「顧客対応が増えて対応が追いつかない」「担当者ごとに経験やスキルが違うため、対応にムラが出てしまう」――こんな悩みを抱えていませんか?
カスタマーサポート業務では、迅速で質の高い対応が求められる一方、人的リソースやスキルのばらつきで課題を抱えることもあります。
そこでおすすめしたいのが、Re:lationにDifyとSlackを組み合わせた自動化フローボットです!
このフローボットを導入すれば、顧客の問い合わせ内容をもとにAIが回答案を生成し、それをSlackに通知することで、作業手順が簡略化されるはずです。
結果として対応スピードが向上し、迅速かつ効率的なサポート体制が可能となるでしょう。
従来、このような仕組みを実現するにはプログラミングが必須でしたが、Yoomのフローボットテンプレートを使えばノーコードで簡単に実装可能!
この記事では、このフローボットの具体的な設定方法や導入するメリットをわかりやすくご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
こんな方におすすめ
- Re:lationで対応している問い合わせが増え、返信が間に合わないと感じている方
- 経験やスキルの違いから、回答内容にばらつきが出てしまうとお悩みの方
- Difyを活用して、回答作成の手間を減らしつつ、迅速に対応を進めたい方
- 難しい問い合わせ対応が特定のスタッフに偏り、負担が大きいと感じている方
- Slackで回答案を共有し、チーム全員でスムーズに対応を進めたい方
今すぐに試したい方へ
本記事ではノーコードツール「Yoom」を使用した連携方法をご紹介します。
難しい設定や操作は必要なく、非エンジニアの方でも簡単に実現できます。
下記のテンプレートから今すぐに始めることもできますので、ぜひお試しください!
Re:lationでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してSlackに通知する
試してみる
Re:lationでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してSlackに通知するフローです。
[Yoomとは]
ここからは、「Re:lationでチケットが作成されたら、回答案をDifyで生成しSlackに通知する自動化」の設定方法を、Yoomのフローボットテンプレートを使って解説します。
Re:lationでチケットが作成されたら、回答案をDifyで生成しSlackに通知する方法

Yoomのトリガー機能を活用して、Re:lationで新規に作成されたチケット情報を取得します。
この取得した情報を基に、Difyへ指示を送り、AIが回答案を生成します。
その回答案をSlack APIを通じて関係者に通知することで、問い合わせ情報の共有と対応がスムーズに行える仕組みを実現します。
一般的に実現にはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを用いることでプログラミング知識がなくても可能です。
連携プロセス
- Yoomにマイアプリを登録(Re:lation、Dify、Slack)
- テンプレートをコピー
- アプリトリガーの設定とアプリ連携
- トリガーボタンをオンにし、連携スタート
事前に準備するもの
Re:lation
- Re:lationのアカウント情報(管理画面の操作を行うため)
- アクセストークン

- Re:lationの管理画面左下にある「システム設定」をクリックしてください。
- システム設定内のメニューから「APIトークン」を選択。
- 既存の値がある場合は、APIトークンの目隠しアイコンをクリックすると値が表示されます。この値が必要になります。
- 新たに生成する場合は右上の「+」ボタンから生成できます。
- サブドメイン
- URLから取得できます。Re:lationのURLは次の形式です。
「https://{サブドメイン}.relationapp.jp/」
- 受信箱
Dify
- Difyのアカウント情報(管理画面の操作を行うため)
- アプリ(チャットボット)
- アクセストークン
- Difyのアプリから取得します。
- 作成済みのアプリを開き、左のメニューバーから「監視」を選択。
- バックエンドとサービスAPI内の「APIキー」をクリックします。
- 『APIキー』をクリックし、『+新しいシークレットキーを作成』を選択すると、APIシークレットキーが表示されます。こちらがアクセストークンに該当します。もっと詳しく:Difyマイアプリ登録方法と連携するとできること

Slack
- 通知するワークスペースのURL
- 投稿するチャンネル
- 管理者への承認が必要な場合があるため、事前に確認してください。
ヘルプ:Slackのマイアプリ登録方法の詳細
Slack公式:ワークスペースの管理
ステップ1 マイアプリ連携の設定
ここでは連携するアプリ情報をYoomに登録する設定を行います。Yoomのワークスペースにログインし、マイアプリ画面で+新規接続をクリックします。

