2024/12/20
アプリ同士の連携方法

Chat PlusとDifyとSlackを連携して、チケットが作成されたら、AIで回答を生成して結果をSlackに送信する方法

k.hieda
Chat PlusとDifyとSlackの連携イメージ

目次

<span class="mark-yellow">「問い合わせ対応に追われて、本来やりたい業務が後回しになってしまう」そんな悩みを抱えていませんか?</span>特に、Chat Plusで受けた問い合わせを処理する際、一つひとつの回答を考えるのは時間と手間がかかります。もっと効率的に対応できれば、他の重要な業務にも集中できるのに、と思うこともあるのではないでしょうか。
そんなお悩みを解決するのが、Chat PlusとDify、そしてSlackを連携させた自動化の仕組みです。ノーコードで簡単に実現できるこの仕組みを導入すれば、回答案の生成から共有までを自動化でき、手間を減らして顧客対応をスムーズに進められます。本記事では、そのメリットと導入方法を詳しく解説します。ぜひ最後までご覧ください!

こんな方におすすめ

このフローボットは、以下のような方にぴったりです。

  • 多数寄せられる問い合わせに素早く対応したい方
  • チーム全員が統一された回答案を活用し、質の高い顧客対応を目指す方
  • 回答作成の手順を簡素化し、迅速な対応で顧客を待たせたくない方
  • 正確でスピーディな対応を通じて、顧客からの信頼を高めたい方
  • 作業の負担を減らし、リソースを効率よく活用したい方

Chat Plusでレコードが登録されたらSlackに通知するメリットと具体的な活用シーン3選

カスタマーサポート担当者、プロジェクトマネージャー、マーケティング部門のデータアナリストの視点で、この自動化がもたらす効果を考察します。

1.回答案生成で迅速対応と負担軽減を実現

Chat Plusでチケットが作成されると、DifyがAIで回答案を生成し、Slackに通知します。これにより、<span class="mark-yellow">回答案を基に作業を進められ、一から回答を考える手間が省け、対応スピードの向上が期待できます。</span>例えば、昼休みや夕方など問い合わせが増える時間帯でも、AIが迅速に回答案を提示するために、担当者はすぐに返信内容の確認と調整に集中できます。その結果、顧客を長時間待たせることがなく、迅速な対応で満足度が向上します。

2. チーム全体でスムーズに情報を共有

Difyが学習した内容を基に一貫性のある回答案を生成し、それをSlackに通知することで、チーム全体にリアルタイムで共有できます。これにより、<span class="mark-yellow">回答のクオリティに差が生じにくくなることで、一貫した顧客対応が可能になります。</span>

例えば、顧客対応を複数のメンバーで進める場合、Slackの通知を確認すれば、その場で最新の対応状況を把握できます。引き継ぎが発生しても追加の説明が不要なため、スムーズに作業を進められます。

この仕組みを活用すれば、異なるメンバーが対応しても顧客から一貫した印象を持たれやすくなり、結果としてチーム全体の信頼感を高めることが期待できます。

3. 問い合わせデータを活用した改善が可能に

Chat Plusで作成されたチケット内容は、Difyで回答案に変換され、Slackで通知されます。このプロセスにより、<span class="mark-yellow">すべての問い合わせデータがSlack内で一元管理される仕組みが整います。</span>例えば、過去の問い合わせ内容をSlackの検索機能で簡単に確認することで、「よくある質問」の傾向を把握し、FAQを構築する際の参考にできます。また、特定の製品やサービスに関する問い合わせが急増している場合は、その情報をもとに改善点を洗い出したり、新しいキャンペーンを企画する判断材料として活用できます。これにより、顧客対応の質だけでなく、製品やサービス全体の向上にもつながります。

ここからは、【Chat Plusでチケットが作成されたら、Difyで問い合わせの回答生成してSlackに送信する】プログラミングなしで構築するフローの手順を解説します。

[Yoomとは]

Chat Plusでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してSlackに通知するフローの作り方

Yoomの定期起動トリガー機能を活用し、Chat PlusのAPIから最新のチケット情報を取得します。この情報を基にDifyへ指示を送り、生成された回答結果をSlackのAPIを通じて通知します。この仕組みで、問い合わせ情報の取得から通知まで、スムーズに実現できます。一般的に実現にはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを用いることでプログラミング知識がなくても簡単に実現できます。

連携プロセス

  • Yoomへマイアプリ登録(Chat PlusとDifyとSlack)
  • テンプレートをコピー
  • アプリトリガーの設定とアプリ連携
  • トリガーボタンをオンにし、連携スタート

