【Chatwork×Gemini】投稿された質問への回答を自動化する方法

社内ヘルプデスクの運用において、次のような悩みはありませんか？

質問が多くて回答が追いつかない
担当者が不在だと、回答までに時間がかかってしまう
単純な質問はAIに任せているが、質問の確認や回答の送信に手間がかかる

これらの問題の解決手段として、チャットツールで質問された内容の解析から回答までを自動化する方法があります。

本記事では、Chatworkに投稿された質問への回答をGeminiで生成し、Chatworkで送信するまでの一連の動作を自動化する方法をお伝えします。2つのアプリを連携してこの自動化を実現すれば、業務の効率化や対応速度の向上が期待できますので、ぜひ参考にしてください。

ChatworkとGeminiを連携するメリット

2つのアプリの連携により、以下のメリットが得られます。

メリット1: 作業効率の向上

Geminiを活用することで、Chatworkに投稿された内容を自動的に解析し、速やかに回答を返すことができます。これにより、手動での対応が不要となり、質問内容の確認や、回答文の作成と送信にかかる時間を節約できます。多忙なチームや頻繁に質問が寄せられる状況であっても、人手による処理負荷が軽減され、業務全体の効率向上が期待できます。

メリット2: 対応速度の向上

質問への回答を手動で行う場合、担当者が不在だと対応が遅れてしまいます。GeminiがChatworkの投稿後に自動で回答することにより、残業や休日出勤時のトラブルで、周りのスタッフがいない時でも迅速な対応が可能になります。社内の問い合わせにスムーズに対応でき、回答への待ち時間が短縮されます。対応速度が上がることで、業務の円滑な進行につながるでしょう。

これらのメリットを得るため、ぜひ連携をお試しください。Yoomを使えば、簡単に設定できます。

[Yoomとは]

ChatworkとGeminiの連携フローの作り方

それでは、ChatworkとGeminiの連携と業務フローの自動化設定を行ってみましょう。

テンプレートを使って、「Chatworkで投稿された内容をGeminiのアシスタントを使って解析し、回答を再度Chatworkに更新する」業務フローの作成手順を紹介します。

はじめる前に

1. Chatworkで質問用と回答用のルームを用意しておいてください。質問用の専用ルームを設定しない場合、質問以外の投稿に対してもフローボットが起動してしまいます。回答用のルームは、他の目的と兼用しても問題ありません。

2. Yoomにログインしてください。

2. 以下の「試してみる」ボタンをクリックして、Yoomのテンプレートをコピーしてください。

ステップ1: ChatworkとGeminiのマイアプリ連携

※アプリ連携がお済みの場合は、ステップ2へ進んでください。

1. 左メニューの「マイアプリ」を選択し、画面右の「+ 新規接続」をクリックします。

2. マイアプリの新規接続一覧から、ChatworkとGeminiをそれぞれ選択し、アプリを連携してください。
　※下図はGeminiの設定画面です。APIキーの取得はこちらから行ってください。

‍‍‍‍‍‍ステップ2: Chatworkの新規メッセージ投稿時に起動するトリガーの設定

1. コピーしたテンプレートを開きます。
　※下図の赤枠部分から、任意のタイトルに変更できます。

2. フローボットの「アプリトリガー：新しいメッセージがルームに投稿されたら」をクリックします。

3. 連携アカウントとアクションを選択します。
　必要に応じてタイトルを変更し、「次へ」をクリックします。

4. アプリトリガーのAPI接続設定を行います。
　トリガーの起動間隔：任意の値を選択してください。なお、プランごとに指定できる時間が異なります。【各プランの機能制限や使用上限の一覧】
　ルームID：質問用ルームのIDを選択または入力してください。不明な場合はこちらをご覧ください。

5. 「テスト」をクリックします。

6. テストが成功したら、「保存する」をクリックします。
※下図は、今回のテストで投稿した内容と取得したアウトプットです。

ステップ3: Geminiでコンテンツを生成するアクションの設定

1. フローボットの「アプリと連携する：コンテンツを生成」をクリックします。

2. 連携アカウントとアクションを選択します。
　タイトルを必要に応じて変更し、「次へ」をクリックします。

3. API接続設定を行います。
　各項目の選択・入力をしてください。
　※「プロンプト」は、ステップ2で取得したメッセージ内容のアウトプットを使用して設定してください。
　※下図は入力例です。

　※下図はアウトプットの参照例です。

4. 「テスト」をクリックします。

5. テストが成功したら、「保存する」をクリックします。

ステップ4: Chatworkでメッセージを送るアクションの設定

1. フローボットの「アプリと連携する：メッセージを送る」をクリックします。

2. 連携アカウントとアクションを選択します。
　タイトルを必要に応じて変更し、「次へ」をクリックします。

3. API接続設定を行います。
　ルームID：回答用のルームのIDを選択または入力してください。不明な場合はこちらをご覧ください。
　メッセージ内容：これまでに取得したアウトプットを使用して設定してください。アカウントIDを使った個人宛てや全体宛てのメンション設定も可能です。
　※下図は入力例です。

　※下図はアウトプットの参照例です。

4. 「テスト」をクリックします。

5. テストが成功したら、「保存する」をクリックします。
　※下図は今回のテストで投稿された内容です。

最後に、保存したフローのトリガーを「ON」に切り替えると自動で起動します。

以上で、「Chatworkで投稿された内容をGeminiのアシスタントを使って解析し、回答を再度Chatworkに更新する」フローの完成です。

Chatwork・Geminiを使ったその他の自動化例

他にもChatworkやGeminiを使った自動化の例がYoomには多数あるため、いくつか紹介します。

1. Notionデータベースに社内ミーティングの内容が追加された際、Geminiで要約するフローです。ミーティングの内容を関係者が簡単に確認できるよう、要約版を自動投稿できます。要約や転記にかかる手間を削減し、スムーズな情報共有が可能になります。

2. Chatworkで新しい投稿があった際に、Google スプレッドシートに情報を追加するフローです。投稿内容を一覧化し、集計や分析できます。ヘルプデスクのルームの投稿を一覧化すれば、質問の件数確認や傾向分析、FAQ用の資料作成などに役立ちます。

3. Google フォームで回答が送信された際に、Chatworkに通知するフローです。フォームの回答情報を自動共有できるため、管理画面やメールで回答を頻繁に確認する必要がなくなります。Geminiの連携アクションを追加すれば、Chatworkに通知する前に、内容の要約や問い合わせへの回答案の作成を行えます。

まとめ

ChatworkとGeminiを連携することで、投稿内容の解析と回答の生成・送信を自動化できます。質問の確認や回答にかかる時間を短縮し、担当者が不在でも質問への対応ができるため、業務効率化や対応速度の向上につながります。Yoomを活用すれば、簡単に設定できるため、ぜひ今回紹介した方法をお試しください。