Yoomで接続可能なアプリの一覧が表示されます。検索窓から今回連携するアプリを検索し、マイアプリ登録を進めてください。

Re:lation
検索結果からアプリ名をクリックします。Re:lationで取得した値を入力する画面が表示されます。

- アカウント名
- 識別しやすい値を入力してください。メールアドレスなど、アカウントが識別できる値にします。
- アクセストークン
必須項目を入力し「追加」をクリックすると、Re:lationのマイアプリ登録が完了です。
Dify
検索結果からアプリ名をクリックします。連携に必要な値を入力する画面が表示されます。

- アカウント名
- 任意の値を入力してください。メールアドレスなどアカウントの判別ができる値がおすすめです。
- アクセストークン
必須項目を入力して追加ボタンをクリックすると、Difyのマイアプリ登録が完了します。
Slack
検索窓からアプリ名を探します。ヒットしたアプリ名をクリックしてください。Slackのサインイン画面に移ります。

ご利用のワークスペースURLを入力し、続行するをクリック。YoomからSlackのアクセス許可リクエスト画面に移ります。

許可をクリックし、連携完了です。
ヘルプ:Slackのマイアプリ登録方法の詳細
Slack公式:ワークスペースの管理
ステップ2 Yoomのフローボットテンプレートをマイプロジェクトへコピーする
こちらのバナーをクリックしてください。
Re:lationでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してSlackに通知する
試してみる
Re:lationでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してSlackに通知するフローです。
マイプロジェクトにテンプレートがコピーされます。マイプロジェクトは左のメニューバーからアクセスできます。

ステップ3 アプリトリガー「新たにチケットが作成されたら」
テンプレートの1つ目の工程をクリックします。

こちらではRe:lationで発行されたチケット情報を取得するよう設定しましょう。
(1/2)連携アカウントとアクションを選択
この項目はすでに初期設定されています。
- アプリトリガーのタイトル
- アプリ
- Re:lationと連携するアカウント情報
- トリガーアクション
→次へをクリックします。
(2/2)アプリトリガーのAPI詳細設定

- トリガーの起動間隔
- フローボットの起動時間間隔を設定します。
- 5分、10分、15分、30分、60分の中から選択できます。※ご契約のプランによって最短の起動間隔が異なります。
- サブドメイン
- URLから取得できます。「https://{サブドメイン}.relationapp.jp/」
- 受信箱ID
- 編集欄をクリックすると、候補が表示されます。使用する受信箱を選択すると、IDが引用されます。

→テストをクリックしてください。 →成功すると、以下の項目が取得できます。これらは次の操作から使用する値です。

→保存するをクリックします。
ステップ4 アプリと連携する「チケットの詳細情報を取得」

テンプレート2つ目の工程をクリックします。こちらでは、先の工程で取得したチケットIDから問い合わせ内容などを取得していきます。
(1/2)連携アカウントとアクションを選択
こちらは初期設定済みです。
- アプリトリガーのタイトル
- アプリ
- Re:lationと連携するアカウント情報
- アクション
→次へをクリックしてください。
(2/2)API接続設定

- サブドメイン
- 先ほどと同じ値を入力します。「https://{サブドメイン}.relationapp.jp/」
- 受信箱ID
- 編集欄をクリックし、表示された候補から使用する受信箱を選択します。先の操作と同じ受信箱を選択してください。
- チケットID
- 編集欄をクリックすると、先の工程で取得したアウトプットが表示されます。その中から、チケットIDを選択すると、引用コードが埋め込まれます。

→テストをクリックしましょう。 →成功すると、顧客からの問い合わせ内容などが取得でき、次の操作で使用します。

→保存するをクリックしてください。
ステップ5 アプリと連携する「チャットメッセージを送信」
テンプレートの3つ目の工程をクリックします。

こちらではDifyに送信するプロンプト(指示文)の設定を行いましょう。
(1/2)連携アカウントとアクションを選択
こちらは初期設定済みです。
- アプリトリガーのタイトル
- アプリ
- Difyと連携するアカウント情報
- アクション
→次へをクリックします。
(2/2)API接続設定

- query
- 顧客からのお問い合わせ内容を引用してください。
- 編集欄をクリックすると、先の操作で取得したアウトプットが表示されます。この中からDifyに読み込ませる指示を作成します。