※有料プランでは、2週間の無料トライアルが利用可能です。期間中は、無料プランでは利用制限があるアプリや、AI機能(オペレーション)もご利用いただけます。

事前に準備するもの

Chat Plus

  • Chat Plusのアカウント情報(管理画面の操作を行うため)
  • アクセストークン
    • Chat PlusからAPIトークンを発行すると取得できます。
    • Chat Plusの右上の設定アイコンをクリックします。次に、左のメニューバーに表示されるリスト内の『外部連携』タブを開き、『API入力』を選択します。

次の画面のAPIトークン発行を選択すると、Chat Plusに登録済みのパスワードが求められます。

パスワードを入力し、APIトークン発行をクリックすると値が生成されます。

Dify

  • Difyのアカウント情報(管理画面の操作を行うため)
  • アプリ(チャットボット)
  • アクセストークン
    • Difyで作成したアプリから取得します。
    • 作成済みのアプリを開き、左のメニューバーから「監視」を選択します
    • バックエンドおよびサービスAPIの「APIキー」を選択します
    • APIシークレットキーのポップアップ内から、「+新しいシークレットキーを作成」を選ぶとAPIシークレットキーが表示されます。こちらがアクセストークンに該当します。もっと詳しく:Difyマイアプリ登録方法と連携するとできること

Slack

  • 通知するワークスペースのURL
  • 投稿するチャンネル
    • 管理者への承認が必要な場合があるため、事前に確認してください。

ヘルプ:Slackのマイアプリ登録方法の詳細

Slack公式:ワークスペースの管理

ステップ1 マイアプリ連携の設定

ここでは連携するアプリ情報をYoomに登録する設定を行います。Yoomのワークスペースにログインし、マイアプリ画面で+新規接続をクリックします。

Yoomで接続可能なアプリ一覧と検索窓が表示されます。検索窓から今回連携するアプリを検索し、マイアプリ登録を行います。

Chat Plus

検索結果からアプリ名をクリックします。Chat Plusで取得した値を入力する画面が表示されます。

  • アカウント名
    • 識別しやすい値を入力してください。メールアドレスなど、アカウントが識別できる値がおすすめです。
  • アクセストークン
    • 事前にChat Plusで取得したAPIトークン値を入力します。

必須項目を入力して、「追加」ボタンをクリックすると、Chat Plusのマイアプリ登録が完了します。

Dify

検索結果からアプリ名をクリックします。連携に必要な値を入力する画面が表示されます。

  • アカウント名
    • 識別しやすい値を入力してください。メールアドレスなどアカウントの判別ができる値がおすすめです。
  • アクセストークン
    • 事前に取得した値を入力します。

必須項目を入力して追加ボタンをクリックすると、Difyのマイアプリ登録が完了します。

Slack

検索窓からアプリ名を探します。ヒットしたアプリ名をクリックします。Slackのサインイン画面に移ります。

ご利用のワークスペースURLを入力し、続行するをクリック。YoomからSlackのアクセス許可リクエスト画面に移ります。

許可をクリックし、連携完了です。

ヘルプ:Slackのマイアプリ登録方法の詳細

Slack公式:ワークスペースの管理

ステップ2 Yoomのフローボットテンプレートをマイプロジェクトへコピーする

こちらのバナーをクリックします。

マイプロジェクトにテンプレートがコピーされます。マイプロジェクトは左のメニューバーからアクセスできます。

ステップ3 アプリトリガー「新しいチケットが作成されたら」

テンプレートの1つ目の工程をクリックします。

こちらでは、Chat Plusで発行されたチケット情報を取得する設定を行います。

(1/2)連携アカウントとアクションを選択

この項目はすでに初期設定されています。

  • アプリトリガーのタイトル
  • アプリ
  • Chat Plusと連携するアカウント情報
  • トリガーアクション

→次へをクリックします。

(2/2)アプリトリガーのWebhookイベント受信設定

  • 表示されたURLをChat Plusの設定画面に入力します。
  • Chat Plusの右上にある設定アイコンをクリックすると左にメニューバーが表示されます。この中の「外部接続」タブ内から「API出力」を選択します。右画面内の「+API接続を追加」をクリックします。
  • 概要には、任意で値を入力します。ターゲットに、Yoom画面からコピーしたWebhook URLを入力します。イベントはチャット開始時を選択してください。画面下部の「登録」をクリックで追加になります。
  • チャット開始時のイベントであるため、テストチャットを実行してください。

