabに反映されるので、正しいデータ管理と確認が可能になり、スタッフは内容確認に時間を費やすことが減るかもしれません。

[Yoomとは]

それでは、実際に「Google スプレッドシートで行が追加されたらGitLabに新規プロジェクトを作成する」のテンプレートを使ったフローボットを作成していきましょう。

Google スプレッドシートとGitLabの連携フローの作り方

フロー完成までの作業は以下のように進めていきます。

・Google スプレッドシートとGitLabをマイアプリ連携
・テンプレートのコピー
・Google スプレッドシートのトリガー設定とGitLab、続くGoogle スプレッドシートの各アプリケーションの設定
・トリガーをON

それでは、連携させるアプリの新規接続を行なっていきましょう。

・Google スプレッドシートとGitLabをマイアプリ連携

(1)まずはGoogle スプレッドシートをマイアプリに接続していきます。
Yoomアカウントにログイン後、左欄の「マイアプリ」をクリックして「新規接続」からGoogle スプレッドシートを検索してください。

Google スプレッドシートのアプリアイコンを検索し、クリックします。

(2)「Sign in with Google」をクリックすると、アカウントを選択する画面に移行するので、連携させたいアカウントを右の管理アカウントから選択します。
選択後、サインイン画面に移行するので、認証を完了させてください。
まずは1つ目のGoogle スプレッドシートの接続が完了しました。

(3)次にGitLabのアプリ連携を行います。
Google スプレッドシートのマイアプリ登録と同様に、GitLabを選択します。

(4)連携させたいGitLabの「ユーザー名またはメインのメールアドレス」と「パスワード」を入力します。
情報入力後、[サインインする]をクリックしましょう。

(5)移行後の画面で認証を行なってください。
設定が正常に行われると、2つのアプリが追加された状態のYoomアカウントのマイアプリ画面へ移動します。

これで2つのアプリがYoomアカウントに接続できました。

・テンプレートのコピー

Yoomアカウントに対象のアプリの新規接続が完了していることを確認後、下記のテンプレートの「このテンプレートを試してみる」のアイコンをクリックします。

テンプレートがコピーされるので、「OK」のボタンをクリックします。

Yoomアカウントの「マイプロジェクト」の画面に移動するので、テンプレート内容を確認してください。

設定フローは3つです。

・Google スプレッドシートのトリガー設定

(1)まず、Google スプレッドシートのアプリトリガーを設定します。

Yoomアカウントの画面左側のマイプロジェクトから「【コピー】Google スプレッドシートで行が追加されたらGitLabに新規プロジェクトを作成する」をクリックしてください。

クリックした後、以下画面のようにテンプレート内容が表示されます。

(2)まずはトリガーとなる「行が追加されたら」をクリックします。

(3)連携するアカウント情報を入力し、[次へ]をクリックします。
次画面で「トリガーの起動間隔」や「スプレッドシートID」の情報を入力していきましょう。

「トリガーの起動間隔」は5分、10分、15分、30分、60分から任意のものを選択してください。
※トリガーの起動間隔はプランによって異なるため、注意が必要です。

(4)「スプレッドシートID」、「シートID」の項目は、入力バーをクリックすると以下の画面のようにアカウントから取得した情報を「候補」として展開できます。
この情報の引用も活用しましょう。

(5)情報入力後、[テスト]をクリックし、問題がなければ[保存する]をクリックします。
なお、このステップで下記のような情報をアウトプットとして取得することが可能です。
アウトプット情報は、「この値を他のオペレーションで利用することができます。」という注釈の通り、この後のステップで引用・活用できます。

・GitLabの設定

(1)次に、2つ目のアクション「新規プロジェクトを作成」をクリックしましょう。

(2)連携するGitLabのアカウント情報を入力し、[次へ]をクリックします。

(3)移行後の画面で表示される「プロジェクト名」の項目で入力バーをクリックすると、以下の画面のように前ステップで取得した情報をアウトプットとして引用できます。



(4)下にスクロールして「グループID(候補から選択できます)」や「プロジェクトのリポジトリパス」などの情報を入力します。
入力バーをクリックすると、アウトプットを選択できます。
以下の画像は、アウトプットから「プロジェクトのリポジトリパス」、「プロジェクトの説明」を引用したものです。



(5)「プロジェクトの公開設定」と「リポジトリにREADMEを初期化」の項目は、プルダウンから任意のものを選択してください。

(6)情報入力後、[テスト]をクリックし、問題がなければ[保存する]をクリックします。

(7)最後に、3つ目のアクションの「レコードを更新する」をクリックしてください。

(8)次画面で、Google スプレッドシートのアカウント情報が入力されていることを確認しましょう。
下にスクロールすると、「データベースの連携」項目がありますので、該当する情報を入力してください。
連携したアカウントから取得した情報を「候補」として展開できますのでこちらも活用しましょう。

(9)情報入力後、[次へ]をクリックします。

(10)次画面で、Google スプレッドシートの指定したテーブルから条件に合うレコードを取得し、レスポンス結果の一番上のレコードの値を更新する設定を行います。
以下は例として、「①更新したいレコードの条件」へ、更新したいレコードに『ユニークキー』を指定し、条件を『等しい』、条件と一致する情報を『ユニークキー』(アウトプット活用)と設定したものです。

(11)次に「②更新後のレコードの値」を設定します。
「①更新したいレコードの条件」に設定した値は、ここで設定した値に更新されます。
入力バーをクリックし該当する情報を設定してください。
以下の画面のように、アウトプットも活用できます。

(12)情報入力後、[テスト]をクリックし、問題がなければ[保存する]をクリックします。
これで設定は完了です。

・トリガーをON

以下の画面の赤枠部分「トリガーをON」をクリックすることで、フローボットが自動で起動します。

今回使用したテンプレートはこちら

Google スプレッドシート・GitLabを使ったその他の自動化例

他にもGoogle スプレッドシート・GitLabを使った自動化の例がYoomにあるので、いくつか紹介します。

Google スプレッドシートで行が更新されたらGitLabの課題も更新する

このフローを使用することで、Google スプレッドシートで更新された情報をGitLabに自動反映できるので、情報の整合性を保たれます。
手作業を待つことなく迅速に情報を反映することで、スムーズな業務遂行につなげられるでしょう。

Google スプレッドシートで行が追加されたらGitLabの課題を作成する

Google スプレッドシートで情報が追加されたらその情報を引用し自動でGitLabに課題を作成できるので、入力の手間を削減することができます。
情報の登録が自動化されることで手作業にかかる時間を短縮することにもつながり、タスク解決に時間を充てることができるでしょう。

Googleスプレッドシートで行が追加されたらNotionでページを作成する

Googleスプレッドシートに情報が入力されたら、自動でNotionにページを作成できるので、作業時間の短縮が期待できます。
引用した内容でページを作成するため、手入力によるミスも防ぐことができます。

まとめ

Google スプレッドシートとGitLabの自動化フローは、チーム連携を高められるため、プロジェクト管理の効率化に大きく貢献します。
また、手作業の時間短縮やデータの正確性を維持することにより、チームの生産性が向上し、業務の円滑な進行が期待できます。

プログラミングの知識がなくても簡単に導入できるため、ぜひYoomを活用して、アプリ連携による自動化を体験してください。

この記事を書いた人
k.ueno
これまでカスタマーサポートとして、ユーザー様の疑問や不安点を解消するために尽力してきました。 yoomを活用することで、日々の煩雑になりつつある業務がサクサク進むようになると知り、感動しました! これから業務効率化を目指す方々へ、スムーズにサービスを利用してもらえるよう、わかりやすい内容でコンテンツを発信していきます。
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