- user
- 変数
- 必須ではありませんが、活用することでプロンプトや通知をより柔軟で効率的に設定できます。例えば「名前」や「日付」など、動的な情報をプロンプトに自動反映できるため、設定の手間を減らし、ユーザーに最適な対応が可能になります。
→テストをクリックします。 →成功 Difyの回答案(返答内容)などが取得できます。

→保存するをクリックしてください。
ステップ6 アプリと連携する「メッセージを送信」
テンプレートの4つ目の工程をクリックします。

こちらではSlackに通知する定型文の設定を行いましょう。
(1/2)連携アカウントとアクションを選択
こちらは初期設定済みです。
- アプリトリガーのタイトル
- アプリ
- Slackと連携するアカウント情報
- アクション
→次へをクリックします。
(2/2)API接続設定

- チャンネルID
- 編集欄をクリックすると、連携したSlackのアカウントからチャンネルの候補一覧が表示されます。該当のチャンネルを選択すると、自動でIDが引用されます。

- 通知する定型文を作成します。特定のメンバーへのメンションも可能です。

- 編集欄をクリックして、前の操作(Difyにチャットメッセージを送信)で取得した値を引用して埋め込めます。Re:lationの件名や本文コードを引用することで、Difyの回答内容との整合性を確認できます。

各工程で取得したアウトプットはタブに分かれているため、一通り確認してください。

→テストをクリックします。 →成功
→保存するをクリックします。今回の工程は以上です!
ステップ7 アプリトリガーをONにする
全ての工程が設定されると、完了画面が表示されます。