→テストをクリックします。 →成功します。 以下の項目が取得できます。こちらは後のオペレーションで動的の値として利用します。

→保存するをクリックします。

ステップ4 アプリと連携する「チャットメッセージを送信」

テンプレートの2つ目の工程をクリックします。

Difyに送信するプロンプト(指示文)を設定します。

(1/2)連携アカウントとアクションを選択

初期設定済みです。

  • アプリトリガーのタイトル
  • アプリ
  • Difyと連携するアカウント情報
  • トリガーアクション

→次へをクリックします。

(2/2)API接続設定

  • query
    • 顧客からのお問い合わせ内容を引用してください。
    • 編集欄をクリックすると、Chat Plusで取得したアウトプットが表示されます。事前設定で{{詳細}}のコードが埋め込まれていますが、他のコードを引用したカスタマイズが可能です。
  • user
    • 半角英数字で任意の識別子を設定します。
  • 変数
    • 必須ではありませんが、活用することでプロンプトや通知をより柔軟で効率的に設定できます。例えば「名前」や「日付」など、動的な情報をプロンプトに自動反映できるため、設定の手間を減らしつつ、ユーザーにぴったりの対応が可能になります。

→テストをクリックします。 →成功 Difyの回答案(返答内容)などが取得できます。

→保存するをクリックします。

ステップ5 アプリと連携する「メッセージを送信」

テンプレートの3つ目の工程をクリックします。

こちらではSlackに通知する定型文の設定を行います。

(1/2)連携アカウントとアクションを選択

こちらは初期設定済みです。

  • アプリトリガーのタイトル
  • アプリ
  • Slackと連携するアカウント情報
  • トリガーアクション

→次へをクリックします。

(2/2)API接続設定

  • チャンネルID
    • 編集欄をクリックすると、連携したSlackのアカウントからチャンネルの候補一覧が表示されます。該当のチャンネルを選択すると、自動でIDが引用されます。
  • メッセージ内容
  • 通知する定型文を作成します。
  • 編集欄をクリックすると、これまでの操作で取得したデータが表示されます。選択すると引用コードを定型文内に埋め込めます。引用コードの前に項目名を入力しておくと、表示された時にチームメンバーが認識しやすくなるのでおすすめです。
  • 今回はユーザーからのチャット本文とDifyの回答案を通知するように設定しています。

→テストをクリックします。 →成功 

→保存するをクリックします。今回の工程は以上になります。

ステップ6 アプリトリガーをONにする

全ての工程が設定されると、設定完了のコンプリート画面が表示されます。

トリガーをONにするとフローボットが起動します。テンプレート左上のトグルで切り替えられます。

<span class="mark-yellow">プログラミング不要でフローボットの設定が簡単に完了しました。</span>今回使用したテンプレートは、こちらです。

もっと活用!DifyとSlackの連携で実現する、さらに広がる自動化の3つの事例

DifyとSlackは、Chat Plusを含めたさまざまなビジネスツールと連携できます。この仕組みにより業務が自動化され、効率化が実現します。

1. Slackでの顧客対応をAIで効率化!

Slackに投稿されたメッセージに対し、Difyのチャットボットが自動で回答案を生成し返信します。これにより、回答の手入力作業を省き、対応速度を向上。営業やサポート業務に集中できる環境を実現します。

2. Google フォームの回答作成と通知を自動化!

Google フォームで受けたお問い合わせ内容をDifyが自動で回答案を作成し、Slackに通知します。これにより、回答内容の検討時間が削減され、迅速な顧客対応が可能になります。抜け漏れも防ぎ、チーム全体で情報を共有できます。

3. HubSpotの問い合わせ対応を迅速かつ正確に!

HubSpotで受けたお問い合わせに対し、DifyがAIで回答案を作成。Slackに通知することで、即時確認と対応が可能になります。迅速で正確な対応により、顧客満足度が高まりと、業務効率の向上が期待できます。

まとめ

Chat Plus、Dify、Slackを連携することで、顧客対応の効率を高めることができます。AIが一貫した回答案を生成し、それをSlackで共有することで迅速な対応が可能です。チーム全体で情報を共有できるため、回答の一貫性を保ちながら対応を進められます。また、Slack上で問い合わせデータを一元管理できるため、よくある質問を整理し、次の対応の参考にすることが容易になります。<span class="mark-yellow">この仕組みはノーコードで簡単に導入でき、負担を減らしながら顧客対応を進化させる効果が期待できます。</span>今回のフローは、以下のバナーからぜひお試しください。

では、またお会いしましょう!

この記事を書いた人
k.hieda
Webプランナー・ディレクター歴10年目。Web制作会社勤務時代は、クライアントへ改修と運用プランの提案と制作進行がメインでした。現在はパラレルワーカーです。Yoomのコンテンツ事業部でブログの制作、個人事業では企業の外部広報案件を受けています。民泊を始めるのでルーチンワーク効率化の徹底を目指しています!
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