トリガーをONにして、テンプレート左上のトグルでフローボットを起動しましょう。

プログラミング不要でフローボットの設定が簡単に完了しました。今回使用したテンプレートは、こちらです。
Re:lationでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してSlackに通知する
試してみる
Re:lationでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してSlackに通知するフローです。
Re:lationやDify、Slackを使ったその他の自動化例
今回ご紹介したフロー以外にもRe:lationやDify、SlackのAPIを利用すれば、さまざまな業務の自動化を実現することができます。いずれも簡単な設定で利用が可能になりますので、もし気になるものがあれば、ぜひお試しください!
Re:lationを活用した自動化例
Re:lationで新しいチケットが作成されたら通知する
問い合わせに素早く対応することが可能となり、コミュニケーションの円滑化や問題解決の迅速化にも寄与します。
Re:lationで新しいチケットが作成されたらSlackに通知する
試してみる
Re:lationで新しいチケットが作成されたらSlackに通知するフローです。
Re:lationで新しいチケットが作成されたらMicrosoft Teamsに通知する
試してみる
Re:lationで新しいチケットが作成されたらMicrosoft Teamsに通知するフローです。
Re:lationで新しいチケットが作成されたらGoogle Chatに通知する
試してみる
Re:lationで新しいチケットが作成されたらGoogle Chatに通知するフローです。
Re:lationで新しいチケットが作成されたら追加する
転記作業が効率化されることで、誤入力や入力漏れの発生を防止し、データの信頼性が向上するかもしれません。
Re:lationで新しいチケットが作成されたらGoogle スプレッドシートに追加する
試してみる
Re:lationで新しいチケットが作成されたらGoogle スプレッドシートに追加するフローです。
Re:lationで新しいチケットが作成されたらMicrosoft Excelに追加する
試してみる
Re:lationで新しいチケットが作成されたらMicrosoft Excelに追加するフローです。
Difyを活用した自動化例
Chat Plusでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成して通知する
お問い合わせ内容と回答案がセットで通知されるため、迅速な対応によって顧客体験の向上につながるでしょう。
Chat Plusでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してSlackに通知する
試してみる
Chat Plusでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してSlackに通知するフローです。
Chat Plusでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してChatworkに通知する
試してみる
Chat Plusでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してChatworkに通知するフローです。
Chat Plusでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してMicrosoft Teamsに通知する
試してみる
Chat Plusでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してMicrosoft Teamsに通知するフローです。
チャネルトークでチャットが開始されたら、回答内容をDifyで作成して通知する
AIによる回答内容は必要に応じて修正した上で送信できるため、対応の質と精度を保てるようになるかもしれません。
チャネルトークでチャットが開始されたら、回答内容をDifyで作成してSlackに通知する
試してみる
チャネルトークでチャットが開始されたら、回答内容をDifyで作成してSlackに通知するフローです。
チャネルトークでチャットが開始されたら、回答内容をDifyで作成してChatworkに通知する
試してみる
チャネルトークでチャットが開始されたら、回答内容をDifyで作成してChatworkに通知するフローです。
チャネルトークでチャットが開始されたら、回答内容をDifyで作成してMicrosoft Teamsに通知する
試してみる
チャネルトークでチャットが開始されたら、回答内容をDifyで作成してMicrosoft Teamsに通知するフローです。
Slackを活用した自動化例
YoomのフォームトリガーとSlackとAI機能を連携する
フォームで受け取ったデータを文字起こしや要約して結果を通知するため、煩雑な転記作業や確認業務を減らせる可能性があります。
フォームで商談の録音データを回答後、文字起こしと要約を行い、データベースへ追加およびSlackへ通知
試してみる
■概要
・フォームに送られた商談の音声ファイルから文字起こしを行い、議事録化してデータベースへ追加およびチャットへの通知を行います。
・文字情報はAIで生成できるので、商談自体に集中することができます。
Yoomフォームで回答された音声データを文字起こし・要約して、Slackに通知する
試してみる
Yoomフォームに新しく添付された音声データを、AI機能を用いて文字起こしおよび要約(議事録化)して、Slackに通知するフローです。
タスクが登録されたらSlackに通知する
自動でSlackに通知されることで、迅速な対応や効率的なコミュニケーションが実現しそうです。
Wrikeにタスクが登録されたらSlackに通知する
試してみる
Wrikeにタスクが登録されたらSlackに通知するフローです。
GitHubにIssueが作成されたらSlackに通知する
試してみる
GitHubにイシューが作成されたらSlackにIssueの内容を通知します。
Backlogに課題が追加されたらSlackにメンションして通知する
試してみる
Backlogに新しい課題が追加されたら、Slackの特定チャンネルにメンションして内容を通知するフローです。
Re:lationとDify、Slackを連携するメリット
1.対応スピードの向上
AI(Dify)が問い合わせ内容をもとに迅速に回答案を生成し、それがSlackに通知されることにより、担当者は回答を一から考える必要がなくなり、作業手順が簡略化されると予想されます。
その結果、返信を完了するまでの時間短縮が見込めるでしょう。
例えば、顧客からの問い合わせがRe:lationで受信された際、Difyがすぐに回答案を生成しSlackで通知。
その通知を担当者が確認し、適宜調整して返信を作成します。
このプロセスにより、回答を考える時間が削減されるため、担当者は丁寧な対応に充てる余裕を持つことができるかもしれません。
2.回答内容の統一性向上
Difyは企業のルールやトーンに基づいた回答案を生成するので、経験が浅いスタッフでも、対応時に軸となるポイントを押さえながら進られるようになる可能性があります。その結果、対応品質に一貫性を持たせやすくなるでしょう。
例えば、AIが生成する回答案を参考にすることで、スタッフ全員が企業の定めた基準に沿った対応を行いやすくなります。
対応クオリティの底上げが期待でき、対応内容のばらつきを軽減できる点が大きな利点です。
3.業務の属人化を防止できる
これまで、難易度の高い問い合わせや専門的な質問への対応は、経験値の高いスタッフや責任者に偏りがちでした。
Difyの学習能力を活用することで、こうした属人化を防げそうです。
例えば、これまでは特定のスタッフしか対応できなかった専門的な問い合わせでも、Difyが生成した回答案をSlackで共有することで、他のスタッフもサポートに加わりやすくなります。
チーム全体で負担を分散させるだけでなく、対応が円滑に進む環境を整える一助となるかもしれません。
働きやすい環境を構築することで、チーム全体のパフォーマンス向上も期待できるでしょう。
まとめ
今回ご紹介したフローボットを導入すれば、Re:lationで得た顧客の問い合わせ内容をもとにAI(Dify)が生成した回答案をSlackで受け取れるため、対応を迅速に進められるようになります。
この仕組みを活用することで、担当者は回答を一から考える手間を省きつつ、顧客へのスムーズな返信体制が実現するでしょう。
また、回答案が基準に基づいて生成されるため、対応内容の一貫性を保ちながら、負担が特定のスタッフに集中するリスクを軽減できるはずです。
このフローボットは、プログラミングの専門知識がなくても直感的に操作できるため、設定は短時間で完了します。
テンプレートを利用すれば、今日から簡単に問い合わせ対応の自動化を始めることが可能です。
顧客対応を効率化し、チーム全体の業務負担の軽減にお役立てください。
では、またお会いしましょう!